■【映画評】『エンゼル・ハート』。「驚愕のラスト」の元祖なのだ。
好きなサスペンス映画って言われるとコレだなあ。
という一本です。
●●● 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●
No.31 『エンゼル・ハート』
原題: Angel Heart
監督: アラン・パーカー 公開:1987年5月 米国
出演: ミッキー・ローク ロバート・デ・ニーロ 他
■ストーリー■
1955年のブルックリン、私立探偵ハリー(ミッキー・ローク)は、ある日謎の紳士サイファー(ロバート・デ・ニーロ)から、失踪した歌手ジョニーを探してくれとの依頼を受ける。しかし、その調査の過程で次々と殺人事件が起きていき…。 (Amazonの解説より抜粋)
■まず、役者がいい。
ミッキー・ロークの私立探偵の雰囲気。
失踪した謎の男を追ううちにどんどんと深みにはまっていくハードボイルドな展開に、ミッキーロークのチョイ悪具合がピタリときている。
一方、謎の依頼者のロバート・デ・ニーロもいつにも増してはまっている。
ラストの方の薄ら笑いを浮かべた表情なんて、もう最高。
■もちろんストーリーも見事。
ニューヨークのハーレムでの前半部分のハードボイルドから後半のルイジアナでのオカルトチックな世界への転調がいい。
あれあれ、という間にドンドンひきずり込まれていく感じ。
途中に差し挟まれる暗示的なシーンのカットと編集のテンポがいいんだろうな。
決して後味のいい作品ではないのだけれど、ええっ?!ってのが好きな人にはお薦め出来る作品です。
<2009.08.25 記>
■STAFF■
監督・脚本: アラン・パーカー(『ミッドナイト・エクスプレス』、『ミシシッピー・バーニング』)
製作: マリオ・カサール
原作: ウィリアム・ヒョーツバーグ 『堕ちる天使』
音楽: トレヴァー・ジョーンズ
撮影: マイケル・セレシン
編集: ジェリー・ハンブリング
■CAST■
ハリー・エンゼル : ミッキー・ローク (あ、『レスラー』見なきゃね。)
ルイ・サイファー : ロバート・デニーロ
エピファニー : リサ・ボネット
マーガレット・クルーズマーク : シャーロット・ランプリング
■過去記事■
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