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2016年12月15日 (木)

■【社会】オスプレイ不時着。飛行機は必ず事故を起こす。統計学とひとりの人生。

ティルトローター機だから危ないと決めつけるとか、だまされやすいにも程がある。というより、その背後には、そのみんなの無知さ加減をついて煽り、政治利用する連中がいて、そいつらには本当に虫唾がはしるのだ。

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■でも、米軍は米軍で問題だ。「不時着」とか「最善の判断」とか、きわめて素直な気持ちなんだろうけど、基本的に勘違いしてる。危険回避を自画自賛する前に、機体が不安定になったなら住宅密集地の基地には向かうな、ということだし、そこに普天間の問題の本質があるのではないのか?

いや普天間だけじゃなくて、それは嘉手納も、いやいや、沖縄だけじゃなくて、厚木も、横田も、住宅密集地に近接して航空機を運用する基地すべてに対していえることなのだ。

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オスプレイ、空中給油中にプロペラ損傷 「最善の決断」

朝日新聞デジタル 2016年12月14日23時58分

沖縄県名護市沿岸で13日夜、米軍普天間飛行場(宜野湾市)所属の垂直離着陸機オスプレイが不時着を試みて浅瀬に着水し、大破したのは、空中給油の訓練中のトラブルでプロペラを損傷したためだ、と米海兵隊が14日発表した。在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官が、記者会見して明らかにした。  

ニコルソン氏によると、事故機は沖縄本島の東方約30キロ付近を飛行しながら空中給油機から給油を受ける際、給油ホースが切れてオスプレイのプロペラが損傷した。機体は不安定な状態になり、普天間への帰還を試みたが、パイロットの判断で、目的地を、市街地に囲まれた普天間ではなく、東海岸沿いのキャンプ・シュワブ(名護市)に変更した。しかし、たどりつけず、午後9時半ごろ不時着水を試みたという。  

ニコルソン氏は県民に「謝罪します」と述べつつ「パイロットが沖縄の上空を飛ばず、沖縄の人々の多くの命を守り、乗組員を守った。最悪の事態で最善の決断をくだせたのは誇りに思う」と話した。オスプレイを当面飛行停止とする一方、事故はオスプレイの構造や設計が原因ではなく、プロペラがホースを切り、そのときに損傷した可能性が高いとの見方を示した。

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■V-22オスプレイの事故率は、アメリカ海兵隊所属のMV-22の10万時間当たりの平均事故率は1.93、同じ在日米軍のヘリコプターCH-53Dの事故率は4.15。

この数字のばらつき加減がよくわからないので、扱いには気を使うが、それでもヘリよりも【危険】ではない、ということは確かだ。

では、気にするなということか、というと断固違うと思う。

10万時間運用すれば2回事故が起きる。

20機運用していれば、5000時間だ。

仮に一日5時間運用するとして、1000日、3年に一回事故が起きてもおかしくない、

そういうオーダーの話をしている。

■大切なのは、先も見たように、ほかの航空機もそういう【平均事故率】を持っているということだ。

基地が住宅密集地近くにある限り、周辺住民は常にその【平均事故率】と付き合いながら生活を続けることになる。

そして重要なのは、1.9回/10万時間という統計学は、事故が起きてそれに誰かが巻き込まれた瞬間、その犠牲者にとっては100%に変化する、一度っきりの人生を完全に失ってしまう、ということだ。

今すぐ、基地を都市部から締め出し、離島に移せ!

なんて非現実的なことは言わない。

けれども、何か起きた時の対応については、徹底してもらいたい。

今回の件で、パイロットは一度は普天間の住宅街の上を危険な状態のまま飛ぼうとしていたわけで、そういうことを回避するマニュアルと教育について、在日米軍は徹底すべきである。

事故がゼロにならないならば、せめて、その影響が住宅密集地に及ばない、その確率を少しでも下げる努力をしてもらいたいものである。

何度もいうが、それは、オスプレイの問題でも、普天間だけの問題でもない。

                         <2016.12.15  記>

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