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2008年1月10日 (木)

■上野・国立西洋美術館。ギュスターヴ・ドレ。常設展示の拾い物。

年明けにムンク展を見に、上野の国立西洋美術館へ行った。

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■本館の設計はル・コルビュジエ。スッキリした平行が気持ちいい。

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■本館入り口。ブールデルのヘラクレスが迎えてくれる。

■ムンク展をじっくり味わい、さすがに満腹になって帰ろうとすると「常設展示はこちら。」という案内が目に入った。根が貧乏性なので、ついでに見て帰るかと足を向ける。

ロダンのブロンズ像たちの間をすり抜け、2Fの絵画展示エリアへ。

バロックも意外と面白いなー、などと感心しながら、ムンク展と打って変わったガラ空きの会場を足早に進んでいく。

クロード・モネ 「舟遊び」、「睡蓮」。

ポール・シニャック 「サン=トロペの港」。

メジャーどころも、しっかり味わえる。

■と、一枚の絵の前でクギ付けになった。

_1868
■ギュスターヴ・ドレ(1832-1888)
 《ラ・シエスタ、スペインの思い出》(1868年)

■眩い。

縦長の画面の中心に光を浴びて輝く、天使のような子供たち。

その両側には男女が静かに佇んでいる。

一方、手前には黒いベールをかぶった少女が、じっとこちらを見つめている。

■不思議なことに、中心の子供たちに注意を向けると手前の少女が見えなくなる。手前の少女に注意を向けると中央の子供たちが見えなくなる。

確かに明暗のコントラストは強烈だけれども、それだけでこれだけの効果を生むことが出来るものであろうか。

いずれにせよ、意識に作用するそのコントラストが、この作品に気が遠くなるような奥行きを感じさせる。

何度もこの絵の前に戻ってきては、じっと見とれていた。

これではまるでルーベンスの絵に恋焦がれる『フランダースの犬』のネロのようじゃないか(笑)。

外へ出るとすっかり日が暮れていて、年始を祝う白いイルミネーションが美しかった。

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■本館入り口から見たイルミネーション。
入り口の庇に設置されたダウンライトとの対比がモダンな風情を醸し出す。

080104___
■そのイルミネーションに囲まれて、ひとり考え込むひとがいた。

                          <2008.01.10 記>

<追記> 残念ながら3/3(月)まで、改修工事のため全館休館だそうです。

■関連記事■
■ムンク展・国立西洋美術館。『声/夏の夜』、冷静さを失わせる魅惑的なものが迫ってくる。

■過去記事■ 文化・芸術など

   
■国立西洋美術館・所蔵作品
・所蔵作品の公式ギャラリーです。

■Hearts and Numbersさんの
「国立西洋美術館 / 常設展①」にトラックバックします。

・Hearts and Numbersさんへ:『シエスタ』の画像を探し回ったのですが見つからず途方に暮れていたところで、やっとたどり着きました。すみませんが、ちょっと画像を失敬させていただきます。

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コメント

先日国立西洋美術館に行き、私もこの絵にくぎ付けになりました。
しかし上の方は光の反射によって上手く見えなくインターネットで検索したところこの記事がHITしました。
そのため過去の記事にコメントすることになってしまいました。

何故、何を見てるのだろうと考えてしまうほどの鋭い眼や迫力のある絵にシエスタと名付けたのだろうか。
日に照らされて明るい無邪気そうな子供と手前の暗いところの子供はどんな関係なのか。

投稿: 縁 | 2011年9月20日 (火) 18時42分

緑さん、

コメントどうもありがとうございます。
久しぶりにシエスタの記事を読み返してみましたが、ホント、引き込まれる絵ですよね。
いろいろと想像も膨らみます。

投稿: 電気羊 | 2011年9月20日 (火) 19時54分

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