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2010年8月21日 (土)

■【書評】『人を動かす』、D・カーネギー。人間関係の原理原則。誰しも重要な存在だと認められることがモチベーション向上への第一歩なのだ。

自己啓発書の古典なのだけれども、いかに相手のモチベーションを高めるか。という視点ではまったく古びていないどころか、そのエッセンスはすべてここに収められているように思える。

Photo_2 ■ 人を動かす 新装版

■本書の初版が発行されたのが1936年。実に74年前の本なのだ。それでいて読むもの心にしみじみと訴えかけてくるのは、この本が一本の原理原則に基づいているからだ。

それは、万民が皆持っていて、かつ、なかなか満たされることのない”自己の重要感”である。

その欲求、願望を尊重する真摯な態度が「人を動かし」、「人に好かれ」、「人を説得し」、「人を変え」、「幸福な家庭をつくる」のである。

■実際にしみじみした部分を切り出してみよう。

●人に好かれる六原則―誠実な関心を寄せる

  友を得るには、相手の関心を引こうとするよりも、相手に純粋な関心を寄せることだ。

●人を説得する十二の法則―誤りを指摘しない

  人から誤りを指摘されると、腹を立てて、意地を張る。

●人を説得する十二の法則―しゃべらせる

  相手のいうことに異議をはさみたくなっても、我慢しなければいけない。相手がまだいいたいことをまだ持っていているかぎり、こちらが何を言ってもむだだ。大きな気持ちで辛抱強く、しかも、誠意をもって聞いてやる。そして、心おきなくしゃべらせるのだ。

●人を説得する十二の法則―思いつかせる

  要するに、ルーズヴェルトのやり方は、相手に相談を持ちかけ、出来る限りその意見を採り入れて、それが自分の発案だと相手に思わせて協力させるのだ。

●人を変える九原則―命令をしない。

  命令を質問のかたちに変えると、気持ちよく受け入れられるばかりか、相手に創造性を発揮させることもある。命令が出される過程に何らかの形で参画すれば、だれでもその命令を守る気になる。

●人を変える九原則―顔をつぶさない。

  相手の自己評価を傷つけ、自己嫌悪におちいらせるようなことをいったり、したりする権利はわたしにはない、。たいせつなことは、相手がわたしをどう評価するかではなくて、相手が自分自身をどう評価するかである。相手の人間としての尊厳を傷つけることは犯罪なのだ。―サンテクジュペリ

■つまりは、自分のことよりもまず、相手を尊重すること。主役の立場を相手にゆだねる、ということだ。

そのためには冷静に自分をコントロールする必要がある。何しろ、我々はつい自分の関心事に固執してしまいがちであり、それを一旦断ち切らねばならないのだ。

これはなかなかに難しい。

だから、この本を読んだだけでは何も変わらない。

「人は誰しも尊重されたい」、という原理原則をしっかりと胸に叩き込んだうえで、日々意識的に訓練を重ね、自らを変えていくことでそのスキルを身につけていくということだ。

■最後にもう一つ引用しよう。

●人を変える九原則―わずかなことでもほめる

  われわれには、他人に評価され、認められたい願望があり、そのためにはどんなことでもする。だが、心のこもらないうわべだけのお世辞には、反発を覚える。

 重ねていう、本書の原則は、それが心の底から出る場合にかぎって効果をあげる。小手先の社交術を説いているのではない。新しい人生のあり方を述べているのである。

■この本は単純なノウハウ本ではない。一種の人生哲学の本なのである。

それ故に70年経とうが、100年経とうが、人が人である限り、決して朽ち果てることがないのだ。

                        <2010.08.21記>

   
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コメント


こんにちは、私も最近になって
デール・カーネギーの『人を動かす』を読みました。

素晴らしい名著ですね!

既に3回繰り返し読み、
デール・カーネギーについても
他の著書を含め色々と調べております。

本当にすごい方ですね、感動です。

ぜひ、もっとたくさんの経営者に読んでもらいたい本です。

PS.

昨日、何かものすごい書籍を発見しました。
戦後間もない頃に出版された『人を動かす』だそうです。

こんな昔から、この本はあったんですね!
すごい!

高いけど記念に買っちゃおうかな・・・


▼超貴重★戦後すぐD・カーネギー/人を動かす/昭和二十四年抄訳版▼

http://page13.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r76064559

投稿: デールカーネギーに感動した社長 | 2011年3月10日 (木) 10時40分

デールカーネギーに感動した社長さん、

コメントどうもありがとうございます。
3度も繰り返し読むとは素晴らしいですね。
私はたまに自分の記事を読み返す程度でなかなかマネはできません・・・。

投稿: 電気羊 | 2011年3月10日 (木) 20時46分

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