映画・テレビ

2009年12月16日 (水)

■NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』。単純明快に!

■まだ第3話を見てないのだけれども、2話目までの簡単な感想。

話は、伊予松山で生まれ育った秋山好古、真之、正岡子規が東京に出て、それぞれの道を歩み始めるところまで。

■いやー、引き込まれるドラマです。

90分があっという間に過ぎていく。

司馬遼太郎調の語り(渡辺謙)、久石譲の情感豊かな音楽。

また好古を演じる阿部寛、真之を演じる本木雅弘、子規を演じる香川照之がこれ以上ないというくらいハマっていて、脇を固める菅野美穂、伊東四朗も輝いている。

テンポが速くて、それでいて丁寧な演出、脚本ももちろん最高だ。

■2話目までで一番印象に残ったのが好古が真之を指導するときの「単純明快に!」という考え方。

一刀両断、って感じがして小気味いい。

■「単純明快に!」

いいねえ、気に入った!

迷ったときは、「単純明快に!」

とりあえず2010年のテーマとしておくか。

   

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                          <2009.12.16記>

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■坂の上の雲(全八巻)司馬遼太郎 著 文春文庫

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■「明治」という国家
司馬遼太郎 著 日本放送出版協会 (1989/09)

  
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■スタッフ■
原作:司馬遼太郎(『坂の上の雲』『明治という国家』)
脚本:野沢尚、柴田岳志、佐藤幹夫
演出:柴田岳志、佐藤幹夫、加藤拓、木村隆文、一色隆司
音楽:久石譲
主題歌:サラ・ブライトマン『Stand Alone』(作詞:小山薫堂 作曲:久石譲)

■キャスト■
秋山真之  : 本木雅弘     海軍軍人。日露戦争時の連合艦隊参謀
秋山好古  : 阿部 寛       陸軍軍人。“日本騎兵の父”とよばれる
正岡子規  : 香川照之      俳人・歌人。俳句や短歌の革新を目指す
* * * * * * * * *
山本権兵衛  : 石坂浩二   日露戦争時の海軍大臣。
                                       後に第16・22代総理大臣
東郷平八郎  : 渡 哲也     海軍軍人・日露戦争時の連合艦隊司令長官
高橋是清    : 西田敏行    神田・共立学校の英語教師。後に大蔵大臣、
                                       第20代総理大臣
伊藤博文    : 加藤 剛      初代内閣総理大臣
児玉源太郎  : 高橋英樹    陸軍軍人。日露戦争時の満州軍総参謀長
* * * * * * * * *
夏目漱石  : 小澤征悦        小説家。子規とは親交が深かった
秋山久敬  : 伊東四朗         秋山兄弟の父
秋山 貞   : 竹下景子         秋山兄弟の母
秋山多美  : 松たか子          好古の妻
秋山季子  : 石原さとみ        真之の妻
広瀬武夫  : 藤本隆宏         海軍軍人。海軍での真之の友人
正岡 律   : 菅野美穂        子規の妹。病床の子規を支え続けた
陸 羯南    : 佐野史郎           新聞「日本」主筆。子規の恩人
正岡八重  : 原田美枝子       子規、律の母
* * * * * * * * *
語り     :  渡辺謙

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2009年11月29日 (日)

■【映画評】エイリアン4部作。オリジナルは唯一無二の傑作だが、続編も3者3様の面白さ。

今回は4本立てで行きましょう。

●●● 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●
    
No.37 『 エイリアン4部作 』
          

■『エイリアン ALIEN』(1979年公開)
 監督 リドリー・スコット 脚本 ダン・オバノン
 クリーチャーデザイン H・R・ギーガー
 出演 シガニー・ウィーバー トム・スケリット 他

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■エイリアン (ベストヒット・セレクション) [DVD]

■一番好きな映画は何?

なんて聞かれることがあるが、そういう時は迷った挙句、『ニューシネマパラダイス』とか『生きる』とか無難に答えるのだけれど、実は本当に大好きなのは『エイリアン』なのだ。

これほどにハラハラする映画は無くて、何度見ても同じところでビックリするのだから、驚くべきホラー映画なのである。

ケインがフェイスハガーに襲われる時でしょ、ブレットがビッグチャップに襲われる時でしょ、ダラスが通気口の中でやられるシーンでしょ、アッシュが・・・な時でしょ、それに最高のラストシーン。

■この映画は、CMディレクターだったリドリー・スコットのメジャー映画デビュー作品なんだけど、巨匠といわれる現在と同じか、いやそれ以上に’リドリー・スコットらしい’映画なのである。

滴る水、水蒸気、陰影が強調された画面。

特にブレッドが猫(ジョンジーだっけ?)を探しているときに、上の吹き抜けから水が滴り落ちてきて上を見上げる、あのシーンが最高だ。

■ビッグチャップ(エイリアンの成体)をほとんど見せない手法も、怖さを盛り上げる効果抜群。

初めて見たときにはその姿はほとんど判別できなかったもんな。

’見えない’、けどもしかしたら恐ろしいものがそこにいるかも知れない、という恐怖は原初の昔からDNAによって伝わってきた本能的反応なのだろう。

■ディレクターズカットでは、最後の脱出の場面の途中で、ダラスが繭にされているシーンが差し挟まれてこれも魅力的なのだが、やはりここは劇場公開版の方が私は好きだ。

危機感が盛り上がっていく場面で水がさされる感じがするからである。

そこをカットしたのはプロデューサーらしいのだが、その辺り、映画は監督だけで作るものではないなあ、と思う。

■あと忘れちゃいけないのがH・R・ギーガーのデザイン。

ビッグチャップを筆頭に、異星人の遺棄された宇宙船、その内部、エイリアンエッグと今までには全くなかったエロティックかつグロテスクな世界を作り出している。

■そんなこんなで語りだすとキリが無いのだけれども、ともかくこのオリジナルの『エイリアン』は企画、脚本、演出、デザイン、音楽、もちろん役者の演技を含めて最高の組み合わせであって、いつまでも記憶されていくだろう素晴らしい映画なのである。

      

■『エイリアン2 ALIENS』(1986年公開)
 監督・脚本 ジェームズ・キャメロン
 デザイン シド・ミード 他
 出演 シガニー・ウィーバー ジェニット・ゴールドスタイン他

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■エイリアン2 完全版 [DVD]

■今度は戦争だ!というのがキャッチコピー。

『エイリアン』は一匹のビッグチャップの強さが圧倒的であったが、エイリアン2では圧倒的なのはウォーリアー(兵隊エイリアン?)の数。

■海兵隊の重火器にによって次々にエイリアンが殺られるのだけれど、次から次から現れるからどんどんと追い詰められていく。

まさに戦争。

オリジナルの『エイリアン』はあまりに完成度が高いので同じ土俵で戦わなかったジェームズ・キャメロンは正解だったと思う。

■もうひとつの特徴はエイリアン・クイーンを生み出したところ。

リプリーと孤児ニュートの関係とクイーンとウォリアーとの関係がオーバーラップして、’母の強さ’というサブテーマをうまく作り出している。

個人的には前作の’捉われた人間が繭となり、新しい卵になる’というイメージが好きだったのでちょっと残念なのだけれど。

■この映画、劇場公開版は137分、ディレクターズカットでは154分。

大体において私の好みは簡潔な劇場公開版なのだけれども、この映画だけは違う。

その長い上映時間を飽きさせず濃密に話を展開させていくのがジェームズ・キャメロンの本領なのだろう。

   

■『エイリアン3 ALIEN3(1992年公開)
 監督 デヴィッド・フィンチャー
 出演 シガニー・ウィーバー ランス・ヘンリクセン 他

Photo_3
■エイリアン3 完全版 (2枚組 プレミアム) [DVD]

■失敗映画の代表作と評価されてしまう可哀想な映画。

撮影が開始されているにも関わらず脚本の骨格すら定まっていなかったという酷い状態だったらしい。

各所に見られる’何となく落ち着かない感じ’も仕方なし、要するに映画として仕上がっていないまま公開されてしまった、というところか。

■それでも、決して悪い映画ではないと思う。

デヴィッド・フィンチャーが作り出した監獄惑星という独特の世界観は、その雰囲気だけでも味わう価値はあるだろう。

■エイリアン2に登場したアンドロイド、ビショップがこの作品にも登場するのだけれども、終盤、そのオリジナルとおぼしき科学者が登場するあたりからは「物語」としても面白い。

エンディングについては劇場版と完全版で異なるが、好みとしてはリプリーがクイーン・チェストバスターを抱きしめて落ちていく劇場版の方がいいかな。

  

■『エイリアン4 ALIEN:Resurrection』(1997年公開)
監督 ジャン=ピエール・ジュネ
出演 シガニー・ウィーバー ウィノナ・ライダー 他
 

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■エイリアン4 完全版 [DVD]

■副題のResurrectionは死者の復活、よみがえりの意。

その名の通り、前作で死んだはずのリプリーがクローンとして蘇る。

それも体内に宿していたエイリアンの遺伝子が組み込まれていて、驚異の運動能力と超酸性の血液をもった悲しきハイブリッドとして。

■登場するエイリアンの方も今までの’全くの異物’ではなく、怒りの感情を持っていたり、人間たちを罠にかける知恵まで兼ね備えていて共感の余地がある。

そのあたりも新鮮な感覚があって面白い。

あとはリプリーの娘(?)とも言えるニューボーン。彼女の最期は本当に可哀想だったなあ。

■この作品は前作とまったく逆で設定がシッカリしている。

ゆえに安心して見ていられるエンターテイメントなのである。

重要な役割りを担うウィノナ・ライダーも可愛くて華があるしね。

■ラストは劇場公開版と完全版でまったく異なるものになっている。

爽やかな劇場公開版もいいが、新しい物語が後に続きそうな完全版もいい。

完全版の衝撃のラストについては、オープニングに伏線らしきものがあって、そこも面白い。

     

■エイリアン アルティメット・コレクション [DVD BOX]

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■エイリアン アルティメット・コレクション [DVD]
■エイリアン1~4の完全版。
エイリアン1と4は劇場公開版も収録。

 

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2009年11月28日 (土)

■NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』第1部。始まるのが待ちきれない。

司馬遼太郎の代表作のひとつ『坂の上の雲』。

高校時代に始めて読んだときは、その面白さにどっぷり浸かったものである。

その『坂の上の雲』、ずいぶん前からNHKでドラマ化されるという話があって、なかなか始まらないなぁ、とやきもきしていたのだが、いよいよついに明日、始まるのだ。

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■2009.11.29(日)より 20:00~21:30 NHK総合 

■今年から3年に渡って年末に放映される予定だそうで、今回の第一部は日清戦争が終わって秋山真之がアメリカに留学するところまで。

明治維新によって世界に扉を開いた日本が、好奇心旺盛な少年のようにグイグイと成長していくその過程を、秋山好古、真之、正岡子規の3人の青年の成長と重ね合わせて描く、それが今年放映の第1部、ということだろう。

■正岡子規が病床のなかで高浜虚子らと新しい俳句の世界を模索し、その一方でロシアの影が日本に忍び寄り、ついに日露戦争開戦、というのが来年の第2部。

秋山好古、真之兄弟が陸軍、海軍それぞれの立場で、ぎりぎり限界のところでロシア軍を押しとどめる、そのクライマックスが再来年の第3部。

いやー、書いていて何だかもう、わくわくしてきた。

始まる前から待ちきれない感じなのである。

    

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■坂の上の雲(全八巻)司馬遼太郎 著 文春文庫

  
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■キャスト■
秋山真之  : 本木雅弘     海軍軍人。日露戦争時の連合艦隊参謀
秋山好古  : 阿部 寛       陸軍軍人。“日本騎兵の父”とよばれる
正岡子規  : 香川照之      俳人・歌人。俳句や短歌の革新を目指す
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山本権兵衛  : 石坂浩二   日露戦争時の海軍大臣。
                                       後に第16・22代総理大臣
東郷平八郎  : 渡 哲也     海軍軍人・日露戦争時の連合艦隊司令長官
高橋是清    : 西田敏行    神田・共立学校の英語教師。後に大蔵大臣、
                                       第20代総理大臣
伊藤博文    : 加藤 剛      初代内閣総理大臣
児玉源太郎  : 高橋英樹    陸軍軍人。日露戦争時の満州軍総参謀長
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夏目漱石  : 小澤征悦        小説家。子規とは親交が深かった
秋山久敬  : 伊東四朗         秋山兄弟の父
秋山 貞   : 竹下景子         秋山兄弟の母
秋山多美  : 松たか子          好古の妻
秋山季子  : 石原さとみ        真之の妻
広瀬武夫  : 藤本隆宏         海軍軍人。海軍での真之の友人
正岡 律   : 菅野美穂        子規の妹。病床の子規を支え続けた
陸 羯南    : 佐野史郎           新聞「日本」主筆。子規の恩人
正岡八重  : 原田美枝子       子規、律の母

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2009年11月20日 (金)

■【書評】『獣の奏者』Ⅰ闘蛇編/Ⅱ王獣編、上橋菜穂子 著。群れの中の個の生き様を描く、ファンタジーの姿を借りた社会論。

NHK教育でやっているアニメ『獣の奏者エリン』の原作である。

なんだ子供向けか、と思ったら大間違い。

大人の心をグイと引き込む力強さをもった作品なのだ。

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■獣の奏者〈1〉闘蛇編 ■獣の奏者〈2〉王獣編
上橋 菜穂子 著  講談社文庫(2009/8/12)
 

■作品の世界はいかにもファンタジーらしい世界だ。

崇拝される王がいて、国を守る戦人がいる。

その戦人が操るのが’闘蛇’といわれる竜のような巨大な生物。

主人公のエリンはその闘蛇を育てる闘蛇衆の村に生まれるが生粋の闘蛇衆ではなく、緑の瞳をもつ流浪の民族、’霧の民’を母に持つ。

父は既に亡く、10歳にして目の前でその母を残酷なカタチで喪ったエリンがくじけずに成長していく、そういう物語でもある。

■だが、この物語の力強さの源泉は何かといえば、徹底したリアリズムにある。

ぬらぬらとした粘液に包まれジャコウのような甘いニオイを放つ’闘蛇’の描写から、蜂飼いのジョウンが蜜蜂の巣分けをする場面や、’闘蛇’の天敵である’王獣’のヒナとのコミュニケーションを試みるためにエリンが竪琴を改造する場面。

映像はもちろん、そのニオイ、手触り、音、といった五感のすべてにありありとした手応えをもって現れてくるのである。

そして、そのリアリズムは場面描写だけに留まらず、思わずハッとするような情け容赦のない物語の展開にも現れる。

期待する甘い期待をスパリと切り裂く鋭い刃にリアリティが宿るのである。

■さて、この物語のテーマは何であろうか。

 ― この世に生きるものが、なぜ、このように在るのか、を知りたいのです。

エリンが’獣ノ医術師’の学校の試験で、志望理由を問われたときの答えである。

わたしには、どうもこのあたりに核心があるのでは、と思うのだ。

■決して人に慣れることのないといわれていた王獣とのコミュニケーションにエリンは成功する。

では逆に、何故、何百年もの間、先達たちはひとりも王獣と対話をかわすことができなかったのか。

実は王獣を扱う為の’王獣規範’という厳格な規定があって、それに従う限り、ヒトは王獣とコミュニケーションが取れないように巧妙に仕組まれていたのだ。

■ヒトと獣が本当に分かりあうことは出来ない、そこには相手を制御するための’恐怖’が必要なのだ、とする考え方があって、王獣を制御する唯一の手段が’音無し笛’というもので、それを吹くと王獣は固まったように動けなくなってしまうのである。

それをヒトが作り上げる社会にアナロジーを求めたとき、極めて絶望的な社会の見方へとつながっていく。

■ヒトの世界には掟、戒律というものが、ある。

見えるもの、分かるものもあれば、見えぬもの、気付かぬものもある。

それらは人々が’安全’に暮らしていくために必要なものではあるが、それは同時に実は王獣に対する音無し笛のようなもので、我々のこころを縛りつけ、思考停止に陥らせているのではないか。

思考停止のまま群体として動いていくイメージ。

それを果たして生きていると言えるのであろうか、という作者の問いかけを感じてしまうのだ。

■その究極が蜂の社会であり、それを言いたいが為に、物語の前編において丁寧に丁寧にそれを描いたのではないか。

だからどうだ、とはっきり言わないのが小説の良さである。

ポンと投げたいくつかの小石が、心の水面に波紋を作り、それが重なり合いながら幾重にも拡がっていく。

そこに描かれる模様は、読み手のこれまでの人生によって変わっていくのである。

■だが、己の出自である霧の民の生き方に対して反吐が出る、と血を吐く思いで切り捨てるエリン。

そこに作者の想いが現れている、群れるな、と。

そしてそのとき、個が個として生き始めたとき、

初めて個と個が通じ合うことが出来る。

ラストシーンの感動は、その力強い希望の光なのであった。

    

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                        <2009.11.20 記>

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■獣の奏者〈1〉闘蛇編 ■獣の奏者〈2〉王獣編
上橋 菜穂子 著  講談社文庫(2009/8/12)
■続編として3巻目の<探求編>、4巻目の<完結編>が単行本で出ているけれども、1巻目の<闘蛇編>と2巻目の<王獣編>で話は完結しているので、ここで留めておくのもいいと思う。というより単行本を買うのはちと高いよね、やっぱり。
    

Photo ■獣の奏者 (3)探求編

Photo_2 ■獣の奏者 (4)完結編

 

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2009年11月14日 (土)

■【書評】『「A」―マスコミが報道しなかったオウムの素顔』、森達也。たとえ理解不能であったとしても。

久しぶりに森達也を読む。

この人の文章は、するすると心に入ってくる。

何故だろうか。

A
■「A」―マスコミが報道しなかったオウムの素顔
森達也 著 2002/01 (角川文庫)

■本書は広報担当、荒木浩を中心に据え、地下鉄サリン事件以降のオウム真理教の内側を描いたドキュメンタリー映画『 A 』の製作記である。

テーマは、オウムの内側から社会を眺めることで日本人のメンタリティを探ること。

結果、そこに立ち上がるのはひとりひとりの人間が組織に組み込まれることで陥ってしまう思考停止。

それは地下鉄サリン事件を引き起こしながらも意識の変化が現れないオウムの信者たちの思考停止と、「社会の敵」と定義されたオウムに対して、相手もまた人間なのだという想像力を失ったマスコミを筆頭にした社会の側の思考停止、その合わせ鏡的な構図である。

■思考方法が根本的に異なる「オウム」と「社会」の狭間に立って、その通訳に当たる広報担当、荒木浩は、「言葉」が通じないその断絶の深さに苦しむ。

そしてオウムの本質を理解しようと、カメラを覗きながら、言葉を投げかけながら理解不能のその断絶の深さに苦悩する森達也。

ここにもまた合わせ鏡が存在し、けれどもその理解不能、通訳不能の苦悩があるからこそ、そこに安易なレッテル張りはなく思考停止から逃れることが出来る。

決して相手を理解できないと分かったとしても、組織を離れたひとりの人間として相手に対面したとき、共に歩いていくことが出来る。

■タイトルの「A」は、『オウム』のA、『麻原』のA、『荒木』のAでもあるのだけれども、それ以上に誰でもない、どこにでもいるA、つまり我々一人ひとりのことだ。

9.11があって、そこでもまた思考停止が蔓延し、未だに戦争状態が続いている。

オウムに限ったことではなく、この世の中、相容れない考え方をする組織同士の争いは止むことはない。

我々一人ひとりが自分のあたまで考えることの重要さに変わりは無く、相互に認め合うことの必要性という意味では、さらに大切な時代を迎えているのだと思う。
  

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                          <2009.11.14 記>

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■「A」―マスコミが報道しなかったオウムの素顔
森達也 著 2002/01 (角川文庫)

Dvd_a_
■【DVD】A  監督 森達也 1997年
■この本を読んでいて作品の方が無性に見たくなった。
レンタル屋に置いてるかな・・・。

A2dvd
■【DVD】A2 監督 森達也 2001年

  

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2009年11月12日 (木)

■NHK土曜ドラマ『外事警察』が楽しみなのだ。

『ハゲタカ』のスタッフが今度は諜報の世界に挑戦する。

14(土)から全6回で始まる土曜ドラマ『外事警察』だ。

原作は『宣戦布告』の麻生 幾。

いやー、これは面白そうですな。楽しみ、楽しみ。

                        <2009.11.12 記>

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■外事警察 麻生 幾 著 日本放送出版協会 (2009/09)

■スタッフ■
原案 麻生 幾
脚本 古沢良太
演出 堀切園健太郎 他?
音楽 梅林 茂

■キャスト■
渡部篤郎
石田ゆり子
尾野真千子
片岡礼子
遠藤憲一
余貴美子
石橋凌 他

 
■土曜ドラマ『外事警察』番組HP

     

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2009年11月 7日 (土)

■【映画評】『沈まぬ太陽』。人間の生き様。ラストシーンの感動が止まらない。

上映時間3時間22分の大作である。

●●● 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●
    
No.36  『 沈まぬ太陽
          監督: 若松節朗 公開:2009年10月
       出演: 渡辺謙  三浦友和  他 

          001

■休憩10分をはさんだ3時間半もの長大な映画。集中して見ることができるかどうか、正直あんまり自信が無くて見に行くのをためらっていたのだけれども、そんな心配はまったくの無用。

恩地元というあまりにも真っ直ぐな男の生き様にあっという間に取り込まれてしまったのであった。

  
■ストーリー■

昭和30年代。巨大企業・国民航空社員の恩地元は、労働組合委員長を務めた結果、会社から10年におよぶ僻地での海外勤務を命じられた。かつて共に闘った同期の行天四郎が組合を抜けてエリートコースを歩みはじめる一方で、恩地は家族との長年にわたる離れ離れの生活で焦燥感と孤独に追いつめられ、本社への復帰を果たすも不遇な日々は続くのだった。そんな中、航空史上最大のジャンボ機墜落事故が起こり…。<goo映画より>

 
■この作品は、己の信念を曲げないがために僻地をたらいまわしにされる恩地の話と、日航ジャンボ墜落事故とその遺族の話、そして航空会社の腐敗体質にまつわる話が交差しながら進んでいく。

それぞれの話がそれぞれに深くて物語が発散してしまいそうに思えるのだが、それが逆にうまく共鳴しあい、さらに深みを増している。

■そのなかでもやはり御巣鷹山の墜落事故の遺族たちの話がやるせない。

あれから24年も経つというのにあのときのショックが鮮明に蘇る。

特に墜落中に家族に向けたメモを残した父親と、それを読む息子の話は胸がつぶれる思い。

丹念に遺族に取材したのであろう事実がしっかりと背景にあって、だからこそのリアリティであって、だからこその重みなのである。

■その一方で、この映画は実直な恩地元(渡辺謙)と、出世の鬼と化した行天四郎(三浦友和)の歴史を縦糸として物語を織っていく。

明と暗、陰と陽のそのコントラストが素晴らしく、またそのコントラストの強さに関わらず陳腐に落ちないのがまた素晴らしい。

それはもちろん原作と脚本によるものであるけれども、渡辺謙と三浦友和の魂を揺さぶる好演によるところが大。

また、そのコントラストを際立たせる俳優陣の力にもよるのだろう。

何しろそれぞれが主役を張れるような豪華な顔ぶれで、ため息が出るくらいなのだ。

■ラストシーン。

妻に先立たれ、日航機の事故で息子家族を一度に失い、ただひとり残された老人(宇津井健)が四国のお遍路の旅にいる。

その老人に宛てた恩地の手紙が胸を激しく揺さぶる。

こころの奥の底のところでズンと打ち震えるような感動だ。

救いようの無い絶望。

そこにはどんな慰めの言葉も届かない。

それでも生きていこうと思わせるのは、広大な自然に向かって立ち、ちっぽけな自分をいつまでも照らしている夕陽、その瞬間にあるのだ。

 

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                           <2009.11.07 記>

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■【原作】沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上)
山崎 豊子 著 新潮文庫 (2001/11)
  

■STAFF■
原作:山崎豊子『沈まぬ太陽』
監督:若松節朗  
製作総指揮:角川歴彦
企画:小林俊一
製作:井上泰一
脚本:西岡琢也
音楽:住友紀人
エンディング・テーマ:福原美穂『Cry No More』
製作:「沈まぬ太陽」製作委員会
製作プロダクション:角川映画
配給:東宝

■航空会社やスポンサーに首根っこを抑えられたテレビ会社の協力を得ずにこれだけの大作を真っ直ぐ作り上げた製作委員会と角川に深い敬意を感じます。
   



■CAST■
恩地元:渡辺謙
行天四郎:三浦友和
三井美樹:松雪泰子
恩地りつ子:鈴木京香
 * * * * * * * *
国見正之:石坂浩二
八馬忠次:西村雅彦
桧山社長:神山繁
小暮社長:横内正
堂本社長:柴俊夫
和光監査役:大杉漣
八木和夫:香川照之
 * * * * * * * *
利根川総理:加藤剛
龍崎一清:品川徹
竹丸副総理:小林稔侍
道塚運輸大臣:小野武彦
 * * * * * * * *
阪口清一郎:宇津井健
鈴木夏子:木村多江
小山田修子:清水美沙
布施晴美:鶴田真由
 * * * * * * * *
恩地純子:戸田恵梨香
恩地克己:柏原崇
恩地将江:草笛光子
 * * * * * * * *
国民航空123便操縦士:小日向文世
航空管制官:長谷川初範

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2009年10月26日 (月)

■Nスペ・自動車革命 第2回 スモール・ハンドレッド 新たな挑戦者たち。果たして自動車産業は相転移を起こすのか。

中国の小規模電気自動車メーカーってこんなに爆発的に増えてたんだね。知らんかったよ。

Photo
■NHKスペシャル 自動車革命 第2回 スモール・ハンドレッド 新たな挑戦者たち(2009.10.25放映)

■とはいっても、クリアすべき安全基準もなくて、当然のようにナンバープレートもない。

中身は結構レベルの高いものから、部品を集めてきて適当にでっちあげたようなインチキ臭いものまで有象無象の状況なようだ。

けれども、そうした裾野の広さって大事なようで、航続距離がガソリン自動車と遜色の無い300kmなんてクルマもあって、それも結構走るらしい。(とはいえ、安全基準が・・・ならば大手メーカーの電気自動車と比べるのもナニなのだが。)

■一方、アメリカの状況も面白い。

こちらも電気自動車のベンチャー企業が乱立しはじめているようで、グライダーみたいな3輪自動車をひっさげて、これは古いアタマの自動車メーカーには作れまい、なんていう訳で、かなり威勢がいい。

アタマが固いと言われていちいち反論するもの大人気ないし、確かにそういう側面もあるだろうから、真摯にご意見拝聴なのである。

■それよりも驚くべきは、電気自動車を家庭の電気の蓄電池として、各家庭と電力会社をネットワークでつないで電力供給のマネジメントをするというアイデア。

うーん、確かに画期的。

時代を変える、という言葉がリアリティをもってくる。

■水が沸騰したり、氷になったりするように、一気に構造が変化することを相転移というのだけれども、今回の番組を見ていて、もしかすると、本当に自動車業界にも相転移が起こりかけてるのかもしれない。

電気自動車なんて、第一インフラが整ってないじゃん、なんて思っていたのだけれども、良く考えれば、インターネットなんかも始めは電話回線でピーガガやってて画像一枚引っ張ってくるのにかなり時間がかかってたのに、あっという間に光回線が普及して当然のようにさくさく動くようになったもんな。

電気会社が本腰を上げれば、インフラなんか、あっという間に整備されてしまうのかもしれない。

この10年、面白いことになりそうですな。

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2009年10月25日 (日)

■【映画評】『私の中のあなた』。私は何の為に生まれてきたのか、生きるとはどういうことなのか。

これは泣けました。

●●● 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●
    
No.35  『私の中のあなた
           原題: My Sister's Keeper
    原作:ジョディ・ピコー「わたしのなかのあなた」
     監督:ニック・カサベテス 公開:2009年6月(米国)
  出演: キャメロン・ディアス アビゲイル・ブレスリン ソフィア・ヴァジリーヴァ 他

           001

■ストーリー■
11歳の少女アナは白血病の姉に臓器を提供するドナーとして遺伝子操作によってこの世に生まれた。母サラは愛する家族のためなら当然と信じ、アナはこれまで何度も姉の治療のために犠牲を強いられてきた。そんなある日、「もうケイトのために手術を受けるのは嫌。私の体は、自分で守りたい」と、アナは突然、両親を相手に訴訟を起こす。しかし、その決断にはある隠された理由があった…。(goo映画より)

   
■私は何の為に生まれてきたのか、という問いは、10代前半には芽生えてくる問いのように思える。

主人公のアナは、姉のケイトが生きていく為のドナーとして人工的に生を受けたわけで、客観的に考えるならば、その問いの答えはかなり厳しいものとなるだろう。

■物語はアナの独白ではじまり、アナの独白で終わる。

その間にある出来事を通して、彼女自身、その問いに対するひとつの答え、というより想いに至る。

そのとき、邦題の「私の中のあなた」というタイトルの意味が深く心に沁みてくるのである。

011

   
■■■ 以下、ネタバレ注意 ■■■

■どうも「隠された理由」にこだわりすぎたのか、臓器移植を拒否するアナと、その一方でケイトに対する思いやりに溢れる日常のアナとのギャップに違和感を覚えてしまう。

きっと母親のサラ(キャメロン・ディアス)も同じことを感じていたに違いなく、見る者はその意味でサラと同じ目線で子供たちを見ていることになるのだろう。

■けれど、ケイトの命を助けることで気持ちがいっぱいになっているサラに対し、それ以外の大人たちの視点がしっかり描かれていて、観客はサラだけに没入することはない。

ふたりの娘のどちらの気持ちも汲み取ろうとする父親(ジェイソン・パトリック)、アナの訴えを叶えようと全力をつくす敏腕弁護士(アレック・ボールドウィン)、自らも最愛の娘を亡くしたばかりの裁判官(ジョーン・キューザック)、そして、ケイトにとって最良のことを常に考えている彼女の主治医(デヴィッド・ソートン)。

■その視線の多様さが、アナとケイトの造形に深みを与えてくれている。

と、同時に、「子供たちが自分たちで決めたこと」を理解する道筋を与えているのである。

■本来ならば、明るい青春を謳歌しているはずの年頃のケイトにとって、入退院を繰り返し、抗がん剤の副作用に苦しむ人生とはいったい何なのか。

そして、そんな姉にとって、これから明るい青春を謳歌するはずの妹を腎臓移植による苦しみの道に引きずり込むこととは、いったいどういう意味をもつのだろうか。

■同じ白血病をかかえるボーイフレンドの死に直面したケイトはそれを真剣に考え、兄と妹もその考えを尊重することを決め、行動に移す。

彼らにとって、それがどれだけ苦しい選択であったことか。

アナが移植を拒否した理由が明らかになるに従って、ケイトの、そしてアナの気持ちに落涙を禁じえないのである。

■「私の中のあなた」という邦題は、ケイトの中で生きるアナの臓器を想起させつつ、実はアナの心の中で生き続けるケイトの記憶のことを意味する。

もちろん、ケイトが生き続けられれば、それにまさることはない。

けれども、自然のままに生きられない、となったとき、果たして「生き続けること」が本当に最良の道なのか。

尊厳死、などという難しい言葉の前に、

生きる、とは一体どういうことなのか。

物語の中とはいえ、子供たちにそれを教えられる、それが感動をさらに深くするのだ。

   

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                           <2009.10.25 記>

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■【原作】わたしのなかのあなた
ジョディ ピコー 著 ・ 川副 智子 訳 早川書房
 

004

■STAFF■
監督:ニック・カサベテス
原作:ジョディ・ピコー
脚本:ジェレミー・レベン、ニック・カサベテス
撮影:キャレブ・デシャネル
美術:ジョン・ハットマン
編集:アラン・ハイム、ジム・フリン
音楽:アーロン・ジグマン



■CAST■
キャメロン・ディアス    :母親 サラ・フィッツジェラルド
アビゲイル・ブレスリン  :次女 アナ・フィッツジェラルド
ソフィア・ヴァジリーヴァ  :長女 ケイト・フィッツジェラルド
ジェイソン・パトリック   :父  ブライアン・フィッツジェラルド
エヴァン・エリングソン  :長男 ジェシー・フィッツジェラルド
ヘザー・ウォールクィスト :ケリー叔母さん
 
アレック・ボールドウィン :アレクサンダー弁護士
トーマス・デッガー    :テイラー(ケイトのボーイフレンド)
ジョーン・キューザック   :デ・サルヴォ判事
デヴィッド・ソートン      :チャンス医師

     
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2009年10月20日 (火)

■日曜劇場JIN ―仁―。次の展開にワクワクする久しぶりのドラマなのだ。

原作は知らないのだけれど、面白いね、この話。

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■現代の脳外科医が幕末の江戸にタイムスリップ。近代設備も道具もクスリも無しで、目の前の患者を如何に助けるか。

何が面白いといってこの設定がやはりいい。

外科医として腕は立つと自負していたものの、それは現代の便利さに支えられたものであって、丸裸で患者と対峙せよ、という状況に立たされたときに医者としての本当の力が試される、というわけだ。

■そこで腹をくくってノミと金づちで脳外科手術に挑む南方仁(大沢たかお)。

使い慣れないノミを頭蓋骨にあてて、あれっ、と調子っぱずれの声をあげるところがまたたまらない。

おい、本当にそれで大丈夫なんか!!

と、つい、要らぬ心配をしてしまう。

つい、引き込まれてしまうんだな。

■脇役陣もまたいい味を出している。

南方が身を寄せる橘家の娘、咲を演じる綾瀬はるかはこれ以上ないというくらいハマっているし、「リミット」から転じて今度は地の演技で勝負する武田鉄矢(緒方洪庵)も面白い。

しかし、なんといっても内野聖陽(坂本龍馬)でしょう。

今まで数々の龍馬を見てきたけれども、こんな茶目っ気たっぷりの龍馬を見たことが無い。

素晴らしい。

思いっきり気に入ってしまいました。

■現在、第2話。

今のところ花魁の野風(中谷美紀)はちらりとしか登場していないのだけれども、どうやら重要な役どころのようで、これからストーリーにどう絡んでくるのか。

そもそも、タイムスリップの原因を作ったあの胎児はいったい何なのか。

あの包帯の男は本当に坂本龍馬なのか?

いやー、本当に目が離せません!

  

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■JIN―仁 (第1巻) (ジャンプ・コミックスデラックス)
村上 もとか 著

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■STAFF■
プロデュース - 石丸彰彦、津留正明
脚本      - 森下佳子
演出      - 平川雄一朗、山室大輔、川嶋龍太郎
音楽      - 高見優、長岡成貢
主題歌    - MISIA 「逢いたくていま」
  

■CAST■
南方仁        - 大沢たかお
友永未来 / 野風  - 中谷美紀(二役)
橘咲         - 綾瀬はるか
橘恭太郎      - 小出恵介
佐分利祐輔     - 桐谷健太
山田純庵      - 田口浩正
タエ         - 戸田菜穂
緒方洪庵      - 武田鉄矢 
新門辰五郎     - 藤田まこと 
夕霧         - 高岡早紀
鈴屋彦三郎     - 六平直政
橘栄         - 麻生祐未
勝海舟        - 小日向文世
坂本龍馬       - 内野聖陽

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