■地球がとっても青いから。月周回衛星「かぐや(SELENE)」から見た「満地球の出」。
「かぐや」から’地球の出’の映像が送られてきた。
■2008年9月30日、月軌道上、
高度約100kmから「かぐや」が撮影した「’満地球’の出」 (JAXA/NHK)
■満月ならぬ、’満地球’を撮影できるのは、太陽と地球の間に月が入り込んで「かぐや」を含めてそれらみんなが一直線に並んだときだけで、それは年に2回しかない貴重なタイミングなのだそうだ。
それにしても美しい。
月面と、漆黒の宇宙と、青い地球・・・。
♪月の砂漠を~ は~る~ばると~、
なんて、思わず歌いだしてしまいそうな風景だ。
あと100年くらいしたら、
僕らの孫かひ孫が月面でそれを拝むような日がくるのだろうか。
■そういえばこの間NHKスペシャルで、月と地球の歴史と成り立ちについて、「かぐや」が一年かけて調査したことから分かってきたことをやっていた。
46億年前。火星ほどの大きさの天体が地球に激突し、それによって砕け散った破片が地球の周りを周回しているうちにひとつに集まって「月」になった、という「ジャイアント・インパクト」説。
難しくてよく理解できなかったのだけれど、「水」分子が月面で広く発見されたことがジャイアント・インパクト説を裏付けているかのような内容であった。(間違ってたらごめんなさい!)
■それよりも、
「月は常に地球に対して同じ面を見せ続けている」
という不思議が説明付けられたことにびっくり。
「かぐや」の軌道を観測すると、その高度の違いから、月の各部での重力分布を計算できる。
その結果、月のウサギがもちをついている、我々の方に向いている面の方が月の裏側よりも重力が強いことが分かった。
つまり月の「重心」は「うさぎ」の方に偏っていて、その結果、地球の重力に引っ張られて、常にうさぎのいる重い面が地球の方向を向いているということだ。
■ものすごい「偶然」からそうなっていると思い込んでいたのだけれど、理由がちゃんとあったんだね。
聞いてみるとナルホドなーと、それが当たり前のことのように感じてしまうのだから、人のアタマというのも不思議なものである。
<2008.10.18 記>
■科学理論ハンドブック50<宇宙・地球・生物編>
―太陽系生成の標準理論から膨張宇宙論、人間原理、地球凍結説、RNAワールドなど―
■NHKスペシャル■ (2008.10.13(月) 22:00 初回放映)
月と地球 46億年の物語 ~探査機かぐや 最新報告~
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