■夢を実現する力。『爆笑問題のニッポンの教養』 細胞シート工学、岡野光夫。
今回のテーマは、細胞シート工学。
■ 爆問学問『爆笑問題のニッポンの教養』(番組HPより)
FILE087:「あなたの細胞生き返ります」 2009.10.13放送
東京女子医科大学先端生命医科学研究所所長
細胞シート工学、岡野光夫。
■岡野先生はもともと高分子化学の人だったのだけれども、人工物で人の体の不具合を何とかしたいという思いで医学部に転じた面白い経歴の人である。
その成果として患者の体細胞を培養し具合の悪いところに戻してあげて機能を再生させるという技術を完成、心筋梗塞とか食道ガンとか角膜損傷など臨床での適用の段階にまできているのだそうだ。
何しろ自分の細胞から作り出したシートだから拒絶反応がまったくないわけで、極めて画期的なのである。
■キモは培養した細胞の薄膜をシャーレから剥がす高分子化学の技術と薄膜を積層させる工学の技術。
その視線は3Dスキャンした心臓などのデータをもとに臓器を丸ごと細胞シートの積層でつくってしまおう、という夢のようなところにまで及んでいて、それも20年から30年先くらいと言ってのける。
そうすると遺伝子操作の技術なんかも合流して、腎臓病の人が人工透析から解放されたり、糖尿病の人がクスリを飲み続けることから解放されたりするんだろう。
素晴らしい話だ。
■あとは脳みそか。
あれは常に変化し続ける臓器だもんね、ちょっと難しいだろう。
それとも、脳のダメージを受けたところに脳細胞シートを貼り付けると自己修復したりするのだろうか。
そのあたり、興味あるなぁ~。
■それにしても、早稲田の工学部と東京女子医科大学のコラボで生まれた研究室の雰囲気は良かった。
ああいう場を生み出せるというのも一つの能力なのだろう。
狭いタコツボの中にいたのではなかなか上手くいかなくなってきている、専門化、細分化が極まった現代においてはそういう能力が求められてきているのかもしれない。
<2009.10.16 記>
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