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2008年1月 5日 (土)

■「栞と紙魚子」がドラマに!『栞と紙魚子の怪奇事件簿』。映像化不可能とも思える諸星大二郎のあの作品が?!

びっくり仰天とはこのことか。本当なのか、まだ半信半疑。

今日の夜スタートの日テレ深夜ドラマ『栞と紙魚子の怪奇事件簿』のことだ。

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■非常に危ないところだった。

「今シーズンはどのドラマを見ようか」とチェックしていなかったら絶対に見逃していた。

何しろ今日のテレビ欄(読売)には『怪奇事件簿』としか載っていないのだ。これで諸星大二郎の『栞と紙魚子シリーズ』が連想できたら本物の超能力者である。

■(ふー、と少し息を整えて、)

何をそんなに興奮しているかというと、単に原作マンガの大ファンであるから、というだけではない。

この作品はドラマ化から最も縁遠い、というか実写化は不可能だよ!と断言してしまいたくなるような「超・不思議世界」を創り出している作品であるからなのだ。

だから、絶対にこのドラマは普通に終わるはずは無く、「奇妙なもの」が大好きだ、という人ならば強くお奨めする作品なのである。

■さらに、H・P・ラヴクラフトのクトゥルー神話(或いは、国書刊行会ふうにいうと「ク・リトル・リトル神話大系」)を知っている人であるならば、絶対に見るべきである。

『栞と紙魚子』の世界はクトゥルー神話のパロディ的要素が非常に強いからだ。

確信をもって抱腹絶倒を約束しよう。

■原作の『栞と紙魚子』シリーズは、まさに唯一無二、独特の雰囲気をもった漫画界の大御所・諸星大二郎の膨大な作品の中でも、さらに特異な位置を占めている。

簡単に言えば、見かけによらずコメディータッチで取っ付きやすい作品なのである。

とはいえ、そこは諸星大二郎。強烈な個性(笑)の登場人物たち(人か?)だけでなく、主人公の栞(しおり)と紙魚子(しみこ)も恐ろしく「不条理なボケ」をかましてくれる。

■映画宣伝的にいくと【映像化、絶対不可能!】的な「栞と紙魚子」の作品世界をどうやってドラマとして成り立たせるのか興味深々。

とりあえず今日の夜、25時50分。

テレビの前で震えて待つこととしよう。

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■原作・第1巻 『栞と紙魚子の生首事件』(全5巻)
諸星大二郎 著  朝日新聞社出版局 (2007/10)
<Amazon評価>
★★★★☆(レヴュー数 7件)
↑評価は、眠れぬ夜の奇妙な話コミックス、通称『ネムキ』版 (1996/09)
■究極の不条理・怪奇少女マンガ。「はまる人」には強烈にはまること請け合い。クトルーちゃんのママの【存在】は哲学的ですらある。

                             <2008.01.05 記>

■追記■
見ました。やっぱり原作そのものは無理だよね(笑)。
不条理さがスベりまくりのAパートはご愛嬌として、Bパートの後半で一気にもっていった。これは合格点じゃないでしょうか。
井上順さん全く衰えてませんね!早く奥さん出てこないかな~。
この様子だと不条理さはこれからもっと加速していくはず。今後の展開が実に楽しみ!
<2008.01.06 記>
    

■諸星大二郎 作品へのリンク
『栞と紙魚子』シリーズ以外の作品をおおまかに区切ると以下のとおり。
・「妖怪ハンター(稗田礼二郎のフィールド・ノートより)」シリーズ
・「暗黒神話」シリーズ(暗黒神話孔子暗黒伝マッドメン
「西遊妖猿伝」(諸星版「西遊記」、第2部で中断、再開待ち)
・不朽の傑作、『生物都市』(「彼方より―諸星大二郎自選短編集」収録)、
『不安の立像』をはじめとした短編作品群(小説を含む)。
  

■関連記事■
■深夜ドラマ 『栞と紙魚子の怪奇事件簿』 原作、諸星大二郎。その無謀な試みは果たして。前半戦を振り返る。

       

■『栞と紙魚子の怪奇事件簿』番組HP
毎週土曜日深夜24:50から。
注意:1/5(土)は深夜25:50からの放送です。
■出演 栞(しおり)   :南沢奈央 
     紙魚子(しみこ):前田敦子(AKB48) 
     段一知さん   :井上順 
     段一知の妻(クトルーちゃんのママ):高橋恵子 

 

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コメント

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

今年も、電気羊さんブログに興味津々です。
「不条理」なドラマはさっそくDVDに録画しました。
他力本願で申し訳ありませんが、これからもワクワク・ドキドキの
おすそわけ、どうぞ宜しくお願いいたします^^

PS.今日某スーパーにてドラマ「歌姫」でさば子さんが食べていたのと同じ位の、巨大な魚肉ソーセージを発見し、びっくりでした!!

投稿: 臨床検査技師 | 2008年1月 6日 (日) 21時30分

>「歌姫」でさば子さんが食べていたのと同じ位の、巨大な魚肉ソーセージを発見し・・・

そりゃ、びっくりしますよ(笑)!
迂闊にもツボにはまって爆笑してしまいました。

初笑いのネタ、
どうもありがとうございました。

投稿: 電気羊 | 2008年1月 6日 (日) 22時24分

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