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2009年4月18日 (土)

■国宝 阿修羅展・東京国立博物館。6本の細身の腕が作り出す広大な神話的チカラ。

上野に阿修羅を見に行った。

奈良の興福寺で阿修羅に出会ったのは中学の修学旅行のときだから、あれから実に25年ぶりのこんにちは、なのである。

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■ずいぶん華奢なんだな、

というのが当時の印象で、特に6本の腕の、長細く頼りない感じに不思議を覚えた記憶がある。

■阿修羅っていうくらいだから、幾度もの修羅場をくぐり抜けた豪傑鬼神の姿であってもよさそうなもので、けれどもそれを残念に思う反面、この像から滲み出す強い「場」のようなものがあって、華奢な見た目に似つかわしくない力がある。

よく分からないなりに感じるその不思議の強さゆえに、ぼんやりとではあってもその時の記憶が消えてしまわなかったのだろう。

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■ふたまわりの年月を経て、改めて眺めてもその印象の基本は変わらない。

合掌し、弓をつがえ、天を支える3組の細く長い腕はそれぞれの役割を果たすだけでなく、さらに3組全体で宇宙全体の拡がりを感じさせる。

■もしそれが筋肉隆々とした太い腕であったならば、きっと緊張感を生むことには成功しただろうけれども、世界を包み込むような「大きさ」を感じさせることは出来なかったに違いない。

中学時代のわたしの心を強く惹いたのは、広大な宇宙の拡がりを包み込む、その神話的チカラであったのかもしれない。

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■それとは別に今回、おおっ、と思ったのが右顔の表情だ(向かって左側の顔)。

いままで全然気がつかなかったけど、彼は下唇を強く噛んで悔しそうな表情を見せているのである。

■一体なにを、そんなに悔しがっているのだろう。

天に仇をなしたことを悔いている、

なんて仏教的解釈はどうでもよくって、その感情に目がいく今の自分のこころの在りようがそのまま3つの顔のひとつを選んでリアルに立ち上がる。

けれども一ヶ月後くらいにでももう一度阿修羅にじっくり向かい合う機会があるとしたらきっとそこには違う表情が浮かび上がっているかもな、という予感もある。

そういう深さ、面白さ、なのだ。

なので、5月の後半くらいにでももう一度会いに行ってみようかな、とおもう。その頃になりゃ、そこそこ空いてるだろうしね。

                        <2009.04.18 記>

■蛇足■
■どうしても阿修羅に気持ちがいってしまうのだけれども、阿修羅をそこに含む’八部衆’(仏法を守護する8つの神、種族)は、この展示での想定外の拾い物であった。特に’緊那羅(きんなら)’、’迦楼羅(かるら)’が良かったね。

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■もっと知りたい興福寺の仏たち (アート・ビギナーズ・コレクション)

  

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■興福寺創建1300年記念 国宝 阿修羅展 
@東京国立博物館(2009. 3.31~ 6. 7)

■過去記事■ 文化・芸術など

    
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’弐代目・青い日記帳’ さんの「国宝 阿修羅展」 「「阿修羅展」(2回目)」

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■話題の海洋堂フィギュアも気になっていて、3000円かあ、どうしようかと思っていたら思いっきり売り切れてました。

で、ヤフオクを見に行ってみたら2万円近い値でやりとりされてるじゃあないですか。

うーん、そのうち再販するだろうに・・・。

   

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東京国立博物館で開催中の 興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」に行って来ました。 会場内の様子等を紹介した内覧会の記事はこちら。 初日から40分待ちの行列を作り、上野のお山のお花見時季と丁度重なり31日にスタートし、既に入場者数10万人を突破した「阿修羅展」 日に日に訪れる人の数は増え、2時間待ちなんてことも当り前となりかねない雰囲気。まだかみさんも観に連れて行ってないし、「国宝 八部衆像 (はちぶしゅうぞう)」のうち「鳩槃荼(くばんだ)」と「畢婆迦羅(ひばから)」... [続きを読む]

受信: 2009年4月22日 (水) 17時56分

» 「国宝 阿修羅展」 [弐代目・青い日記帳 ]
東京国立博物館で3月31日より開催される 興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」の報道内覧会に行って来ました。 阿修羅展公式サイト 奈良時代・天平6年(734)に光明皇后が母橘三千代を追慕して造像させた阿修羅像を含む八部衆像(沙羯羅立像、五部浄像、乾闥婆立像、緊那羅立像、畢婆迦羅立像、鳩槃荼立像、迦楼羅立像)と現存する全ての十大弟子像(6体)計14体がお揃いになって奈良・興福寺をお離れになり、東京国立博物館・平成館へ。 昨年10月に開かれた「国宝 阿修羅展」記者発表会で... [続きを読む]

受信: 2009年4月22日 (水) 20時35分

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