■「つらさ」にも意味がある。『爆笑問題のニッポンの教養』 障害学、福島 智。
今回のテーマは、障害学。
先生は全盲ろうの福島智さん。
■ 爆問学問『爆笑問題のニッポンの教養』(番組HPより)
FILE074:「私は、ここに いる」 2009.6.9放送
東京大学先端科学技術研究センター教授 福島 智。
■スティービー・ワンダーやホーキング博士を引き合いに出し、ハンディキャップと引き換えに何かを手にしているのじゃないか、という太田の思いつきに対して、福島さんが語った
選択が出来るから割と気楽に言えるんだろうけど
そんな甘いもんじゃない、
という言葉が厳しく響いた。
■光もなく、音もなく。
声は出すことはできても、
それが相手に伝わったかどうか、
いや、その相手が目の前にいるのかどうかすら
わからない。
そういう’全盲ろう’の人が日本には2万人いるという。
■才能を開花させて光のなかで生きているひとはごく一握りで、
いや、その人たちを含めて
そこには’孤独’と’渇望’があるのだという。
そんな福島さんの、
生きる意味はあるのか、
という問いにはなかなか答えられるものではない。
太田は、
楽しい時間があるから、
と答えた。
私は、
必要としてくれる人がいるから、
と思う。
たぶん太田の考え方の方が生きやすいのだろうな、
とも思う。
■けれども、そこで福島さんは「絶望」を意識する。
ナチスのユダヤ人収容所で生き延びたヴィクトール・E・フランクルの
苦悩から意味が失われたとき、それは絶望になる、
という言葉に、自分と同じ考え方を見る。
■光も音もない肉体の牢獄のなかで、
苦悩が絶望に至らない皮一枚の差が
そこに意味を見出すこと
なのである。
■つらさにも意味がある。
そう信じられるからこそ
生きていけるのだ。
<2009.06.23 記>
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