■『館長 庵野秀明 特撮博物館』に行く。特撮オジサンたちの熱さは未だ健在なのだ。
東京都現代美術館に『特撮博物館』を見に行った。
■CG全盛の現在、’特撮’という技がすたれ、忘れ去られていくことを危惧して庵野秀明が企画した展覧会である。
展示物は、まず轟天号やら、メーサー殺獣光線車やら、東宝系特撮映画の兵器のミニチュアがずらり。
よくも集めた、というか残っていたものである。
その中でメカゴジラのスーツが燦然と輝いていた。
古い東宝系特撮は世代的につらいところもあるのが正直なところなのだけれども、これなら追い付ける。
宇宙人の兵器なのに腕に’MG2’というマークが入っているのがご愛嬌。
■思い入れのないマイティジャックのコーナーをすり抜けて、ウルトラシリーズのコーナーへ。
そこで成田亨の原画に出会う。
画集でしか見たことのないウルトラセブンの決定稿やら、キングジョーの初期案とか。
青森の美術館から借りてきたのか、いやー、これはうれしかった。
その他、ウルトラシリーズの航空機のミニチュア、ウルトラマンの飛行人形、マスクとか、お宝がずらり。
■続いて、その他のヒーローのマスクたち。ライオン丸やら、スペクトルマンやら、ファイヤーマンやら、トリプルファイターやら。
もう、懐かしいったらありゃしない。
そこを通過すると平成ガメラのコーナーへ。
ここに鎮座するのはガメラのスーツ。
これはうれしい。写真が撮れないのが残念でなりません。
特に顔のディテールの見事なこと・・・。
しばし見とれておりました。
■そして一大イベントの短編映画『巨神兵東京に現わる』。
企画:庵野秀明、監督:樋口正嗣、制作:スタジオジブリ。
コンセプトは「CG禁止」!!
古典的手法に、新しいアイデアを織り込んで見事に巨神兵が降臨するわけであります。
今の画質でCG無しでは、ちょっとこれは、というところが出てしまうのが正直なところなのだけれども、そこは手作りの味わい、ということで許せてしまうのだ。
メイキング映像もまた面白く、新しいことに挑戦しようとするオジさん達の熱さをズドンと感じる。ああ、これが’特撮映画’なのだと、40年、50年前の先人たちも、こういう熱さで映画作りをしていたのだとしみじみするのです。
■特撮倉庫、撮影技術、なつかしの映像集を抜け、今回の目玉の体験コーナー。実際に市街のミニチュアセットの中に入って撮影もできる。
1/8計画ならぬ、1/25計画の世界を楽しめるのだ。
ミニチュアはどこまで正確につくるかがカギである、ということを実感させる精密さにほれぼれします。
この他、部屋の中から街を望み、そこに巨大生物(参加者自身)が現れる、という趣向のセットもあって、子供もよろこんでおりました。
■さて、最後はおみやげコーナーなのだけれども、そこで売っているカプセル・ガチャポンフィギュア「巨神兵東京に現わるヴィネット」が曲者であった。
何度まわしても同じのが出てくる。次こそは、と思うのだけれど、また同じのが出てくる地獄にはまってしまったのだ。
なんとか3種そろったのだが、いくら注ぎ込んだかは内緒である。
まずは、「巨神兵現わる」。
鳥居越しに立ち上がる巨神兵の情景です。
お次は、「プロトンビーム発射」。
風の谷のナウシカのシーンを思い出させます。あれは溶けかけてたけど・・・。
で、最後は、「焦土」。
これがなかなか出なかった。
これは今回の巨神兵のオリジナル造形を作った竹谷隆之さんの作品で、どうしてもこれが欲しかったのであります。
本当は、これを7体くらいずらりと並べてみたいのだけれども、1体を手にするのがやっとなのでありました。
■まあ、そんなこんなで楽しいひと時を過ごすことができ、庵野秀明さんに感謝、感謝。
それと同時に、日本の特撮もまだまだ健在なのだと胸をなでおろしたのでありました。
****************************************
■過去記事■ 文化・芸術など
■ Amazon.co.jp ■
■【書籍】 最新ベストセラー情報 (1時間ごとに更新)■
■【書籍】 ↑ 売上上昇率 ↑ 最新ランキング■
■【DVD】 最新ベストセラー情報 (1時間ごとに更新)■
■【DVD】 ↑ 売上上昇率 ↑ 最新ランキング■
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント