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2008年8月 9日 (土)

■【映画評】『キサラギ』。虚構は「偶然」と「必然」が交錯することによって「うっそー!」に昇華するのだ。

ビデオ屋で借りたばっかりなのに来週の木曜にもうテレビ東京でやるって、もっと早く教えてよ・・・(悲)。

でも、いいのだ。

えらく気に入っちゃってDVDでも買おうかぐらいの勢いだったから、早速DVDで録って永久保存版にしてしまうのだ。

なんだ、そう考えると儲かっちゃったじゃないの!

●●● 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●
    
No.18  『キサラギ』               公開:2007年6月
   

  監督: 佐藤祐市    脚本: 古沢良太                     
  出演: 小栗旬 ユースケ・サンタマリア 小出恵介 塚地武雅 香川照之

_
■えぇ―――、うっそー!!な3人。

■最高~に面白い!

閉塞した空間、限られた登場人物の間で煮詰まるように濃密になってゆく物語。

いわゆる「密室劇」というやつで、観る者を引きずり込むその濃密さと集中力ゆえに秀作になりやすいタイプの映画なんだけど、それを十分差し引いたとしても面白い、ってか面白過ぎる。

小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之というキャストの濃さもさることながら、これでもか!これでもか!これでもか~!!!とばかりに「うっそぉー!」と思わずのけぞる「新事実」を連発していく、その突き抜け方が半端ではないのだ。

■それだけじゃなくて、スタイリッシュで斬新な画面作りの面白さ、特に回想シーンの「写真の切り貼り」っぽい動きとか、最低限に抑えているが故に効果的なBGMの絶妙さとか、とか、とか、とか、

いや!! ともかく見ないと始まらない。

四の五のいうより、ともかく見てよ、面白いから!!

と言える映画に出会うのも久しぶりで、なんかとってもうれしいのだ。

これから観る方は是非とも、エンディングまで続く怒涛の展開を存分に味わってください。

■ストーリー■
2007年2月4日、売れないアイドル・如月ミキの一周忌。

ファンサイト管理人「家元」の呼びかけによって、「オダ・ユージ」、「スネーク」、「安男」、「いちご娘。」の5人の男が都内某所の一つの部屋に集まった。

アイドル・ミキちゃんをこよなく愛するメンバーで思い出話に花を咲かせて盛り上がるはずだったのだが、

「彼女は自殺じゃない、殺されたんだ!」

という「オダ・ユージ」の一言から事態は急変。

もしかして犯人がこの中に・・・!?

次々と明かされる意外な事実。果たして如月ミキの死の真相は!?たった一つの部屋の中で生まれる謎は、誰も知らなかった思わぬ結末へと向かっていく・・・

Photo
■DVD 『キサラギ』

   
■■■■■ 以下、ネタバレ注意!! ■■■■■■
■■■ 本編の鑑賞後に先へお進み下さい。 ■■■

        

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■いや、いくらなんでもびっくりするサ。

●ユースケ・サンタマリア=「オダ・ユージ」

→ 何でも知ってる風の嫌なヤツ、と思ったらミキちゃんのマネージャーだった「デブっ茶」ご本人。そりゃ何でも知ってるさ。って激ヤセにも限度があるでしょ、もう別人だし!

●塚地武雅=「安男」

→ 自分で持ってきたアップルパイにあたって便所に行ってばっかりで、全然はなしについていけないトロい田舎ものかと思いきやミキちゃんの幼馴染って、核心への踏み込み方が急過ぎ!!

●小出恵介=「スネーク」

→ 実は、雑貨屋の馴染みの客と店員の関係でしてって、しかもミキちゃんが自殺した日もお部屋でお茶をご馳走になってって、それがなんでもないことに感じてしまうのは、やっぱり変だよ、おかしいよ!

●香川照之=「いちご娘。」

→ お、お父さん・・・orz

■で、身内じゃない純然たるファンは小栗旬=「家元」、この場を企画した本人だけだった、ってのも惨すぎる。そりゃ、泣きたくもなるわさ。

でも、200通の手紙はちゃんと通じていたんだね。

なんだか無理やりきれいにまとめた感があるけど、「家元」さん良かったじゃないの。「ポン」っと肩を軽く叩きたくなってしまったよ。

■冷静に考えてみると、特に「オダ・ユージ」と「いちご娘。」については、始まりの部分のキャピキャピした「熱狂的ファン」の姿と、「マネージャー」、「お父さん」というその正体との心理的ギャップがありすぎじゃないの?ということになる。

で、もう一度観てみると、「オダ・ユージ」が「デブっ茶」を何気にかばったり、しきりに顔の汗をハンカチでぬぐってたり、「いちご娘。」が「ストーカーじゃない!見守ってたんだ!」と強行に主張してたり、一応の伏線はあって、それぞれの「役作り」はシッカリ一本筋が通っている。

でも、この際そういうことはどうでもよくて、ただただ激流に身を任せるのが正解じゃないかとおもうのだ。

■ミキちゃんの死は、彼女のそっそかしさと本物のアイドルとしてのファンへの想いによって引き起こされた悲しい事故であった。

と男たちが結論に達した、そのあとの展開に、もう釘付けだった。

■家庭用プラネタリュウムで天井に映し出された満天の星々。

そこに、5人の男たち、それぞれの胸に万感の想いが浮かび、消えていく・・・。

(って「家元」、職場でいじめられてるんじゃん(爆)。)

そして、大磯ロングビーチでの夏のライブ映像!

初めて明かされるミキちゃんのそのお姿、その声。

でも、確かに音痴(笑)。

そのままエンドタイトルに流れ込み、如月ミキの『ラブレターはそのままで』にあわせた5人の「親衛隊」によるパフォーマンスは往年の「小劇場ブーム」を思い起こさせる。

うーむ、最後までスタイリッシュな映画だったな~、と思わせておいて

2008年2月4日、宍戸錠 登場!!

この期に及んでこの展開。

いや、もう降参!!!!

                           <2008.08.08 記>

■DVD 『キサラギ』

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Photo_3 
■ 『キサラギ』 オリジナル・サウンド・トラック 
もちろん、如月ミキの「ラブレターはそのままに」も収録。
■【曲目&試聴はコチラ!】

   

Photo
■小説版 『キサラギ』 古沢 良太, 相田 冬二 著

    

Photo_2
■家庭用プラネタリウム 「ホームスター プロ」
■映画のラストで天井に美しいの星空を映し出した小型プラネタリュウム。
一昨年えいっと買ったのだけど、天井に映して寝転がってぼんやり眺めると本物の星空のようで吸い込まれそうな感覚が味わえる優れもの。当時2歳だった娘にも好評で、これがあるとすぐ寝付いてくれる意外なオマケ付きなのであった。

■CAST■
家元      :小栗旬
オダ・ユージ :ユースケ・サンタマリア
スネーク    :小出恵介
安男      :塚地武雅
イチゴ娘。   :香川照之
如月ミキ    :酒井香奈子
宍戸錠(特別出演)

■STAFF■
監督      :佐藤祐市
企画・プロデューサー:野間清恵
原作・脚本   :古沢良太
音楽      :佐藤直紀
主題歌    :ライムライト 「キサラギ」
撮影      :川村明弘
制作プロダクション:共同テレビジョン

 
■映画 『キサラギ』 公式サイト■

    
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コメント

何度かトラックバックを送信してますが、すべて弾かれます。以前は送れたのですが、何か特殊な設定とかをされてるのでしょうか?

疑問を解消できればと思いコメントさせて頂きました。

投稿: ぱうだーおぶらいふ | 2008年8月15日 (金) 15時08分

ぱうだーおぶらいふさん、こんばんは。

しばらく不在にしてました。スミマセン。
けど承認待ちのトラックバックは無かったんですよね。
特に変な設定もした覚えは無いし・・・。
こちらでも原因は良くわかりません。
お役に立てず、ごめんなさい。

私の場合もトラックバックを送っても弾かれるのは
しょっちゅうのことなので、
気長にトライしてみては如何でしょうか。

投稿: 電気羊 | 2008年8月18日 (月) 22時27分

返信ありがとうございます。

どうやらココログのブログのトラックバックだけ調子が悪いみたいです、他社のブログへは1発ですんなり送れるんですけどね。

気長に送ってみますね。

投稿: ぱうだーおぶらいふ | 2008年8月19日 (火) 14時58分

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