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2008年3月10日 (月)

■新型クラウン。「超えてゆく、ブランド。」 クルマにおけるブランド・アイデンティティの在り方。

「いつかはクラウン」。

というのは、もはや死語だろうけれども今回のクラウンにはそういった「気持ち」をそそる部分がある。

Photo
■08クラウン・ロイヤルサルーン

■13代目、である。

先代の「ゼロ・クラウン」で野暮ったさを振り切ったクラウンだが、今回のフルモデルチェンジでさらに「スマート」になった印象である。

315馬力のアスリートも気になるけれど、何といってもやっぱりクラウンはロイヤルサルーンの白に尽きる。往年の四角いクラウンの面影はまったく無いのだけれど、何故か「クラウン」だなぁと思わせるオーラがあって、それが不思議な落ち着きを感じさせる。

■高いポテンシャルをもった先代「ゼロ・クラウン」のプラットフォームを踏襲した新型クラウンだが、その「骨格、ハードウェア」に新たな「ソフトウェア」を吹き込むことでアクティブな意味での安全性能(予防安全性能)を大きく進歩させた。

VSCとEPSを中核とした「走る・曲がる・止まる」を統合的に制御するシステム(VDIM)や、NAVIの情報をもとに路面やカーブに最適なサスペンションの硬さを制御したり、高速道路の出入りでのAT変速制御までやってのける賢いシステム(NAVI・AI-AVS)。

その他にもオプションで、レーンキープアシスト、ブレーキ制御付きレーダークルーズ、プリクラッシュセーフティシステム(前突および後突)、居眠り警報、など盛りだくさん。

なんとも華やかで、パワステやらABSやらの装備が一気に進んだバブル期をほうふつとさせるものがある。

■そんな新型クラウンなわけだけれども、今回いちばん気になったのは、そのブランド戦略だ。

’超えてゆく、ブランド。’

Photo_2

ど真ん中のストレート。

この気持ち良さが何よりも好印象なのだ。

■ブランド力の重要性が語られるようになって久しいが、実際には企業全体のイメージを上げることで商品の「価値」を上げていく、そういうアプローチが多いようにも感じられる。

けれど本当のブランド力というものは、ひとつひとつの商品がこだわってきたその「結果」として生まれてくるものなのではないだろうか。

その企業が育んできた商品の歴史とか、物語とか、そういったものが重なりあって企業のブランドというものが立ち上がっていくのだろう。

■そういう意味で「クラウン」は強靭なブランドであり、「過去を否定するのではなく、過去を乗り越えるのだ」という姿勢( attitude )が滲み出る今回の宣伝戦略はそのブランドの力を最大限に生かしていると感じられる。

大抵のトヨタ車は例のトヨタマークをハナにつけているが、クラウンとかマークX(マークⅡ)のような個のブランドが立っているクルマのエンブレムには決して金太郎飴のような企業のマークを押し付けはしない。

何故ならば、トヨタのブランドを高めてきたのは「いつかはクラウン」と思わせてきた個のブランドそのものだと知っているからだ。

■セドリックだとかグロリアだとかブルーバードだとかサニーだとか自分を育ててくれた、いやむしろ「アイデンティティ」というそのままの意味での「自分そのもの」ですらある商品ブランドを切って捨て、そのうえでブランド・アイデンティティがどうのこうのと偉そうにいう、何か勘違いしているんじゃないの?というどこかの会社とはえらい違いなのである。

グローバルに羽ばたくには「土着のニオイ」はいらない。

そういう思想がそこに透けて見える。

■けれど、自分の生い立ちを消して立ち居振舞う上品さにいったい何の意味があるのだろうか。その本末転倒の無意味さに気付かぬココロは、「何故売れぬ?」という問いの答えには永遠にたどり着くことはないだろう。

ニッポン土着ブランド大いに結構、三河訛りのどこが悪い。

その潔さが共感を生むのだと思う。

そのままの自分であることが一番強いのだ。

                         <2008.03.10 記>

■追記。まったく関係ない話だけれど、昨日のQちゃんの記者会見。北京五輪への道が完全に途絶えた、その記者会見なのにあの人はなんて清々しいのだろうか。マラソンにはあんまり興味が無いのに感動してしまったわい。

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コメント

クルマにあまり詳しくない私ですが、
すれ違いざまでも、一目瞭然なエンブレムshineです。


勝っても、負けてもQちゃんはQちゃん、
Qちゃんの走る姿を、ただ応援したくて、
でもいつのまにか、自分が元気をもらってる。。。
そんな方ってきっと多いですよねhappy01

投稿: 臨床検査技師 | 2008年3月12日 (水) 16時54分

臨床検査技師さん、こんばんは。
うーむ。人柄ですかね、Qちゃん。

投稿: 電気羊 | 2008年3月12日 (水) 20時44分

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http://toyota.jp/crown/ クラウンがモデルチェンジ。 13代目ですね。 先代のゼロクラウンから、もう...って感じですが... さて、先代ゼロクラウンも悪い車ではありませんでした。 AUTOCAR JAPANでも トヨタの中で一番飛ばして楽しい車 ドリフトさせて下品... [続きを読む]

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