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2008年3月24日 (月)

■筋を曲げない。『プロフェッショナル・仕事の流儀』 サッカークラブGM・祖母井 秀隆。

今回のプロフェッショナルは、サッカークラブ ゼネラルマネージャーの祖母井(うばがい) 秀隆さん。

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■信頼の上にこそ、組織は輝く・サッカークラブGM・祖母井秀隆
<2008.3.4 放送> (番組HPより)

■「男はタフでなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない」と言ったのはフィリップ・マーローだが、祖母井さんはそういった男の風格を感じさせる人だ。

■サッカークラブのゼネラル・マネージャーという仕事についてはあまりよく知らなかったのであるが、選手・監督・コーチの人事権を持つ権力者であると同時にチームの運営、練習場の手配、選手の育成計画や日々の躾からチームの広報戦略に至るまで。要するに何でもこなすスーパーマンなのである。

祖母井さんのデスクの脇のスグそばに置かれたシュレッダーがその業務の膨大さを物語る。

判断すべきことは山積み、しかも刻一刻と状況は変化していく。

終わったことはバリバリとシュレッダーにぶち込んで忘れていかないと、とてもやっていけないのだろう。

冷徹、というよりはむしろ熱血で、人一倍ものごとにコダワルからこそ無理やりにでも次へ前へと進むために必要で象徴的なツールであるようにみえた。

■その熱さは生まれながらのものなのだろうけれど、ジェフのGM時代にオシム監督と過ごした時間がその’熱さ’をさらに強いものとしたに違いない。

ジェフとの契約書にサインしようとしないオシムはこう言ったという。

「契約で仕事をするんじゃない。お前を信用するから仕事をするんだ。」

こんなことを言われれば誰だって燃えてくるだろう。

■・引いたところから温かく見守る。

・「競争」を持ち込むことで組織を強くする。

・言葉だけじゃなく、現場と行動をともにする。

・信じることが選んだものの責任。

そういった「流儀」のひとつひとつが胸に響くが、特に

・筋を曲げない。

という信条が強くこころに残った。

■選手ひとりひとりに心を開き、信じる。

そのこと自体はリーダーとして一番大切な部分だと思うのだけれども、幾多の選手、さらには監督、オーナー等などと世界を拡げていったとき、そこには必ずといって強い不整合が発生するものである。

しかも具合が悪いことに、それぞれがいちいちもっともな主張だったりするわけで、そうなるとまとめ役は右へ左へと振り回される。

祖母井さんのような大きな組織をまとめる立場でなくても、それは、そこここの現場でしょっちゅう起きていることだし、自分自身、よく巻き込まれる事態である。

■そんなときに「筋を曲げない」が必要となる。

自分の基準をしっかり持ち、それに従う。ということである。

右へいくべきか左へ行くべきか、どちらももっともなのだけれど、今すぐに決断しなければならない。

そこで、うだうだと判断を先延ばししたり、しょっちゅう意見を翻したりしない。

当たり前のようでいて、これがなかなか難しいことだと思う。

つまりは「責任を負う」ということ。その「覚悟」をもっている、ということだ。

たとえ、それが結果としてうまくないものであったにせよ、あの人には信条があってたやすくなびかない、という見方は、まわりの人間からの信頼を生み、育んでいく。

■けれども、そのためには「タフ」であるだけでは駄目で、まわりの人間ひとりひとりに対する「尊重」が必須の条件となる。

「優しくなければ生きていく資格はない。」

のである。

■祖母井さんの「流儀」が組織をまとめ、強くしていく上で常に最上のものかどうかは分からない。

ものごとに正解が無いように、最上の流儀などというものは存在しないのだろう。

けれど、男の背中として、ひとつの理想型であることに間違いはない。

果たして自分に背骨はあるのか。

                           <2008.03.24 記>

■『 祖母力 うばぢから 』 オシムが心酔した男の行動哲学
■祖母井 秀隆 著■
<Amazon評価>
★★★★☆(7件のレヴュー)
 

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過去の記事■『プロフェッショナル・仕事の流儀』

■『プロフェッショナル・仕事の流儀』番組HP

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コメント

>筋を曲げない 信条があってたやすくなびかない
とっても見習いたいです。
息子の部活の保護者会にて
いちいちもっともな主張をする保護者、対顧問、対トレーナー・・・etc
右へ左へ振り回されつつの日々を反省ですcoldsweats01

投稿: 臨床検査技師 | 2008年3月26日 (水) 17時32分

臨床検査技師さん、こんばんは。

智に働けば角が立つ。
情に棹せば流される。
意地を通せば窮屈だ。
兎角にこの世は住みにくい。

漱石も振り回されたクチのようで、なかなか出来るこっちゃないということですね。

投稿: 電気羊 | 2008年3月27日 (木) 00時43分

はじめまして
むずかしい問題ですね 人と解り合おうというのは。
でも、そのとき、その時で、スタンスさえ変わらなければ言葉の尽くしようと態度でのりきれる気がいつもします。何か方法があるんじゃないか、と。

投稿: いてもたっても | 2008年3月29日 (土) 09時53分

いてもたってもさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

やっぱり誠実とか実直とか、そういう根本的な在り方が大切なんでしょうね。

では、また気が向いたら気軽に遊びに来てくださいネ。

投稿: 電気羊 | 2008年3月29日 (土) 10時40分

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