日記・コラム・つぶやき

2010年4月11日 (日)

■久しぶりに。

何年か振りに道志の「うらたんざわ渓流釣場」へ行く。

駐車場の位置が変わっていたりして少し様変わりしていたが、管理釣り場のくせになかなか釣れない手ごわさは相変わらず、って俺が下手なだけか。

ボウズ、という言葉がアタマをよぎり始めた10時ごろからボチボチ釣れ始めて胸をなでおろす。

カゲロウのハッチがかなりあって、それに当たった感じでしょうか。

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待望の一匹目。

Img_6848

ご無沙汰のヤマメちゃん。

写真はないけどイワナちゃんも。

午後に入って渋くなったけど、久しぶりに外でロッドを振るだけで気分はいい。

あわせ切れやらなにやらで、10個ちかくフライをロスト。

週末に巻き巻きせねば。

                             <2010.04.11記>

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2010年1月 9日 (土)

■【映画評】『ゴジラ』、最初にして最高の怪獣映画。

言わずと知れた日本怪獣映画の魁である。

●●● 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●
    
No.38  『ゴジラ
      原作:香山 滋 監督:本多猪四郎 特殊技術:円谷英二 公開:1954年
   出演: 宝田 明 河内桃子 他

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【DVD】ゴジラ <昭和29年度作品>

■ストーリー■
水爆実験によって海底の棲みかを追われた古代の巨大生物が東京に上陸し破壊の限りを尽くす。我々人類はその脅威に対抗することは出来るのか。

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■ゴジラを見た。

だいたい25年ぶりくらいだろうか。

その後、幾多の怪獣映画を見たが、やはりオリジナルには敵わない。

何故なら、これ以降の特撮怪獣映画は『怪獣』そのものを描くわけだが、この映画は人間の業を描いているからに他ならない。

■その背景には原水爆の脅威があって、直接的にはビキニ島沖での第五福竜丸事件が切っ掛けとなっている。

焼け野原と化した東京の街は、つい10年前の東京大空襲を想起させるが、ゴジラの撒き散らす放射能は目に見えないが故にさらに恐ろしい災厄をもたらす。

被災者収容施設で少年にガイガーカウンターをあてて医師が悲しげに首を振るシーンが事態の深刻さをありありと描いている。

■そんな状況でもなお、この特異な生物を研究の対象として守るべきだと考える山根博士(志村 喬)。

脅威の破壊力をもつオキシジェン・デストリイヤーが政治的に利用される危険性が高いことが分かっていながらそれを完成させてしまう芹沢博士(平田昭彦)。

方向性は違えども、ともに真理を追究せざるを得ないという科学者の業である。

そして、そういった芹沢博士の業によって作り出されたオキシジェン・デストロイヤーでしかゴジラに対抗出来なかった、その悲観がこの映画に深みを与えているのである。

■もちろん怪獣映画としても素晴らしい。

ストップモーションによる人形アニメーションが主流だったアメリカの特撮映画に対して、精巧なミニチュアの街と着ぐるみ怪獣の組み合わせによる新機軸。

CG全盛の現在においても着ぐるみの実写の方がリアリティがある。

未だに廃れないその技術の元祖でありながら既に完成されているところに改めて驚かされる。

■あらを探せば切りが無いし、画面の粗さに助けられている部分もあるだろうけれども、本編と特撮の切れ目が気にならない。

映画に没入するためにはそこが一番キモになる部分なのだと思う。

それはセットやミニチュアを如何に精巧に作るかという、実に地道な作業に支えられているのである。

■このあと『ゴジラ』は怪獣プロレスへの道へと進み、志は急速に曲がっていってしまうのであるが、『クローバーフィールド』とか『グエムル・漢口の怪物』など現代の怪物映画に確実にその志は引き継がれている。

その意味で怪物・怪獣映画の金字塔といって間違いない、不朽の名作なのである。

  

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                              <2010.01.09 記>

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■STAFF■
原作:香山 滋
監督:本多猪四郎
特殊技術:円谷英二


■CAST■
尾形秀人(南海サルベージKK所長)     宝田 明
山根恵美子(山根博士の娘、尾形の恋人) 河内桃子
芹沢大助(科学者、山根博士の愛弟子)  平田昭彦
山根恭平(古生物学者)            志村 喬

    
■過去記事■

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2010年1月 5日 (火)

■大河ドラマ「龍馬伝」。龍馬は一日にして成らずなのだ。

■最近のNHKは気合いが入っている。

一大巨編「坂の上の雲」をやりながら、その一方で坂本龍馬にオリジナル脚本で挑もうっていうのだから恐れ入る。

■さて、その「龍馬伝」である。

第1回はタイトル通り、土佐藩における上士と下士の不条理を描く。

そのなかで弱虫な子供であった龍馬が母の死後、その不条理を胸に抱きつつ腕の立つ青年剣士に育っていく。

■少年時代のアーノルド・シュワルツェネッガーが虚弱体質であったことはよく知られているが、それをバネにして一流のボディビルダーになり、一流の映画スターになり、政治家になり、と、何となく今回の「龍馬」像と重なって見えてくる。

坂本龍馬も、その根本は「弱虫」にあって、その弱さゆえに大きく羽ばたいていく、というわけである。

その辺りが新しい。

そこで福山雅治、ということか。

■ハッキリ言って福山雅治に坂本龍馬は似合わない。

剣の腕前とアタマの良さをちょっとお調子者の快活さで覆い隠す、そういう龍馬に対して福山雅治は線が細過ぎなのである。

けれども、我々の抱いている龍馬像は、薩長の手を結ばせ、船中八策であたらしい日本をデザインした英雄の姿であって、結果から作られた虚像なのかもしれない。

そこにズバッと斬り込み、「生きている龍馬」をえぐり出す。

どこか弱々しさを感じさせるような、そこに生の龍馬がある。だからこその福山雅治なのだろう。

■他のキャストで気になるといえば、やはりこの物語の語り部でもある岩崎弥太郎を演じる香川照之だろう。

この人は本当にすごい。

小汚くて、少し性根の曲がった青年期の弥太郎の見事なことといったらない。

「坂の上の雲」の正岡子規もいいけれど、こういうネジクレタ役をやらせたら右に出るものはいないのではないだろうか。

■オリジナル脚本の筆をとるのは「HERO」の福田靖。

演出は「ハゲタカ」、「白洲次郎」の大友啓史。

これで面白くないわけがない。

この後どんな龍馬像が描かれていくのか、楽しみに待とうと思う。

                            <2010.01.05 記>

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2009年12月20日 (日)

■【書評】『<意識>とは何だろうか 脳の来歴、知覚の錯誤』、下條信輔 著。境界線の無い、ゆらぎの中に浮かぶもの。

「わたし」という意識はいったいどういうものなのか、その問いに対する大きなヒントを与えてくれる本である。

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■「意識」とは何だろうか―脳の来歴、知覚の錯誤
下條信輔 著 講談社現代新書 (1999/02)

■知覚心理学、認知神経科学の大家である著者が、「意識」、「こころ」の正体に迫るその切り口として作り出した概念が「脳の来歴」、である。

「意識」というものは「これ」と指し示すことが出来るものではない。

個人の遺伝子に埋め込まれたもの、生まれ育ってきた経歴、まわりの環境、音、匂い、肌触り、ぬくもり、といった身体感覚としての記憶、それらの総体を「脳の来歴」と名付け、意識とは、そこにもたれかかるようにして立ち現れてくるものだ著者はいう。

■他者の「意識」、「こころ」は、そうやって生まれた脳の来歴によって、「自分と同じようにそこにあるもの」と想定することで認識される。

他者の意識の中に自分が入り込めない限り、そうとしか言うことができない。

それでは、自分の「意識」、「こころ」はどうやって認識できるのか。

■転んで泣いている子供のそばに寄って「痛いのかい?」と尋ねたとき、子供の中に「痛い」という「意識」が初めて生まれてくる。

その時の自分の状態を「痛い」ということばと結びつけて「認知」が生まれる。

面白いことに「認知」は自らの中からではなく、外からやってくるものなのだ。

そこには「他者」が必要なのである。

■ここに、大きなヒントがあるように思われる。

「自分」という意識は、自分の記憶や周りの世界への認識、身体感覚だけで作られるものではなく、「『他者』の存在」にも大きく依存するものなのではないか。

「意識は脳に宿る」という唯脳論から、身体感覚の積層というA・R・ダマシオ(『無意識の脳、自己意識の脳』)の考え方。

そこからさらに自分の肉体の殻をやぶって他者、環境へと広がっていくイメージ。

「自分」と「世界」は確かに違うものなのだけれども、そこにはハッキリとした境界がない、という物の見方だ。

 
「意識とは、一つの状態、機能の名称ではなく、異質なもののゆるやかなまとまり」

 
と著者は語る。

確かにそういうものなのかもしれない。

■さらに、著者は「意識」と「無意識」の違いへと踏み込んでいく。

「無意識」とは、自動的であたかも機械のようなものであって、多分動物にもあるもので、科学的に踏み込んで行きやすいもの。

「意識」は、とらえどころのない、ゆるやかなまとまり。

では、「無意識」と「意識」の境界線はあるか、というと、そこにもハッキリとした境界線があるわけではなく、ゆらいでいる。

フロイトのいう「前意識」に近いイメージで、それが「無意識」と「意識」のあいだにぼんやりと存在する。

■「意識」というのは、何かにに焦点をあてることであって、そのまわりにぼんやりと「意識されないもの」が拡がっている。

通常、我々が歩いているとき、常にそこに意識を集中しているわけではなく、何か考え事をしながら、なんとなーく無意識に周りを見ている。

その目の前に自転車がスッと現れた瞬間、そこに「意識」の焦点が移る。

  
「意識の周辺の背景(地)なしに、意識(図)は生じ得ない」
 

このあたりもナルホドと思わせる。

■ここにおいて、「意識」というものの全体像が浮かび上がってくる。

要するに自己の内と外、さらに無意識との境界線がハッキリとしない、とある瞬間の「状態」、ということである。

「<意識>とは何か」

という問いに対しては、そもそも明確な答えが出せない性質のものなのだ。

■けれども、「私」の中には確かに「意識」、「こころ」というものは確固として存在する。

そこに分け入って確かめることは出来ないけれども、他の人にも「意識」、「こころ」は存在し、犬や猫やイルカにも、その性質やレベルは違っても「こころ」のようなものがあるように見える。

では、その「意識」、「こころ」を人工的に作り出すことは出来るのであろうか。

■SF作家、フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」ではアンドロイドのレイチェルに「こころ」のようなものが垣間見えるのであるが、果たしてそういうことは可能なのか。

見せかけだけでない、自我を、魂を持った機械というものを作り出せるのか。

答えはNOであり、YESであると思う。

■1+1=2の演算の集合である電子回路を基礎とした今のコンピューターでは、「そう見えるもの(シミュラクラ)」は作れても、自我そのものを作り出すことは出来ないであろう。

「意識」はあいまいで境界線のぼやけた「状態」であって、「解析」、「演算」では近づくことの出来ないものだからである。

近代から続く還元主義的科学がその頂点を極めた現在、その先に立ちはだかっているのも、同じく「複雑系」といわれる「あいまい」で「境界線」のぼやけたものたちなのだ。

地球の気象をスーパーコンピューターで解析、予測しようとしても、そこに現れるのはあくまでもシミュレーションの結果であって、「そのもの」ではない。

どこまでも近づくことはできるかも知れないが、決して到達することの出来ないものなのである。

■だがその一方で、我々に「意識」がある、という事実は、それを作ることが可能であることを示唆している。

 
だって、実際にあるんだもん。

作れねぇワケないだろ。
 

ということなのだが、その為には新しい概念のコンピューターが必要になるのだろう。

1+1の積み上げではなく、局所と全体がゆらぎながらも密接に関係し合う、というような複雑系的演算方式(?)を作り出すことが出来るならば、もしかすると、そこに「魂」が生まれる可能性があるのではないか。

■けれど、それでもなお、我々は「意識」を解明するには至らないであろう。

倫理を度外視してそこに踏み込んでみたとしても、

それは「私」にとって、新たな「他人」に過ぎないからである。

要はどうどうめぐりなのだ。

  

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                           <2009.12.20 記>

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■「意識」とは何だろうか―脳の来歴、知覚の錯誤
下條信輔 著 講談社現代新書 (1999/02)

■関連記事■
■ひつじの本棚■ 『無意識の脳、自己意識の脳』 「私」とは何か?

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2009年12月19日 (土)

■片山右京、富士山で遭難。生きて還ることの勇気。

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■片山右京が冬の富士山で遭難し、息を引き取った仲間2人を残して下山してきたという。

そもそもが無謀な行為であったのだ。

このニュースを聞いたとき、正直そう思った。

その軽率を非難することは容易だ。

けれども、’限界を超えるチャレンジ’に甘さがあったにせよ、その場面を想像するに、そこには身を切られるような壮絶な思いがあったに違いない。

■登山には詳しくはないが、冬の早朝の河口湖でフライロッドを振っていた時期があって、そこから眺める美しい富士の笠雲の下では強風吹きずさむ地獄があるのだろうな、というそれなりの想像はつく。

その状況の中で生還した右京を責めることはあまりにも酷な気もするのだ。

実際の状況はまだ漠然としているけれども、

生きて還る勇気。

これだけは否定してはいけないことのように思うのである。

   

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                            <2009.12.19 記>

■関連記事■
■『男が人生の忘れ物に決着をつける時。』 標高8848mの世界。 野口健、チョモランマ登頂。

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2009年12月16日 (水)

■NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』。単純明快に!

■まだ第3話を見てないのだけれども、2話目までの簡単な感想。

話は、伊予松山で生まれ育った秋山好古、真之、正岡子規が東京に出て、それぞれの道を歩み始めるところまで。

■いやー、引き込まれるドラマです。

90分があっという間に過ぎていく。

司馬遼太郎調の語り(渡辺謙)、久石譲の情感豊かな音楽。

また好古を演じる阿部寛、真之を演じる本木雅弘、子規を演じる香川照之がこれ以上ないというくらいハマっていて、脇を固める菅野美穂、伊東四朗も輝いている。

テンポが速くて、それでいて丁寧な演出、脚本ももちろん最高だ。

■2話目までで一番印象に残ったのが好古が真之を指導するときの「単純明快に!」という考え方。

一刀両断、って感じがして小気味いい。

■「単純明快に!」

いいねえ、気に入った!

迷ったときは、「単純明快に!」

とりあえず2010年のテーマとしておくか。

   

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                          <2009.12.16記>

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■坂の上の雲(全八巻)司馬遼太郎 著 文春文庫

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■「明治」という国家
司馬遼太郎 著 日本放送出版協会 (1989/09)

  
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■スタッフ■
原作:司馬遼太郎(『坂の上の雲』『明治という国家』)
脚本:野沢尚、柴田岳志、佐藤幹夫
演出:柴田岳志、佐藤幹夫、加藤拓、木村隆文、一色隆司
音楽:久石譲
主題歌:サラ・ブライトマン『Stand Alone』(作詞:小山薫堂 作曲:久石譲)

■キャスト■
秋山真之  : 本木雅弘     海軍軍人。日露戦争時の連合艦隊参謀
秋山好古  : 阿部 寛       陸軍軍人。“日本騎兵の父”とよばれる
正岡子規  : 香川照之      俳人・歌人。俳句や短歌の革新を目指す
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山本権兵衛  : 石坂浩二   日露戦争時の海軍大臣。
                                       後に第16・22代総理大臣
東郷平八郎  : 渡 哲也     海軍軍人・日露戦争時の連合艦隊司令長官
高橋是清    : 西田敏行    神田・共立学校の英語教師。後に大蔵大臣、
                                       第20代総理大臣
伊藤博文    : 加藤 剛      初代内閣総理大臣
児玉源太郎  : 高橋英樹    陸軍軍人。日露戦争時の満州軍総参謀長
* * * * * * * * *
夏目漱石  : 小澤征悦        小説家。子規とは親交が深かった
秋山久敬  : 伊東四朗         秋山兄弟の父
秋山 貞   : 竹下景子         秋山兄弟の母
秋山多美  : 松たか子          好古の妻
秋山季子  : 石原さとみ        真之の妻
広瀬武夫  : 藤本隆宏         海軍軍人。海軍での真之の友人
正岡 律   : 菅野美穂        子規の妹。病床の子規を支え続けた
陸 羯南    : 佐野史郎           新聞「日本」主筆。子規の恩人
正岡八重  : 原田美枝子       子規、律の母
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語り     :  渡辺謙

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2009年12月 9日 (水)

■成仏するのは誰なのか。『爆笑問題のニッポンの教養』 死生学、清水哲郎。

久しぶりの爆問学問。

今回のテーマは、死。

20091201_shimizu
■ 爆問学問『爆笑問題のニッポンの教養』(番組HPより)
FILE094:「よりよく死ぬための哲学」 2009.12.01放送
東京大学人文社会系研究科 上廣死生学講座教授 清水哲郎。

■自分はどのように死にたいか。

という話から始まり、身近でリアルな死についての対話が続く。

身近な人の死、というものは動物の死と違って、

’死んでいる’

とは言わない。

いなくなってしまった。

身体は残ってはいても、その人はもう、ここには居ない、

という。

確かにそうだ。

■大切な人がいなくなってしまう。

これほど身を切られるような悲しみは無い。

今、それを想像すると、すぐにでもそうなってしまいそうで

慌てて、その’死’のイメージを振り払う。

■けれども、それは確実にやってくる。

それを受け入れざるを得ない状況は必ずやってくる。

とても、とても、大切な人を失ってしまった。

その経験が、死別への恐怖をよりリアルなものとして

増幅させる。

■太田はいう、

お葬式っていうのは、どこか心を安堵させるものがある。

 ほら、いい表情をしているでしょう。

 皆さんがいらしてくれたのをよろこんでいるんですよ。

確かにそういう面もある。

■けれど、それはセレモニーにおける高揚感のような

一時的なものなのではないだろうか。

そのセレモニーがひと段落ついたときに、

あらためて、あのひとがいなくなってしまった

そのことに沈み込んでいくのだろう。

■初七日、四十九日、百か日。

お坊さんのお経を聞きながら、

ああ、本当にいなくなってしまったのだと

月日が経つとともに

それを受け入れるようになっていく自分がいる。

■3年経とうが、10年経とうが、

絶対に悲しみはあるのだけれども、

どこか日常のなかに溶け込んでいくような、

こころのなかに、この胸の中に

確かにいるよ、という心持ちが生まれてきて、

もしかすると成仏するのは死んだ人間ではなくて、

残された者の方にあるのではないか、

 

そんな気がするのである。

                          <2009.12.09 記>

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■どう生き どう死ぬか―現場から考える死生学
岡部 健/竹之内 裕文編他 著、 清水 哲郎 監修 弓箭書院(2009/5/7)

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2009年12月 6日 (日)

■MEGA WEB ヒストリックガレージ。何故に昔のクルマは美しい。

■お台場パレットタウンにあるヒストリックガレージの2階のエリアって雰囲気がいいなあとおもう。

ヒストリックカーって何故これほどまでに魅力的なのだろう。

何故ここまで美しいクルマがあるんだろう。

■確かに今のクルマもそれなりの美しさがあるのだけれども、

なにか本質的な違いがあるように思えるのは気のせいであろうか。

それとも過去への憧憬がそうさせるのであろうか。

いいなあ、と思わせるクルマが高度成長期の1970年前後に作られたということに、そのヒントがあるのだろうか。

因みに私が生まれたのも、そのあたりなのである。

                             <2009.12.06 記>

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■ トヨタ2000GT

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■ マツダ コスモスポーツ

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■ ディーノ246GTS 

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■ ディーノのホイールアーチからボディー側面の稜線へとつながるこのライン!
美し過ぎです。

   

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■お台場パレットタウンのクリスマスイルミネーション。

パレットタウンに行ってきた。

外はあいにくの雨だったけれど、

イルミネーションの美しさにそんなことはすっかり忘れて

しばらく見とれてしまいました。

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                         <2009.12.06 記>

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2009年11月29日 (日)

■【映画評】エイリアン4部作。オリジナルは唯一無二の傑作だが、続編も3者3様の面白さ。

今回は4本立てで行きましょう。

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No.37 『 エイリアン4部作 』
          

■『エイリアン ALIEN』(1979年公開)
 監督 リドリー・スコット 脚本 ダン・オバノン
 クリーチャーデザイン H・R・ギーガー
 出演 シガニー・ウィーバー トム・スケリット 他

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■一番好きな映画は何?

なんて聞かれることがあるが、そういう時は迷った挙句、『ニューシネマパラダイス』とか『生きる』とか無難に答えるのだけれど、実は本当に大好きなのは『エイリアン』なのだ。

これほどにハラハラする映画は無くて、何度見ても同じところでビックリするのだから、驚くべきホラー映画なのである。

ケインがフェイスハガーに襲われる時でしょ、ブレットがビッグチャップに襲われる時でしょ、ダラスが通気口の中でやられるシーンでしょ、アッシュが・・・な時でしょ、それに最高のラストシーン。

■この映画は、CMディレクターだったリドリー・スコットのメジャー映画デビュー作品なんだけど、巨匠といわれる現在と同じか、いやそれ以上に’リドリー・スコットらしい’映画なのである。

滴る水、水蒸気、陰影が強調された画面。

特にブレッドが猫(ジョンジーだっけ?)を探しているときに、上の吹き抜けから水が滴り落ちてきて上を見上げる、あのシーンが最高だ。

■ビッグチャップ(エイリアンの成体)をほとんど見せない手法も、怖さを盛り上げる効果抜群。

初めて見たときにはその姿はほとんど判別できなかったもんな。

’見えない’、けどもしかしたら恐ろしいものがそこにいるかも知れない、という恐怖は原初の昔からDNAによって伝わってきた本能的反応なのだろう。

■ディレクターズカットでは、最後の脱出の場面の途中で、ダラスが繭にされているシーンが差し挟まれてこれも魅力的なのだが、やはりここは劇場公開版の方が私は好きだ。

危機感が盛り上がっていく場面で水がさされる感じがするからである。

そこをカットしたのはプロデューサーらしいのだが、その辺り、映画は監督だけで作るものではないなあ、と思う。

■あと忘れちゃいけないのがH・R・ギーガーのデザイン。

ビッグチャップを筆頭に、異星人の遺棄された宇宙船、その内部、エイリアンエッグと今までには全くなかったエロティックかつグロテスクな世界を作り出している。

■そんなこんなで語りだすとキリが無いのだけれども、ともかくこのオリジナルの『エイリアン』は企画、脚本、演出、デザイン、音楽、もちろん役者の演技を含めて最高の組み合わせであって、いつまでも記憶されていくだろう素晴らしい映画なのである。

 

■『エイリアン2 ALIENS』(1986年公開)
 監督・脚本 ジェームズ・キャメロン
 デザイン シド・ミード 他
 出演 シガニー・ウィーバー ジェニット・ゴールドスタイン他

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■エイリアン2 完全版 [DVD]

■今度は戦争だ!というのがキャッチコピー。

『エイリアン』は一匹のビッグチャップの強さが圧倒的であったが、エイリアン2では圧倒的なのはウォーリアー(兵隊エイリアン?)の数。

■海兵隊の重火器にによって次々にエイリアンが殺られるのだけれど、次から次から現れるからどんどんと追い詰められていく。

まさに戦争。

オリジナルの『エイリアン』はあまりに完成度が高いので同じ土俵で戦わなかったジェームズ・キャメロンは正解だったと思う。

■もうひとつの特徴はエイリアン・クイーンを生み出したところ。

リプリーと孤児ニュートの関係とクイーンとウォリアーとの関係がオーバーラップして、’母の強さ’というサブテーマをうまく作り出している。

個人的には前作の’捉われた人間が繭となり、新しい卵になる’というイメージが好きだったのでちょっと残念なのだけれど。

■この映画、劇場公開版は137分、ディレクターズカットでは154分。

大体において私の好みは簡潔な劇場公開版なのだけれども、この映画だけは違う。

その長い上映時間を飽きさせず濃密に話を展開させていくのがジェームズ・キャメロンの本領なのだろう。

 

■『エイリアン3 ALIEN3(1992年公開)
 監督 デヴィッド・フィンチャー
 出演 シガニー・ウィーバー ランス・ヘンリクセン 他

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■エイリアン3 完全版 (2枚組 プレミアム) [DVD]

■失敗映画の代表作と評価されてしまう可哀想な映画。

撮影が開始されているにも関わらず脚本の骨格すら定まっていなかったという酷い状態だったらしい。

各所に見られる’何となく落ち着かない感じ’も仕方なし、要するに映画として仕上がっていないまま公開されてしまった、というところか。

■それでも、決して悪い映画ではないと思う。

デヴィッド・フィンチャーが作り出した監獄惑星という独特の世界観は、その雰囲気だけでも味わう価値はあるだろう。

■エイリアン2に登場したアンドロイド、ビショップがこの作品にも登場するのだけれども、終盤、そのオリジナルとおぼしき科学者が登場するあたりからは「物語」としても面白い。

エンディングについては劇場版と完全版で異なるが、好みとしてはリプリーがクイーン・チェストバスターを抱きしめて落ちていく劇場版の方がいいかな。

 

■『エイリアン4 ALIEN:Resurrection』(1997年公開)
監督 ジャン=ピエール・ジュネ
出演 シガニー・ウィーバー ウィノナ・ライダー 他
 

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■エイリアン4 完全版 [DVD]

■副題のResurrectionは死者の復活、よみがえりの意。

その名の通り、前作で死んだはずのリプリーがクローンとして蘇る。

それも体内に宿していたエイリアンの遺伝子が組み込まれていて、驚異の運動能力と超酸性の血液をもった悲しきハイブリッドとして。

■登場するエイリアンの方も今までの’全くの異物’ではなく、怒りの感情を持っていたり、人間たちを罠にかける知恵まで兼ね備えていて共感の余地がある。

そのあたりも新鮮な感覚があって面白い。

あとはリプリーの娘(?)とも言えるニューボーン。彼女の最期は本当に可哀想だったなあ。

■この作品は前作とまったく逆で設定がシッカリしている。

ゆえに安心して見ていられるエンターテイメントなのである。

重要な役割りを担うウィノナ・ライダーも可愛くて華があるしね。

■ラストは劇場公開版と完全版でまったく異なるものになっている。

爽やかな劇場公開版もいいが、新しい物語が後に続きそうな完全版もいい。

完全版の衝撃のラストについては、オープニングに伏線らしきものがあって、そこも面白い。

 

■【映画評】『エイリアン コヴェナント』  或いは、フランケンシュタインの怪物が自ら名前を得る物語。

 

■エイリアン アルティメット・コレクション [DVD BOX]

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■エイリアン アルティメット・コレクション [DVD]
■エイリアン1~4の完全版。
エイリアン1と4は劇場公開版も収録。

 

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                           <2009.11.29 記>

    
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