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2011年7月15日 (金)

■ワシントン ナショナル ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション。幸せを永遠に封じ込めた傑作と対峙する。

ワシントン ナショナル ギャラリー展 @ 国立新美術館へ行ってきた。

ミーハーなので、お目当てはやはりモネ。

モネは5,6点ほど展示されていたのだけれども、その中でもぐっと引きつけられたのが、この「日傘の女性、モネ夫人と息子」という作品。

1875
■ 日傘の女性、モネ夫人と息子 1875 クロード・モネ

■あふれる柔らかな光。

逆行にたたずむ妻・カミーユと息子のジャン。

そのまなざしは描き手のモネをやさしく見つめている。

なんて幸せな絵なのだろう。

平面的な絵画ではない。

カンバスに向かうモネと、モデルである妻と子供。その幸せな空間がここに封じ込められていて、今なお、その幸せが見るのものとその絵画の間に再生されるのである。

(その妻・カミーユはこの4年後に亡くなっていて、それを思うとさらに胸が締め付けられる。)

■日傘の女性といえば、オルセーにある、「日傘の女性、戸外の人物習作(1886)」が有名。

1886 1886_2

こちらも何度か目にしたのだけれど、今回の作品ほどには感動を覚えない。

やはり描く対象への愛の深さ、といったものがカンバスを通してにじみ出てくる、そこに決定的な差があるように思えるのだ。

■カミーユと息子のジャン、といえば、今回、ルノアールが描いた2人も展示されていた。

モネは生涯この絵を手放さず、終の棲家であるジヴェルニーでは寝室に飾っていたのだそうで、その愛は永遠だったのだなあ、とため息をつく。

1874
■モネ夫人とその息子 1874 ピェール=オーギュスト・ルノアール

■モネ以外でいうと、セザンヌの「赤いチョッキの少年」が気を引いた。

セザンヌはよく知らないのだけれども、中心の少し抑えられた赤が、ちょっと押すと崩れてしまいそうなアンバランスを引き締めている。

この作品がピカソ、ブラックのキュビズムへとつながっていったのだそうで、キュビズムを理解するためのキーストーンなのかもしれない。

1888_90
■赤いチョッキの少年 1888_90 ポール・セザンヌ

■ゴッホもあまり見ないのだけれども、この作品が放つオーラは凄いものがある。

ぐるぐるとうねる青が強烈な印象を残す作品である。

1889
■自画像 1889 フィンセント・ファン・ゴッホ

■最後にモネのもう一枚。

夏の日差しの中の柔らかさ。

モネって、やっぱり、やさしいいい人だったんだろうな、と思う。

1880
■ヴェトゥイユの画家の庭 1880 クロード・モネ

                    <2011.07.15記>

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国立新美術館で開催中の 「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション」に行って来ました。 公式サイト:http://www.ntv.co.jp/washington/ 大震災と放射能の影響で予定されていた展覧会が次々と中止・延期となる中、アメリカ合衆国の首都、ワシントンD.C.のワシントン・ナショナル・ギャラリーより、印象派とポスト印象派の傑作(日本初公開作品約50点を含む全83点)を紹介する「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」が当初の予定通... [続きを読む]

受信: 2011年7月16日 (土) 22時32分

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