プロフェッショナル・仕事の流儀

2009年4月29日 (水)

■現実を受け止め、本気で実行することこそが人を目覚めさせるのだ。『プロフェッショナル・仕事の流儀』 武装解除・瀬谷ルミ子。

今回は武装解除活動DDRのプロフェッショナル、瀬谷ルミ子さん。

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■銃よ、憎しみよ、さようなら ・武装解除・瀬谷ルミ子
<2009.4.21放送> (番組HPより)

■32歳。笑顔がかわいらしい人である。

そんな彼女がアフリカや中東の紛争地帯での武装解除のスペシャリストだなんて、もう想像の域を遥かに越えてしまっている。

■国家規模の武装解除活動であるDDRとは、武装解除(Disarmament)・動員解除(Demobilization)・社会復帰(Reintegration)の3つの活動によって構成される。

政治的な和平合意が成されても、紛争地帯の現場ではなかなか平和が訪れるものではない。

銃が普通に行き渡っていて、軍や民兵組織も解体させず、たとえ解散したとしても職は無く生活、生きていくことが出来ない。

そういう難しく絡み合った現実・実態をひとつひとつ解きほぐしていくのが瀬谷ルミ子さんの仕事なのである。

■肌の色も、風習も、考え方も異なる異国の、しかも極限までの緊張状態が続く紛争地帯だ。

日本女性の柔らかさが、かえって相手のこころを開かせる、

とはいっても、少しでも踏み込む方向を間違えれば自分の命が危険にさらされることになることに違いは無い。

決して甘い世界ではないのだ。

■何が彼女を突き動かすのか、

その問いは私自身にとって未だに大きな謎であって、今回はそこは問うまい。

これは理屈でどうこう言えるものではないだろう。
   

■瀬谷さんのもつ人間としての強さとやさしさは、画面を通してしっかりと伝わってきた。

そのなかでも一番心を打たれたのは、両親を失い、叔父を殺され、少年兵として軍に入った19歳の青年の話だ。

■紛争は終結し、軍は警察の役割を担うようになったのだけれども、学校に戻って勉強をしたいという青年の除隊を上官は全く受け入れない。

瀬谷さんは彼のほんとうの気持ちを分かろうと試みるのだが、すっかり人生をあきらめてしまったかに見える青年はうなだれるばかり。

■すぐさま青年の所属する隊に向かうもまったく話がかみ合わない。これはダメだと、その方面を総括する准将に面会を求め、除隊が可能であるという発言を引き出した。

結局、除隊は無理だったのだが、軍に所属しながら学校で学ぶという道筋を作り出すことに成功する。

■デスクでパソコンと電話にしがみつき、早朝から深夜まで、ねじりハチマキで統計データを分析する。

いくら懸命にはたらいていたとしても、それでは本質的な問題解決にたどり着くことは出来ない。

極めて個人的な現実を見つめ、相手のこころの深いところに接することで見えてくるものは、実は全体としての問題解決の大きな糸口になるものなのである。

瀬谷さんが青年と真剣に向き合ったことで立ち現れてきたことは彼一人の悩みではなくて、その地域の軍全体がかかえている矛盾につながるものであり、ひとりの問題の解決は、多くの青年たちの苦しみを解放することにもつながるのである。

■が、感動を覚えたのは、そこではない。

自分の為に、雲の上の存在である准将と直接掛け合ってくれ、学ぶことにむけての道筋を示してくれた、その瀬谷さんの’本気’に目覚めた青年の瞳に感動したのである。

  ここから先は自分の力で進んでいくんだよ、

という瀬谷さんに対して、

  I know to do, now.

   It's my life !

と、希望を取り戻したその瞳に感動したのだ。

   
そして、瀬谷さんの生き方の端っこの方にちょっとダケ触れることが出来たような気がして、じんわりと幸せな気分に浸ることが出来たのである。

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                            <2009.04.29 記>

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■【新書】 武装解除 -紛争屋が見た世界
伊勢崎 賢治 著 (講談社現代新書 2004/12/18)


 
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2009年2月20日 (金)

■背中が伝えるものなのだ。『プロフェッショナル・仕事の流儀』 航空管制官・堀井不二夫。

久々のプロフェッショナルは、航空管制官の堀井不二夫さん。

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■空を守る、不動の男・航空管制官・堀井不二夫
<2009.02.17放送> (番組HPより)

■空港の管制官ほどストレスのかかる仕事はないだろう。

何しろ何百人も乗客を乗せた何機もの旅客機を相手に、刻一刻と変化する状況に対して常に適切な指示を出す。

そこに失敗は許されない。

■しかもパイロットは管制官のいうことを信じ、その指示に従うワケで、極めて重い責任がのしかかる。

少し前の話だったか、経路が交差する2機の旅客機に対して管制官が間違って互いに近づくような指示を出してしまい、あわや空中衝突、という危機的状況を作ってしまったというアクシデントがあった。

その時、それぞれの旅客機に搭載された接近警報装置は「正しい」回避行動を指示していたのだけれども、実際にはパイロットは管制官の指示を優先してしまった、ということがあって、そこから考えても如何に管制官の指示が絶対的なものなのかが分かるだろう。

■そんな管制官が手に汗握りながら次々と指示を出していく管制室というのは、さぞやピリピリと張り詰めているだろうと思っていたのだが、意外にフランクな空気が流れているのに驚いた。

どうやら、そういう空気を作り出すのが堀井さんの流儀らしい。

■連帯感を感じる、安心できる、頼れる。

というのがパイロットたちが抱く堀井さんの印象だ。

堀井さんは常に、それぞれのパイロットの気持ちに寄り添って、共に飛ぶ。

それが伝わるから、着陸に向けて緊張を強いられる進入のシークエンスでもパイロットの気持ちを和らげることが出来るのだ。

■けれど、それは並大抵のことではなくて、共に飛ぶ、というからには百戦錬磨のパイロットたちの判断力と同じ高みに身を置かねばならないということだし、しかも同時に何機もの機体の動き、それぞれに気持ちを向けなければならない。

何故、そんなことが出来るのか。

実地訓練をはじめたばかりの若い管制官に対する堀井さんの指導を見ていて、何となくそのヒントがつかめそうな気がした。

■「パイロットの気持ちになって、」と指導するのではなく、

実際にパイロットの気持ちに立った管制をしてみせる。

短く簡潔な交信の中にパイロットと堀井さんとの確かな「つながり」が見えて、ああ、こうありたいと思える背中を見せること。

そのコトバでは表現できない、「こうありたい」という姿をしっかりと自分のものとしてイメージできること。

それさえあれば、技術的な問題は経験を積めば自然と身についてくる。

■逆に「こうありたい」という理想の構え、骨格を持たずに、自分の能力にまかせて状況を処理するテクニックばかりを研ぎ澄ませてしまうと、いつかどこかで破綻をきたしてしまう。

そういうものではないだろうか。

そして、それはどんな仕事についても言えるのではないか。

■実にフランクな羽田の管制室も、いざというときには別の顔をみせる。

バードストライクしたかもしれない、と離陸した機体のパイロットから連絡、急ぎ、滑走路を閉鎖して異物の排除に取り掛かる。

管制室のいろいろな立場のメンバーそれぞれが、今すぐにやるべきことを自分で判断し、堀井さんの了解を得る。

その、あうんの呼吸が見事でゾクゾクしてしまった。

ああ、こういうチームが作れたら、という理想の姿がそこにある。

■自分を権力者にしない、

どの立場のメンバーも常に自分の考えを臆することなく言える空気を作り出す。

と、口で言うのはたやすいが、なかなか実際にそういうチームを作れるものではない。

■ここでも、やっぱり「背中」なのだと思う。

「おまえら、自分で主体的に動けよ」なんて気持ちが裏に透けて見えたら、その「命令」を意識して、逆に、ボスの顔色を覗うようになってしまう。

そうではなくて、本気でメンバーひとりひとりの言葉を真摯に受け止める、その日頃、皆にみせている背中が生み出す安心感、

それが、自分で考え行動していいのだ、という主体性の原動力になるのだと思う。

                         <2009.02.20 記>

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■機長の一万日―コックピットの恐さと快感!
田口 美貴夫 著 (講談社プラスアルファ文庫)

      
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2008年11月29日 (土)

■今。 『プロフェッショナル・仕事の流儀』 落語家・柳家小三治。

録っておいたまま放置すること一月半、

見てよかった。

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■笑いの奥に、人生がある・落語家・柳家小三治
<2008.10.14放送> (番組HPより)

■小三治さんのはなしを聞いていて

肩に入った力が抜けていくのを感じて

楽になった。
  

■前に出ようとする自分を

小さく、小さく、

と、おしとどめる。

  
「今日の自分」を感じ、できること、

それが立ち上がってくるのを待つ。

  
■観るものが思わず笑ってしまうのは

己も、自然に湧き上がってくる

その内にあるからだ。

                       <2008.11.29 記>

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2008年9月14日 (日)

■あんた、「一期一会」って言いますやろ。『プロフェッショナル・仕事の流儀』 京菓子司、山口富蔵。

今回のプロフェッショナルは、京菓子司の山口富蔵さん。

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■古都の雅、菓子のこころ・京菓子司・山口富蔵
<2008.09.09 放送> (番組HPより)

■一期一会。

いちげんさんでも、お得意さんでも、一回の仕事は一回きりのもの。

お客さんが何を求めているか。

それに答えるには、自分の懐が深くないと応えられない。

職人としての菓子の技術だけでなく「遊び」が必要になる。

向き合ったお客さんに「面白い」と思わせる人間の厚みが問われるのだ。

■一方、お客さんによろこんでもらうためには、

これこれこういうものがいいでしょ、と正解を提示するものではない。

お客さんに選択の余地を残さなければ、面白くない。

お客さんに向き合ったときに、

その一期一会の関係性のなかで初めて生まれてくる。

それが「面白さ」なのだ。

■オーダーメードの和菓子作りと自動車のような大量生産の商品作りとは、もちろん相容れないところもあるけれども、

買う側のお客さんにしてみれば、はやりそれは「一期一会」なのであって、大量生産は言い訳にはならない。

そこで「一期一会」にどう応えていくか。

難しいけれど、面白い課題だとおもう。

                      <2008.09.13 記>

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■『京・末富 菓子ごよみ』
■山口 富蔵 著 淡交社 (2001/10)

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2008年9月 8日 (月)

■勇気を持ってゆっくり行け。『プロフェッショナル・仕事の流儀』 競泳コーチ・平井伯昌。

今回のプロフェッショナルは、競泳コーチの平井伯昌さん。

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■北京五輪スペシャル・「攻めの泳ぎが、世界を制した」
競泳コーチ・平井伯昌。<2008.09.02放送> (番組HPより)

■今回の北京五輪で一番印象に残ったのは、北島康介が100m平泳ぎを世界新で勝利したときのインタビューだ。

「すいません、・・・なんも言えねぇ。」

ああ、随分分苦しんだんだな、と胸にグッときた。

その北島と共に歩み、ここまで引っ張ってきたのが今回の主役、平井伯昌さんだ。

■北京五輪3ヶ月前から平井さんの姿を追った番組をみていて、コーチとしてのあり方についていろいろと参考になるポイントがあった。

①選手の「攻めの気持ち」を支える。

②指導は「ワンポイント」に絞って伝える。

③選手の一歩先をいく。
  先に悩んでおいて「その時」に選手を迷わせない。

④精神はカラダで鍛える。
  ここまでやったんだという自信をつけさせる。

■けれど、そういった「ポイント」の以前に、北島と平井コーチの間の絶対的な信頼感というものがあって、それが北島の心を支えたのだと思う。

当時、中学生だった北島の「目つき」に惚れ込み、シドニー、アテネ、北京と、世界の頂点で共に苦労して歩んできたその年月がすべての礎となっているのだろう。

自信とか信頼とかいったものは短期間で出来上がるものではなく、ましてや「コーチング・マニュアル」だけで作られるものではない。

■一般の生活において、これだけ濃密な関係を築くことはなかなか出来ないはなしであろう。

けれど、少なくともお互いに信じあえる関係を作り上げることは可能なのじゃないだろうか。

そのためにはどうしたらいいのか。

それはたぶん言葉で表現できるようなことじゃなくて、でも実は、とても単純で基本的なことなのかもしれない。

その単純なことが出来ないのが人間だったりするのだけれど。

                         <2008.09.07 記>

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■「世界でただ一人の君へ―新人類 北島康介の育て方』
平井伯昌 著 (2004年7月)
    

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2008年8月10日 (日)

■すべては自分の内から生まれてくる。『プロフェッショナル・仕事の流儀』 映画監督・宮崎駿。

今回のプロフェッショナルは夏休みスペシャル拡大版。

宮崎駿さんが『崖の上のポニョ』を生み出す過程をカメラが追った。

080805
■宮崎駿のすべて ~「ポニョ」密着300日~・映画監督・宮崎駿
<2008.08.05放送> (番組HPより)

■「映画の奴隷になる」、宮崎さんはそう語った。

’この映画はこうでなきゃいけない’という「宿命」がある。

作品とは自らの意思で創りあげるものではないのだ。

■主人公のイメージを決めたら、いきなりシナリオを書き始めるのではなく、イメージボード(スケッチ)を描き、毎日の散歩でみた身近な風景や、スタッフとのたわいない会話から、さらにそのイメージが膨らんでいく。

物語は、今、この瞬間に感じるものが、これまで今まで生きてきた自分自身の足跡と重なり、共鳴することで立ち上がってくるものなのだ。

■「生まれてこなければよかった」。

母親が病身で思い切り甘えることが出来ず、ムリに「いい子」であろうとして屈折していった幼少期。

それが67歳にしてなお創作の源泉であり続ける。

「楽しんでもらうこと」。

それが「自分が生きていていい唯一の存在理由だ」とつぶやくのだ。

■幼少期に刻まれた母親の笑顔を手に入れようという切なる思いは、アニメーション作家になって以降の宮崎さんにとって作品を見てくれる子供たちの笑顔に直結する。

宮崎さんの作家活動は自らの心の奥でうずき続ける屈折した幼児期の自分を救済する為に存在するのだろう。

だから「本当の笑顔」を得るために決して妥協はしない。

それは理屈によって生み出せるものではなく、鬱屈したこころの奥底に沈む「なにか」から浮かび上がってくるものなのだ。

■絵コンテの締め切りを過ぎても「それ」が浮かび上がってこない限り先に進むことは出来ない。

「崖の上のポニョ」の終盤のシーン。

歩けないはずの老婆「トキ」が宗佑に歩み寄り、抱きしめる。

その絵コンテを書き上げた宮崎さんの目には涙が浮かんでいた。

それは、決して悲しみによるものではない。

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                            <2008.08.10 記>

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■【DVD】プロフェッショナル 仕事の流儀スペシャル 宮崎 駿の仕事

  

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■【DVD】 ルパン三世 - カリオストロの城
■宮崎駿・初監督作品。79年の公開時点では全く売れずに、その後「アニメージュ」誌上で人気が出た「風の谷のナウシカ」映画化までの5年間(38歳~43歳)は不遇の時代だったのだそうだ。
この映画が「マンガ映画」ではない「映画作品」として存在したことで日本のアニメーション全体が底上げされたように思うのだが、やはり先頭バッターはツライ、ということか。
   

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■【マンガ】 『 風の谷のナウシカ 』 全7巻セット
■『ナウシカ』の完全版をいつか映像で見てみたいものだ。

   

■関連記事■
■感情に正直であること。 宮崎駿

                         

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2008年7月12日 (土)

■出口の見えない徒労の時間の意味について。『プロフェッショナル・仕事の流儀』 映画監督、演出家・堤 幸彦

しばらく録りためていた「プロフェッショナル・仕事の流儀」をぼちぼちと見始めた。

今回のプロフェッショナルは、映画監督の堤 幸彦さん。

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■気負わず、おごらず、立ち止まらず。映画監督、演出家・堤 幸彦
<2008.5.13放送> (番組HPより)

■『ケイゾク』、『池袋ウエストゲートパーク』、『TRICK』などのドラマの演出で有名な堤 幸彦監督だけれども、花開いたのは40歳頃で、そこまでの演出家としての人生は決して恵まれたものではなかった。

かっこいいミュージック・クリップをつくるという夢を抱いて飛び込んだこの世界。

だがAD時代にはその要領の悪さから、何も考えない、動かない、突っ立っているだけの「電信柱」とあざけられながらも、妻が不治の病に倒れてからはその治療代を稼ぎ出すために、朝から晩まで現場のハシゴをしながら働き続けた。

■この時期の、先の見えない結果の出ない、徒労ともいえるような苦労の日々が、『金田一少年の事件簿』というチャンスにおいて、周囲が瞠目するような大輪の花を咲かせる源泉であったのだ。

と、それはよくある人生の「筋書き」であって、そういう話が好きならば福留さんの『波乱万丈』でも見てなさい、ということなのだけれども、

それでも、意味がまったく見出せない徒労の中で、ただひたすらに歩み続けることの大切さを最近しみじみと感じていて、そういう風に軽く受け流すことが出来ないのだ。

■泥沼のなかで、もがいてももがいても先に進んでいる気がしない。

今、まさに、そういう現在進行形の中に自分があって、まったく他人事ではないのである。

世にいう【 ミッドライフ クライシス 】というやつであろうか。

いや、「名前」なんてどうでもいい、私の人生の問題を「あ、それは、【 ミッドライフ・クライシス 】ですね」なんて、そんな簡単に片付けられてしまっても困るのである。

空回りするばかりの焦燥感。

気、ばかりがはやる。

■客観的に「他人事」として考えるならば、

明けない夜は無い、

などといった言葉を添えて、ゆっくりでいいから進んでいこうと励ましたりもするのだが、

こと、自分のことになるとそんな冷静な考えはまったく働かず、「先に進んでいるかどうかさえ分からない漆黒の暗闇のなかの不安感」に呆然と立ち尽くしてしまいそうになるのである。

■ただ、ひたすらに歩み続けた結果、堤 監督のように花開くひともいる。

けれど堤 監督にしたところで、40歳でいい作品にめぐり合い一気に表舞台に躍り出る、なんてことはつらく厳しい30代には予想もつかなかったことであって、

それは50歳かもしれないし、60歳かもしれないし、もしかすると、アンパンマンで一躍脚光を浴びたやなせたかしのように70歳近い時期になるかもしれない。

先がまったく読めないからこそ苦しいのだ。

■その苦しみの中でもがきながら一生を終える人も大勢いるだろう。

明けない夜は無い、なんていう言葉は気休めで、いつか花開くなんていう保証はどこにもないのだ。

■だからといって、あきらめてしまっては「それまで」である。

あなたにとっての「プロフェッショナル」とは?

という問いに、堤監督はこう答えた。

『どんな逆境でも楽しめること』

■その言葉は、生半可ではない逆境をその背後に感じさせる。

そうなのだ。

今の「成果」の出ない泥沼を「徒労」とは考えないこと。

そこに何らかの意味を求めるのではなく、

それ自体を楽しむこと。

逆境は逆境であって、めちゃくちゃ厳しい状況であることに変わりは無いのだけれども、その状況をネガティヴな「徒労」として自分の外に排出するのではなく、自分の中に取り込んで真っ直ぐ向かい合うこと。

それが、一生、芽が出ないかもしれないという思いのなかで走り続けた堤監督が身につけざるを得なかった流儀なのだろう。

■その為には自分の持っている夢を実現したいという強い思いとその思いにおいては誰にも負けはしないという自信が必要なのだと思う。

それが出口の見えない暗闇の中を進んでいく人間がその苦闘のなかでもがきながらも勝ち取った欠くことの出来ない「能力」なのだと思う。

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■撮影の現場ではなく控えの場所でモニターを見ながら演出をつける堤監督。目の前で演技を見てしまうと、それにのめりこんでしまって客観的に見ることが出来なくなってしまうからなのだという。深く、物事を考えているひとなのである。

■そういうストイックな生き方がある一方で、

まあ、いいじゃん。

とお気楽に生きていきたい自分もいたりする。

思いつめれば周りが見えなくなって客観性を失うのも理屈であって、

何事もバランスなのかな、とも思う。

と、深く悩んでいる振りをして、どこまでも自分に甘いのであった。

・・・、ってダメじゃん(笑)。

                           <2008.07.12 記>

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■ケイゾク DVD BOX ■トリック(1)        ■明日の記憶

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2008年3月24日 (月)

■筋を曲げない。『プロフェッショナル・仕事の流儀』 サッカークラブGM・祖母井 秀隆。

今回のプロフェッショナルは、サッカークラブ ゼネラルマネージャーの祖母井(うばがい) 秀隆さん。

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■信頼の上にこそ、組織は輝く・サッカークラブGM・祖母井秀隆
<2008.3.4 放送> (番組HPより)

■「男はタフでなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない」と言ったのはフィリップ・マーローだが、祖母井さんはそういった男の風格を感じさせる人だ。

■サッカークラブのゼネラル・マネージャーという仕事についてはあまりよく知らなかったのであるが、選手・監督・コーチの人事権を持つ権力者であると同時にチームの運営、練習場の手配、選手の育成計画や日々の躾からチームの広報戦略に至るまで。要するに何でもこなすスーパーマンなのである。

祖母井さんのデスクの脇のスグそばに置かれたシュレッダーがその業務の膨大さを物語る。

判断すべきことは山積み、しかも刻一刻と状況は変化していく。

終わったことはバリバリとシュレッダーにぶち込んで忘れていかないと、とてもやっていけないのだろう。

冷徹、というよりはむしろ熱血で、人一倍ものごとにコダワルからこそ無理やりにでも次へ前へと進むために必要で象徴的なツールであるようにみえた。

■その熱さは生まれながらのものなのだろうけれど、ジェフのGM時代にオシム監督と過ごした時間がその’熱さ’をさらに強いものとしたに違いない。

ジェフとの契約書にサインしようとしないオシムはこう言ったという。

「契約で仕事をするんじゃない。お前を信用するから仕事をするんだ。」

こんなことを言われれば誰だって燃えてくるだろう。

■・引いたところから温かく見守る。

・「競争」を持ち込むことで組織を強くする。

・言葉だけじゃなく、現場と行動をともにする。

・信じることが選んだものの責任。

そういった「流儀」のひとつひとつが胸に響くが、特に

・筋を曲げない。

という信条が強くこころに残った。

■選手ひとりひとりに心を開き、信じる。

そのこと自体はリーダーとして一番大切な部分だと思うのだけれども、幾多の選手、さらには監督、オーナー等などと世界を拡げていったとき、そこには必ずといって強い不整合が発生するものである。

しかも具合が悪いことに、それぞれがいちいちもっともな主張だったりするわけで、そうなるとまとめ役は右へ左へと振り回される。

祖母井さんのような大きな組織をまとめる立場でなくても、それは、そこここの現場でしょっちゅう起きていることだし、自分自身、よく巻き込まれる事態である。

■そんなときに「筋を曲げない」が必要となる。

自分の基準をしっかり持ち、それに従う。ということである。

右へいくべきか左へ行くべきか、どちらももっともなのだけれど、今すぐに決断しなければならない。

そこで、うだうだと判断を先延ばししたり、しょっちゅう意見を翻したりしない。

当たり前のようでいて、これがなかなか難しいことだと思う。

つまりは「責任を負う」ということ。その「覚悟」をもっている、ということだ。

たとえ、それが結果としてうまくないものであったにせよ、あの人には信条があってたやすくなびかない、という見方は、まわりの人間からの信頼を生み、育んでいく。

■けれども、そのためには「タフ」であるだけでは駄目で、まわりの人間ひとりひとりに対する「尊重」が必須の条件となる。

「優しくなければ生きていく資格はない。」

のである。

■祖母井さんの「流儀」が組織をまとめ、強くしていく上で常に最上のものかどうかは分からない。

ものごとに正解が無いように、最上の流儀などというものは存在しないのだろう。

けれど、男の背中として、ひとつの理想型であることに間違いはない。

果たして自分に背骨はあるのか。

                           <2008.03.24 記>

■『 祖母力 うばぢから 』 オシムが心酔した男の行動哲学
■祖母井 秀隆 著■
<Amazon評価>
★★★★☆(7件のレヴュー)
 

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2008年3月 3日 (月)

■50%でいいから自分にしかできないものを。『プロフェッショナル・仕事の流儀』 音楽プロデューサー・武部聡志。

今回のプロフェッショナルは音楽プロデューサーの武部聡志さん。

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■心揺さぶる歌は、こうして生まれる・音楽プロデューサー・武部聡志
<2008.2.12放送> (番組HPより)

■武部さんは30年、ポップスと向き合い、2000曲以上もの歌と関わってきた。

その仕事は音楽プロデュースだけでなく、作曲、編曲、コンサートの音楽監督にまで及ぶ。

その長い経歴の初期からの付き合いである松任谷由美に『最高の相棒』、とまで言わさしめる、まさに「大物」なのだ。

■けれども大物だからといってメジャーな仕事だけにこだわることはなく、分刻みの忙しさの中でも、新しい才能の発掘をおろそかにしない。

そうして発掘された「才能」のひとりが、『もらい泣き』で大きな一歩目を印した一青窈である。

■番組では一青窈の新しいアルバム『Key』を作り上げていく過程の一部として、クレージーケンバンドの横山剣が作った「いかにも」なクセの強い曲に一青窈が詞をあわせ、作りこんでいく姿を追っていった。

はじめは横山剣の強烈な個性に引きづられ、やはり、なかなか「一青窈」が出てこない。

けれど、何度も、何度も、曲に詞をあわせても、武部さんの表情の曇りは晴れることはない。

他の曲が順調に出来上がっていく中で、この曲だけが取り残される。

どんどんと追い詰められていく、一青窈。

「カタチ」が見えないままに、日にちだけが過ぎていく。

■松任谷由美の曲の編曲を皮切りに、編曲家としての道を順調に歩み始めた武部さんは、歌詞をていねいにていねいに読み込んで曲を練り上げるという地道な作業を積み重ねた。その結果、久保田利伸、斉藤由紀などのデビュー曲にかかわり、情景が浮かんでくるようなリアリティのあるアレンジで次第に頭角を現していった。

けれど時代は動き、打ち込みやダンスミュージックが隆盛を極め、こういう仕事もこなさなければプロではないと思い込んだところから迷い路へとはまっていく。

■そのときユーミンに言われたひとことが、武部さんの目を覚ます。

「流行っている要素を取り入れる度に、自分の色が薄まっていくんだよ。」

自分にしか出来ないものを。

たとえ50%であってもいいから、自分にしか出来ないものを。

流行に日和るのではなく、自分の個性をもっと上のレベルまで高めるしかないのだな、と悟ったのである。

■そこからの武部さんに迷いは無い。

・人の心を動かす歌は流行からは生まれない。

・アーティストの中にその答えはある。

・そのアーティストの人生、挫折といったすべてをひっくるめた『血』を大切にし、その言葉が世の中に届くように「カタチ」にする。

そういった自分なりの流儀が出来上がった。

そうして43歳になった武部さんは、当時23歳の一青窈に出会い、名曲、『もらい泣き』が生まれたのである。

■で、現在進行形の一青窈の苦闘はどうなったか。

とうとう日程ギリギリ、もう後が無い。というところまで追い込まれ、それでもTAKE2,TAKE3とすっきりしない。

その時、ふっと一青窈はアドリブでセリフを加えてみた。

その瞬間、まわりからはじけるように笑いが起きた。

ああ、これが「生まれる」っていうことなんだな、としみじみ思った瞬間である。

理屈をこねくり回していても「生まれ」ては来ない。

その対象と悪戦苦闘し、苦しみぬいて自分の中でこなれたときに、やっと「自分のうた」が「ふっ」と生まれてくるのである。

■恒例の「プロフェッショナル」とは?という問いに武部さんはこう答えた。

自分がイメージしたこと、思ったこと。それを確実にカタチにすること。その為の情熱と行動力を持ち続けること。

それは音楽のような芸術に限らず、クルマのような工業製品を「商品」として生み出していく仕事をするうえでも大切なことだと思う。

自分の想いをあきらめない情熱と行動力。

あらためて胸に刻み込もう。

                         <2008.03.01 記>

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一青窈Newアルバム『Key』(DVD付)
■一青窈×武部聡志■
【初回盤収録DVD】■一青窈 初のsingle collection live DVD■
1.もらい泣き 2.大家 3.金魚すくい 4.江戸ポルカ 5.ハナミズキ 6.影踏み
7.かざぐるま 8.指切り 9.つないで手(PV) 10.「ただいま」(PV) 11.受け入れて(PV)

*   *   *   *   *   *   *   *   *   *

過去の記事■『プロフェッショナル・仕事の流儀』

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2008年2月29日 (金)

■何の為に。『プロフェッショナル・仕事の流儀』中小企業経営者・片山象三。

今回のプロフェッショナルは、織物機械を製造する中小企業の経営者・片山象三さん。

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■「あきらめなければ、失敗ではない」 中小企業経営者・片山象三
<2008.2.19放送> (番組HPより)

■織物業界は今、危機に瀕している。中国産の安い織物が市場を席巻しているのだ。

兵庫県、西脇。古くから織物で栄えてきたこの町も例外ではない。

中小の織物メーカーが寄り合うこの町では、20年前に1300社あった織物メーカーが300社を数えるほどにまで激減してしまった。

■そんな中、縦糸を取り替える段取りに大きな手間がかかっていることに着目し、織物のコストと納期を5分の1にまで低減させる画期的な織物機械を生み出した男がいる。それが、今回の主人公、片山象三さんである。

機械に関しては素人だと謙遜する片山さんなのだが、むしろ素人であることを強みとして、前例が無かったり、一般に困難だといわれることでも恐れ知らずに挑んでいく。

■そこで片山さんが素晴らしいのは、「一人では実現できない」ということを心の底から認識していて、西脇の町にあるいろいろな業界のプロのところへ訪ねまわり、頭を下げて教えを請い続けるところにある。

画期的なアイデアを実現して西脇の織物産業をなんとか生き延びさせたい。その情熱が周りの人たちの心を揺さぶり、巻き込んでいく。

■けれど人情としては片山さんに共鳴したとしても、現実問題として、日々、苦境に立たされている人たちの中からは、付き合いきれない、という声も上がってくる。

それでも片山さんがあきらめずに、何か自分にできることはないかと本気を見せることによって、その人たちを「輪」のなかにつなぎとめることができるのは、片山さんに誰よりも強い使命感があるからだ。

■「ちゃんと仕事をしている人が、ちゃんと生きていけるようにするには、どうしたらいいんかね?」

西脇の織物産業が置かれた苦境をなんとか打開しなければならない。その使命感からおこなった大きな投資に失敗し、最終的に自殺に追い込まれてしまった染物工場の社長さん。

片山さんが尊敬していたその社長さんの無念を思うとき、先の言葉が重く染み渡っていく。

■あきらめなければ失敗ではない。

希望があれば頑張れる。だから希望の灯は絶対に消さない。

そして、それを自分が本気で信じていれば、それは仲間にも伝わっていき、ベクトルも揃っていく。人の輪がつながっていく。

■理想論。

という言葉が頭に浮かぶ。

「あきらめない」、「自分が本気で信じる」。

そういう言葉は何度も聞いた、何度も読んだ。

■だけれども、そこで片山さんが違うのは『何の為に』、という揺るぎない土台がしっかりとあることだ。

西脇の地場産業が生き残っていけること。ちゃんと働けば、ちゃんと生きていけること。

ただ、それだけ。だから強い。仲間がまとまる。

■「一社では決して生きていけない。・・・、生きていけないんですよね。」

片山さんの心の底からこぼれ出たようなその言葉が全てをいいあらわしているように思う。

強い使命感が孤立したとき、それが強ければ強いほど、その代償として自らをすり減らし、その人を重く押しつぶしていく。

だから、謙虚に、ひたすら謙虚に、その言葉を噛み締めたい。

                         <2008.02.29 記>

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■ ドラッカー名著集1 経営者の条件
■ピーター・ドラッカーは『何の為に』というところを、「(その組織の目的に対する)『貢献』に焦点を合わせる」と表現しいている。
 

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