« ■【映画評】『未来惑星ザルドス』。幸せの在り処。 | トップページ | ■【書評】『金持ち父さん、貧乏父さん』。ロバート・キヨサキ著。「私」として生きるということ。 »

2013年2月10日 (日)

■【映画評】『ダイ・ハード』。最高のエンターテイメントは観る者の心を明るくするのだ。

本当によく練られた映画で、何度見ても飽きない。こんなに安心して見られる映画はそうは無い。

しかし、公開されてもう25年近くなるのか。この時のおチビさんも、もう大人。近々公開の5作目『ダイ・ハード/ラスト・デイ』では親子共々「ついてない」ことになるそうで・・・。

●●● 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●
    
No.67  『ダイ・ハード』
           原題: Die Hard
          監督: ジョン・マクティアナン 公開:1988年7月
       出演: ブルース・ウィリス   アラン・リックマン他

Photo

■ストーリー■
クリスマス・イヴ。ナカトミ・プラザではパーティーが開かれている。NY市警の刑事ジョン・マクレーンは、ナカトミ通商の部長であり、別居中の妻であるホリーに会いに行くのだが、そこへ12人のテロリストグループが乱入。ジョン・マクレーンを除く30名の人たちは人質にされてしまう。

世界一ついてない男、ジョン・マクレーンは彼らを救うことが出来るのか・・・。

■監督は、『プレデター』のジョン・マクティアナン。脚本は『48時間』のスティーヴン・E・デ・スーザ。音楽は、『未来世紀ブラジル』のマイケル・ケイメン。撮影は、『ブラック・レイン』を撮り、後に『スピード』の監督をやった、ヤン・デボン。

これで面白くないはずはない。

ハラハラさせるカットのうまさ、美しい爆破シーン、絶妙なクリスマス・ソングのアレンジ。

そして、何よりも素晴らしいのは、うまく構築された設定と、かゆいところに手が届く芸術的な脚本だ。

ナカトミ・プラザという高層ビルに舞台を限定し、リアルな時間感覚で物語が進行していく。

この凝縮感。

初めて見たときの感動は未だに消えることは無い。

   
■■■ 以下、ネタバレ注意 ■■■

Photo_2

■閉塞した空間に孤立するジョン・マクレーンと、無線でつながるパウエル巡査との友情がまた素晴らしい。

ロス市警のダメダメさ加減との対比。

割れたガラスで足を負傷し、もうダメかもしれないと遺言を託すシーン。

無事に生還し、顔を合わせたこともないのに、ひと目でお互いが分かる感動の場面。

信頼しあった男の友情って本当に素晴らしいもんです。

トラウマを乗り越えるパウエル巡査のシーンも、そこに花を添えてます。

■一方、悪役のボス、ハンスもいい味を出している。

理知的でスタイリッシュ。

タカギ社長とのやり取りで見せる知性、口を割らないと判断するや、すぐに殺してしまうその冷徹さ。

ジョン・マクレーンに少しずつ追い込まれていくのに少しも動じない精神の強さ。

悪役はこれくらいでなくっちゃいけない。

■そして、ジョン・マクレーンを演じるブルース・ウィリスのかっこよさ。

それは、ヒーローらしくない、まるでついてない、ダメおやじのかっこよさなのである。

等身大のダメおやじだからこそ、ジョークを飛ばし悪態をつきながらも、走りながら必死で懸命に考えて考えて、そしてプロフェッショナルなテロリストをやっつける。

その小気味よさが、実に気持ちいい。

この新しいヒーロー像は未だに塗り替えられることはなく、今に続いている。

                        <2013.02.10 記>

Dvd ■ダイ・ハード [DVD]

■STAFF■
監督 : ジョン・マクティアナン
脚本 : スティーヴン・E・デ・スーザ
     ジェブ・スチュアート
原作 : 『ダイ・ハード』 ロデリック・ソープ著
製作 : ローレンス・ゴードン
      ジョエル・シルバー
製作総指揮 : チャールズ・ゴードン
音楽 : マイケル・ケイメン
撮影 : ヤン・デ・ボン
編集 : ジョン・F・フィンク
      フランク・J・ユリオステ

■CAST■
ブルース・ウィリス :  ジョン・マクレーン
アラン・リックマン :  ハンス・グルーバー、強盗グループのリーダー
アレクサンダー・ゴドノフ : カール、ハンスの腹心の部下
ボニー・ベデリア  :  ホリー・ジェネロ=マクレーン、ジョンと別居中の妻
レジナルド・ヴェルジョンソン : アル・パウエル巡査部長
ポール・グリーソン : ドウェイン・T・ロビンソン、市警副本部長
デヴロー・ホワイト : アーガイル、リムジンの運転手
ウィリアム・アザートン : リチャード・ソーンバーグ、TVレポーター
ハート・ボックナー : ハリー・エリス、ナカトミの幹部
ジェームズ・シゲタ : ジョゼフ・ヨシノブ・タカギ、ナカトミ通商の社長

Photo_4

●●● もくじ 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●

 

|

« ■【映画評】『未来惑星ザルドス』。幸せの在り処。 | トップページ | ■【書評】『金持ち父さん、貧乏父さん』。ロバート・キヨサキ著。「私」として生きるということ。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/208704/56737959

この記事へのトラックバック一覧です: ■【映画評】『ダイ・ハード』。最高のエンターテイメントは観る者の心を明るくするのだ。:

« ■【映画評】『未来惑星ザルドス』。幸せの在り処。 | トップページ | ■【書評】『金持ち父さん、貧乏父さん』。ロバート・キヨサキ著。「私」として生きるということ。 »