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2009年6月

2009年6月29日 (月)

■アジサイ。終盤の花盛り。

梅雨なのかどうなのか、よく分からない天気が続きますが

あっという間にもう7月。

アジサイも見ごろはそろそろ終わりなのでしょうが、

まだまだキレイに咲いていました。

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Img_3621
■アジサイ(紫陽花) アジサイ科アジサイ属

藍色を集めたもの:あづさい(あづ・あい)というのが語源らしい。

じつは毒草らしく、

過呼吸、痙攣などを経て死に至ることもあるという。

くれぐれも気をつけましょう。(って食べないか、ふつう。)

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■日曜劇場『ぼくの妹』最終回。兄妹を結ぶ無条件のやさしさ。

■はじめの方のサスペンス調から打って変わって家族の絆ものですんなりと終わってしまった。

いや、これはこれで気に入っている。

九鬼(千原ジュニア)との別れの話とか、妹(長澤まさみ)の唐突な結婚話とか、いろいろ詰め込まれてはいるのだけれど、なんだか安心して見ていられる。

それは多分、兄(オダギリジョー)が成長したからなんだろうな。

 
■いくらでも迷っていいんだよ。

兄ちゃんはいつでもそばにいるから。

どんなことがあっても、いつだって帰って来ていいんだよ、

 
という兄妹の絆を確かめ、迷いが無くなった今であれば、もう、振り回されることは無い。

いいお話だな、と思う。

■とはいえ、気にかかるのは初回で死んだ、ともさかりえ。

みんな、それなりのゆったりした新しい生活に入っていく中で、彼女だけがあまりにも可哀想。

なんだが映画の『ゆれる』を思い出してしまった。

オダギリジョーと香川照之の兄妹の絆の恢復の話なんだけど、事件の発端となった真木よう子の死がさらっと流れてしまって、ラストの感動のなかで、おいおい、と小さい突っ込みを入れた、その感覚だ。

■まあ、それにしても、このゆったりしたラストはよかったな。

あざとさが無いというのかな。

名作とか感動巨編ではないのだけれど、

こういう、ほんわかしたのもいいもんです。

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■[主題歌]  いきものがかり 「ふたり」

■[DVD] ぼくの妹 (オダギリジョー、長澤まさみ 主演)

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■STAFF■
作・脚本     : 池端俊策
制作総指揮   : 八木康夫
プロデューサー  : 高橋正尚
演出        : 金子文紀、清弘 誠、加藤 新
音楽        : 河野伸
主題歌       : いきものがかり「ふたり」

  
■CAST■
江上盟    : オダギリジョー
江上颯    : 長澤まさみ
九鬼研次   : 千原ジュニア
桐原里子   : ともさかりえ
瀬川欽也   : 田中哲司
瀬川茂子   : 鈴木砂羽
大河原春奈  : 笹本玲奈
大河原龍三  : 若林豪
櫻井忠治   : 大滝秀治

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■過去記事■
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2009年6月28日 (日)

■邯鄲の夢。『爆笑問題のニッポンの教養』 実験心理学、一川誠。

今回のテーマは、実験心理学。

File076
■ 爆問学問『爆笑問題のニッポンの教養』(番組HPより)
FILE076:「『時間』という名の怪物」 2009.6.23 放送
千葉大学文学部行動科学科准教授 実験心理学、一川誠。

■比較的すんなりと話が流れた感がある。

隔離された部屋で爆笑問題のふたりが雑談をする、その時間がどれくらいかをふたりに尋ねると、太田が5分で田中が3分、実際は4分と、まあ見事に分かれたのだけれど、それを太田は退屈してたんだろうな、とか田中の方が一生懸命話してたんだろうな、と考えるのはごく普通のことなのである。

■そこで爆笑のふたりがそうだよね、と納得してしまうから「え?」という展開が無い。

まあ、こういうこともあるでしょう。

そんななかで、浦島太郎の玉手箱の話についての太宰の言葉を紹介した太田の話がおもしろかった。
 

 楽しく美しかった竜宮城の思い出は、玉手箱を開けて遠い過去のものとなって初めて完成する。

 
というのだ。

■実は、主観的時間というものは、今、この瞬間にしかないのかもしれない。

私が知っている「過去」が本当にあったことかなんて誰も検証することは出来ない。

あるのは、ただ、そういった過去の出来事が現在の意識に展開した影でしかないということだ。

■先の玉手箱の話でいえば、それは今とつながりのある竜宮城の記憶を断ち切って過去へとつなぎかえる作業であって、そうすることで「主観」から切り離された出来事として独立した相対的な「過去」が完成する、ということだろう。

・・・なんていうと、ただ文学的に味わえばいいものを、またこんなツマラナイ理屈をならべやがって、なんて野暮なヤロウなんだ、と笑われてしまうだろうか。

■だが、「時間」と「記憶」とを並べてみると、いろいろ面白いところがありそうな気もするのだ。

たいくつな時間は長く感じるが、思い出としては何も無い。

濃密な時間は早く流れるが、記憶として再生するときにはあれもこれもと膨大な量となる。

まさに邯鄲の夢。

  
じゃあ、夢なんかじゃない、

直(じか)に生きているってどういうことだろう。
  

ふと、そんなことをぼんやりと考えてみたくなった。

 

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                        <2009.06.28 記>

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Photo ■ 大人の時間はなぜ短いのか
一川 誠 著 集英社新書 (2008/9/17)

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2009年6月27日 (土)

■【書評】『世界の半分が飢えるのはなぜ?』。飢餓を取り巻く構造と、私が生きている世界の構造はつながっているのだ。

父と息子の対話というカタチを通じて、飢餓とその周辺にある問題に対して多面的な見方を示し、育ててくれる、そういう本である。

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■ 世界の半分が飢えるのはなぜ?
―ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実

ジャン ジグレール 著、 たかお まゆみ 訳、勝俣 誠 監訳

■FAO(国連食糧農業機関)の1999年の統計によると、世界で「深刻な飢餓状態(明日、餓死してもおかしくない状態)」の人びとは3000万人。その背後に「慢性的な栄養不良」の人々が8億2800万人いるという。

世界が100人の村だったら、でいえば14人が飢えに苦しんでいるという計算になる。

■これを多い数字ととるか、ふーん、それくらいなのか、ととるかは人によって違うだろう。

それは飢餓が発生している仕組みの理不尽さについてどれくらい知っているか、そして何よりも実際の飢餓をどれくらい肌身でわかっているかによって違ってくるのだろう。

■著者のジャン・ジグレールさんは、1934年生まれのスイスの人で、現場を渡り歩く実証的な社会学者であり欧州でもっとも知られた飢餓問題の専門家だ。

起きている事実を分析し、要因を切り分けて考える論理性がしっかりしていて妙な感情論にばかり流されない。提言も極めて具体的。

その一方で飢餓の問題に横たわる構造的理不尽さ(我々は無関係ではないということだ!)に対して時折みせる剥き出しの感情があって、そこが深い共感を呼び込む。

■そういうジグレールさんの「語りかけ」を聞いているうちに、飢餓に対する意識が確実に変わっていく。

それだけではなく、紛争、市場原理主義、環境破壊といった飢餓の元凶に対してその人なりのモノの見方が生まれてくる。

■飢餓の最前線を歩んできたジグレールさん。

その真実味のある言葉を受けた息子のカリムは、それを自分の言葉に置き換えていくであろう。

その過程でカリム自身のオリジナルのモノの見方が構築されていく。

それが、この本を読み終えた私のなかで今起きていることなのである。

■この本の原著が出版されたのは1999年であって、9.11のテロも、それに続くイラク戦争も起きてはいないし、現在進行している市場原理主義を元凶とした世界同時不況の影もない。

けれども、そういった時間軸でのハンディキャップが気にならないのは、そこに語られているのが’出来事’を’構造化’し、本質に迫ったものであるからだ。

だから、古びない。

いや、むしろ、この本を読んで自分のなかで変化、生成した「世界の捉え方」、その捉え方によってその後の出来事について考えることが、ひとつのテストなのだと思う。

その意味で、若い人に是非とも読んで欲しい本である。

  

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                          <2009.06.28 記>

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■世界の半分が飢えるのはなぜ?
―ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実

ジャン ジグレール 著、 たかお まゆみ 訳、勝俣 誠 監訳
   

   
■関連記事■
■無邪気なわれわれの罪について考える。『爆笑問題のニッポンの教養』 農学、岩永勝。

        

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2009年6月26日 (金)

■マイケル・ジャクソン死去。享年50歳。

東スポ1面の常連さんになってからのマイケル・ジャクソンについてはよく知らないが、少なくとも1983年、高校生だった私の目を釘付けにした「スリラー」でのあなたは真実だ。

Photo

                           <2009.06.26 記>

■【Youtube 動画】『 スリラー 』プロモーション・ビデオ
■監督は『ブルース・ブラザース』のジョン・ランディス、
特殊メイクはSFX界の大御所リック・ベイカー!
   

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スリラー 25周年記念リミテッド・エディション(DVD付)

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2009年6月25日 (木)

■「生命」とは全体の動き、そのものなのだ。『爆笑問題のニッポンの教養』 複雑系科学、池上高志。

今回のテーマは、複雑系科学。

Photo
■ 爆問学問『爆笑問題のニッポンの教養』(番組HPより)
FILE075:「博士が愛した『イノチ』」 2009.6.16放送
東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻 
複雑系科学 教授 池上高志。

■何も刺激を加えていないのにひとりでに動き出す脂肪膜につつまれた擬細胞。

円筒の中の水をゆっくり回してやると生まれてくる不思議な模様。

パソコンの画面のなかであたかも生きているかのように振舞うドットのカタマリ。

実に面白い。

■池上先生の研究は、その「面白い」に注目する。

一般的な科学が、判っていることを積み上げて全体像を語ろうとするのに対して真逆のアプローチなのである。

とにかくやってみよう、見てみよう、

そこからものごとを考えよう、

というその姿勢は、きっと2000年前の科学者(哲学者)に近い、より純粋なものなのかもしれない。

■太田さんも(既成のものを)破壊してみては?

と水を向けられた太田は生真面目に答える。

自分が考える’飛びぬけたもの’というのは、滑走路を飛び立つ飛行機のように、既成の地道な努力の積み重ねの先にあるものだ。

時々、突飛なことをやって、基本からはずれたところから始める人たちがいて、お笑いの世界にもあるのだけれど、それは違うと思うのだ、と。

■守、破、離、

なんてことをいうけれど、泥臭く地道な「守」無くして、「破」も「離」もあったもんじゃない。

まったく太田と同感だ。

■多分、池上先生のいう「新しいことを意識的につくる」というのも、十分すぎるほどに泥臭い調査、仮説、実験のトライアンドエラーを繰り返した上での「破」であって、その土台には無意識にかもしれないが、確実に「守」があるのだと思う。

だからこそ、池上先生のつくる「突飛なもの」が面白いのであるし、科学的好奇心をくすぐるのである。

■気象にしろ、経済にしろ、よくわからない振る舞いをするもの(複雑系)を捉えるのに、地球シミュレーターのような馬鹿でかいコンピューターで予測をしよう、なんていうアプローチが主流のように思えるのだが、果たしてそれは正しいのだろうか。

結局は小さく細分化されたセルに対して既存の方程式を組み込む試行錯誤に過ぎないのではないか。(競馬の予想屋と何が違うというのだ!!)

■そういうことじゃなくて、「全体の動き」そのものに着目する。

それは今まで語られてきた「科学」では無いのかもしれないし、ただ面白いだけで、複雑系の仕組みを解き明かすまでには至らないかもしれない。

けれど、それでいいじゃないか。

面白いことに、ここに来て「科学」という活動自体がひとつの複雑系になりつつあって、それが臨界を突破してあたらしい「自律的なカタチ」を生み出すとするならば、そこには池上先生のような突飛な多様性こそが必須のものと思えるからなのである。

  

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                                                          <2009.06.25 記>

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■ カウフマン、生命と宇宙を語る―複雑系からみた進化の仕組み
スチュアート カウフマン 著 日本経済新聞社 (2002/09)
■複雑系科学の到達点と謳われる本。
一度しか読んでいないのでまだ理解度は浅いが、それでも十分に感動ものだ。
そのうち再読して記事にしたいと思っている本のひとつなのだが、いつになることやら・・・(苦笑)。
  

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■動きが生命をつくる―生命と意識への構成論的アプローチ
池上 高志 著 青土社 (2007/09)

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2009年6月23日 (火)

■「つらさ」にも意味がある。『爆笑問題のニッポンの教養』 障害学、福島 智。

今回のテーマは、障害学。

先生は全盲ろうの福島智さん。

File074
■ 爆問学問『爆笑問題のニッポンの教養』(番組HPより)
FILE074:「私は、ここに いる」 2009.6.9放送
東京大学先端科学技術研究センター教授 福島 智。

■スティービー・ワンダーやホーキング博士を引き合いに出し、ハンディキャップと引き換えに何かを手にしているのじゃないか、という太田の思いつきに対して、福島さんが語った
 

 選択が出来るから割と気楽に言えるんだろうけど

 そんな甘いもんじゃない、

 
という言葉が厳しく響いた。

■光もなく、音もなく。

声は出すことはできても、

それが相手に伝わったかどうか、

いや、その相手が目の前にいるのかどうかすら

わからない。

そういう’全盲ろう’の人が日本には2万人いるという。

■才能を開花させて光のなかで生きているひとはごく一握りで、

いや、その人たちを含めて

そこには’孤独’と’渇望’があるのだという。

そんな福島さんの、
 

 生きる意味はあるのか、

 
という問いにはなかなか答えられるものではない。

太田は、

楽しい時間があるから、

と答えた。

私は、

必要としてくれる人がいるから、

と思う。

たぶん太田の考え方の方が生きやすいのだろうな、

とも思う。

■けれども、そこで福島さんは「絶望」を意識する。

ナチスのユダヤ人収容所で生き延びたヴィクトール・E・フランクルの

 
 苦悩から意味が失われたとき、それは絶望になる、

 
という言葉に、自分と同じ考え方を見る。

■光も音もない肉体の牢獄のなかで、

苦悩が絶望に至らない皮一枚の差が

 
 そこに意味を見出すこと

  
なのである。

■つらさにも意味がある。

そう信じられるからこそ

生きていけるのだ。

 

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                          <2009.06.23 記>

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Photo ■ 夜と霧 新版
ヴィクトール・E・フランクル 著 みすず書房; 新版版 (2002/11/6)

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2009年6月21日 (日)

■ドラマ『刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史』。「現場」と「人間」は時代を超えて通用するか。

ここまで引き込まれるドラマも久しぶりである。

Photo

■演出も脚本も美術もいいんだろうけれど、飛びぬけて役者がいい。

八兵衛の相棒を演じる高橋克実も、ふたりの上司を演じる柴田恭兵も素晴らしいのだけれども、キャスティングの妙と言えなくも無い。

そのなかで圧倒的に光るのが主演の渡辺 謙だ。

平塚八兵衛の火の玉のような生き様を内側から滲み出るように演じきる。

その迫力がその他きら星のような豪華キャストの各々の演技に良い影響を与え、さらに引き上げているように思える。

■土曜日放送の前編では、帝銀事件、警備員殺人事件について語り、吉展ちゃん誘拐事件担当に引き抜かれたところで終わる。

昭和38年のここまでは戦時中の匂いがまだそこここに漂っていて、八兵衛の火の玉が生きる土壌がまだあるのだけれど、昭和43年の三億円事件あたりから時代が高度成長期へと移っていく。

1970年の万博音頭が能天気に流れる中で、時代遅れといわれてしまいそうな八兵衛のやり方が一体どういう影響を受けるのか、とても興味深い。

それは「現場」と「人間」にこだわり続けるやり方が時代を超えて通用するのか、という問いであり、決して過去の問題ではなく、今現在の問題でもあるのだ。
   

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                                                          <2009.06.21 記>

■追記■
■第2夜。

萩原聖人、よかったなあ。

取調べの時の心理戦の表情もよかったし、落ちたときの一気に噴出す感情の描写も迫力だった。

萩原聖人は久しぶりに見たのだけれど健在ですね。

あとは、病床で表彰をうける高橋克巳。

ベタだけど、つい泣けてしまった。

■ドラマの方は、ラスト近くの演出過剰は気になったけれど、吉展ちゃん誘拐事件のお話はその濃さに圧倒されました。

いやー、実に贅沢なドラマ、満足です。

                        <2009.06.22 記>

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Photo_2
■[原作] 刑事一代―平塚八兵衛の昭和事件史
佐々木 嘉信 著, 産経新聞社 編集 新潮文庫(2004/11)

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■STAFF■
監督: 石橋冠
脚本: 長坂秀佳、吉本昌弘
音楽: 吉川清之
制作:テレビ朝日

  
■CAST■
平塚八兵衛(警視庁捜査一課刑事) : 渡辺謙
石崎隆二(捜査一課刑事。八兵衛の相棒) : 高橋克実
草間毅彦(警視庁捜査一課刑事)   : 山本耕史
尾藤和則(警視庁捜査一課課長代理): 大杉漣
加山新蔵(警視庁捜査一課主任)   : 柴田恭兵
* * * * * * *
平塚つね(八兵衛の妻)          : 原田美枝子
* * * * * * *
平沢貞通(帝銀事件の容疑者)     : 榎木孝明
平沢咲子(貞通の娘)           : 木村多江
* * * * * * *
森川剛三(警備員殺人事件の容疑者) : 杉本哲太
森川八重子(剛三の妻)         : 余貴美子
* * * * * * *
小原保(吉展ちゃん誘拐殺人事件の容疑者): 萩原聖人
* * * * * * *
岩瀬厚一郎(社会部新聞記者)     : 小泉孝太郎
吉崎真由(新聞カメラマン)        : 相武紗季

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2009年6月20日 (土)

■大恐竜展 ―知られざる南半球の支配者―、上野 国立科学博物館。

会期ギリギリの大恐竜展に行ってきた。

Photo

ティラノサウルスとかトリケラトプスなどは北半球に生息した恐竜なのに対し、今回の展示は南半球で発見された恐竜をあつかっている。

聞いたことのある名前は皆無なんだけど、想像以上の迫力におお、と唸るばかりなのであった。

少し長くなるけれども、記録として、撮った写真を並べておこうとおもう。

(※本文中の<解説>は展示およびホームページの解説を引用、編集したものです。)

   
■■■超大陸パンゲアの時代■■■
<三畳紀、ジュラ紀 2億5000万年~1億5000万年前>

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■クリオロフォサウルス
分類:獣脚亜目 産地:南極大陸 カークパトリック山 
時代:ジュラ紀前期(1億9000万~2億年前)

<解説>
南極大陸の恐竜として最初に命名された種。なんと、南極標高4000mで発見された恐竜です!全長6・5メートルはジュラ紀前期の肉食恐竜としては最大。
 

02_3
■スタウリコサウルス
分類:獣脚亜目 産地:ブラジル 時代:三畳紀後期

<解説>
ブラジルの最古の肉食恐竜。
  

■■■ゴンドアナ大陸の時代■■■
<大陸が南北に分かれた白亜紀前期(1億4000万年前~)>

02_4
03_2
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■ニジェールサウルス
分類:竜脚形亜目 産地:ニジェール、テレネ砂漠
時代:白亜紀前期(1億1000万年前)

<解説>
体長13メートル以上の巨体を持つ。特徴はなんと言ってもそのハーモニカのような口。生え変わる予備の歯を含め500本以上の歯を持っている。その平たい口を掃除機のように使い、植物をむさぼり食べていたと考えられている。
  

02_5 04_2
■アンガトラマ
分類:獣脚亜目 産地:ブラジル 時代:白亜紀前期

<解説>
ブラジル初の大型肉食恐竜。魚食性。
  

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■ノアサウルス科の一種
分類:獣脚亜目 産地:ニジェール 時代:白亜紀前期

<解説>
アフリカの小型肉食恐竜
  

03_3 04_3
■サンタナラプトル
分類:獣脚亜目 産地:ブラジル 時代:白亜紀前期

<解説>
ティラノサウルスを含むティラノラプトラ類の小型肉食恐竜。
  

■■■ゴンドアナ大陸分裂の時代■■■
<南の大陸が分裂し始めた白亜紀後期> 

03_4
04_4
■マプサウルス
分類:獣脚亜目 産地:アルゼンチン 時代:白亜紀後期

<解説>
あのティラノサウルスに勝るとも劣らない、全長約13メートルの世界最大級の肉食恐竜。

自分よりはるかに大きな40メートル級の巨大竜脚類、アルゼンチノサウルスを果敢に襲ったと言われている。

故郷アルゼンチンでは、同じ場所から7頭分以上もの骨が発掘されたことで、「巨大な肉食恐竜は単体で行動する」という定説を覆す有力な物証になっている。今回は“親子”の全身骨格が東京にて世界初公開。獰猛な肉食恐竜の仲むつまじい姿は、恐竜ファンのみならず話題になることは必至。
  

<参考>
■ティラノサウルス・レックス(地球館常設展示)
分類:獣脚亜目 産地:北アメリカ 
時代:白亜紀末期(約6500万年前) 全長:約12m
02_8
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■メガラプトル
分類:獣脚亜目 産地:アルゼンチン 時代:白亜紀後期

<解説>
鎌のような鋭い爪と独特の長い手が特徴の狩りの名手。
  

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■マシャカリサウルス
分類:竜脚形亜目 産地:ブラジル 
時代:白亜紀後期(9000万年前) 全長:約13m

<解説>
マシャカリサウルスは植物食性で、白亜紀には裸子植物を食べていたと考えられている。骨のいくつかに、何かに突き刺されたような穴があることから、マシャカリサウルスの死体はおそらく肉食恐竜か当時同じ地域に生息したワニに食べられていたと言われている。
  

02_11
■アウカサウルス
分類:獣脚亜目 産地:アルゼンチン 時代:白亜紀後期

<解説>
獲物を捕まえるほどの丈夫な前肢がなく、卵や羽化前の赤ちゃんをエサにすることに特化していたと考えられている。
   

02_12
■パタゴニクス
分類:獣脚亜目 産地:アルゼンチン 時代:白亜紀後期

<解説>
親指が大きくなってほとんど一本指になった前肢が特徴。地面に穴を掘ってアリなどを主なエサにしていたものと思われる。

02_13
■アナビセティア
分類:獣脚亜目 産地:アルゼンチン 時代:白亜紀後期

<解説>
最近ゴンドワナ地域で見つかってきた原始的な鳥脚類の仲間。

その祖先が既にジュラ紀にいて、白亜紀の南アメリカの中で進化したと考えられている。
  

02_14
■ウネンラギア
分類:獣脚亜目 産地:アルゼンチン 時代:白亜紀後期

<解説>
鳥類と共通の骨学的特長を示す。
 

02_15
■マジュンガサウルス
分類:獣脚亜目 産地:マダガスカル 時代:白亜紀後期

<解説>
マダガスカルを代表する肉食恐竜。
 

02_16 03_8
■ラジャサウルス
分類:獣脚亜目 産地:インド 時代:白亜紀後期

<解説>
恐竜の頭骨としてはインドで初めて復元された肉食恐竜。速く走るのは苦手であったと考えられている。
  

■■■翼竜の世界、空の支配者■■■ 

02_17
07
■タラソドロメロス
分類:翼竜目 産地:ブラジル 時代:白亜紀前期

<解説>
巨大な骨質のトサカが特徴。

その表面には溝が複雑に走っており、そこを通る血管によって体温調節したと考えられている。

翼竜が温血動物であることの証拠の一つ。

(このバランスの悪さで本当に飛べたのだろうか?)
  

02_18
■タペジャラ
分類:翼竜目 産地:ブラジル 時代:白亜紀前期
 

02_19
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■アンハングエラの新種
分類:翼竜目 産地:ブラジル 時代:白亜紀前期

<解説>
ゴンドアナ大陸の翼竜としては最大で、翼開長約7mと推定される。

大きさの他、吻部にある頑丈で巨大なトサカと、相対的に小さい歯によって他の種類と区別される。

   
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■マプサウルスの親子。
   

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2009年6月18日 (木)

■移りゆく季節。

6月に入って野草の顔ぶれが随分と変わってきた。

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■ムシトリナデシコ(虫捕撫子) ナデシコ科マンテマ属

花期:5~6月 ヨーロッパ原産

とても野良とは思えないキレイな花。

花枝の付け根に粘液が出ていてアリなどを捕まえるところからその名が付いた。

と、いっても食虫植物ではなくてムシを寄せ付けないためのバリケードみたいなものらしい。

  
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■コモチマンネングサ(子持万年草)

ベンケイソウ科キリンソウ族   花期: 5~6月 

いつの間にやらウワーっと増えていた。

色い繊細な花で、群生すると美しい。
   

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■イヌタデ(犬蓼) タデ科タデ属

花期:6~10月

別名、あかまんま。

赤い粒々をご飯に見立てて昔の子供は遊んだらしい。
  

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■グンバイナズナ(軍配なずな) アブラナ科グンバイナズナ属

花期:4~6月

花期は4月からというのだけれど、内の近所で咲き始めたのは今月に入ってから。

他の草に埋もれて見えなかったのかな。

名前の由来は花の近くの軍配状の葉っぱから。

根元の方の葉はまた違う形。

根っこの方から花枝が一度に拡がっていく特長的なカタチをしている。

・・・もしかしたら別の花なのかもしれない。(←自信なし)
  

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■ゼニバアオイ(銭葉葵) アオイ科ゼニバアオイ属

花期:5~9月。

少し花のムラサキが強いのでもしかするとゼニアオイなのかもしれない。

でも草丈が随分と低いのでたぶんゼニバアオイなんでしょう。
   

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■ネジバナ(捩花) ラン科ネジバナ属 別名:モジズリ

花期:5~8月。

この間、草刈りをしてたから今年は咲かないのかと諦めかけていたのだけれど、ここ1週間で一斉に咲き出しました。

野草のなかでもどことなくセクシーで好きな花なんだよね。

よかった、よかった。

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■白に近い、淡い色の花もあります。
  

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■捩じりの方向は一定じゃなくて、これは逆に巻いています。

一体どうやって巻く向きが決まるんでしょうかね。
   

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■アカバナルリハコベ(赤花瑠璃繁縷)か?

サクラソウ科ルリハコベ属 花期:4~5月。

この朱色の花の素性がよく分からなくて、いろいろ調べたところ、これかなあと思えたのがアカバナルリハコベ。

おひさまがサンサンでないとちゃんと開花しないようで、そのへんも判定を難しくしてます。

花の時期も少し遅い気もするし、自信なし。

まあ、そのうち判るでしょう。(←イイカゲン、笑)

 

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                          <2009.06.18 記>

  
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■清々しい空。

20090617
日差しがあたたかくて、風が涼しくて

とても心地良い。

 
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2009年6月17日 (水)

■【映画評】『ハゲタカ』 一体どうしたっていうんだ。劇場まで足を運んで見たかったのはNスペじゃないんだぜ?

説明するまでもなく、名作ドラマ「ハゲタカ」の劇場版。

今一番ホットな自動車業界を舞台にどんなドラマを展開するのかワクワクして見たのだけれど、どうにも複雑な気分になってしまったのである。

●●● 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●
    
No.29  『ハゲタカ
          監督: 大友啓史 公開:2009年6月
       出演: 大森南朋 玉山鉄二 他

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■ストーリー■
世界金融危機 前夜。日本のマーケットに絶望し、表舞台から姿を消した天才ファンドマネージャー・鷲津の元に、かつての盟友・芝野が現れる。中国系巨大ファンドが買収に乗り出した、大手自動車メーカー「アカマ自動車」を危機から救ってほしい、というのだ。日本を代表する大企業「アカマ」の前に突如現れたのは、“赤いハゲタカ”こと劉一華(リュウ・イーファ)。豊富な資金を背景に、鷲津を圧倒し続ける劉ら中国ファンドの真の目的とは!?
<goo映画より>

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■鷲津が、三島由香が、西野が、そして芝野が帰ってきた。

それだけで満足するべきなのかもしれない。

あの音楽も、青いトーンも健在で、セリフに頼らない表情と仕草による抑えた演技・演出も素晴らしい。

けれど、どうしても乗り切れなかったのである。

可愛さ余って、

などと言い訳をしながら、そこのところを考えてみたいと思う。

■’赤いハゲタカ’劉一華(リュウ・イーファ、玉山鉄二)が大手自動車メーカーに襲い掛かる前半部分は文句なしにいい。

リュウ・イーファと鷲津の手に汗握るTOB合戦が実にいい。そこで敵の正体が’赤い国家’であることが判るあたり、その絶望感が素晴らしい。

この絶望的な状況をどう切り抜けるのか、それとも!!というドキドキ感が否が応にも盛り上がる。

と、ここまではいつものハゲタカ節炸裂で安心して見ていられたのである。

■ここから先がどうにも落ち着かない。

キャラクターの描きこみと動機付けが急に希薄になってしまうのである。

何故、西野(松田龍平)は猫を撫でるのをやめて、ファンドの世界に舞い戻ったのか。

何故、派遣社員の守山は働く者の権利を主張する情熱を捨てて床に散らばった銭を拾うのか。

そして何故、リュウ・イーファは本当の心を押し殺してまでハゲタカを演じるのか。

■もちろん、いろいろな推測はつくだろう。

し、語らないことで語るということだってあるだろう。

けれど、それがうまく機能しているようには思えないのだ。

なんだか詰め込みすぎ、という気がするのである。

■後半は、鷲津が反撃に出る話なのだけれども、どうもそのあたりの集中力に欠けている。

イスラム金融、リーマンショック、サブプライムローン、市場原理主義の終焉。

そういった、ここ半年のトピックスが無理に押し込まれてドラマとして破綻しかけているのである。

いや、イイタイコトはよく分かるんだけど、それは左の脳みそでの話であって、右脳直撃!!のドラマチックさが無いのだ。

■そこのところ、ドラマのハゲタカは上手かった。

当時、問題になっていた企業買収の問題をわかりやすく解説しながらも、同時に濃密に描かれたキャラクターと映像、音楽の素晴らしさで我々の右脳を揺さぶったのである。

ところがどうだ。

今回の新しいキャラクターでシッカリ人物が描けていたのは、アカマ自動車社長の古谷(遠藤憲一)くらいなものだろう。

■たぶん、テレビと劇場映画というメディアの違いが大きいのだろう。

ある程度リラックスしてみるテレビドラマと違い、劇場映画は観る者を引き込んでナンボのものである。

最近の経済の動きにおもねることで散漫になってしまった部分もあるだろうし、スポットを当てる登場人物が多すぎたきらいもある。

欲張ってはいけない。

松田龍平は猫を撫でていればいいのであるし、派遣の青年は札束には目もくれず啖呵を切って出て行けばいいのである。

主人公はリュウ・イーファでしょ?

なんでそこに集中できないのか、ということである。

■もちろん、それは釈迦に説法。

監督も脚本家もスタッフも皆、そんなことは百も承知であって、涙をのんで選択した何らかの事情があるのだろう。

けれどもファンとしては、そこをなんとか突っ張って欲しかった。

これは短期的に消費されるテレビドラマではなく、歴史に刻まれていく劇場映画なのだ。

100年に一度の経済危機がどうしたというのだ。

そんなことは些細なこと。

本質は中国とかインドとかロシアとかの新興国が圧倒的な資金力で日本の技術力を札束で奪いに来たとき、我々はいったいどうするのか、ということでしょう?

真正面からそれを受け止めなくて何の「ハゲタカ」か、と強く主張したい!!

というのが、愛すればこその苦言なのである。
  

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                           <2009.06.16 記>

■追記■
DVDでディレクターズカットが見れないかな・・・。
  

 
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レッドゾーン(上) レッドゾーン(下) 真山 仁 著 講談社

   
Photo_3 [ドラマ] ハゲタカ DVD-BOX
    

■STAFF■
監督: 大友啓史
脚本: 林 宏司
原作: 真山 仁 『ハゲタカⅠ』、『ハゲタカⅡ』、『レッドゾーン』(講談社)
音楽: 佐藤直紀
撮影: 清久素延
美術: 花谷秀文
照明: 川辺隆之
編集: 大庭弘之
製作: NHKエンタープライズ、東宝


■CAST■
鷲津政彦 -鷲津ファンド代表     大森南朋
劉一華 -ブルーウォールパートナーズ代表  玉山鉄二
* * * * * * * * * *
三島由香-東洋テレビ記者        栗山千明
西野治 -西野屋旅館社長        松田龍平
飯島亮介-MGS銀行頭取        中尾彬
芝野健夫 -アカマ自動車取締役  柴田恭兵
* * * * * * * * * *
守山翔 -アカマ自動車派遣工     高良健吾
古谷隆史-アカマ自動車代表取締役社長  遠藤憲一
* * * * * * * * * *
中延五郎 -鷲津ファンド社員    志賀廣太郎
村田丈志 -鷲津ファンド社員    嶋田久作

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■アカマGTカッコよかったね。ベースはなんじゃろか。 


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2009年6月15日 (月)

■【書評】『名前と人間』、田中克彦。名前という多様性の花。

さまざまな例をひいて「名前」は生きていると実感させる面白い本である。

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■名前と人間 田中 克彦 著、岩波新書 (1996/11)

■ここでいう名前とは固有名詞のことである。

赤とか、花とか、山とか、そういった一般に通用し生活していくうえで必要な普通名詞に対して、ここでは固有名詞は峻厳に区別される。

何故ならば、著者の田中先生は固有名詞を(半ば面白おかしく、半ば真剣に)憎悪しているようなのだ。

■歴史の本を開けば、そこには固有名詞の雨あられであり、教科書においては「それを記憶せよ」という暴力的権威主義に満ち満ちている。

そこには数学や哲学の本のような普通名詞で語られる学問の爽やかさがなく、ケガレているのだという。

■だがその一方で、固有名詞には極めて人間的な要素がこびりついていて、好むと好まざるとに関わらずその言葉固有の物語をその内に含んでいる。

そのことが、固有名詞に対する想いをさらに複雑にさせているように見える。

■19世紀半ば、J・S・ミルは論理学のはなしの中で、固有名詞は普通名詞から意味を取り去ることで成るとした。

「ベイカー」さんという苗字に「パン屋」という意味がくっついていては調子が悪い、ということである。

それはなるほどその通り。

けれども、ベイカーさんという人を知ったときに我々は
 

あ、この人の先祖はパン屋さんだったのかもしれないな、

 
なんていう想像をしてしまい、ベイカーさんはパン屋から自由になることは難しい。

その意味で現実の固有名詞はJ・S・ミルの愛する論理学の世界のようには爽やかにはいかず、どうしても何らかの意味を引きずってしまうのだ。

■「千と千尋の神隠し」において、湯バア婆が千尋(ちひろ)の名を千(せん)に変えてしまう話がある。

ここで興味深いのは、異界で生きるための名前、千(せん)と呼ばれ続けた彼女が、いつの間にか自分自身も本当の名前を忘れかけてしまうことで、もとの世界での自分自身(存在)も同時に消えかけてしまう、そういう恐ろしさが暗示される場面だ。

この神話的なエピソードが我々をひきつけるのは、「名前には意味がある」というだけでなく、「名付けられる対象が名前の通りになっていく」というイメージを心のどこかで了解しているからなのではないだろうか。

■それはサッポロ、メマンベツ、オビヒロというアイヌ語を入植者が札幌、女満別、帯広と表記したときに消え去ってしまったものである。

そこで失われるのは意味だけではなく、これまで引き継がれ息づいていた固有の文化なのだ。

名前とは、歴史の教科書という標本箱の中に収めるものではなくて、今、この生において声に出して呼びかけることではじめて在るものなのかもしれない。
  

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                           <2009.06.15 記>

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■名前と人間 田中 克彦 著、岩波新書 (1996/11)
   

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■ことばと国家  田中 克彦 著、岩波新書 (1981/11)
■母語、という概念をこの本で学びました。
昔、教科書で読んだ「最後の授業」についてフランス人の独善が暴かれる話も小気味良かったです。

   
■関連記事■

■コトバの支配からの逸脱。『爆笑問題のニッポンの教養』 社会言語学・田中克彦。
 

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2009年6月14日 (日)

■かぐや、月に還る。

■2007年9月14日の打ち上げ以来、17ヶ月余りにわたり月の全球を観測した月周回衛星「かぐや」を、日本時間6月11日(木)3:25、東経80.4度、南緯65.5度へ制御落下させました。
<JAXAプレスリリースより抜粋>

Photo
■かぐや搭載のハイビジョンカメラ(広角)による「地球の出」の撮影結果平成19年11月7日14時52分(日本時間)

■38万Km離れた月から見ると、

地球はこんなにもちっぽけで頼りないものなのか、

なんて感じ入らせてくれたりした月周回衛星「かぐや」。

  
お疲れ様でした。

                            <2009.06.13 記>

■<月周回衛星「かぐや」観測映像>

■「かぐや」HDTVによる満地球の出(2008年4月5日)

■「かぐや」HDTVによる地球のダイヤモンドリング
(またはコチラ)

■回転する月の動画

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■関連記事■
■地球がとっても青いから。月周回衛星「かぐや(SELENE)」から見た「満地球の出」。

 
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2009年6月13日 (土)

■【書評】<写真集>『深海 ABYSS』。予想を裏切る極彩色の楽園。

深海といえば光の無い暗黒の世界、と思いきや、目もくらまんばかりの幻想的世界が広がっているのであった。

Photo
■[写真集] 深海 ABYSS
クレール ヌヴィアン 著 晋遊舎 (2008/9/26)

■この本は、深海を調査する世界中の研究機関が所蔵する、表にはなかなか出てこない貴重な写真を厳選して掲載し、そこに研究の最先端に立ち会う人たちの語りを添えた写真集である。

■深海については何冊か読んでいて分かったつもりになっていたけれど、とんでもない。

グロテスクと美しさの境界線をただようジュウモンジダコ、

チョウチンアンコウの迫力、

ユメナマコの幻想。

調査船が捉えた迫力のある極彩色の写真の数々に、ただ圧倒されるばかり。

■それに加えて、深海のメカニズムや探査の歴史、深海生物の生態や生物進化における位置づけといった最新の知見が語られる。

分かっていること、分かっていないことについて実際の研究者によるトピックス的な内容が見開き1ページほどにまとめられていて、美しい写真たちの間に差し挟まれたその記事が、いいリズムを作り出している。

あたかも’深海科学博物館’で実際に生きている生物展示をみながら学芸員の分かりやすい解説を聞いている感覚なのである。

■高さ、深さの概念を考慮すると地球における生物の生存可能域の99%を占める海洋、その実に85%が水深200m以下の深海の領域だ。

潜水艇による深海の探査が本格的になった1980年代以降、2週間にひとつの割り合いで新種が発見され、今まで140万といわれてきた地球上の生物種は1000万から3000万にまで引き上げられそうだという。

分からないことの多さという意味では、深宇宙にも引けをとらない未開の領域がわれわれの足元にもまだまだ広がっているということであり、この本を開くことでその未知の世界にこの身を漂わすことが出来るのである。

本棚のすぐに手が届くところに置いておきたい一冊だ。
   

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                          <2009.06.13 記>

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■[写真集] 深海 ABYSS
クレール ヌヴィアン 著 晋遊舎 (2008/9/26)

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■深海魚 暗黒街のモンスターたち
尼岡 邦夫 著 ブックマン社 (2009/4/1)
■こちらも気になってるんだけど・・・。大好きなリュウグウノツカイも載っているみたいだし。図鑑調ってのがそそるよね。

   
 

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2009年6月11日 (木)

■【映画評】『スター・トレック』。挑むこころ。

スター・トレックっていっても、シリーズの続編がどんどん出ていてまったくついていけてないもんだからあんまり興味が湧かなかったんだけど、え? カークとスポックの若き日の話なの?

要はエピソード・ゼロだってんだから、これは見逃せない。

●●● 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●
    
No.28  『スター・トレック
           原題: Ster Trek
          監督: J・J・エイブラムス 公開:2009年5月
       出演: クリス・パイン ザカリー・クイント 他

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■と、勇んで劇場に飛び込んだわけだが、結論を言えば大正解!

スター・トレックの世界を存分に満喫できてとっても幸せな気分なのである。

■ストーリー■
テレビドラマや映画でおなじみの「スター・トレック」を再構築し、ジェームズ・T・カークの若き日を描くスペース・アドベンチャー。
ジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)が宇宙艦隊に入隊して3年。USSエンタープライズに乗ることに成功したカークだったが、船内のトラブルメーカーになってしまう。それが気に入らないスポック(ザカリー・クイント)は、カークを船から追い出そうとするが……。(シネマトゥデイ)

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■’エピソード・ゼロ’とはいっても、スター・トレックを幼少の頃に見ていたようなオジサンだけに向けた内向きのマニアックな作品ではなく、予備知識がまったく無い人でも十二分に楽しめる作品になっている。

それは物語の軸となるスポックとカークのふたりの人物像の描きこみがシッカリ出来てるからこその芸当なのだ。

■バルカン人と地球人のハーフであることで冷静な表情の奥にアイデンティティの問題を抱えるスポック。

片や、勝ち目の無い絶望的状況のなかで自らを犠牲にして大勢の仲間の命を救った英雄を父に持ち、それを受け継いでか、型破りで常に限界を超えようとする性格に育ったジム・カーク。

スポックを静とするなら、カークは動で、それがスター・トレックの物語を面白くしているのだけれども、この作品ではエピソード・ゼロとして、その性格が形作られた背景が語られる。

うまい作りだ。

■もちろん主役のふたりだけでなく、船医のマッコイや、ウーラ、スコット(チャーリー)、スールー(カトウ)、チェコフといったおなじみのメンバーもそれぞれに見せ場が用意されていて、ファンはニッコリ。

特にロシア訛りのチェコフの一所懸命さが、とてもかわいい。

Photo_5

■物語のテーマは、絶望的状況に直面したとき、どのようにその状況と向き合うのか、というところにある。

スポックの論理でいけば、生き延びる可能性がゼロなものはゼロなのであって、あとはそれをどう受け止めるか、となるのだけれども、破天荒なカークはそこで諦めない。

一体カークは何回高いところから落ちそうになってぶら下がれば気が済むのか(笑)、という話なのだけれども、最後には必ずなんとかなるのである。

■ご都合主義というなかれ、

何しろ相手は想像を絶した未知の世界。

常識が通用する世界ではない。

そこで必要とされるのは’求めよされば開かれん’、という挑戦のこころであって、さらにその挑戦の先には新たな驚きの世界が展開する。

それがスター・トレックなのだ。

■監督はM:i:Ⅲ(監督、脚本)、クローバーフィールド(製作)のJ・J・エイブラムス。

迫力と美しさを兼ね備えた映像が見事。

それはスター・トレックとして絶対に外せないところなんだけど、それだけでなく、随所に思わずクスりとさせるユーモアが埋め込まれていて飽きさせない。

そのあたりも、しっかりした人物描写によって作り出された奥行きがあってこそなのであろう。

■さて、この航海でカーク筆頭としたスター・トレックのオリジナルメンバーがそろったわけだ。

もちろん、ここで終わらせるわけはないだろう。

しかもオリジナルから大きく’歪んだ’世界のなかで物語が進行していくことになるから、彼らの前途にはあらたな驚異が待ち構えているのである。

そんなことを考えながら迎えたエンドロール。

そこに流れるテレビシリーズのテーマ曲に否応なく胸が高鳴るのであった。

   

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                           <2009.06.11 記>

[追記]
レナード・ニモイのバルカン式さよならのハンドサイン。つい懐かしくてスクリーンに向かって小さくやってしまいました(笑)。

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■映画の第一作。

この話のオチがとても好きなのだ。

  

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■STAFF■
監督  : J・J・エイブラムス
製作  : J・J・エイブラムス
         : デイモン・リンデロフ
脚本  : アレックス・カーツマン
           ロベルト・オーチー
音楽  :  マイケル・ジアッチーノ
撮影  :  ダニエル・ミンデル
編集  :  メリアン・ブランドン
        メアリー・ジョー・マーキー
視覚効果 : ロジャー・ガイエット
 

■CAST■
ジェームズ・T・カーク (艦長)  : クリス・パイン
スポック         (副長)  : ザカリー・クイント
                     レナード・ニモイ
レナード・マッコイ (船医)   : カール・アーバン
ウフーラ      (通信担当): ゾーイ・サルダナ
モンゴメリー・スコット (機関士、チャーリー) : サイモン・ペッグ
ヒカル・スールー   (航海士、カトウ)    :  ジョン・チョー
パヴェル・チェコフ   (航海士)        : アントン・イェルチン
  

ネロ             : エリック・バナ
クリストファー・パイク   :  ブルース・グリーンウッド
サレク           :  ベン・クロス
アマンダ・グレイソン   :  ウィノナ・ライダー

 
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2009年6月 9日 (火)

■無邪気なわれわれの罪について考える。『爆笑問題のニッポンの教養』 農学、岩永勝。 

今回のテーマは、農学。

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■ 爆問学問『爆笑問題のニッポンの教養』(番組HPより)
FILE072:「お米レボリューション」 2009.5.26放送
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構
作物研究所 所長 岩永勝。

■日本の食料自給率は40%なのだそうで、先進各国のなかでもダントツのビリなのだ。

岩永さんはそんな危機的状況を打開すべく日本に呼び戻された、のかどうかは分からないけれども、30年間にわたる海外での作物の研究と発展途上国での指導経験を買われたのは確かだろう。

■いやいや、食料自給率が低いといったって比較するアメリカとかフランスとかは大平原を持つ農業国、極めて平地の少ないわが国と比べるのは的を得ない、

とか、

そもそもエネルギー自給率4%の日本で食料の自給率だけを問題にするのはナンセンス、

とか、

■ついつい、そういった知ったような口をききたくなってしまうのだけれども、どうやらそういうことではないらしい。

岩永さんが日本の食料自給率を問題にする理由は、日本の危うさの問題ではなく、日本が海外市場で買い占めることによって値段の高騰した穀物を手に入れることが出来きなくなる貧しい国々が出てきてしまう、その罪意識にある。

■ルワンダの友人が惨殺された話があって、そこに、「戦争の原因は食料なのだ、ハラが減っている人たちに対して何を言っても通じないのだ」、という話を重ねてみるとき、想像の枠の外側にある極めて重たいものの存在に慄然とする。

一世紀に一度の不況だなんだといっても、今の日本で食料暴動が起きる心配は無いし、太平洋戦争前夜のような絶対的孤立に陥らない限り、これからもきっとないだろう。

したがってアフリカ各地で起きていることについて新聞やネットで読んだからといって「知っている」なんて決して言えないのである。

それは金満・飽食ニッポンに住む者の想像力の遥か向こう側の話なのだ。

■食いものが足りないと世界中から食料を買い漁ること。

それを食いきれずに、或いはハシをつけることもなく廃棄すること。

言い換えるならば、われわれにとって当たり前の日常を水面下で支えているそういった現実が、貧困と飢餓に苦しむ人たちの目にどう映るか、ということである。

■ならば、どうするか。

といっても’生活’というものはなかなか変えようとして変わるものでもないし、中身を伴わなければ意味も無い。

だから、今できることとして、「知る」ことなのだと思う。

この一日に世界中で何人の人が飢餓で死んでいくのか。

私自身、それが数人レベルなのか何万人なのか、ということすらまったく知らない、せめてこの現状を何とかしたい。

まずは、そこからなのだろう。

知らないことによる無邪気さの罪は、見る立場によっては万死に値することもあるのだ。
  

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                         <2009.06.09 記>

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■ 食料自給率のなぜ (扶桑社新書)
末松 広行 著 扶桑社 (2008/11/27)

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■ 世界の半分が飢えるのはなぜ?
―ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実

ジャン ジグレール 著 合同出版 (2003/08)
   

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2009年6月 7日 (日)

■とっとと選択肢から外してしまえ。F-22・ラプター、日本に輸出するなら一機、250億円!

馬鹿にするにも程がある。

F_22_2
■タキシングするF-22。最早、この機体が日の丸をつけることはないだろう。

■重要機密ということで国外への輸出を規制されているF-22・ラプターだが、民主党の重鎮ダニエル・イノウエ上院歳出委員会委員長は輸出規制の緩和への期待を表明するとともに、日本へ輸出する場合は一機あたり2億5千万ドル(約250億円)になると米・国防長官と日本の駐米大使に伝えたらしい。

政治的メッセージってヤツなんだろうけど、こいつはあんまりだ。

■何しろ4月にF-22生産中止案が出て60機増産の話はパー。それじゃ軍産複合体も困ってしまうってんで、ならば丁度同じくらいの機数を欲しがってるニッポンに売ればいいだろう。

それで大事なところを引き抜いた上で米軍調達価格に100億円上乗せと来たもんだ。

まったく馬鹿にした話である。

■もうそろそろラプターなんてオモチャを買ってと駄々をこねるのはおしまいにして、渡りに船のF-15SE(一機、1億ドル也)で手を打っておいて、ポストF-15で純国産第5世代戦闘機にしたらいい。

その為のATD-X・心神だろう。

次期中期防の初年度である10年度の予算請求に次期主力戦闘機調達予算は盛り込まれないようで、これじゃあ、ずるずる後まわしになるばっかりじゃないか。

そろそろ誰かガッツのある奴が、アメさんを向こうにまわして将来の日本の戦闘機構想をビシッと決めたらんかい!!

と思うのだけれども、いかがなものであろうか。

FS-Xの二の舞は是非とも避けて欲しいものである。

   

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                          <2009.06.07 記>

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F22
■ F-22はなぜ最強といわれるのか
ステルス、スーパークルーズなど最新鋭戦闘機に使われるテクノロジーの秘密に迫る

青木 謙知 著 サイエンス・アイ新書 (2008/12/16)

    
■【動画・Youtube】T-38でF-22を撃墜!!模擬戦・HUD映像。
・・・だから何だ、というワケではないですが、面白いので載せときます。
  
  

■関連記事■
■F-22生産中止!?どうなるF-X!!

■F-15SE(Silent Eagle)、ちょっと工夫でこのうまさ。
 

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■晴れ間。

久しぶりの 青空がうれしい。

20090607

                           <2009.06.07 記>

 
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2009年6月 6日 (土)

■サバイバル・テクノロジーという発想。『爆笑問題のニッポンの教養』 触媒化学、原亨和。

今回のテーマは、触媒化学。

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■ 爆問学問『爆笑問題のニッポンの教養』(番組HPより)
FILE069:「永久エネルギー誕生!」 2009.4.21放送
東京工業大学教授
機能セラミックス・触媒 原亨和(はらみちかず)。

■石油化学の領域で、触媒としての硫酸が欠かせないものだなんて初めて知った。

で、実際の処理工程を見てみると、反応前後で変化しないのがミソの触媒なのにも関わらず、目的の物質を取り出すためにわざわざ中和処理をして硫酸でなくしてしまうのは確かに賢くないなあと思う。

■そこで原先生が硫酸と’炭’とを混ぜてやって作り出したのが「カーボン固体酸」というやつで、これなら生成物をろ過してやるだけで分離でき、そのまま何度でも使えるスグレモノ。

こいつを使ってやれば、木屑とか雑草なんかを反応させて砂糖をつくり、そこから石油代替物質としてエタノールが手に入る、という’エコ’な時代が求める画期的技術なのだ。

■そこで胡散臭いと思わせないのは、原先生は決してこの技術で環境問題や石油危機の問題が根本的に解決できるなどと大風呂敷を拡げないからである。

そこには少年時代に体験した石油ショック(当時10歳くらい?)が切っ掛けで、なんとかこの豊かな生活を維持しながら生き延びたいという、今でいうサスティナビリティ(持続可能性)を先取りした強い思いがある。

根っから真面目なのである。

■より少ないエネルギーで求めるものを手に入れることが出来る技術、サバイバル・テクノロジーといっていたか、その考え方が印象深い。

確かに、我々はそこを見誤りがちなのである。

■使い捨ての牛乳パックと、リユースが出来る牛乳ビン。

どっちが’エコ’かといえば誰でも牛乳ビンだと思うだろう。

けれど、よく考えてみれば牛乳ビンは重いからその分輸送費は余計にかかるし、回収はもちろん、洗浄、消毒なんかの手間もかかる。

「消費者が牛乳を飲む」ということに対してどちらがトータルで消費エネルギーが少ないか、そうやって真面目に考えてみると、牛乳ビンが本当に’エコ’なのかどうなのか何だかあやしくなってくる。

■そう言うと、「いやいや、誰が何と言おうとリターナルビンはエコなのだ、これに反対する人は反エコなのだ」なんて自称・環境にやさしい人たちからマナジリを結して批判されそうなのだけれども、冷静に、トータルで考えることが必要だし、先生の仰るとおり、結論がスグには出ない問題だったりするものだから、常にアタマの柔軟さが求められる。

それはコンビ二袋の話であったり、割り箸の話であったり、ハイブリッドカーの話であったりするわけで、達成手段が目的化してしまい、根本的な議論がなおざりにされるのはヨロシイことではないのである。

■テクノロジーを生み出す立場人間がそういう広い視野と柔軟性をもっていること。

先生の真面目さと謙虚さを見ていて、しみじみと心に響いた。

サバイバル・テクノロジー。

技術屋の端くれとして、その思想、しかと心に刻み込みたいと思う。
 

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                           <2009.06.06 記>

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■ Sustainable Design[サステイナブル・デザイン]
デザイナーと企業が取り組むべき環境問題

Aaris Sherin (著), 石原 薫 (翻訳) ビー・エヌ・エヌ新社 (2009/4/25)

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■言葉にした瞬間に消え去ってしまうものがあるのだと分かっていたとしても。『爆笑問題のニッポンの教養』 文化人類学、川田順造。

今回のテーマは、文化人類学。

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FILE073:「人類よ声を聴け」 2009.6.02放送
東京外語大名誉教授 文化人類学 川田順造。

■文化人類学っていうと何故か少しマユにつばをしたくなるのであるが、さすが’巨人’ともなると雰囲気がある。

新婚時代に未開の集落で日本人は奥さんとふたりだけっていう状況もすごいんだけど、そのうち日本語がめんどくさくなってくる、っていう話に唸らされた。

そうか、言葉ってそういうものなのか、と新しい角度からの光が差し込んだ感じ。

■このにこやかで柔らかくも、鋭く深い感覚はどこかであったな、と思ったら、水木しげるさんだ。

好奇心と実体験と才能に溢れていてそれが渾然一体となって、そこにある。

言葉を介さずに太鼓の音で直接語る民族の話とかを聴いていて、そのまま引きずり込まれて眠っていた新たな感覚を呼び起こされる感覚だ。

それは理屈による理解の対極にある。

■そのなかで太田の「ガンバレ」論が光っていた。

「ガンバレ!」

と相手を励ますとき、相手は「こんなに頑張ってるのに、」っていう責められる感覚を覚えたりするのだけれども、だから「ガンバレ!」と言うのを諦めるのではなくて、何とかそれを伝えたい。

相手に「もっとガンバレ」とプレッシャーをかけるつもりはまったく無くて、でも「あとチョッと!」というニュアンスも少しはあって複雑なのである。

■すごく分かる。

何か言葉にならない、’うめき’のようなもので表現したくなるようなもどかしい感じ。

先生がいう「伝えたいことが、脳から言葉を経由せずに指先から直接太鼓に伝わって音となる」豊かさがあって、言葉にした途端に消え去ってしまうもの。

■われわれが会話において相手に伝えることのうち、言葉で伝えられていることは実に一割程度しかない、という話がある。

目であったり、表情であったり、身振り手振りであったり、そういうことが「感覚」として相手に伝わって、その体内に身体感覚として再生される、それが伝達の9割を占めるというのだ。

何をもって9割というかはよく分からないが、ナルホドと思わせる話である。

■じゃあ、川田先生の新婚時代のように言葉を使わずにやっていけるかというと、そういうものでもないだろう。

言葉にした瞬間に消え去ってしまうものがあるのだと分かっていても、我々は言葉を使わざるを得ない。

たとえそれがモドカシイものであったとしても、「一対一」の見つめ合いだけでこの文明を維持できるはずもなく、もうエデンの園へと戻ることは出来ない。

だから、ひたすら表現を磨くのである。

     

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                           <2009.06.05 記>

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■口頭伝承論〈上〉川田 順造 著 2001/04 平凡社ライブラリー

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