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2017年4月 3日 (月)

■【映画評】『キングコング: 髑髏島の巨神』 怪獣映画の新基準。ハリウッドもここまで来たかと感慨しきり。

ハリウッドにしては最高の怪獣映画!ストレスなく最後まで存分に楽しめた。でも油断してエンドロールの後も見逃してはいけない。ネタバレ厳禁!まさかここで吹き出すとは思わなかったぞw

●●● 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●
    
No.97  『キングコング: 髑髏島の巨神』
           原題: Kong: Skull Island
          監督: ジョーダン・ヴォート=ロバーツ 公開:2017年3月
       出演: トム・ヒドルストン  サミュエル・L・ジャクソン  ブリー・ラーソン 他

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■あらすじ■
嵐に閉ざされた謎の島へ調査に訪れた一行は巨大なゴリラの襲撃を受け大打撃を受ける。彼らは無事にこの島から脱出することが出来るのか。

■濃密で贅沢な展開も素晴らしいのだけれど、この映画の一番良いところは人物造形の豊かさだ。

特にパッカード大佐。

部下思いのいい人なのだけれど、ガッツがあり過ぎ!何しろコングに対して一歩も引こうとしないのだから恐れ入る。

その目力は半端なく、地獄の黙示録のマーロン・ブランド顔負けで、大佐を演じたサミュエル・L・ジャクソンは本当においしい役者である。

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物語りとしては太平洋戦争時に髑髏島に不時着し、日本人とともに生き延びたマーロウだろう。この人の存在によってストーリーにリアリティと厚みが出たのだと思う。彼が生きてきた30年を想い、ラストはつい涙ぐんでしまった。

MIYABIが演じた日本人グンペイ・イカリとの交流についてはあまり描かれなかったのが残念だが、その魂がこもった刀はこの映画全体に漂う日本愛の象徴なのだろう。

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主人公のふたりについては深く語られない。

そのメリハリもまたいい。コンラッドはSASで何をやっていたのか、ウィーバーはベトナムの戦場で何を見たのか。気になるところではあるが、それは続編でのお楽しみ。

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■さて巨大生物である。

これもまた迫力で、怪獣マニアも大満足の出来。

コング強し!そして、あまりにも巨大!

従来のコングが保っていた生物学的な常識を完全に振り切った巨大さで、まさに別格。

神としての威厳は、確かにある。

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そのほかの巨大生物もオリジナリティがあっていい。

特にクモとアメリカ兵との戦闘シーン。

あの構図があるからあの緊迫感が作り出せる。いいアイデアだ。

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さて、コングのライバル、スカル・クローラー。

千と千尋の神隠しのカオナシとエヴァンゲリオンの使徒、サキエルからイメージされたこの怪獣も、足がないところが動き的に面白い。

けど、どうしてもトカゲ的になってしまうのがハリウッドの限界か。

もう少しヌルヌルの両生類的な怪獣にしても良かったと思うのだが、それは欲張り過ぎなのかもしれない。

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■このキングコングは深い意図を探るような映画ではないが、エンターテイメントとしては一級品だ。

監督のジョーダン・ヴォート=ロバーツは日本のアニメ、マンガ、ゲーム文化大好き人間のようで、そのこだわりのおかげで、やっとハリウッドでも日本の怪獣映画品質が出来るようになったのかと感慨深い。

しかも怪獣映画でありながら、ちゃんとした戦争映画になっているところが素晴らしく、シン・ゴジラと並ぶ、怪獣映画の新基準といえるだろう。

Title
ポスターのイラストは怪獣画の巨匠、開田裕治!!

 

   
■■■ 以下、ネタバレ注意 ■■■

■さて、ネタバレである。

感動のラストからのエンドロール。

そのあとに驚愕の事実が提示される。

キングはコングだけではない。

映し出された古代の壁画には、ゴジラ、ラドン、モスラ、そしてキングギドラが!

なんかギャオスが混じっていたような気がするくらい動転してしまった。

地球が空洞で、そこには人間以前の地球の支配者が復活の機会を虎視眈々と狙っている。

スカル・クローラーはその尖兵で、本命はキングギドラというところか。

うーん、X星人かなあ。

なんだか急に昭和テイストになってしまいそうで少し怖い(笑)。

                      <2017.04.03 記>

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AKIRAへのオマージュがあるって言ってたけどよくわからんかった。。。。あ、もしかして、大佐!?

 

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■STAFF■
監督 ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
脚本 ダン・ギルロイ
    マックス・ボレンスタイン
    デレク・コノリー
原案  ジョン・ゲイティンズ
     ダン・ギルロイ
製作総指揮 エリック・マクレオド
      エドワード・チェン
音楽   ヘンリー・ジャックマン
撮影   ラリー・フォン
編集   リチャード・ピアソン

■CAST■
ジェームズ・コンラッド(元SAS) - トム・ヒドルストン
プレストン・パッカード(大佐) - サミュエル・L・ジャクソン
ウィリアム・"ビル"・ランダ(特務研究機関モナークのリーダー) - ジョン・グッドマン
メイソン・ウィーバー(女性戦場カメラマン) - ブリー・ラーソン
サン・リン(女性科学者) - ジン・ティエン
ハンク・マーロウ(生存者) - ジョン・C・ライリー
グンペイ・イカリ(マーローの戦友、日本人) - MIYAVI
ジャック・チャップマン - トビー・ケベル
ヴィクター・ニエベス - ジョン・オーティス
ヒューストン・ブルックス - コーリー・ホーキンズ
グレン・ミルズ - ジェイソン・ミッチェル
アール・コール - シェー・ウィガム
レグ・スリフコ - トーマス・マン
レルス - ユージン・コルデロ
スティーブ・ウッドワード - マーク・エヴァン・ジャクソン
ウィリス上院議員 - リチャード・ジェンキンス

 

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