■『電脳コイル』 最終回。ちゃんとサヨナラをすること。
「痛みを感じる方向に出口はある。」
そのセリフにやられました。
■DVD 『電脳コイル』 第1巻 限定版
原作・脚本・監督 磯 光雄 (放映2007.05.12~)
<Amazon評価> ★★★★☆(レヴュー数 24件)
■つらいこと、認めたくないこと。
それは、こころの奥の部屋に閉じ込めて鍵をかけて
なかったことにしてしまう。
■けれど、その感情はこころの中で、
ここにいるよ、まだいるよ。と
聞こえぬ声をあげ、うづきつづける。
■忘れたことにしてしまったが故に
その正体のわからない「不安」は
黒い影となってたちあがり、その日常を蝕んでいくのだ。
■本来消えていくはずのその感情に
ちゃんとサヨナラをすること。
それは、その悲しい事実を
しっかりと正面で受け止めることでしか成し得ない。
それが、生きていくということなのだ。
■ハラケンが交通事故で死んだカンナに、
猫目が汚名を着せられ葬り去られた父親に、
そして優子(ヤサコ)と勇子(イサコ)が
あっちの世界にいるお兄さんに。
■それぞれが、それぞれのサヨナラをちゃんとすること。
それが、ひとりで生きることのできる大人に近づく
一歩目だとするならば、
その歩みは、その歩みの分だけ
それぞれの今を生きている大切な人たちと
しっかりと つながっている。
それは何もコドモだけに限ったテーマではない。
■「空の欠片(そらのかけら)」(TV放送バージョン)
作詞/作曲 池田綾子
この道を 進んだなら
いつかまた君に 逢えるだろう
今はね あの痛みが 教えてくれる
君の言葉の その温かさ
光と影も
心に描いて 走るとき
その笑った顔が 勇気をくれる
何気ない言葉だけで
君が涙の日は 飛んでいくから
いつでも どんなときも
揺るがない手と手
道は続いてる 繋がっている
■エンディング・テーマの歌詞をあらためて噛み締めたとき、
ゆっくりと胸に込み上げてくる
その切なくも力強い感情がいとおしい。
<2007.12.01 記>
■【動画】電脳コイル エンディング・テーマ 『空の欠片』
<Youtube>※音声に注意。
■【CD】『電脳コイル』 テーマ曲 プリズム/空の欠片
池田綾子 (2007/8/29)
<Amazon評価> ★★★★★(レヴュー数 4件)
■エンディング・テーマ「空の欠片」、透明な高い歌声が美しいです。
■ 追記 ■
ラストも良かったのだけれど、
第8話「夏祭り、そして果たし合い」の切ない感じが
とても気に入っている。
本筋以外のところで描かれる
そういった微妙な感情の「揺れ」が
この番組の魅力だったのだな、としみじみ思う。
■【DVD】『電脳コイル』 第3巻 通常版
■第8話「夏祭り、そして果たし合い」収録。
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■電脳コイル番組HP
■NHK教育 毎週土曜日18:30~
次週からこの時間で再放送するようですよ!
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