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2015年12月26日 (土)

■【映画評】『スター・ウォーズⅦ フォースの覚醒』 繰り返される物語によって神話は新しい世代に受け継がれていくのだ。

公開1週間目、早速行ってきました! 上映が始まる前のワクワク感、long time ago ...の文字が浮かび、じゃーんとSTAR WARSのタイトル!! やっぱり最高です!!

●●● 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●
    
No.85  『スター・ウォーズⅦ フォースの覚醒』
           原題: Star Wars: The Force Awakens
          監督: J・J・エイブラムス 公開:2015年12月
       出演:  ハリソン・フォード   デイジー・リドリー 他

Title_sw_3

■ストーリー■
エンドアの戦いで帝国が崩壊してから30年。帝国軍の残党が「ファースト・オーダー」という組織を立ち上げ、再び銀河に勢力を延ばしてきた。レイア・オーガナは将軍として反帝国組織「レジスタンス」を率いそれに対抗していた。レイアの兄であり、最後のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーは現在姿を隠しており、レジスタンスは反帝国の象徴である彼の行方を追っていた。
レジスタンスのパイロットであるポーはルークの居場所を示す地図を手に入れるが、同じくルークの行方を追うファースト・オーダーに襲撃され、ドロイドのBB-8に地図を託す。BB-8はジャンク集めのレイに拾われ、ストームトルーパーの脱走兵フィンとともに地図をレジスタンスのいる惑星に届ける旅に出発する。

Title_2

■いやー、スターウォーズ満喫です。

お決まりの巨大戦艦のシーンで、そうだよなー、いいよなー。

砂の惑星での物語に、ああ、まるでタトゥインだなあ、帰ってきたみたいだなあ。

レイとフィンが惑星から脱出しようと宇宙船をめがけて走るシーンで、あのポンコツ、と言った瞬間分かったけど、それでもミレニアムファルコンが目の前に現れた瞬間に、ヒュー、と口笛を吹いてしまいました。

Milenium_falcon

そしてハン・ソロとチューバッカの登場!!

Hansoro_chubakka

J・J・エイブラムスはうまい。

最高のスターウォーズオタクでありながら、最高の演出家。

エピソードⅣ世代の気持ちのかゆいところをしっかりとつついてくる。

■くわしくはネタバレ欄に書くけれども、ストーリーの組み立て方、人物関係といった面でも旧3部作を踏まえていて、物語は繰り返す、という強いメッセージを込めている。

ルークとレイアとハン・ソロが歩んだ道をレイとフィンが再び歩んでゆく。

その世代交代の儀式というのが、このエピソードⅦの役割りなのだ。

Rei2

あまりにも同じ構成なので反発する人もいるかもしれない。けれども、これは物語を若い世代に引き継いていくための儀式なのだ。徹底的にやらなければならない。それがなければ、単なる続編になってしまう。

スター・ウォーズの物語は神話である。

神話には、定型というものが必要で、それは一種の儀式的なものである。

カンロ・レンにしても同じであって、ダース・ベーダーを継ぐ者としての神話に、抗うことが出来ずに飲み込まれていくのである。

Darthbader

そこに人は運命を感じる。

そこに神話が生まれるのだ。

■上映時間150分。

これは長かった。

ストーリーを詰め込み過ぎた感がある。これでもJJとカスダンはずいぶん切り詰めたのだと思う。語りたいことは山のようにあっただろう。

通常なら1.5作分の内容を詰め込んだ感じすらあるけれども、新3部作全体の構成を考えたならば、あそこまでたどり着いておかないと、でも、ここをカットするわけには。。。という苦闘が伝わってくる。

結果、後半に若干のたるみがある。疲れていたので少し眠くなった。(その次のシーンのあまりの衝撃にすっかり目が覚めてしまったのだが!)

普通なら、レイが捕まってしまうシーンあたりで、タイトル曲が流れて、次回をお楽しみに!となっていてもおかしくない。

そこを、あそこまで見せてくれたJJに感謝すべきだろう。でなければ欲求不満で爆発するファンが続出していたに違いない。

しっかりひとつの作品として完結させてくれたことによって、しっかりとした土台が出来た。新しい世代にバトンは渡った。

次のエピソードⅧは、レイとカイロ・レンの成長の物語になるだろう。エピソードⅤ帝国の逆襲がそうであったように。

そしてレイの素性(たぶん、あれのあれだろうが。。。)が明かされるとともに、新たなジェダイの神話が築かれていくのだ。

旧3部作の中では、帝国の逆襲が一番好きだし、評価も高い。

そういう意味で、次のエピソードⅧ(17年5月北米公開予定)が非常に楽しみだ。

フォースとともにあらんことを!!

X_wing

   
■■■ 以下、ネタバレ注意 ■■■

さて、ネタバレしながら各キャラクターを追っていこう。

■レイ。

Ray3

マスクをかぶってお宝を探す登場シーン。マスクを外すシーンで、ナウシカかと思いました。

いいですね。デイジー・リドリー、可憐です。

まったく訓練を受けていないのにフォースを使いまくり、ついにはカイロ・レンをやっつけちゃう。

どんだけフォースが強いのよ!、という話である。

ルークによって惑星ジャクーに隠された最後の希望、というところか。

たぶん、カイロ・レンの妹なんだろうな。

とするなら、ハン・ソロとの短い交流の間に芽生えた感情も納得できるし、カイロ・レンがダークサイドに引きずられて父親を刺し殺すのを目の当たりにした悲劇もつらさが増してくる。

エピソードⅧでは、カイロ・レンから「妹よ!一緒に世界を支配しよう!祖父の無しえなかったことを受け継ごう!」なんていわれるのだろうか。。。

Ray4

■フィン。

Fin

あれ、ストームトルーパーってみんなボバ・フェットのクローンだったんじゃないんだっけ?

30年のうちにきっと劣化がすすんだんだね。子供をさらってきて教育して兵隊にするなんて、アフリカの民兵みたいですな。

で、はじめての戦闘でストームトルーパーの非人間性を目の当たりにし、脱走するわけです。その正義の人がスター・ウォーズ初の黒人であって、悪い人たちはみんな白人というのが気に入らない。そんな人たちがアメリカにはいるようで、日本人にはさっぱりわからない感覚がそこにはあるようです。

ランド・カルリシアンがすっかり忘れられているのが気になりますが。。。。

SF的には、ボバ・フェットのクローンに自意識が生まれる、というストーリーの方が好きだけれども、多様性とか、そういうメッセージなんでしょう。女性トルーパーのキャプテン・ファズマなんてのもいい感じだしね。

Onna_sikikan

フィンはこれからレイを支えるハン・ソロの位置に来るのか。。。それともエピソードⅦのみのキャラとなってしまうのか。。。。ちょっと気になります。

■ハン・ソロとレイア

Raya

歳とったよね。キャリー・フィッシャーは無理なダイエットを強いられたとこぼしてましたが、面影って大事です。

ここに来るまで、いろいろ話があったようで、二人そろうとその関心事は息子のベン(カイロ・レン)のことばかり。

すっかりホームドラマです。

反面、ハリソン・フォード単独のシーンはまだまだ現役。いきいきしてます。ハン・ソロはやはり家庭の人ではなく、宇宙のお尋ね者なのです。

だから逃げちゃった。

それでも最後は息子に刺されながらも、かわいい息子よ、、、と顔をなでる。そのあたり、子供を持つ身としては、すっかりやられちゃいます。

ちゃんと、最後は父親でした。。。。

ところでレイは結局、二人の娘なのか?それらしい振りがなかったのが気になりますが。。。

■カイロ・レン。

Kairo_ren

ハン・ソロとレイアの息子にして、ルークの弟子。

暗黒面に引き込まれてしまうものの、まだ光を感じてしまう自分に戸惑い、苦しむ。

祖父であるアナキンがダースベイダーであった、その仮面を自らかぶることでその苦しみを外に出さぬようにしている。

父であるハン・ソロに抱かれながら、自らの苦しみを吐露する。。。しかし、太陽がその光を失った瞬間、闇が温かいものを拒絶するように父親を刺し殺す。

悲劇だよな・・・。

けど、そのあとがいけない。

レイとフィンを追い詰めたはいいが、ライトセーバー初心者の二人にてこずり過ぎ。瞬殺でしょ、普通。。。。最後にゃレイに負けてしまうし、、、。

カイロ・レンって、むちゃくちゃ弱いんじゃない??

祖父がどうこう言う前に修練をつみましょう。

■ルーク。

Ruku

最後に出てくれたが、一言もセリフなし。

いいやりかただとは思うけど。。。次回へのお楽しみですかね?

■ともかく、ともかく、大満足。

近いうちに娘に見せようと思う。

すでに旧3部作を見せて洗脳済み!

想えば、私が父に連れられて第一作を劇場で見たのも、今の娘と同じ小学生の高学年のころだった。

こちら側でも歴史は繰り返す。

娘はどんなシーンで楽しんでくれるかな?

                      <2015.12.26 記>


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■STAFF■
監督:J・J・エイブラムス
脚本:ローレンス・カスダン、J・J・エイブラムス
製作:キャスリーン・ケネディ、J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク
製作総指揮:トミー・ハーパー、ジェイソン・マクガトリン
撮影監督:ダン・ミンデル
プロダクションデザイナー:リック・カーター、ダーレン・ギルフォード
編集:メリアン・ブランドン、メアリー・ジョー・マーキー
音楽:ジョン・ウィリアムズ
衣装デザイナー:マイケル・カプラン
特殊効果スーパーバイザー:クリス・コーボールド
視覚効果スーパーバイザー:ロジャー・ガイエット
音響デザイナー:ベン・バート
再録音ミキサー:ゲイリー・ライドストロム
総音響編集:マシュー・ウッド



■CAST■
ハン・ソロ - ハリソン・フォード
ルーク・スカイウォーカー - マーク・ハミル
レイア・オーガナ将軍 - キャリー・フィッシャー
カイロ・レン(ベン) - アダム・ドライバー
レイ - デイジー・リドリー
チューバッカ - ピーター・メイヒュー
C-3PO - アンソニー・ダニエルズ
フィン - ジョン・ボイエガ
アンカー・プルート - サイモン・ペグ
ポー・ダメロン - オスカー・アイザック
最高指導者スノーク - アンディ・サーキス
ハックス将軍 - ドーナル・グリーソン
ロー・サン・テッカー - マックス・フォン・シドー
マズ・カナタ - ルピタ・ニョンゴ
キャプテン・ファズマ - グェンドリン・クリスティー
ウォリバン - ワーウィック・デイヴィス
ギアル・アクバー提督 - ティモシー・M・ローズ
ナイン・ナン(ニエン・ナン) - マイク・クイン

 

 

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