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2008年1月 4日 (金)

■自然な姿勢で立つということ。

■猫背、というのだろうか。

普通の姿勢でいるつもりなのだけれど、スナップ写真に写る自分は、首を前に突き出した、あまりスッキリしない姿勢なのである。

それが気になるものだから、無理にあごを引いてみたり胸を突き出してみたりイロイロやってみるのだけれど、無理に作った姿勢は疲れるし、その姿勢しても不自然でギコチナイものだというのが自分でも分かる。

■ところが、ふと思ったのだ。

猫でも犬でも「つま先立ち」で歩いている。

もしかすると人間でも本来は「つま先立ち」が自然な立ち方なのじゃなかろうか。

で、早速「つま先立ち」で立ってみた。

■けれど不思議なことにうまく「立てない」のである。

で、カラダをゆすったりしていろいろな姿勢を試しているうちに、いい位置が見つかった。

へそ下に力を入れて尻をきゅっと締めて太ももを絞りこむ。そうすると上半身のチカラを抜いても安定感があって何だか姿勢が良くなった気がするのだ。

ああ、これかもしれない。

非常にしっくりくる。

かかとを下ろしても、下半身を意識して上半身を脱力するイメージを維持すると自然に立っていられる。

何とか姿勢を良くしようとして必死に上半身を気にしていた自分がバカのようである。

■面白いことにその姿勢で外を歩いてみると景色がまったく違ってみえた。

今まで自分は足元ばかりを見て歩いていたように思う。

たぶんちょっとした視線の変化なのだろう。

自然な姿勢で歩くことで、うつむき加減だった視線がちょっとだけ上にあがる、その「ちょっと」の違いが目の前の景色を大きく拡げ、今まで見えていなかった風景の広がりが見えてくる。

歩いていてとても気分が明るい。

大げさではなく、歩くことがとても幸せに感じられた。

「健全なる肉体に健全なる精神は宿る」とは、よくいったものである。

■それが二ヶ月くらい前の話。

こんなにうまい話は無いだろうと、しばらく様子を見ていたのだけれど、その姿勢はすっかりカラダに馴染んできたようで、歩いているときの風景は相変わらず遠くまで開けている。

どうやらこれは本物なのかもしれない。

少なくとも、また姿勢が崩れてきたら上半身脱力のつま先立ちをやれば自然な姿勢をカラダが思い出すだろうという確信はある。

■この世に生まれて40年。

これでやっと、周りのひとたちと同じ世界を見ることができるようになったのだと思うと感慨深い。

今は、自分の目の前にひろがる景色をただ味わいたいと思う。

たぶん、それが「気張らずに楽に生きていくコツ」にもつながることなのだろう。

カラダって大切なんだなぁと、つくづく感じた次第である。

                       <2007.01.04 記>

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