■日本語は時代の空気を映し出して変化する「生きもの」なのだ。『爆笑問題のニッポンの教養』 日本語学、山口仲美。
今回のテーマは、日本語学。
■ 爆問学問 『爆笑問題のニッポンの教養』(番組HPより)
FILE054:「日本語って“ヤバい”」 2008.11.11放送
明治大学国際日本学部教授 日本語学 山口仲美。
■今回の爆問ん~、マジ、ちょーヤバイって感じィ~?
なんてオヤジが慣れない「新・現代語」を使おうとしても、関東の人が無理に関西弁を使ったりするときにかなり「痛い」のと同じくらい違和感あるんだろうな。
ま、それはそれとして今回はいつもとちょっと違った感じで具体的な話が多く、ものすごく面白かった。
■特に奈良時代の「ことば遊び」。
二 八 十 一
と書いてどう読むか?というと、
二 八 十 一 ⇒ 二 「八 十 一」 ⇒ 二 「九九」 ⇒ 憎く
って、奈良時代にもう「九九」があったこと自体驚きだし、
山 上 復 有 山 ⇒ 「山」の上にまた山がある
⇒ 「出」る
なんてのも面白い。
■そういえば、
男毒男
ってどう読むか?
というのを、昨日のTBS「ニュースキャスター」でたけしが出題したのだけれど、これには不意を突かれたというか、完全にやられてしまいました。
答えは 「ニコチン中毒」 だって。
もう、息が出来ないくらい笑って苦しかったよ。
下品だよねー。たけし、最高!!
■こういう言葉遊びってのは、他の国にもあるのかな?
山口先生は、「言葉は」とは言わずに「日本語は」っていうふうに話を進めていたから、日本特有の部分ってのもあるんだろう。
実際、先生の語る日本語における言葉の変遷はダイナミックで結構おもしろい。
それは客観的で「抽象」が得意な漢語に対して、具体的で「感覚的」な表現が上手い日本語の特性に拠るところがありそうだ。
■先生曰く、平安時代はあいまいでゆるい言葉が多かったんだけど、武士が台頭する鎌倉時代になると急に力強くて明快な言葉がいっぱい登場してきた、という。
そうすると、「ヤバイ」とか「カワイイ」とか本来の意味から拡大し、多義語として使われる言葉が出てきたり、
「オバマ」(オバサン・マニア)とか「CM」(チョー悶々)とかの言葉あそびが出てくるところなんかからすると、
今の時代には、「あわれ」、「おかし」といった平安時代の”ゆるさ”と似通った空気が漂っているのかもしれないし、なるほど、としっくりくるところもある。
現実の厳しさは敢えて横っちょに置いといて、「真剣」とか「スピード」といったものを「野暮」ととらえる貴族的空気が流れはじめてるんだろうな、この時代。
<2008.11.16 記>
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■さて、次週は’トンボになりたかった少年’、
東 昭(あずま あきら)先生の登場。
いやー、わくわくしますな、かつての航空少年としては。
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