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2009年10月

2009年10月30日 (金)

■古代ローマ帝国の遺産展に行く。

上野の国立西洋美術館で開催中の「古代ローマ帝国の遺産展 ―栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ―」に行ってきた。

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■まずは巨大なローマ帝国を築き上げたアウグストゥスの偉業を当時の大理石像で見せるパート。

ここで目を引くのは、高さ2メートルを越える「皇帝座像」。

主神ユピテル(ゼウス)のイメージと重ねあわされた初代皇帝アウグストゥスの権威やいかばかりか、というところ。

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■「皇帝座像(アウグストゥス)」 高さ215cm 後1世紀中頃 

■エウマキアの像もいい感じ。

身にまとう薄手の衣の柔らかさが上手く表現されていて心地いい。

特に脚のまわりのひだの入り方は絶妙でありました。

Photo
■エウマキアの像 後1世紀初頭

■その次は、紀元79年のヴェスヴィオス火山の噴火によって火山灰に埋もれてしまった街、ポンペイの出土品から当時のローマの栄光を垣間見るというパート。

皇帝の顔が刻印された金貨や指輪や腕輪、ネックレスといった装飾品。また、日常で使われていたであろうランプや秤、水道の弁なんてもののある。

ニッポンじゃ、まだ弥生時代ですよ・・・。

ローマ、恐るべし。

Photo_2
■「アレッツォのミネルウァ」 
ブロンズ 高さ150.5cm 前3世紀

■そんなポンペイの展示品の中央にすっくと立つのは特別展示の「アレッツォのミネルウァ」。

今回のテーマより少し古い時代の像なのだけれども、私はコレにすっかりやられてしまいました。

理屈じゃないんだよね。

色合いといい、凛々しい戦の装束といい、なんともいえない魅力がある。

ここでしばらく像の前に立ち尽くすこと、しばし。

  

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■「庭園の風景(東壁・南壁)」、「黄金の腕輪の家」より

■締めくくりはポンペイのとある邸宅の部屋の壁に描かれたいた壁画「庭園の風景」。

石造りの部屋が見事に空間としての拡がりを見せ、精神的な豊かさを感じさせる。

その隣の食卓がある部屋の奥を飾った「モザイクの噴水」もまた見事な美しさでひきつけられる。

   

ここに住んでいた人たちはかなり生活に余裕のあった人たちなんだろうけれど、この部屋でいったいどんな会話をかわしていたんだろうか。

きっと、時間に追われることもなく、静かでゆったりとしたひとときを過ごしていたのだろうな・・・。

  

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                          <2009.10.30 記>

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2009年10月26日 (月)

■Nスペ・自動車革命 第2回 スモール・ハンドレッド 新たな挑戦者たち。果たして自動車産業は相転移を起こすのか。

中国の小規模電気自動車メーカーってこんなに爆発的に増えてたんだね。知らんかったよ。

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■NHKスペシャル 自動車革命 第2回 スモール・ハンドレッド 新たな挑戦者たち(2009.10.25放映)

■とはいっても、クリアすべき安全基準もなくて、当然のようにナンバープレートもない。

中身は結構レベルの高いものから、部品を集めてきて適当にでっちあげたようなインチキ臭いものまで有象無象の状況なようだ。

けれども、そうした裾野の広さって大事なようで、航続距離がガソリン自動車と遜色の無い300kmなんてクルマもあって、それも結構走るらしい。(とはいえ、安全基準が・・・ならば大手メーカーの電気自動車と比べるのもナニなのだが。)

■一方、アメリカの状況も面白い。

こちらも電気自動車のベンチャー企業が乱立しはじめているようで、グライダーみたいな3輪自動車をひっさげて、これは古いアタマの自動車メーカーには作れまい、なんていう訳で、かなり威勢がいい。

アタマが固いと言われていちいち反論するもの大人気ないし、確かにそういう側面もあるだろうから、真摯にご意見拝聴なのである。

■それよりも驚くべきは、電気自動車を家庭の電気の蓄電池として、各家庭と電力会社をネットワークでつないで電力供給のマネジメントをするというアイデア。

うーん、確かに画期的。

時代を変える、という言葉がリアリティをもってくる。

■水が沸騰したり、氷になったりするように、一気に構造が変化することを相転移というのだけれども、今回の番組を見ていて、もしかすると、本当に自動車業界にも相転移が起こりかけてるのかもしれない。

電気自動車なんて、第一インフラが整ってないじゃん、なんて思っていたのだけれども、良く考えれば、インターネットなんかも始めは電話回線でピーガガやってて画像一枚引っ張ってくるのにかなり時間がかかってたのに、あっという間に光回線が普及して当然のようにさくさく動くようになったもんな。

電気会社が本腰を上げれば、インフラなんか、あっという間に整備されてしまうのかもしれない。

この10年、面白いことになりそうですな。

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2009年10月25日 (日)

■【映画評】『私の中のあなた』。私は何の為に生まれてきたのか、生きるとはどういうことなのか。

これは泣けました。

●●● 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●
    
No.35  『私の中のあなた
           原題: My Sister's Keeper
    原作:ジョディ・ピコー「わたしのなかのあなた」
     監督:ニック・カサベテス 公開:2009年6月(米国)
  出演: キャメロン・ディアス アビゲイル・ブレスリン ソフィア・ヴァジリーヴァ 他

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■ストーリー■
11歳の少女アナは白血病の姉に臓器を提供するドナーとして遺伝子操作によってこの世に生まれた。母サラは愛する家族のためなら当然と信じ、アナはこれまで何度も姉の治療のために犠牲を強いられてきた。そんなある日、「もうケイトのために手術を受けるのは嫌。私の体は、自分で守りたい」と、アナは突然、両親を相手に訴訟を起こす。しかし、その決断にはある隠された理由があった…。(goo映画より)

   
■私は何の為に生まれてきたのか、という問いは、10代前半には芽生えてくる問いのように思える。

主人公のアナは、姉のケイトが生きていく為のドナーとして人工的に生を受けたわけで、客観的に考えるならば、その問いの答えはかなり厳しいものとなるだろう。

■物語はアナの独白ではじまり、アナの独白で終わる。

その間にある出来事を通して、彼女自身、その問いに対するひとつの答え、というより想いに至る。

そのとき、邦題の「私の中のあなた」というタイトルの意味が深く心に沁みてくるのである。

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■■■ 以下、ネタバレ注意 ■■■

■どうも「隠された理由」にこだわりすぎたのか、臓器移植を拒否するアナと、その一方でケイトに対する思いやりに溢れる日常のアナとのギャップに違和感を覚えてしまう。

きっと母親のサラ(キャメロン・ディアス)も同じことを感じていたに違いなく、見る者はその意味でサラと同じ目線で子供たちを見ていることになるのだろう。

■けれど、ケイトの命を助けることで気持ちがいっぱいになっているサラに対し、それ以外の大人たちの視点がしっかり描かれていて、観客はサラだけに没入することはない。

ふたりの娘のどちらの気持ちも汲み取ろうとする父親(ジェイソン・パトリック)、アナの訴えを叶えようと全力をつくす敏腕弁護士(アレック・ボールドウィン)、自らも最愛の娘を亡くしたばかりの裁判官(ジョーン・キューザック)、そして、ケイトにとって最良のことを常に考えている彼女の主治医(デヴィッド・ソートン)。

■その視線の多様さが、アナとケイトの造形に深みを与えてくれている。

と、同時に、「子供たちが自分たちで決めたこと」を理解する道筋を与えているのである。

■本来ならば、明るい青春を謳歌しているはずの年頃のケイトにとって、入退院を繰り返し、抗がん剤の副作用に苦しむ人生とはいったい何なのか。

そして、そんな姉にとって、これから明るい青春を謳歌するはずの妹を腎臓移植による苦しみの道に引きずり込むこととは、いったいどういう意味をもつのだろうか。

■同じ白血病をかかえるボーイフレンドの死に直面したケイトはそれを真剣に考え、兄と妹もその考えを尊重することを決め、行動に移す。

彼らにとって、それがどれだけ苦しい選択であったことか。

アナが移植を拒否した理由が明らかになるに従って、ケイトの、そしてアナの気持ちに落涙を禁じえないのである。

■「私の中のあなた」という邦題は、ケイトの中で生きるアナの臓器を想起させつつ、実はアナの心の中で生き続けるケイトの記憶のことを意味する。

もちろん、ケイトが生き続けられれば、それにまさることはない。

けれども、自然のままに生きられない、となったとき、果たして「生き続けること」が本当に最良の道なのか。

尊厳死、などという難しい言葉の前に、

生きる、とは一体どういうことなのか。

物語の中とはいえ、子供たちにそれを教えられる、それが感動をさらに深くするのだ。

   

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                           <2009.10.25 記>

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■【原作】わたしのなかのあなた
ジョディ ピコー 著 ・ 川副 智子 訳 早川書房
 

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■STAFF■
監督:ニック・カサベテス
原作:ジョディ・ピコー
脚本:ジェレミー・レベン、ニック・カサベテス
撮影:キャレブ・デシャネル
美術:ジョン・ハットマン
編集:アラン・ハイム、ジム・フリン
音楽:アーロン・ジグマン



■CAST■
キャメロン・ディアス    :母親 サラ・フィッツジェラルド
アビゲイル・ブレスリン  :次女 アナ・フィッツジェラルド
ソフィア・ヴァジリーヴァ  :長女 ケイト・フィッツジェラルド
ジェイソン・パトリック   :父  ブライアン・フィッツジェラルド
エヴァン・エリングソン  :長男 ジェシー・フィッツジェラルド
ヘザー・ウォールクィスト :ケリー叔母さん
 
アレック・ボールドウィン :アレクサンダー弁護士
トーマス・デッガー    :テイラー(ケイトのボーイフレンド)
ジョーン・キューザック   :デ・サルヴォ判事
デヴィッド・ソートン      :チャンス医師

     
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2009年10月24日 (土)

■皇室の名宝展、伊藤若冲の動植綵絵を堪能する。

東京国立博物館で開催中の「皇室の名宝展(1期)―日本美の華、永徳、若冲から大観、松園まで」を見に行った。

お目当ては伊藤若冲の動植綵絵。

Photo 「群鶏図」

■動植綵絵30点のすべてが一挙に並べられた風景は圧巻。

くらくらするくらいの迫力でした。

特に鶏の絵は本物かと思うくらいの細密度で、中でも「群鶏図」は群を抜いた迫力に思わず見入ってしまう。

一羽、二羽の作品でもすごいのに13羽もぎっしり詰め込まれているのだからたまりません。

    

Photo_2 「紅葉小禽図」

■その一方で、静かな作品もいい。

今回の一番のお気に入り、「紅葉小禽図」。

紅葉のグラデーションの中で2羽の鳥が遊んでいる。

静寂のなかで、アクセントとしてちょんちょんと動き回る小鳥の姿にひきつけられて没入し、まるで林の中で実際にもみじの樹を見上げている感じ。

こころが癒されます。

  

Photo_3 Photo_4
「秋塘群雀図」 / 「蓮池遊魚図」 

■流れのある作品もいい。

絶妙な構図がリズムを生んでいて、雀の群れのバサバサって感じも、鮎のツンツンと泳ぐ感じも気持ちがイイ。

  

Photo_5 「梅花群鶴図」

■お茶目でかわいい作品も実に楽しい。

「梅花群鶴図」の中の一番左にいるツル。

そのニヤけた目に吹き出しそうになってしまいました。

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■楽しい、といえば

「群魚図」の親タコの足にしがみつく子ダコ、

「池辺群虫図」のかえるの集会。

Photo_8
Photo_9

■いやー、やっぱり見飽きない。

絵が生きているんだよね。

だから見飽きない、いつまでも眺めていたい。

実際、この展示をしている部屋に何度も何度も戻っては眺め、それでも後ろ髪を引かれる思いで部屋を後にしたくらい。

いやー、本当に来て良かった。満足、満足。

  

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                            <2009.10.24 記>

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Photo
■目をみはる伊藤若冲の『動植綵絵』 (アートセレクション)

 

■ 「動植才綵絵」30点。
’弐代目・青い日記帳’ さんのサイトより。

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2009年10月20日 (火)

■日曜劇場JIN ―仁―。次の展開にワクワクする久しぶりのドラマなのだ。

原作は知らないのだけれど、面白いね、この話。

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■現代の脳外科医が幕末の江戸にタイムスリップ。近代設備も道具もクスリも無しで、目の前の患者を如何に助けるか。

何が面白いといってこの設定がやはりいい。

外科医として腕は立つと自負していたものの、それは現代の便利さに支えられたものであって、丸裸で患者と対峙せよ、という状況に立たされたときに医者としての本当の力が試される、というわけだ。

■そこで腹をくくってノミと金づちで脳外科手術に挑む南方仁(大沢たかお)。

使い慣れないノミを頭蓋骨にあてて、あれっ、と調子っぱずれの声をあげるところがまたたまらない。

おい、本当にそれで大丈夫なんか!!

と、つい、要らぬ心配をしてしまう。

つい、引き込まれてしまうんだな。

■脇役陣もまたいい味を出している。

南方が身を寄せる橘家の娘、咲を演じる綾瀬はるかはこれ以上ないというくらいハマっているし、「リミット」から転じて今度は地の演技で勝負する武田鉄矢(緒方洪庵)も面白い。

しかし、なんといっても内野聖陽(坂本龍馬)でしょう。

今まで数々の龍馬を見てきたけれども、こんな茶目っ気たっぷりの龍馬を見たことが無い。

素晴らしい。

思いっきり気に入ってしまいました。

■現在、第2話。

今のところ花魁の野風(中谷美紀)はちらりとしか登場していないのだけれども、どうやら重要な役どころのようで、これからストーリーにどう絡んでくるのか。

そもそも、タイムスリップの原因を作ったあの胎児はいったい何なのか。

あの包帯の男は本当に坂本龍馬なのか?

いやー、本当に目が離せません!

  

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■JIN―仁 (第1巻) (ジャンプ・コミックスデラックス)
村上 もとか 著

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■STAFF■
プロデュース - 石丸彰彦、津留正明
脚本      - 森下佳子
演出      - 平川雄一朗、山室大輔、川嶋龍太郎
音楽      - 高見優、長岡成貢
主題歌    - MISIA 「逢いたくていま」
  

■CAST■
南方仁        - 大沢たかお
友永未来 / 野風  - 中谷美紀(二役)
橘咲         - 綾瀬はるか
橘恭太郎      - 小出恵介
佐分利祐輔     - 桐谷健太
山田純庵      - 田口浩正
タエ         - 戸田菜穂
緒方洪庵      - 武田鉄矢 
新門辰五郎     - 藤田まこと 
夕霧         - 高岡早紀
鈴屋彦三郎     - 六平直政
橘栄         - 麻生祐未
勝海舟        - 小日向文世
坂本龍馬       - 内野聖陽

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2009年10月18日 (日)

■聖地チベット展へ行く。

上野の森美術館で聖地チベット展をみた。

Photo
■歴代ダライ・ラマが本拠としたポタラ宮

■何が印象に残ったかというと、金キンキラキラの仏像群。

本当に千本手があるんじゃないかと思わせる「十一面千手観音菩薩立像」もそれぞれの手に「目」があるという異様さが良かったが、なんといっても圧巻は、男女の菩薩が向き合う「カーラチャクラ父母仏立像」。

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■左「十一面千手観音菩薩立像」/右「カーラチャクラ父母仏立像」

■「慈悲」をあらわす24本腕の父と、「智慧」をあらわす6本腕の母が交わっていて、しかも付き合わせた顔はいがみ合う表情。

この生々しさが実にイイ。

まさにインド直輸入って感じ。

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■全体としてはどうかというと、展示が少しあっさり気味で、海抜4000メートルのチベットの雰囲気に没入できるところまではいかず、そのあたりは少し残念。

けど、そうめったに見られないものだし、今までよく分からなかったチベットの歴史に触れられただけでも十分に良かったかな。

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                        <2009.10.18 記>

■聖地チベット展 ―ポタラ宮と天空の秘宝―

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■【書評】「宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった」佐藤 勝彦 著。神の目から見た我々の世界。

ビッグバンの前、

宇宙の始まりはどうなっていたのか。

その疑問に答える非常に分かりやすい本である。

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■宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった
佐藤 勝彦 著  PHP文庫 (2001/11)

■1980年くらいのカール・セーガンの時代、90年頃のスティーヴン・ホーキングの時代と宇宙についてのブームの時代があって、それなりに本を読んでみたはずなのだけれども、相対性理論も宇宙の起源についても何ともよく分からなかった。

それが、この本を読むとあら不思議、今までのもやもやがすっきりと晴れた感じがする。

もちろん、理論を理解できた、ということではなくて、どういう仕組みで宇宙が誕生したのかがイメージできる、そういうレベルではあるのだが。

■ともかく、読みやすく分かりやすい。

と、思ったらこの本は佐藤先生の口述筆記というカタチで作られた本なのだそうで、だからスルリと頭のなかに入ってくる。

それだけでなく、たぶん佐藤先生が宇宙論の第一人者であるからこその分かりやすさなのだろう。

まるで大学の講義を受けているようで、何とも贅沢な本なのだ。

■さて、ビッグバン以前の宇宙はどうなっていたのか。

その謎に迫るための二つの理論、相対性理論と量子論。その二つの簡潔な解説も素晴らしく分かりやすくて面白いのだけれども、やはり本論のインフレーション理論に驚嘆する。

何しろ、ビッグバンのその前に、我々の宇宙と平行した宇宙がいくつもいくつも生まれているというのだ。

■まず、何も無い世界というのがあって、そこからポッと宇宙の「種」が生まれてくる。

「何も無い」といっても実は「正と負のゆらぎ」があって、それがトンネル効果によって確立論的に「宇宙」という実空間を生む種が現れる。

ここは良く理解できないのだけれども、そういうことだと納得するしか仕方ない。

そうやって、「宇宙の種」がいくつも発生する。

その「宇宙の種」の一つが我々の宇宙につながってくる。

■次に、その「宇宙の種」の持つ内部エネルギーによって超々々々爆発的な急膨張(インフレーション)を起こす。

その過程のなかで宇宙のあちこちでお湯が沸騰するような相転移が起こり、その膨張の狭間に押し込めたれた空間が宇宙の外側に押し出されキノコのように膨れ上がる。

これが「子宇宙」。

その「子宇宙」もまたインフレーションを起こし、同じように「孫宇宙」を作り出す。

そうして相転移後に満たされたエネルギーによって火の玉のようになったそれぞれの宇宙はそれぞれにビッグバンを起こす、というのだ。

■何ともSF的空想を駆り立てるような宇宙像なんだけれども、相対性理論と量子論を駆使してビッグバン以前の世界を計算していくと、こういう宇宙になるのだそうだ。

残念なのは「親宇宙」と「子宇宙」は因果律を異にしていて決して観測できない、ということ。

その壮大な宇宙像をこの眼で見ることは出来ないということだ。

■だが、我々の因果律を遥かに越えた「神の目」というものがあったらどうだろう。

さらに空想を拡げてみたならば、或る日の昼下りに神様がコーヒーを入れようと沸かしたお湯が沸騰するその水蒸気の泡の一つがあって、それが我々の宇宙なのかもしれない。
  

 行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

 よどみに浮ぶうたかたは、

 かつ消えかつ結びて、久しく止とゞまる事なし。

                      ― 方丈記

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                          <2009.10.18 記>

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■宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった
佐藤 勝彦 著  PHP文庫 (2001/11)

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2009年10月17日 (土)

■夢を実現する力。『爆笑問題のニッポンの教養』 細胞シート工学、岡野光夫。

今回のテーマは、細胞シート工学。

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■ 爆問学問『爆笑問題のニッポンの教養』(番組HPより)
FILE087:「あなたの細胞生き返ります」 2009.10.13放送
東京女子医科大学先端生命医科学研究所所長
細胞シート工学、岡野光夫。

■岡野先生はもともと高分子化学の人だったのだけれども、人工物で人の体の不具合を何とかしたいという思いで医学部に転じた面白い経歴の人である。

その成果として患者の体細胞を培養し具合の悪いところに戻してあげて機能を再生させるという技術を完成、心筋梗塞とか食道ガンとか角膜損傷など臨床での適用の段階にまできているのだそうだ。

何しろ自分の細胞から作り出したシートだから拒絶反応がまったくないわけで、極めて画期的なのである。

■キモは培養した細胞の薄膜をシャーレから剥がす高分子化学の技術と薄膜を積層させる工学の技術。

その視線は3Dスキャンした心臓などのデータをもとに臓器を丸ごと細胞シートの積層でつくってしまおう、という夢のようなところにまで及んでいて、それも20年から30年先くらいと言ってのける。

そうすると遺伝子操作の技術なんかも合流して、腎臓病の人が人工透析から解放されたり、糖尿病の人がクスリを飲み続けることから解放されたりするんだろう。

素晴らしい話だ。

■あとは脳みそか。

あれは常に変化し続ける臓器だもんね、ちょっと難しいだろう。

それとも、脳のダメージを受けたところに脳細胞シートを貼り付けると自己修復したりするのだろうか。

そのあたり、興味あるなぁ~。

■それにしても、早稲田の工学部と東京女子医科大学のコラボで生まれた研究室の雰囲気は良かった。

ああいう場を生み出せるというのも一つの能力なのだろう。

狭いタコツボの中にいたのではなかなか上手くいかなくなってきている、専門化、細分化が極まった現代においてはそういう能力が求められてきているのかもしれない。

 

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                           <2009.10.16 記>

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■再生医療のしくみ (エスカルゴ・サイエンス)

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2009年10月10日 (土)

■【書評】自分の小さな「箱」から脱出する方法。人間関係がうまくいかない根本原因はどこにあるのか。

たった一つ、気持ちを切り替えるだけで周りの世界が違って見える。

本書は単なるハウツー本ではなく、「生き方」について気付きを与えてくれる本なのだ。

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■自分の小さな「箱」から脱出する方法
アービンジャー インスティチュート 著 大和書房 (2006/10/19)

■およそ人間関係がうまくいかない原因は、実は自分自身が相手に対して「箱」に入っているからだ、とこの本は説く。

ここでいう「箱」とは自己欺瞞、自分の気持ちを裏切ること。

例えば、失敗をした部下に対して、「何でそんな簡単なことさえ出来ないのか」、と思う、そのとき「私」は「箱」に入っている。

「私」は部下に育って欲しいと考えている、

そういう「自分の本来の気持ち」を裏切り、

「こんなにお前のことを思ってやっているのに」と、怒りの感情に流されてしまう。

■何故かというと、

「こんなにお前のことを思ってやっているのに」

と考えているときの主人公は実は「私」であり、それはそんな「立派な私」を正当化するための自己防衛的な思考となってしまうからだ。

本当に「部下に育って欲しい」と考えるならば、主人公は部下の方であって、その○○さんについて考える、その気持ちを汲み取り、関心をもつ。そのときに自然と湧き上がってくるのが本来の「私」の気持ちにそった行動なのである。

そういったことが、会社の中だけでなく、家庭でも、その他いたるところで起きていて、ギクシャクした人間関係を作り出してしまっている。

■この本では、その「箱」の概念とその驚くべき影響力の大きさ、そしてそこから脱出する方法について、主人公が学んでいくドラマ形式で語られる。

ゆえに非常に面白く、分かりやすい。

いや、むしろ「箱」について伝えるためには、講義形式では非常に困難で、読むものが自分の日常を重ね合わせることができるような形式であることが必要だったのだと思う。

なぜかならば本書のテーマ自体が、「私」と同じように血の通った「相手」にちゃんと関心を持つこと、心を向ける、そこにあったからなのではないだろうか。

■じゃあ、この本に書かれている内容を「理解」したとして、それで人生が明るく開けるか、というと、なかなかそうはいかない。

実は、この本を読んだのは3年ほど前で、その時も非常に感銘をうけて(お節介にも)、他の人に紹介までしてしまった。

それにも関わらず、今回再読してみて、自分が未だにすっぽりと「箱」に入っている現実に気付き、なんとも情けない気持ちに沈んでしまったのである。

■この本の最後の部分にも書かれているのだけれども、「箱」から出た状態を保つことは非常に難しい。

それほどまでに「箱」への誘惑は強烈で、いつの間にかまたそこに捉われてしまう。

ふと、一休さんの悟りに近いものなのかもしれないとおもう。

■「私」という洞穴から去る。

その感覚を掴んだ、とおもう間もなく、人間であるがゆえの煩悩に再び絡めとられてしまい、もとの洞穴に引き戻されてしまう。

けれども、「箱」を意識し続ける限りその洞穴の出口の光は常に目の前に開けるわけで、結局は「箱」を気に留めておく、そこに尽きるのかもしれない。

  
有漏地より 無漏地に帰る 一休み

雨ふらば降れ、風ふかば吹け

                      一休

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                          <2009.10.10 記>

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■自分の小さな「箱」から脱出する方法
■アービンジャー インスティチュート 著 大和書房 (2006/10/19)

2
■2日で人生が変わる「箱」の法則
■アービンジャー インスティチュート 著 祥伝社 (2007/9/6)
エピソード・ゼロ的内容なのだそうで、現在取り寄せ中。
面白かったら改めて書評を書いてみたいとおもう。
  

■関連記事■
■【書評】『あっかんべェ一休』、坂口 尚。認めるより仕方ないじゃないか、それが今の’私’なのだから。
■ああ、半年前にも「気付いて」いたんじゃないか。
本当に情けない・・・。
と、おもう「私」もまた洞穴のなか(笑)。

   

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2009年10月 8日 (木)

■【映画評】『カムイ外伝』、活劇であるならば何よりも大切なのはラストのカタルシスに至る下準備なのだ。

♪忍びが通る~けものみち~。

風~がカムイの影を斬ぃる~。(ワクワク)

●●● 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●
    
No.34  『カムイ外伝
           公開:2009年9月
           監督・脚本: 崔洋一  脚本: 宮藤官九郎 原作:白土三平
       出演: 松山ケンイチ 小雪 伊藤英明 他

          Photo

■ストーリー■
抜忍であるカムイは追われる身として厳しい追忍の刃を切り抜け、生き抜いていく。そんな逃亡の旅のなかで、カムイは奇縁によって漁師の半兵衛一家のもとに身を寄せることになるが、その半兵衛の妻もまた身を潜めて生きてきた抜忍なのであった・・・。
  

■監督:崔洋一、脚本:宮藤官九郎、主演:松山ケンイチなんてメンバーであの名作を実写化しようってんだから期待がぐんぐんと高まるのも当然。

一部の映画サイトでの評判の悪さはその反動なのだろう。

確かに、ワイヤーアクションがチープすぎるとか、山崎努の説明過多なナレーションに違和感を感じるだとか、いろいろと難点はある。

が、そのあたりに片目をつぶれば、なかなかの傑作。

■’飯綱落とし’、’変移抜刀霞切り’といったカムイの必殺技をうまく見せていたし、松ケンの忍者走りも決まっていたし、小林薫や伊藤英明を中心とした俳優陣の熱演と山崎努のシブい声によってでドラマの中にも没入出来た。

要するにエンターテイメントとして楽しめた。

決して1800円の価値のない駄作などではない。

それだけに、ラストの描き方がどうにももったいなく、解せないのである。

■■■ 以下、ネタバレ注意 ■■■
   

■■■              ■■■

■渡り衆の頭である不動(伊藤英明)が島の民たちだけでなく、仲間であるはずの渡り衆まで皆殺しにした、そこの背景を、

「うぬがイヌだったのか!」

というカムイのセリフで全部を了解せよ、というのは原作を知らない観客に対して酷である。

果たして本当に伝わったのか、というそこである。

■もともと、「スガルの島」編は、半兵衛一家を中心とした島の人たちだけでなく、殿様とか、抜け忍集団の渡り衆だとか、追忍たちとかの関係が絡み合う複雑な話である。

それを2時間ほどの映画にまとめる苦労もわかる。

けれども、この話の何が大事だったかというと、関係のない者達をも巻き込んで無益な死に追いやっていく忍者社会の非道さ、その象徴である不動の裏切り。

そこを描くのがあまりにも早足過ぎるのではないか、ということだ。

抜け忍スガルと事情を知りすぎた半兵衛を始末するために島民を皆殺しにする理由もよくわからないし、抜け忍組織を作っておいてまとめて始末しようという不動のたくらみも分かりにくい。

そこがよく分からないまま、不動との対決に入っていくフラストレーション。

■なにもすべてが原作に忠実である必要はない。

けれども、不動が新たな抜け忍を助けに行くという名目でカムイを誘い出し、罠に嵌め、その間に半兵衛一家の水がめに毒を盛り、渡り衆を「組織を裏切った愚か者」呼ばわりしつつ船ごと全滅させる。

その一連の裏切りの流れが、不動に対するカムイの怒りの原動力になるわけで、そこを丁寧に描かなければラストシーンのカタルシスにつながらないのである。

物語りにとって、ラストに向けた流れの加速の丁寧さがいかに大切かを改めて認識した次第である。

  

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                           <2009.10.08 記>

Photo
■カムイ外伝-スガルの島- (ビッグコミックススペシャル)
■【原作】白土三平 小学館 (2009/8/28)
■カムイ外伝全集、全11巻のうち、スガルの島編を抜き出した本だと思われる。話は独立しているからコレだけを読んでもまったく問題ないだろう。
  

Photo_2
■決定版カムイ伝全集 カムイ伝 外伝 11巻セット
■2007年に刊行されたカムイ伝全集の外伝編。
映画公開と平行して新作が連載されているがそれは含まない。
  

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■カムイ伝全集―決定版 (第1部1) (ビッグコミックススペシャル)
■士農工商、エタ、非人。

江戸時代のその社会構造の歪みと悲劇、そして本当に生きる、ということを描こうとした壮大な叙事詩。

むごい話の連続なだけに、ラストの「生」に対する力強さに心を揺り動かせられた。

手塚治虫の『火の鳥』と並ぶ日本漫画史上に輝く傑作だとおもう。

(第一部、全15巻)
   

■STAFF■
監督 崔洋一
原作 白土三平
脚本 宮藤官九郎 、崔洋一



■CAST■
松山ケンイチ  : カムイ
小雪       : スガル(お鹿)
伊藤英明    : 不動
佐藤浩市    : 水谷軍兵衛
小林薫     : 半兵衛
大後寿々花   : サヤカ
金井勇太     : 吉人
芦名星      : ミクモ
土屋アンナ    : アユ
イーキン・チェン : 大頭
イ・ハソン  : カムイの少年時代
PANTA  : 絵師
隆大介  : 柏原
坂口征夫  : 渡り衆
* * * * * * * *
語り  : 山崎努

    
■過去記事■

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2009年10月 3日 (土)

■【映画評】『惑星ソラリス』、アンドレイ・タルコフスキー監督。胸を締め付ける望郷の想い。

SFというよりは芸術映画といったほうがいいだろう。

文句無く、これは名作である。

●●● 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●
    
No.33  『惑星ソラリス
           原題: SOLARIS
           監督: アンドレイ・タルコフスキー 公開:1972年 3月(ソ連)
       出演: ドナタス・バニオニス ナタリア・ボンダルチュク  他

     Photo ■【DVD】惑星ソラリス

■ストーリー■
海の惑星、ソラリス。どうやらその海は知性を持っているらしい。軌道上の宇宙ステーションから帰還した研究者はソラリスでの驚くべき体験を語り、その真偽を確かめるべく心理学者のクリスがソラリスへと向かう。

   
■寡黙である。

とても寡黙な作品である。

下手をすると観る者が置いてけぼりにされてしまいかねないくらい、寡黙である。

静かな情景と抑えられた表情、少ないセリフで構成されたこの作品は、消化の良すぎるハリウッド映画に慣れた眼にはあまりに退屈に映るかもしれない。

けれども、『2001年宇宙の旅』と並ぶSF映画の最高峰とまで呼ばれるにはそれだけの理由がある。

『2001年』が人類の更なる進化について語る外向きの映画とするならば、ソラリスはひたすら深く心理の奥に入り込んでいく内向きの作品である。

だから理屈は通用しない。

それを知るには、ただ体験するのみである。

   
■■■ 以下、ネタバレ注意 ■■■

■タルコフスキーの作品はほとんど見たつもりになっているのだけれど、どの作品もちょっとした映像の印象を残して記憶からスッポリと抜け落ちている。

そうか、筋書きそのものがあまり意味を持っていないのかもしれないな。

今回、改めてソラリスをみて、そう思う。

■たぶん《理解しよう》という考え自体が誤っているのだ。

タルコフスキーが表現したかったことは、頭で考えることではなく、感じることなのだ。

それゆえにスタニスワフ・レムの原作の設定である「知性のある海との邂逅」というテーマがそこに共鳴し、おおきく浮き上がってくるのだろう。

その体験は説明するものではなく、クリスの眼を通して体感するものなのだ。

■水辺があって、水草がそこに揺らいでいる。

その水辺をひとり歩くクリス。

胸にはぽっかりと穴が開いている。

10年前に自殺してしまった妻、ハリーに対する自責の念が彼をまだ苦しめている。

■そのクリスの目の前にリアルな存在としてのハリーを蘇らせたソラリスの思いは分からない。

けれども、それはクリスを、そしてハリーをも苦しめるものであった。

クリスが求めていたものは母、故郷、そして父。

それが本当の故郷であるか、ソラリスの作り出した偽りのものであるかはもう問題ではない。

そこには心の苦しみを癒してくれる何かがあるのだから。

そして、その悲しみ、苦しみは誰もがかかえているものであって、だからこそ、タルコフスキーの望郷の思いが我々にも沁みてくるのである。
  

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                           <2009.10.03 記>

■【DVD】惑星ソラリス

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■【原作】 ソラリスの陽のもとに
■スタニスワフ・レム ハヤカワ文庫SF(1977/04)
■原作の内容もすっかり忘れてしまったなあ。
実家に戻ったときにでも本棚を漁ってみるか。
  

    
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■祝・MRJ、米社から100機受注。

国産初の小型ジェット旅客機、MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)が アメリカの地域航空会社トランス・ステーツ・ホールディングスから100機の受注を受けた。初号引渡しは2014年で、5~6年かけて納入する予定だそうだ。

Mrj01_2

いやあ、この大不況の時代にめでたいニュースである。

競合機種より燃費が3割いい、というのが売りで、その技術力を買われたのだろうから余計にうれしい。

YS-11から40年余り。

日の丸旅客機の幸先のいいスタートに乾杯!

なのである。

                          <2009.10.03 記>

■関連記事■
■MRJ事業化決定。技術屋の夢と、ビジネスと。

 
■過去の記事■ 飛行機、宇宙の話など  
    

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■さわやかな朝。

20091003

今朝は、激しい雷雨っていう予想だったけど

天気いいですね、風も気持ちいいし、

爽やかな朝です。

                            <2009.10.03 記>

 
■■■ 空の写真 ■■■  
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■2016年五輪はリオデジャネイロ。結果的にはいいんじゃないの?

結局、リオで決まりましたね、オリンピック。

下馬評ではシカゴも有力、といわれてたけど最初の投票であえなく落選。

この手の予想ってのもあてになりません。

南米初。

いいんじゃないでしょうか、リオデジャネイロで。

落ち着くべきところに落ち着いたような気がします。

中国、ブラジルとなると、次はロシアか、インドあたりでしょうか。

え、東京?

もうオリンピックに頼らずともいいんじゃないかな。

なんかシカゴとか東京をみていると大人気ない気がしてしまって・・・。

っていうのは、愛国心無さ過ぎでしょうか。

                          <2009.10.03 記>

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