■筋肉だぁー、全くだぁー。『爆笑問題のニッポンの教養』 筋生理学、石井直方。
今回のテーマは、筋肉!
■『爆笑問題のニッポンの教養』(番組HPより)
FILE034:「さよならメタボ」 2008.4.15放送
東京大学大学院総合文化研究所(生命環境科学系)教授。
東京大学ボディビル部顧問 石井直方(いしいなおかた)。
■人間、何ごとも筋肉なのである。
ちょっとそこにあるものに手を伸ばすにしても、いやいや、難しいことを真剣に考えるべく脳だけをはたらかせようとするにしても、それに伴って思いをめぐらせる眼球の動きや額に指を当てる仕草との関連においてスベカラく筋肉の活動を抜きに語ることは出来ない。
先生のおっしゃるとおり、野生の時代において筋肉の衰えはそのまま「死」を意味していた。けれど人間は文明という進化の手法を手にしたがためにその肉体は阻害され、「動かなければ命に関わる」という場面にはそうそう出会うものではない。
■なーんてふうに、「唯脳論」を蹴り飛ばすような「肉体論」が展開されるかと思いきや、太田の弁舌が新たな切り口を生み出していくような流れは生まれず、ひたすら「肉体そのもの」が印象的な回であった。
男は黙ってサッピロビールならぬ、メタボは黙ってヒンズー・スクワット百回なのである。
■石井先生は53歳にして筋骨隆々。
東大B&Wの現役時代にはボディービル世界選手権で3位になるという恐るべき経歴をもつ、まさに「筋金入り」、【ナイスポ~ズ!】な筋肉研究者なのである。
何しろ「筋肉痛を起こさせるマシン」まで登場するマッドぶり、と思うのは軽率で、やはりそこは東大の先生なわけで研究には再現性と数値評価が必須アイテムなのだから筋肉を相手にした研究にそういう機械があってもなんら不思議なことは無い。
けれど他には類を見ることの無い、汗臭い、ムンムンな空気漂う研究室であることは確かだろう(笑)。
■さて、メタボである。
小生のドデンと力なく弛みきったこの腹も紛うことなきメタボリック。
もう既に「貫禄がついた」などと言ってもらえる時代は遠く過ぎ去り、今や毎年の健康診断で医師から厳しく指弾される肩身の狭い存在だ。
やれ飲むな、やれ食うな、やれ歩け歩け。
■けれど、そういった一般に言われるメタボ対策は対症療法に過ぎない、と石井先生は筋肉を躍らせる。
曰く、
太もも、おしり、お腹、背中。
「大きな筋肉」が大切です。
■そこで星一徹が息子に課した「大リーグボール養成ギブス」的なトンデモないものが登場するかと思えば意外にお手軽なトレーニングを推奨された。
その名も、(というほどのものでもないような気もするが)
「スロー・スクワット」
■要するにヒンズー・スクワットなのだけれど、ゆっくりと片道3秒かけて10往復させる。
降ろしきらず、伸ばしきらず、その間に筋肉を緩ませないことがポイントで、筋肉に弱い負荷を長くかけ続けることで「大きな筋肉」を育てる効果が十分にあるそうだ。
実際にやってみたら、決してキツくて出来ないというわけではないけれど、なかなか効きそうな良い具合のキツさである。
3ヶ月これを続けることが出来れば、増えた筋肉によって一日に消費されるエネルギーは実にウォーキング60分に相当するというのだから忙しい振りをするのが得意技の現役中年サラリーマンにはうってつけのトレーニングだ。
■もしこれを読んでいたら、メタボ仲間のO君も一緒にやろうじゃあないか。
スロー・スクワット、どうよ。
<2008.04.18 記>
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★★★★★(30)
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コメント
先日メタボ健診のお手伝いに行ってきました。

腹囲測定ってけっこう大変でしたね。計測機器はないのでもちろん手作業(?)、おへそのラインを水平に、正確に測定出来るように中腰になったり立ったりの繰り返し、メジャーを回す手がやっと届くような
りっぱなおなか(これがけっこう多い)。。。等々
集団健診の場合、心電図担当の技師が兼用する場合が多く、おかげでこちらは、かなりの運動量でした
メタボの皆様、すっきりおなか目指して、レッツ スロー・スクワット
投稿: 臨床検査技師 | 2008年4月20日 (日) 14時46分
臨床検査技師さん、こんばんは。
メタボ検診お疲れ様です。
加齢臭漂うメタボンの列・・・。
想像しただけで萎えてしまいそうですね。
・・・あ、自分もか!(爆)
投稿: 電気羊 | 2008年4月21日 (月) 00時40分