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2008年1月17日 (木)

■F-15空中崩壊。原因は構造部材の金属疲労と断定。

昨年10月2日、ミズーリ州で起きた飛行訓練中のF-15C墜落について、米空軍事故調査委員会は10日、機体を支える構造材となる縦通材が飛行中に破断したことが墜落につながったとの調査報告書を発表した。

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■米空軍が10日付けで公表したF-15墜落事故の再現映像

 事故調査委員会によると事故を起こしたF-15C型機は離陸してから約20分後、旋回飛行中に大きな衝撃と共に、機体のコックピットの後方部分で機体の前部と後部が分離し、そのまま墜落したと分析している。
<technobarn 2008.1.11記事より>

■これは、えらいことになった。

米空軍は運用中の440機(F-15E ストライク・イーグルは含まず)についての修理が可能なのか、ボーイング(旧マクダネル・ダグラス)との共同で、検討に入るようだ。

骨格部材が疲労破壊を起こして航空機が崩壊するという事例は、寡聞ながら、初めて聞いた。

しかも機首の付け根からポッキリいく、というのだから衝撃的である。

■事故機単体の問題ではないということは、事故機が特別な入力(ハードランディング、グランドループ等の事故)を受けていないということを意味しており、早晩それが他のF-15でも起きる可能性があるということだ。

事故機のログを調べて、初飛行から墜落に至るまでに、どれくらい大きさのGをどれくらいの頻度で受けたかを調査、或いは予測し、再現実験で検証するという作業を行い、運用上の危険領域を耐空時間で定義、それと並行するかたちで全機体の検査に入る、というところか。

けれど、検査といってもクラックが入っているのならすぐに分かるかもしれないが、「金属疲労」により、どれくらい強度が低下しているかを計測できるのだろうか?(技術屋なら知ってて当然のことなのだろうが不勉強で分かりません。ごめんなさい。)

■さて、問題は航空自衛隊の主力戦闘機であるF-15、約200機である。

米軍の調査を待つことになるのだろうが、それ迄をどうするか・・・。

『180機で修理不能な構造上の問題箇所が見つかっており、米空軍では最終的な判断は下していないが、今回問題が見つかった180機の大部分はこのまま退役となる公算が高まっている』

というロサンゼルス・タイムズ紙の報道がもし本当であるのならば、日本にとっても「FX・次期主力戦闘機、機種選定」どころの騒ぎではないのは確実である。

                        <2008.01.17 記>

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■本 『航空自衛隊F-15』 自衛隊の名機シリーズ
イカロスMOOK―自衛隊の名機シリーズ イカロス出版 (2003/12)
<Amazon評価>
★★★★ (レヴュー数 2件)
■タイトルにある「F-15を解剖する」というフレーズが皮肉である。

 
■過去の記事■ 飛行機、宇宙の話など  

■Technobarn 記事■
米空軍のF-15墜落事故調査委員会、事故原因は金属疲労による縦通材の破断

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コメント

こちら群馬では昨日こんな新聞記事が

 前橋市内を中心に騒音問題で問い合わせ・苦情が3日間で123件
県は16日、米軍の戦闘機による騒音と確認できたとし、防衛省などを通じて米軍に「県民に不安を与える飛行」をしないように求めた。昨年4月には戦闘攻撃機FA18ホーネットの超音速飛行に伴う衝撃波「ソニックブーム」とみられる衝撃で沼田市内の中学校の照明器具が破損する被害も起きた。

戦闘機ってこんな身近に飛んでいたんですね(汗)

 

投稿: 臨床検査技師 | 2008年1月18日 (金) 16時28分

横須賀に空母が来るとスズメバチ(F/A-18)が飛び回って
かなりうるさいです。
平日に家にいる専業主婦にはたまらんでしょう。

だけど内陸の前橋でソニックブームとは!
アメさんにも随分と舐められたもんですね。
(↑古すぎる言い回し。)

投稿: 電気羊 | 2008年1月18日 (金) 19時25分

遅ればせながらの追記で、すみません。

2月6日、新聞地方版、米軍機1月騒音に関する調査結果によると、空母キティーホーク艦載機が今年1月、群馬県上空に向かって厚木基地を離陸した回数は197回だったそうで、その回数は1年弱分に相当とのことです。
内訳は、電子戦用機 6回、FA18Cホーネット 63回、
FA18E/Fスーパーホーネット 128回(←スズメバチのボス?^^;)

「(全国の陸上ルートの)調査結果から、米軍が山間部での訓練を重視している傾向がうかがえる。」との、基地監視団体の方のお話は何を意味しているのか?ちょっと気になるところです。

投稿: 臨床検査技師 | 2008年2月 8日 (金) 11時39分

↑へぇ、群馬まで飛んでたんですね。
山岳部の拠点攻撃がどういう経路でアプローチするのか知らないけれど、高度は低いだろうし、撃ったら慌てて離脱するだろうし、スズメバチの轟音が谷間に反響して激しく轟くんでしょうね。
少なくとも軍事の観点からすると、まだ日本はアメリカの占領下なんだなと改めて思い知らされます。

投稿: 電気羊 | 2008年2月 8日 (金) 12時23分

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