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2017年5月25日 (木)

■【社会】米家計の借金がサブプライム危機時を超える。飽和した社会での資本主義経済の構造的問題は治りようがないという事実。

今朝の日経朝刊にアメリカの家計の借金が08年のサブプライムローンによる危機の時点を超えたとの記事があった。当時甘い審査で問題になった住宅ローンが横ばいなのに対し、借金を増やしているのは学生ローンと自動車ローンという構図となっているようだ。

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■2009年に底を打ったNYダウは右肩上がりを続け、2015年後半の中国危機で足踏みをしたものの、調整を終えたのちに、今や当時の倍以上の20,000ポイント越えとなり、今に至る。アメリカ経済は絶好調だ。

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アメリカは内需が拡大し続けることでダウが伸びていく、という構図だ。

しかし、その原資は国民の借金であるということが今回の記事でよくわかる。

■市場経済は、市場が拡大し続けることで安定的に成長する。

市場の拡大とはつまり、発展途上の国が成長する中で消費を爆発的に増やしていくことである。

サブプライム危機の時点では、中国が経済成長のための膨大な投資を開始することによって、世界経済はそれを乗り切ったわけだが、現在、中国が高度成長を終え、市場にモノがあふれかえっている状態で、今時点、中国に取って代わる巨大市場もないのだから、アメリカの成長は不可思議としか言いようがない。

実際、2015年の夏の時点で、中国の限界がはっきり見えたわけで、そこでもうジ・エンドでもおかしくなかった。

■それでもなお、アメリカが成長を続けるのは国内での消費の拡大故である。

いやいや、ちょっと待て。

アメリカ国民はその消費の原資をどこで得ているのか。

だって、世界経済が止まりつつあるのに、いったいどこで儲けているのか。

そのマジックの鍵が借金なのだ。

■いまの経済は実態を映さない。

株をやっているとよくわかるのだけれど、株価がその企業の収益とか将来性から計算できる資産価値を反映させることは最早ほとんどない。あるのは「先読み」による一時の過熱と、機関投資家の売り浴びせによる長い低迷である。

そうやって金融市場という名のカジノで儲けた機関投資家が「マネー」を膨らませ続ける。

これは実態とかい離しているという意味で、まさにバブルである。

その膨らんだマネーの行き先が、「サブプライム」、要するに「金を返せるかどうか怪しい層」に対する「いいかげんな貸し付け」であり、回収不能となった債権がまとめられて新しい金融商品となることで壮大なババ抜きが続けられる。

住宅ローンについては横ばいになっているから、さすがに歯止めが効いているのだろうけれど、学生ローンと自動車ローンについては、もう盛大に貸し付けまくっているというわけだ。

これは2008年当時とまったく同じ景色だ。

■市場主義経済は新興国の経済発展を原資として成り立ってきた。悪い言い方をすれば、形を変えた植民地政策だ。

中国の地理的経済的拡大政策はまさにこの道筋を行こうとしているのだけれど、中国の巨体を維持できるほどの市場が開発できるとは到底思えない。

植民地主義的市場経済は終わったのだ。

それに代わって今、アメリカで行われているのは中間層から金を巻き上げてそれを原資とする国内植民地化、或いは奴隷化だ。

けれど考えればすぐわかることだが、借金で経済が膨らんでいったとしても、いつかは返せなくなる日が来るわけで、そうすれば壮大なババ抜きのゲームセット。

もう当時の中国はいないわけで、次の終わりが本当の終わりになるだろう。

■その中で、むしろ日本はデフレ続けてきたから、輸出産業の崩壊で猛烈な不況が来て日経平均が1万円を割り込んだとしても、生活自体は続けていけるのじゃあないかと踏んでいる。

大きな借金とか、現時点での金融市場への多額の投資とかを避けていれば、まあ、個人としては何とか食ってはいけるだろう。

何にせよ、先を読んでおくことなのだと思う。

それが今年なのか、3年後なのかは分からないけれども、その日が来るのは確実だ。

目の前の為替だ、日経平均だ、なんだの日々の変化に踊らされてはいけない。

バブル崩壊で社会が変化し始めて20年の月日が流れているのだから、そろそろ大きな構造的変化がカタチとして見えてくる時期は近いだろう。

残念なことに、わたしもあと30年くらいは生きてしまいそうなので、しっかりと準備だけはしておこうかと思う。

                     <2017.05.25記>

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■【書評】『資本主義の終焉、その先の世界』榊原英資、水野和夫。いま、最大の国難の時期にあって我々はどう動くべきなのか。他、『資本主義の終焉と歴史の危機』 水野和夫 著、『資本の世界史  資本主義はなぜ危機に陥ってばかりいるのか』 ウルリケ・ヘルマン 著

 

 

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