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2007年12月

2007年12月30日 (日)

■【書評】『オーケストラ指揮法』。皆はなぜ、私のいうことを聞かないのか。

リーダーの役割とは何か。

チームにおける、予想を上回るダイナミックな動きはどうやってうまれるのか。

オーケストラの指揮というひとつの例題によってチームビルディングについて考えるヒントを指し示す、とても濃密で、人生観すら変えてしまうような有意義な一冊なのである。

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■『オーケストラ指揮法』
高木善之 著 総合法令 (1996年9月)
<Amazon評価> ★★★★★(レヴュー数 9件)

■著者がオーケストラ指揮者のオーディションに参加した話が面白い。

自分の前の順番のひとたちが、一生懸命自分のもっている曲のイメージを説明して指揮棒を振り上げてもオーケストラのメンバーは演奏を始めようとしない。

次のひとも、その次のひとも。

いったい、どうすればいいのか・・・。

そして著者の番がきたときに(半ばやけくそで)、何も語らず、ただオーケストラのメンバーを見まわして、指揮棒を振り上げる。

そのとき、いままで沈黙を守っていたオーケストラのメンバーが一斉にその曲を奏で始める。その顔には楽しそうな微笑みさえ浮かんでいる。

オーケストラのメンバーはその道のプロフェッショナルである。いちいち説明する必要は無い。言葉での説明はむしろ混乱を招く可能性すらある。

顔の表情やタクト、全身の動きを使ったイメージの表現こそが必要なのである。

■人を「動かそう」と思って命令しても、いうことを聞いて動くワケがない。

それは自分が命令する立場にあるときは気づかないのだけれど、改めて自分を命令される立場にあると考えればおのずと答えは出るだろう。

■人は命令や指示では本気で動かない。

人は自ら気付いたとき、本気で動く。

まず、「あなたは、どう思う?」と聞いてみる。

そこから、すべては動き始めるのだ。

■一旦方向が定まればあとは任せる。

「人に任せる」というのは、自分とその人が一体になるということ。横に並んで同じ方向を見ることだ。

自分の知識、自分の正しさを主張しても何も生まれない。

意見に「正しい」とか「間違っている」ということはない。意見を求める場においては良い悪いの評価はそぐわないだけでなく、創造的な気持ちを萎えさせてしまう。

どんな意見でも、その意見に対して胸を開き、そのイメージの影響を受けてみること。

メンバーを尊重し認めることで、それぞれの中に眠っているインスピレーションが呼び覚まされる。

そうすると、次第にチームがまとまっていき、次々とイメージが湧いてきてダイナミックな変化が起きてくるのだ。

■そういうコトバが、著者の人生に裏打ちされたものであるが故に、読むものの心を揺り動かす。

決して、上っ面なコトバではないのだ。

■著者は電器会社の合唱団を率いる指揮者として「俺が引っ張る!」という強引なリーダーシップでチームを全国大会の常連に育て上げる。

けれど、毎回あと少しのところで優勝に手が届かない。

その著者が、バイク事故で瀕死の重傷を負ってしまう。

もう二度と指揮台に立つことはできないかもしれない。自分の人生は価値のないものになってしまった。自殺することすらできない体になってしまったことに絶望する日々。

■なぜ、自分は音楽をやっていたのだろう。

寝返りさえ打つことができないカラダでただ一つできること。

自問自答。

ひたすら、ひたすら自問自答を繰り返す。

その自問自答の繰り返し中で、自分にとって音楽が「楽しい」ものであったことを再発見し、新鮮なよろこびに包まれる。

■競わない、「楽しい」音楽。

そのよろこびを糧にした必死のリハビリの末、再び指揮台に立つことができるようになる。

そして合唱団はチームとして大きく生まれ変わる。

■そこから著者は、この幸せを世界中の人たちに分け与えるべきだと考え、社会貢献の方向へ歩み始める。

そこまで話が大きくなってくると少し違和感を覚えるので、(極論するならば、)後半は読み飛ばしてもかまわないと思う。

著者が気付いた「こと」よりも、気付いた「過程」を追体験すること自体が重要だとおもうからだ。

そこで得る答えは、その人それぞれのものである。

人間の関係において、絶対的な「正解」などは存在しない。

それは自分で見つけ出してこそ、そのひとにとって価値があるものなのだ。

■『オーケストラ指揮法』
高木善之 著 総合法令 (1996年9月)
<Amazon評価> ★★★★★(レヴュー数 9件)

                        <2007.12.30 記>

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2007年12月29日 (土)

■いまを漫然と眺める。

■あれがやりたい、これがやりたいと

やりたいことを並べ立てても、

ああなったらどうしよう、こうなったらどうしようと

将来を先読みして心配してみても、

実際には右から左から、いろんなことが次々とやってきて

アタマのなかでの緻密な計算は

すべて御破算になってしまうのが常である。

■ひとつのことに集中して考え抜いたところで

それが目の前にやってきたときには

もう、違うカタチになっている。

時間的な、地理的な拡がりをもった風景は

常に互いに影響を与え合い、常に変化し続ける。

■だから目の前に広がる風景を

ただ漫然と眺めて、

目の前にある、今できることをやる。

実際には、それ以外にやれることなど無いのだから。

そして、そうしたときに

私はまっすぐ歩いているのだろう。

                        <2007.12.29 記>

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2007年12月28日 (金)

■映画 『手紙』。「運命」と決別し自らの足で歩くということ。

「運命」とは理不尽で不幸な人生に対して、「なぜ?」とその理由を問いかけたときに生まれてくるものである。

●●● 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●
    
No.10  『 手紙 
          監督: 生野 慈朗  公開:2006年11月
      出演: 山田孝之 玉山鉄二 沢尻エリカ 他

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■日曜の夜、テレビで東野圭吾の『手紙』を見た。

おっ、これが噂のぷっつん女優・沢尻エリカ様かと眺めていたら、いつの間にやらグイグイと引き込まれてしまった。

これが、なかなかいい演技をするのである。

何故、そこまで主人公に寄り添い、尽くすのか?

その現実にはあり得ない【存在】を破綻なしに演じきるのだから、それはもう並大抵の演技力ではないのだ。

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■ストーリー■

兄・武島剛志(玉山鉄二)は弟・直貴(山田孝之)の学費欲しさに盗みに入り、誤って殺人を犯してしまう。自分の為に罪を犯した兄への罪悪感と、罪も犯していないのに「人殺しの弟」として世間から疎外される不条理との狭間に苦しみ続ける弟。

刑務所から届き続ける兄からの手紙。その姿を遠くから、しっかりと見つめ続ける女・由美子。

逃げても逃げても追いかけてくるいわれの無い差別に対して、直貴はどう決着をつけるのか・・・。

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DVD 『手紙』 スタンダード版
監督: 生野 慈朗  公開:2006年11月
出演: 山田孝之  玉山鉄二 沢尻エリカ 他
<Amazon評価>
★★★★ (レヴュー数 46件)

■■■ 以下、ネタバレ注意 ■■■

■なぜ、武島直貴は世間からはじき出されなければならないのか。

なぜ、兄からの手紙は不幸を引き寄せるのか。

なぜ、由美子は武島直貴にこだわり続けるのか。

理不尽と不合理に溢れた人生について

「なぜ?」とその理由を問いかけたとき、

その人生は必然性を伴った「運命」として立ち上がってくる。

_

■強盗殺人犯の弟であることが分かって地方の倉庫へ飛ばされた直貴のところへ、電器販売会社の会長(杉浦直樹)が訪れて優しく語りかける。

犯罪者の親族が世間から遠ざけられるのは当たり前のことなんだ。

みんな、そういう事件とは関わりあいたくない。離れていたい。それは罪の無い犯罪者の親族に対しても同じなんだ。

だから犯罪者は、自分の家族に対してもたらされる不幸についても罪を背負っているんだし、その家族も社会からのつながりが途絶えたところから、ひとつひとつ繋がりを築き上げていかなければならないんだ。

■そのことばは、これでもかこれでもかと直貴を追いかけてくる理不尽な不幸について一定の理由付けを与える。

この唐突に現れる会長は東野圭吾自身なのであろう。

由美子からの手紙でこころを動かされたという筋書きはあるにせよ、「作者の代弁者」が物語に乗り込んできて説明を試みるというのは、かなり危険な賭けであり、下手をすると物語全体が陳腐なものとしてガタガタと崩れ去っていくかもしれない。

けれど、その東野圭吾の主張が「受け入れなければならない理不尽もあるのだ」という厳しいものであるだけに、そこに感動が生まれる。

さらに杉浦直樹の人生の深みを感じさせる演技がその感動に説得力を与え、嫌みを感じさせない。

■役者の好演が説明的なプロットに深みを与え感動に転化することに成功しているという点では、沢尻エリカ演ずる白石由美子についてもいえることである。

借金地獄のなかを父娘で逃げ回ってきた人生はもう終わりにしたい。もう逃げたくない。私は悪くない。しっかりと正面から人生と対峙したい。

その想いは直貴の人生に重なってくる。

だから、不合理な世間の仕打ちから逃げ続ける直貴に対して過剰なまでの想いを寄せ続ける。

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■けれど、さかのぼって冷静に考えてみるに、ハイティーン時代の食堂の娘にそこまでの深い想いと覚悟があったのかというと、そこにはかなりの無理がある。

むしろ、直貴が自分の人生について向き合うために周到に用意された装置という印象すらあって、「由美子」という存在自体が非常に説明的なものに思えてくる。

だが、杉浦直樹のシーンから続く物語の勢いと、その「説明的陳腐さ」を上回る沢尻エリカの説得力がドラマを破綻無く転がし続けるのだ。

■直貴は最大の理解者である由美子と結婚し、かわいい子供もうまれ、やっと幸せな人生を送るかのようにみえる。

しかし、やはり理不尽な不幸は必ず追いついてくる。

自分と由美子なら耐えられる。

けれど純真無垢な娘にまで、その理不尽な仕打ちが及ぶに至って、直貴はひとつの決心をする。

「兄貴、元気ですか?

これが最後の手紙です。」

■ここにきて、直貴は創造主たる東野圭吾の手をはなれ、自らの足で歩み始める。

それは定められた「運命」に対する反逆である。

その反逆によって、予定された物語の線路が切り替わり、あらたな方向へと走り始める。

ここまでの不幸な運命が避けることのできない深刻なものであったからこそ、その対比が活きてくる。

■被害者の息子(吹越 満)のもとへ毎月のように送られてきた剛志からの謝罪の手紙。

だが「自分の家族を守るために兄貴を捨てる」と送った最後の手紙が、剛志に今まで理解できていなかった「本当の罪」を気付かせる。

残された遺族や愛する弟のこころを引き裂き続けていた罪。

その罪に気付くことなく「手紙」を書くことで救われようとしていた自分がいるという事実。

■お互いに十分苦しんだ。これでもう終わりにしよう。

被害者の息子の言葉が、抗うことのできない「運命」にひとつの決着をあたえる。

このとき、はじめて直貴は直(じか)に人生と向き合っている。

それは「運命」という「与えられた意味」から人生を取り戻す行為であり、「なぜ?」と問うことなく目の前の道をまっすぐ進むということである。

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■刑務所での慰問のステージに立ち、「俺はここにいるぞ。それでも俺は兄貴が大好きなんだぞ。」と、やっと伝えることができる俺になったんだよ。

その「ことば」でない「ことば」は、剛志のこころにも一つの区切りを与え、その苦しみを洗い流す。

刑務所の外では、むすめが遊びの輪に受け入れられる。

剛志にしろ、直貴にしろ、由美子にしろ、直貴のむすめにしろ、たぶん、そのつらい状況はあまり変わることはないだろう。

けれど、自分の人生に「運命」というレッテルを貼ることなく、そのままの自分の人生を歩いていく限り、きっと大丈夫だ。

そういう、後味の良さがとてもうれしかった。

                           <2007.12.28 記>

Dvd
■DVD 『手紙』 プレミアム版
監督::生野慈朗  2006年11月公開
出演:山田 孝之、玉山 鉄二、沢尻 エリカ
<Amazon評価>
★★★★☆(レヴュー数 22件)

_
■原作・文庫版 『手紙』
東野圭吾 著 文春文庫 (2006/10)
<Amazon評価>
★★★★☆(レヴュー数 156件)

Dvd_2
■DVD 『クローズド・ノート』 スペシャル・エディション
監督::行定 勲  2007年9月公開
出演:沢尻エリカ 伊勢谷友介 竹内結子
<Amazon評価>
★★★★★(レヴュー数 2件)
■「別に・・・」の舞台挨拶でミソをつけたけれども、沢尻エリカはここでも好演しているようです。
(2008/03/28発売予定。)

■STAFF■
監督: 生野慈朗  『ビューティフルライフ~ふたりでいた日々~』
原作: 東野圭吾 『手紙』(毎日新聞社刊)
脚本: 安倍照雄 清水友佳子
音楽: 佐藤直紀
主題歌: 高橋瞳 『コ・モ・レ・ビ
挿入歌: 小田和正 『言葉にできない

■CAST■
武島直貴・・・   山田孝之   『白夜行』
武島剛志・・・   玉山鉄二  『牛に願いを Love&Farm』
白石由美子・・・  沢尻エリカ  『1リットルの涙』
寺尾祐輔・・・   尾上寛之
中条朝美・・・   吹石一恵
中条(父)・・・   風間杜夫
緒方忠夫・・・   吹越満
平野(会長)・・・  杉浦直樹

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2007年12月26日 (水)

■新型フォレスター。スバルよ、それでいいのか?

3代目となる新型フォレスターが発表された。

今回のフルモデルチェンジでフォレスターは、いわゆるSUV的なクルマへと大きく舵を切った。

20x_2

■全長は前型+75mmの4560mm

全幅は前型+45mmの1780mm

全高は前型+85mmの1675mm

要するに、でかくなったということだ。特に全高の+85mmが効いていて、アプローチアングルをしっかりとったデザインも併せて「SUV」らしいカタチとなった。

寸法的には日産エクストレイルとほぼ同じであり、「MクラスSUV市場に殴りこみ!」的な商品なのである。

■けれど、スバルよ。それでいいのか?

確かに北米・欧州を考えれば、この市場自体は商売になるだろう。

だがエクストレイルがあって、トヨタ・RAV4があって、ホンダ・CR-Vがあって、三菱・アウトランダーがあって、それでもスバルに分け前があるのだろうか、と余計な心配をしてしまうのである。

■かつてレガシィが売れまくっていた頃、たぶん12年くらい前に、レガシィの商品主管(だったか?)の方の講演を聴いたことがある。

その要旨を一言でいえば、「継続は力なり」。

デビュー以来、頑なに同じスタンスを維持し続けることで【強いブランド】を育てることが出来た、という話であった。

実際、Lクラスのワゴンが全く売れなくなり、あのトヨタですら「マークX・ジオ」という変化球で勝負せざるを得ない状況の中で、ひとりレガシィだけが商売できている、という現状がある。

レガシィはワゴンである前に「レガシィ」なのだ。それがブランド力なのだと思う。

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■初代フォレスター(1997-2002)

■「フォレスター」というクルマは元来、5Drハッチの寸法でワゴン的な性格を持つという特異なクルマであった。

たぶん同属と呼べるのは、今は無き日産・ラシーンくらいなものであろう。

そこには、「世の中には決して迎合しない」というフォレスターとしての「心意気」のようなものがあって、ちょっとデザイン的にはどうかという2代目にもその「魂」はしっかりと受け継がれてきた。

■そこで、今回のフルモデルチェンジである。

「マーケットがあるから、そこに商品を投入します。」

分かりやすい論理ではある。

だがスバルよ、本当にそれでいいのか?

■わたしは特に熱烈なスバルファンだというわけではないので、「余計なお世話」には違いないのだけれど、猫も杓子もおんなじような商品に収斂していくという姿がどうにも気に入らないのである。

それは、多様性こそが自動車市場の活性度を測るものさしだと思っているからであるし、その多様性を提供できるのがスバルの強みだと信じるからなのである。

                                                           <2007.12.26 記>

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2007年12月24日 (月)

■神さまが降りてくる日。

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空から 

やわらかい光が降りてくる。

                        <2007.12.24 記>

  
■■■ 空の写真 ■■■  
↑カテゴリー・【空の写真】へのリンクです。

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2007年12月23日 (日)

■「面白い」と「つまらない」の二元論。

■世の中のことは何でも

「面白い」か「つまらない」かのどちらかである。

敢えて、そう言い切ろう。

■論理的に積み上げられたものは必ず正しいのだけれど、

絶対に「つまらない」。

当たり前のつながりは、その先に語られることを予測として既にその中に含んでいる。

だから、つまらない。

■かといって流れの方向性のない無秩序なつながりは

もっとつまらない。

「裏切り」にも、面白い裏切りとつまらない裏切りとがある。

裏切りとは信頼に裏打ちされた強い期待感があって初めて意味を成すものだからだ。

■しごく当たり前のつながりのそのふたつ先、みっつ先に大きく跳躍するときに、

まだ語られていない道を、

見る者が想像する余地がそこにあるからこそ、

その瞬間に「面白い」が見る者のなかに生まれているのだ。

■「売れる」商品企画について考えたとき、

そういう二元論で捉えてみたらと、ふと思った次第である。

                           <2007.12.22 記>

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2007年12月22日 (土)

■人に見られてこそアートは力を発揮する。『プロフェッショナル・仕事の流儀』 キュレーター・長谷川祐子。

今回のプロフェッショナルは、キュレーターの長谷川祐子さん。

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■アートは人を”自由”にする・キュレーター・長谷川祐子
<2007.12.18 放送> (番組HPより)

■キュレーターという職業を初めて知った。美術館・美術展のプロデューサーのようなものだろうか。

長谷川さんは東京都現代美術館に在籍するかたわら、エルリッヒの「プール」で有名な金沢21世紀美術館の開館に参画したり、海外での現代美術イベントの企画なども手がけるこの道のエキスパートなのだという。

■アートは既にあるものではなく、展示されることによって生まれてくるものである。

初めての「観客」として、その「びっくり」が立ち上がってくる現場に立ち会うことがキュレーター要求される大切な役割だ。

そして、そこに生まれる感動という「状況」は生き物のように存在し、それは必ず観客にも伝わるものなのだ。

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■重さ1tのアルミのカタマリがヘリウムを注入することによって浮かび上がる。

■芸術家に常識は通用しない。

作品の展示に向けたひり付くような混乱のなかで、アーティストはとても出来そうもない要求を突きつけてくる。

そこで「対立」のポジションをとらないことが、長谷川さんのやり方だ。

アーティストと同じ方向をむいて考える。

その上で、できること、できないことを決めていく。

言うことは容易いが、本当にダメだ、という困難な状況に直面したときに、そのスタンスを貫くことは並大抵のことではない。

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■無理難題を克服するからこそ、そこに「感動」が生まれる。

■長谷川さんは「アートの力」を信じている。

それは芸術家について語るなかでのその「言い切り」調に強くあらわれる。

そうでなくてはやっていけないのだろう。その背景にある苦難と困難がいかに大変なものであるかが伝わってくる。

■その「信じる力」の原動力は

『アートに関わらないひとにも「幸せな気持ち」を渡したい』

という強い願いである。

■アートは人に変化をもたらす強い力をもっている。

人のこころを、今までと違った形で世界に向けて開かせる力。

自分のこころの中にある、自分が気付かなかった「もの」に気付かせる力。

その『出会い』と『変化』を作り出すことが長谷川さんの使命としての「仕事」なのである。

それは、現代アートだけに限った話ではなく、「何かを生み出すこと」を生業にしている人に共通した使命であり、よろこびなのだと思う。

                         <2007.12.22 記>

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■『東京美術館案内―名画から現代アートまで』
―比べてわかりやすい東京の美術館徹底ガイド本―

東京生活別冊 エイ出版社 (2007/04
<Amazon評価>
★★★★★(レヴュー数 2件)
■「東京都内にある必見の52館を徹底的に紹介。痒いところに手が届くガイド本」、だそうです。そういえばムンク展、早く行かないと終わってしまう・・・。

■金沢21世紀美術館
■レアンドロ・エルリッヒ 「プール」(2004)
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■[MOT]東京都現代美術館・HP
http://www.mot-art-museum.jp/index/

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■過去記事・バックナンバー 『プロフェッショナル・仕事の流儀』

■『プロフェッショナル・仕事の流儀』番組HP

■茂木健一郎さんのクオリア日記にT/Bさせていただきます。

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■もっと、自由にやっていい。『爆笑問題のニッポンの教養』 環境工学(電気自動車・ELIICA開発)、清水浩。

12月18日の放送は今までの放送の総集編。

第6回(7月6日放送)・電気自動車ELIICA(エリーカ)の話を見逃していたので、ちらりとではあるがELIICAが走る姿を見ることが出来て非常にうれしい。

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■『爆笑問題のニッポンの教養』(番組HPより)
FILE006:「教授が造ったスーパーカー」 2007.07.06放送
慶應義塾大学環境情報学部教授(環境工学) 清水浩

■電気自動車は「遅い」というイメージがあるが、電気モーターの特性として低回転から最大トルクを出せるので本来は異次元的な加速感を味わうことができるポテンシャルを秘めている。

だが、今までは電池の能力が低いためにその能力を発揮できなかったのである。

■慶応の清水先生たちが創ったELIICAは、ようやく性能を発揮し始めたリチウムイオン電池でその真価を見せつけるコンセプトカーなのだ。

特徴的なのは、径の小さな8輪のタイヤ。

その8輪それぞれに60kWのモーターを配し、高加速性能挑戦車で実に0.8Gの発進加速を見せつける。(ELIICA HPのスペック表より)

Wiki
■ELIICA(エリーカ)。Wikipedediaより。
”将来”を予感させる左端の子供がいい味わいだ。

■例外もあると思うが一般論として、通常の4輪自動車は、どんなにトルクのあるクルマでもタイヤの性能限界によって0.5~0.6G程度の加速しか得られない。

また、エンジン→トルコンorクラッチ→駆動系→タイヤという伝達系と、エンジンそのもののレスポンスの問題でホイール・イン・モーターの電気自動車に比べると加速度自体の「立ち上がり」がどうしても緩やかになってしまう。(こちらの方が感覚的には影響が大きいと思われる。)

■まあ、なんだかんだそんな理屈を並べ立てても屁のツッパリにもならず、是非ぜひ、その異次元の加速を味わいたいものである。

そういう意味で爆笑問題のふたりが本当にうらやましい。

■対談の部分で、なぜ電気自動車に取り組んでいるかと問われ、「趣味です。」とキッパリ答えた清水先生もかっこいいが、その本質的意味をつく太田の目線もあいかわらずの切れ味だ。

世の中の先端的なものは、もう一般的なジャンル分けだけでは収まりきれなくなってきていて、子供の頃に好きだったことだとか、体験したこととかそういった「自分の歩んできた歴史」の延長線上に新しいジャンルを作り出す、そういう時代になってきたのじゃないだろうか。

うんうん、そうだよなぁと、深くうなづいた。

■自分の仕事を面白くなくしてしまっている原因は、実は、そういう従来の枠組みでしか考え行動することができない「自分自身」にあるのではないだろうか。

もっと、もっと、好きなことを自由にやっていいのである。

                           <2007.12.22 記>

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■新書・爆笑問題のニッポンの教養
『教授が造ったスーパーカー・環境工学』

■爆笑問題、清水浩 著 講談社 (2007/10/31)
  

■清水浩先生の新刊■
■『温暖化防止のために 一科学者からアル・ゴア氏への提言』
■清水浩 著  ランダムハウス講談社 (2007/12/20)
■21世紀型技術が現状を大きく変える。
1.太陽電池、2.リチウム―イオン電池、3.電気自動車、4.水素製鉄。
(紹介文より)
    

■爆笑問題のニッポンの教養■
■新書版 『爆笑問題のニッポンの教養』
      
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■慶応大学電気自動車研究室 ELIICA BLOGへトラックバックします。

■ELIICA(エリーカ)HP

■過去記事・バックナンバー『爆笑問題のニッポンの教養』

■『爆笑問題のニッポンの教養』、番組HP

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■ドラマ『歌姫』最終話。グッときたぜよ!

久しぶりにドラマで爆泣。

たたみ掛けるような泣かせの連発にすっかりやられてしまいました。

_

■ストーリー■
終戦のときに四万十川の河口に流れ着いた男は記憶を失っていた。小さな漁師町で映画館を営む一家に拾われて十年、四万十太郎は温かい土佐清水の人たちにすっかり馴染み、あたらしい人生を楽しく愉快に暮らしている。そこに太郎の過去を知っているという女があらわれるのだが・・・。

■視聴率8%前後と非常に人気が無かったようだが、ドラマの内容の濃さと視聴率とは反比例するものなのだろうか。

この『歌姫』は、劇団『東京セレソンDX』の伝説的な芝居をTVドラマ化したものだが(見てません)、なかなかどうして「TVドラマ」の作品として最高に面白かった。

■登場人物ひとりひとりの個性が強烈なのは芝居から引き継がれた遺産なのだろうが、全11話それぞれに「グッとくる」ラストシーンがあって、そこにテーマ曲がかぶさるあたりがTVドラマの王道を突き抜けていて気持ちいいのである。

その「お約束」の積み重ねがあって第9話のラストシーン、「太郎と鈴をつつむ『静寂』」が効いてくる。

これは一回しか使えない「必殺ワザ」だから、さぞかしサタケミキオさんは気合を入れたであろう。

■■■ 以下、ネタバレ注意!■■■

■そして最終話。

あー、やっぱり太郎は昔の記憶を取り戻す代わりに土佐清水での10年の記憶を失ってしまったのだな。

と、思ったら映写室に入るなり、いつもの太郎に戻ってジェームスに「実は太郎の記憶も残っている」と告げる。

■「美空ひばりのような歌姫になって、天国にいるお父様にお歌を歌ってあげるの」と自分を慕う、まだ見ぬ娘がいとおしい。これからの自分の人生は娘のためだけに捧げよう。

だから、みんなの前で、いとおしい鈴の前では「及川勇一」であり通す。

決して表情に出してはいけない感情が「及川勇一=太郎」のなかで濁流のように荒れ狂う。

■それに気付いたのか気付かずになのか、鯖子さんの「楽しかったにゃー、ホンマに楽しかったにゃー、頑張るがぞ!頑張るがぞ!」のあたりで見ているこっちの涙腺が決壊寸前となる。

バスに乗ってあっさりと去ろうとする太郎の背中に土佐清水のみんながエールを送る。

走り去るバスを鈴が追いかける。太郎はそれに気付くが振り向かない。

オリオン座では、ジェームスが短い脚本を読み上げる。そこに「太郎」の声がオーバーラップする。

それは及川勇一としての記憶を取り戻す寸前に太郎が書いた鈴へのプロポーズのシナリオだ。

■ここまでこらえてきた「太郎の気持ち、鈴の気持ち」の切なさが一気に溢れ出し、画面が滲んで見えなくなった。

さらば、いとおしい世界。いとおしい人たち。

■そして舞台は現代にもどる。

あれは一本の映画だったのだ。

いとおしい、いとおしい、いとおしい、

大切な「わたしの中の映画」なのである。

                         <2007.12.21 記>

Dvd
■DVD 『金曜ドラマ・歌姫 』
脚本:サタケミキオ 出演:長瀬智也、相武紗季 他 (2008/3月発売予定)
<Amazon評価>
★★★★★(レヴュー数 21件)
   

_
■CD 『青春』 初回限定DVD付きA
長渕剛 × TOKIO (2007/11/28)
<Amazon評価>
★★★★☆(レヴュー数 10件)
■へぇ、長渕 剛の作った曲だったのか。
そういわれてみれば妙に納得。確かに熱い曲だ。
    

■関連記事■
■かなり濃い口。金曜ドラマ『歌姫』。

■TBS 金曜ドラマ『歌姫』番組HP

  
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2007年12月21日 (金)

■DVD 『機動戦士ガンダム』劇場版メモリアルボックス。物欲との闘い。

今日セブンイレブンに寄ったらレジの向こうにコレが置いてあった。

もう発売になったのか・・・。

__2_
■DVD 『機動戦士ガンダム』劇場版メモリアルボックス
監督:富野喜幸(現:由悠季)  サンライズ (1981作品・3部作)
<Amazon評価>
★★★☆ (レヴュー数 106件)

■「もういいじゃん、いちいち付き合ってたらきりが無いよ!」、

という気もするのだが、なんともこう『物欲』がむずむずと動き出してしまうのだ。

「ガルマ 散る」、「大西洋、血に染めて」、「光る宇宙」、「脱出」。

『青春』、というには幼すぎる頃の話だけれど、あの時のお祭りのような盛り上がりがカラダにじわり、じわり、と再生される。

■寒い中ガンプラを買うのに並んだ挙句ホワイトベースしか残ってなかったんだよなーとか、安彦良和の画集買ってボロボロになるまで眺めたよなーとか、「アニメトピア」なんてラジオ番組があってよく聞いてたなーとか、そこで「哀戦士」のテーマ曲を初めて聞いた時に身震いするほどかっこよかったよなーとか、やっぱり「アニメージュ」じゃなくて「OUT」だったよな、とか・・・。

今、40前後のおっさんの半分くらいは、同じような疼きを感じているはずだ。(いや3分の1くらいか?)

■確かにガンダムなんてTSUTAYAで借りればいつでも見ることが出来る。いい大人が大枚はたいて買うもんじゃないだろ。そうだよ、その通りだよ。

けれど行列に並んで買った「ガンプラ」の後遺症なのか、私を突き動かすのはやっぱり『物欲』なのである。

ああ、悩ましい。

                            <2007.12.21 記>

■DVD 『機動戦士ガンダム』劇場版メモリアルボックス
監督:富野喜幸(現:由悠季)  サンライズ (1981作品・3部作)
<Amazon評価>
★★★☆ (レヴュー数 106件)

   
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■矢追さん、出番ですよ!UFOの管轄官庁は文部科学省!?

UFOが盛り上がっている。

Ufo_01_2

■どうやら民主党の山根隆治・参議院議員(59歳、当選2回目)が内閣に質問趣意書を出したのが発端のようだ。

「UFO目撃情報が後を絶たないが、国民的な不安と関心からも確認作業は喫緊の課題だ」という内容だったらしい。

それに対して政府がまともに答えるもんだから話がややこしくなる。

■「航空自衛隊が緊急発進(スクランブル)して鳥などの航空機以外の物体を発見することはあるが、地球外からの飛来と思われる未確認飛行物体を発見した事例は承知していない」とし、いわゆる「UFO」については、「情報収集、研究は行っておらず、わが国に飛来した場合の対応についても特段の検討は行っていない」

というのが、閣議決定された政府の回答。

極めてまっとうで、「クソ」がつくほど真面目な回答である。

■ところが、町村官房長官がまた「個人的には、UFOは絶対いると思っている」なんてお茶目なことを言うものだから、マスコミも「閣内不一致か!?」とか、「所管は文科省だ!」とか妙に盛り上がってしまった。

■どこまでが「真面目」で、どこまでが「洒落」なのか。

町村官房長官が発言したときに「記者団の笑いを誘った」らしいから、たぶん「洒落」なのだろうけれど、その会見の場にいなかった人にはその「感じ」がつかみにくい。

■「それは冗談だろう」と思うのだけれど、こころのなかのどこかで

「もしかしたら・・・」

という部分もあって、町村長官の会見における「場の雰囲気」が取り除かれた『情報』は、嫌でもその「もしかしたら・・・」の部分を刺激するワケである。

■こういう宙ぶらりんな感じは意外と好きだ。

「ガードレールに挟まった三角形の鉄板の謎!!」

以来の感じだろうか。

今後の盛り上がりが楽しみである。

                            <2007.12.21記>

Ufo
■『完全ファイルUFO&プラズマ兵器 友好的エイリアンvsシークレット・ガバメントの地球』
飛鳥 昭雄 著 超知ライブラリー・徳間書店 (2005/8/31)
<Amazon評価>
 ★★★★★(レヴュー数 9件)
■この雰囲気だよなー、やっぱり(笑)。そういや昔、「ムー」なんていう雑誌があったな。学校帰りに立ち読みしてたっけ。最近、見かけないけどまだ頑張ってるのかな。確か学研だったか・・・。

■追記■
さらに混乱するネタをどうぞ。
【フランス政府が公式にUFO情報を公開】(2007.04.04)

Gn2007040407

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■大石英司さんの『代替空港』にT/Bします。

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2007年12月19日 (水)

■冬支度。

20071212_01
■紅葉したモミジとその奥のイチョウとのコントラストがきれいだったので、一枚切り取ってみた。

落ち葉で染まった地面もいい感じである。

これでもう少し天気がよければなぁ、と思うのは贅沢か。

通りすがりに「これ、いいな。」と思った瞬間が一番美しい。

こういうのも一期一会というのだろうか。

                           <2007.12.19 記>

■追記■
その後、いいタイミングで拾うことが出来ました。
2007_12_20_
                           <2007.12.21 記>

  
■■■ 花の写真 ■■■  
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(今回は、花じゃないですが・・・)
     

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2007年12月18日 (火)

■「自分の時間」と「社会の時間」。『爆笑問題のニッポンの教養』 システム生物学、上田泰己。

今回のテーマは、体内時計。

上田先生は「体内時計」を切り口に生命をシステムで捉えようとする新しい生物学界のホープである。しかも、若干32歳で研究チームを率いるリーダー職。すごい人がいるものである。

_ __2
■『爆笑問題のニッポンの教養』(番組HPより)
FILE021:「『体内時計』は いま何時?」 2007.12.04放送
理化学研究所システムバイオロジー研究チーム
チームリーダー(システム生物学) 上田泰己

■体内時計はカラダのいたるところに「時計細胞」というカタチで存在し、それぞれの時間を刻んでおり、放っておくと次第にそれぞれの時計がずれてくる。

実はそれらの時計の基準になる時計が脳内の「視交叉上核」という2mm程度の組織にあって、体中の時計細胞は、この「視交叉上核」とネットワークでつながることによって、全体として同じ時間を刻んでいるのだ。

上田先生は、「真夜中に強烈な光を浴びると体内時計が止まってしまう」という30年来解けなかった不可解な現象の仕組みを解明し、「真夜中に強烈な光を浴びると体中の体内時計の時間がバラバラとなり、あたかも時計が止まっているように見える」ということを実証したことにより世界にその名をとどろかせた。

■「体内時計」においてとても重要なことは、人それぞれに体内時計の時の刻み方が違っており、社会一般の物理学的に定義される時間とは異なるということだ。

例えば一年を通して考えてみた場合、世の中には冬場に「冬眠」したいという人もいるのだという。

マユツバだなぁと思うことなかれ。

冬の日照時間が極めて少ない北欧の人たちには、冬場にウツになる人がいるらしい。

なるほど確かに自分のことについて考えてみると、冬の夕暮れ時は妙に寂寥感を感じるわけで、それも自分の体内時計のリズムは夏場に丁度良く設定されているのかもしれない。

それでも、「私は冬が苦手なので仕事は休みます」なんてことは許されるはずもなく、キッチリと物理学的に定義された時間の中で、社会は無情にもキチッキチッと進んでいく。

無機質な蛍光灯の光に煌々と照らされたオフィスから一歩も出ることなく、朝も昼も夜も、冬も春も夏も秋も無く常に働き続けるいまの仕事のスタイルの中で、そういった「自分の時間」も麻痺してしまっているのだろう。

こう考えると実に非人間的な生活を送っているなとしみじみ思う。

■後半戦は、予定通りに太田の「脱線」が始まる。

世代の差なんてお構いなく、おもむろに「みつばちマーヤ」を語りだす太田。

楽しくてしょうがないと飛び回るチョウチョをマーヤがうらやましがる話があって、太田は、蝶はイモムシから変身した経験があるから楽しいのだという。

これは人生哲学として随分深い話で、暗い青年時代を過ごした太田ならではのコトバであるとおもう。

太田の目には、上田先生がいかにも安定した人格をもっているように見える。それは、挫折を経験せず順風満帆に生きてきたであろう上田先生への妬みでもあり、自分の人生に対する自信の裏返しでもある。

だが、飄々と「常に変わりながらも、全体として安定してるように見えるのが生物だ」と力みの無い回答をする上田先生はどこまでも優等生的で、その太田とのコントラストが面白い。

どうでもいい話かもしれないが、「これから蝶に変身するかもしれないという期待をもっている」という太田に、「今のお前がイモムシだったら、とてもじゃないけど付き合いきれねえ」と突っ込む田中のタイミングが素晴らしく、場違いな感動を覚えた。

改めて、田中あっての太田なのだなぁ、と再確認。

■話の締めくくりとして、これからの生物学について水を向けられた上田先生は「今、生物学は、原爆に対するアインシュタインの相対性理論確立と同じような場面にある」という。

なんだか穏やかでない話である。

今までの生物組織を分解して調査・分析して理解するという方法から、あたらしい細胞を作り出すことによって、その仕組みを理解するというフェーズに移行しつつあるのだという。

それは、「命ってなに?」という問いにダイレクトに答えることになるだろう。そして、その生物学における「相対性理論」的跳躍は上田先生の世代で行われる可能性が高い、というのだ。

物質の質量が膨大なエネルギーに転換することが分かったことで、広島、長崎の悲劇が生まれた。

その過ちは繰り返さない、研究は倫理学や哲学のメンバーと確認しながら進めている、と先生はいうけれど、太田がいうように、それは決してコントロールできるものではないだろう。

知識とは「発見するもの」ではなく、ある状況がそろった時に「自然と生まれてくるもの」であり、ジグソーパズルがある程度完成したときに突然それが何であるかが分かってしまうように、「突如としてと認識されるもの」だとおもうからだ。

世の中は理路整然と動くものではない。

だからこそ、生きていくということは面白いのだ。

                             <2007.12.17 記>

Photo_5
■『脳の時計、ゲノムの時計』―最先端の脳研究が拓く科学の新地平
ロバート・ポラック 著 早川書房 (2000/11)
<Amazon評価>
★★★★ (レヴュー数 1件)
■ものを感じ、意識し、覚える。これらの活動のメカニズムに大きな役割を果たす「体内時計」の秘密とは。脳とゲノムと時間の驚くべき関係を感覚・意識・無意識・記憶などの最新研究と鋭い洞察で解き明かす。(説明文より)
    

■新書 『ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学』
本川 達雄 著  中公新書 (1992/08)
<Amazon評価>
 ★★★★☆(レヴュー数 27件)
■一生のうちに脈打つ心臓の心拍数がゾウもネズミも同じく約20億回であるという話には驚いた。ゾウはゆったりとした時間を、ネズミはくるくると忙しい時間を生きているように見えるけれど、実はゾウもネズミも主観的な人生(?)の長さは全く同じなのかもしれないのだ。
「生き物のサイズの違い」を切り口にした目からウロコの面白い本である。

■爆笑問題のニッポンの教養■
■新書版 『爆笑問題のニッポンの教養』
      
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■過去記事・バックナンバー『爆笑問題のニッポンの教養』

■『爆笑問題のニッポンの教養』、番組HP

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■朝もや。

20071214_01

一面にひろがった朝もやは、

静かに

すべてのよろこびと 悲しみを

モノトーンにリセットする。

                                                        <2007.12.18 記>

  
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2007年12月17日 (月)

■『FX・次期主力戦闘機』その6。次期中期防へ先送り。

■防衛省、次期戦闘機の導入先送り…F22の禁輸解除未定で
 防衛省は15日、現行の中期防衛力整備計画(2005~09年度)で計画していた次期主力戦闘機(FX)の導入について、10年度からの次期中期防に先送りする方針を固めた。
 最有力候補である米国の最新鋭ステルス戦闘機「F22ラプター」の禁輸が解除されるメドが立たないためだ。同省は、代わりに主力戦闘機F15の改修を最優先させることにしている。<以下略>
(2007年12月16日 読売新聞より)

F15j_

■もともと中期防(05~09年度)で導入される予定だった戦闘機は退役するF-4の後継としての7機であって、次に持ち越すというのは、まあ妥当な判断だとおもう。

米国は来年大統領選挙だし、日本も政治的に不安定だし、何か決めようとしたところで本当に決められるとも思えない。

■さらに、ミズーリ州でのF-15空中崩壊の原因が構造部材の金属疲労だった可能性も出てきていて、耐用年数が見直されることになるかもしれない。

そうすると、またさらに話がこんがらがりそうな雲行きで、そういう意味でも「しばらく静観」がいいのだろう。

                            <2007.12.17 記>

Photo_2
■DVD 『ディスカバリーチャンネル 航空戦の新時代』
<Amazon評価> ★★★★★(レヴュー数 2件)
■米軍の将来航空戦力。F/A-22、F-35等の第5世代戦闘機から、さらに先をいく無人機まで。

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■関連記事■

●国産・第5世代実験機『心神』の予算とスケジュールが公表されたので、前回の記事に補足します。
■『FX 次期主力戦闘機』 その5。航空少年は夢を見れるのか?

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■カバ、恐るべし。『知られざるカバの世界』

「実は、アフリカ大陸で最も多く人間を殺害する大型野生動物はカバである」、なんて信じられるだろうか。

Photo_3
■地球ドラマチック 『知られざるカバの世界』
原題:Hippos – The river beast
制作:National Geographic(アメリカ)2006年

■カバといえば大きな口をあけてあくびするユーモラスな動物だ思っていたが、こんなにも獰猛な一面があるとは驚いた。

・体重2t~3tにもなるカバは、その巨体にもかかわらず短距離であれば時速40km/hもの速さで走ることが出来る。もちろん人間より速い速度だ。

・その大きな口は150度もの角度で開き、30cmもの長さになるキバは鋭く噛む力も強大で、ワニの分厚い皮膚ですら引き裂く力がある。

・テリトリーに侵入するものを許さない獰猛さをもっている。その鋭いキバで噛み付き、ときに相手を水中に引きずりこんで溺死させる。それは侵入するものが人間であっても同じである。

Photo_4
■カバがガバッと口をあけたところ。(苦;)

■番組では、小さなカヌーに乗ってカバ見学ツアーに参加した男性が不用意にカバの子供に近づきすぎたために母カバに襲われ、その巨大な万力のような口で上半身ごと噛みつかれて瀕死の重傷を負った例や、夜間のジャングルでカバの通り道にいた男性が猛スピードで戻ってきたカバに跳ね飛ばされて死亡したと思われる例が紹介された。

かなりショッキングな話である。

■人(カバ)は見かけによりません。

ご用心。ご用心。

■NHK教育 地球ドラマチック 『知られざるカバの世界』

                             <2007.12.17 記>

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2007年12月16日 (日)

■映画 『ブレードランナー』 DVD-BOX アルティメット・コレクターズ・エディション・プレミアムに興奮!

待ちに待ってた『ブレードランナー』DVD-BOX プレミアムが届きました!!!
(下の画像をクリックするとAmazonの書評が開きます。)

Photo
おー、これは、もしかして中にはフォークト=カンプフ検査機が入っているのか・・・?

01

・・・なーんて、入ってるワケないだろ!
(↑ 完全に浮かれてる)

というわけで、さっそく中身を確認してみた。
  

■もちろん、気になるのは「ポリス・スピナー」

Iso_front_up_01
Fr_upr_01 Iso_rr_01

スピナーのデザインが好きで、フィギュアを探したのだけれども

なかなか見つからず、すっかりあきらめかけていたので

これは、本当にうれしい!

ちゃちな感じもなく、大満足。
    

「ガフが作った折り紙の『ユニコーン』」のフィギュア。

05

これは手に取るまで

「何だかビミョーだなー」と思っていたのだが、

意外とこれがイケている。

テーブルの上に置いて眺めると どこかから

「しかし彼女も惜しいですな。短い命とは!」

というガフのセリフが、ヴァンゲリスの音楽とともに

イメージとして鮮烈に甦ってくるのだ。

素晴らしい!
    

■見る角度で画像が変わる「レインティキュラー」。

Photo_4 Photo_3

・・・これは何かに使えるのだろうか。
   

シド・ミードのイメージボードと絵コンテ。

_ _5 __2

左の紙ファイルに右側のカード8枚が挟んである。

なかなかキレイだし、プチ画集的な感じでこれも満足。
  

■というワケで「付録」だけで十分盛り上がることが出来た。

さて、あとはファイナル・カットをじっくりと鑑賞しよう。

本編(ファイナル・カット)1枚+残りの4バージョン収録の1枚

さらに特典ディスクが3枚あって、計5枚のDVD。

結構、消化に悪そうなメニューではあるのだが・・・。

まあ、慌てずに正月にでも見ましょかね。

                            <2007.12.15 記>

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ブレードランナー製作25周年記念 【10,000セット限定生産】
■DVD 『ブレードランナー』 アルティメット・コレクターズ・エディション・プレミアム(5枚組み)

監督:リドリー・スコット ワーナー (2007/12/14 )
出演:ハリソン・フォード ルトガー・ハウアー ショーン・ヤング 他
<Amazon評価>
★★★★ (レヴュー数 20件)
■ちょっとやり過ぎ感は否めないけれども、お祭りだからしょーがないやね。
   

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ブレードランナー製作25周年記念【初回限定生産】
■DVD 『ブレードランナー』 アルティメット・コレクターズ・エディション(5枚組み)

<Amazon評価>★★★★☆(レヴュー数 20件)
■おもちゃに興味の無い大人なひとは迷わずこちらでしょう。
  

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■CD 『ブレードランナー』・サントラ
曲:ヴァンゲリス (2007/2/21 )
<Amazon評価>★★★★★(レヴュー数 4件)
■サントラも、いつの間にか再版したようです。
ブレードランナーは何といってもヴァンゲリスの音楽が無ければ話にならない。抜群にかっこいいテーマ曲も最高だが、愛のテーマやメモリーズ・オブ・グリーンも捨てがたい。目を閉じてしみじみブレードランナーの世界に浸るのもいい。
■ヴァンゲリスといえば『炎のランナー』だ!という人には、こっちのヴァンゲリス・ベスト盤もあり。
  

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2007年12月14日 (金)

■残照のそらに三日月がニヤリと笑う。

2007_12_14_

風に疾く流れる雲のうえを

高く、三日月が笑っている。

                          <2007.12.14 記>

  
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2007年12月13日 (木)

■フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン。伝説を現実に。

■NASAは10日の定例記者会見で、「2020年までに人類を再び月に送り込むと同時に月に有人基地を建設する」という方針を明らかにした。
 NASAの新しいタイムテーブルによると、スペースシャトルが引退する2010年からは新しい有人宇宙船の開発に予算を集中させ、2016年までに次世代有人宇宙船の運用を開始、その後の4年で人類を再び月に送り込み、有人宇宙基地の建設に着手するとしている。

【Technobahn 2007/12/11 記事より抜粋、編集】

Photo

■アポロ計画をソ連との軍拡競争を背景として成し遂げられたものだと捉えるならば、今回の計画にドライブをかけているものは中国の台頭と資源確保の争いであろう。

けれども、そういった政治的な背景は抜きにして、純粋にその成功を祈りたい。

■アポロ17号が最後に月へ着陸した1972年当時、私は4歳であり、アポロ計画は全く記憶に残っていない。

「実は人類は月に到達していなかった」などという映画『カプリコン・1』並みのトンデモ話を真に受けてしまうくらい、それは伝説であり、おとぎ話なのである。

だから現実として、その姿を拝みたい。それが、

「アポロ11号の興奮」を知らない世代の切なる想いなのだ。

                          <2007.12.13 記>

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■『プラネテス』<Vol. 1>
幸村 誠 著  講談社 (2001/01)
<Amazon評価>
★★★★★(レヴュー数 51件)
■ロボットもエイリアンも登場しない宇宙開発物語。広大な宇宙とそこに佇む人間の内面に拡がっていく圧倒的孤独。感動に震えながら読みました。
文句無く、名作!(全4巻)
  

From_the_earth_to_the_moon
■DVD 『FROM THE EARTH TO THE MOON』 【MOON BOX】
製作:トム・ハンクス  (2001/03/14 )
<Amazon評価>
★★★★★(レヴュー数 10件)
■「名作、傑作」というのに弱く、つい買ってしまったのだけれど、まだ見ることが出来ないでいます・・・。
   

■関連記事■
■かぐや、月に到着す。

■Technobahn記事「NASA、2020年までに月に人類を再び送り込む」

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■F-35・ライトニングⅡ試験飛行再開。

■F-35「ライトニング II」統合攻撃戦闘機(JSF : Joint Strike Fighter)がテキサス州フォートワースにあるロッキード・マーチン社の飛行場において約7ヶ月ぶりの試験飛行に成功した。
F-35は航行用電子機器とジェットエンジンのブレードに不具合が見つかったため5月3日の飛行を最後に飛行試験を停止、修正作業が続けられていた。

【Technobahn 2007/12/9 記事より抜粋、編集】

Photo_3

■F-35の飛行試験が7ヶ月も止まっていたとは知らなかった。

試験に不具合は付きものだけれど、半年近く飛べなかったというのは結構な痛手だろう。

量産に向けた開発といえど、180kN近い大出力エンジンであるF135の開発と、鬼のように複雑であろう飛行制御の開発は、やはり一筋縄ではいかないということか。

■F-35Aの実戦配備予定は2008年だったと思うが、残り1年で半年分の開発遅れをリカバリーするのは困難だろうから、かなり後ろにずれ込むことだろう。※2008.07.15時点 での配備予定はF-35Aが2013年、F-35B,Cが2012年らしい。(出典:Wikipedia)

そうするとF-35Aに続いて開発されるSTOVL(短距離離陸・垂直着陸)仕様のF-35B、艦載機仕様であるF-35Cの開発にも影響が出るのが確実で、膨れ上がった開発費の問題も含めて、ちょっとあやしい雰囲気が漂ってくるのである。

少し注意をして眺めよう。

                            <2007.12.13 記>

X
■DVD 『X戦闘機』 ―X32 vs X35―
ドキュメンタリー (2006/02/24)
<Amazon評価>
 ★★★★★(レヴュー数 1件)
■ボーイングX-32とロッキードX-35。その開発・試験飛行を現在進行形でカメラが映し出していく。飛行機ファン垂涎のDVD。お勧め!!!

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■おまけ■

_hmdshelmet_mounted_display_system _
■Fー104以来、久しぶりに「最後の有人戦闘機」と呼ばれるだけあってF-35はコクピットもハイテク。
思い切って従来のHUD(ヘッド・アップ・ディスプレイ)を廃止、ヘルメットのバイザーに直接情報を映し出すHMDS(Helmet Mounted Display System)を採用する。うーん、何だか宇宙人みたいで怖いですな。

   
■動画・STOVL仕様、X-35Bの飛行映像 【YouTube:音声に注意】
■コクピット後方にあるリフト・ファンのハッチが開くところが身震いするほどカッコイイです。

■Technobahn記事「F-35ライトニングII、約7ヶ月ぶりに試験飛行に成功」

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2007年12月10日 (月)

■コトバの支配からの逸脱。『爆笑問題のニッポンの教養』 社会言語学・田中克彦。

今回のテーマは言語学。

冒頭、「あんまり、質のいい漫才ってないんだよね。」と、さりげなく強烈なパンチが飛んできた。そのあたりから既に只の老学者ではないな、という雰囲気である。

Photo_4
■『爆笑問題のニッポンの教養』(番組HPより)
FILE020:「コトバから逃げれられないワタクシ」 2007.12.04放送
一橋大学名誉教授(社会言語学) 田中克彦

■非常に密度の濃い回であった。

「隙あらばコトバの支配から逸脱してやろう」とする姿勢をもっている二人の会話は、とんとんとんと転がっていく。

世代の差を全く感じさせないそのテンポの良さが気持ちいい。

■50年という長い年月「コトバ」というものに向き合ってきた田中先生によると、「コトバ」とは以下の性質を持つものだという。

①自分の言葉は、自分の母親を取り替えることができないのと同じように、生涯取り替えることができない。

②人はひとりでに何かの言語を身につける(「母語」)のだが、それは12,3歳までに型が出来上がり、「発音のパターン」や「考え方」が決まってしまう。

③発音の仕方の発達は、極めて生理学的なものとして始まるが、次第に言語によって支配された「社会的な檻」の中に閉じ込められてしまう。セックスのような極めて私的(ワタクシテキ)な場面に於いても、「コトバ」による社会的な支配からは逃れられない。

■「コトバ」があるから人間は世界を認識できる。

逆に言えば、「コトバ」が無ければ「認識」は生まれない。

「肩こり」というコトバがあるから「肩がこる」という認識が生まれるのであり、「巨乳」というコトバがあるから、その新たな価値観(笑)が生まれてくる。

その意味で社会・文化は「コトバ」によって定義される。

■ホモ・ロクエンス(homo-loquens)、言葉を持つ点を人間の本質とする人間像。

旧約聖書、創世記第11章。かつて言葉は一つであったが、人々が結束して天に届くバベルの塔を築こうとしたことが神の怒りに触れ、人々の言葉は散りぢりになった。

それ以来、存在している事実は一つだが、それぞれの社会・民族によって言葉という色眼鏡で見てしまうがために、共通の理解に至ることは無い。

さらに、『爆笑問題』という名前が社会問題をネタとすることを要求し、表現することに制約をかけてくる、と太田が悩むように、「コトバ」は社会・民族の壁を作るだけでなく、『個性』をも型に嵌めようとする。

■コトバを発明したことによって人間は『想像力』を獲得し、地理的、時間的制約から自由になり、さらには空想することで物理的制約をも越えることが出来るようになった。

そして社会の中で「コトバの意味」を共有することで、他人の経験・創造を自らの体験として再生することが可能となり、その地理的、時間的、物理的自由度は爆発的に発達した。

それが人間のいまの繁栄を生んだというのは確かだろう。

■けれど、それによって失われたものもある。

それは、「コトバ」というものは「音のつながり」で出来ているという性質上、絵であれば一瞬で伝えられることを、「イ」→「ヌ」、というふうに順を追わなければ表現できない、というコトバの特性による時系列の不自由さだけによるものではなく、

「映像という表現でも、何かを伝えようとして編集すると何か大切なものが抜け落ちる感じがある。それはコトバによる文章の編集と全く同じ構図じゃないか」

という太田の感覚に現れているものだし、

「言葉に出した瞬間にちょっと自分の気持ちとズレがある。それが恥ずかしいから茶化してやろう」という田中先生の態度に現れているものである。

■われわれがその思考の方法ゆえに、決して「コトバ」の檻から逃れることが出来ないものだと認識したとき、太田や田中先生のような、「世の中をちょっと茶化して楽しんでやろう」という姿勢こそが、コトバによって絶対的に拘束された思考を少しでも相対化、客体化させうる力強いアプローチなのだと思う。

力みかえった議論は平行線をたどり、決して交わることは無い。それを茶化して笑い飛ばすようなユーモアとそれを楽しむ余裕が、実は深い相互理解を生み出すものなのかもしれない。

                             <2007.12.10 記>

■追記■
番組の中で田中先生が言っていた

「人間は一生、自分の顔を直に見ることなく死んでいく」

というコトバが妙に印象に残った。

Photo_9
■新書 『ことばと国家』
田中克彦 著 岩波新書 (1981/11)
<Amazon評価>
 ★★★★★(レヴュー数 5件)
■番組の中で先生は、戦争前後の国家による思想統制(英語禁止・教科書墨塗り)に対する憎しみがあって、そこから脱することで世の中を公平に見られるようにしたい、と語っていた。その本質的なところが本書にまとめられているのかもしれない。
   

■爆笑問題のニッポンの教養■
新書版 「爆笑問題のニッポンの教養」
      
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

■過去記事・バックナンバー『爆笑問題のニッポンの教養』

■『爆笑問題のニッポンの教養』、番組HP

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2007年12月 9日 (日)

■【書評】『ベストセラー小説の書き方』 ディーン・R・クーンツ。小説は売れなければ意味が無い。

急に小説が書きたくなった、というわけではない。

けれど、何となく気になって手にとって見た。そういう本である。

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■『ベストセラー小説の書き方』(朝日文庫)
ディーン・R・クーンツ著 朝日新聞社 (1996/07)
<Amazon評価>
★★★★ (レヴュー数 27件)

■結論から言えば、とても有意義な本であった。

一流のSF作家であるクーンツの小説に対する真摯なスタンスが明確に打ち出されていて分かりやすい。

それは、「読者に読まれなければ小説を書く意味が無い」という強い信念である。

■その為に、クーンツ自身が会得した「売れる書き方」を惜しげもなく(時に自信過剰ではあるまいかと思うほどに)開陳しているのである。曰く、

●【書き出しの3ページまでに主人公を過酷な困難に放り込むこと。】
●【さらに相次ぐ困難で主人公を追いつめること。】
●【最後に訪れる究極の困難を主人公が克服する結末は賢明でスリリングなものであること。】

非常に納得のいく示唆である。

それは小説におけるプロットの組み方を指し示しているだけではなく、「売れる」映画のシナリオにも当てはまる法則だ。

■この本は小説やシナリオをこれから書こうと思っている人に対する良きアドバイスを提供するが、

「読者」として小説を楽しむ者にも、「物語の骨格」を理解することで得られる作品に対する新たな見方を提供する。

■他の類書と同じく、「読んで読んで読みまくれ」、「書いて書いて書きまくれ」ということが大前提として提示されるのだけれども、

その読み方、書き方について極めて具体的で分かりやすい道を照らし出す本として、最適なガイドブックなのである。

                       <2007.12.09 記>

■『ベストセラー小説の書き方』(朝日文庫)
ディーン・R・クーンツ著 朝日新聞社 (1996/07)
<Amazon評価>
★★★★ (レヴュー数 27件)
    

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■映画 『グエムル・漢江の怪物』。必然として立ちはだかる理不尽な現実。

あんまり期待せずに見る映画には意外と当たりが多い気がする。この映画もそういった想定外の興奮を味合わせてくれた作品である。

●●● 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●
    
No.09  『グエムル・漢江の怪物
          監督: ポン・ジュノ  日本公開:2006年9月
      出演: ソン・ガンホ コ・アソン 他

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■『グエムル』という作品はモンスター・パニック映画という形式を借りてはいるが、同時に家族の結束を描いた人間ドラマであり、横暴な社会に対する体制批判であり、「生き物としての【人間】」を写し撮った擬似・ドキュメンタリーでもある。

この映画の凄いところは、それぞれのテーマが干渉しあうことにより焦点がぼやけるどころか、目に見えるカタチで現れる「グエムル(怪物)」というケタ外れの牽引力によって、ますます各々のテーマが強調される点にある。

そしてこの映画の質の高さが、グエムルの「怪物としての質の高さ」によって維持されるが故に、不朽の名作『エイリアン』と肩を並べる「モンスター映画の傑作」と呼べるだけの価値があるのだ。

__3 Photo _

■ストーリー■

ソウルの中心を流れる漢江(ハンガン)。休日の河川敷でくつろいぐ人々の前に突然正体不明の巨大怪物(グエムル)が現れ、逃げ惑う人々を殺戮、捕食していく。ついには売店ではたらく男、カンドゥの目の前でその娘を連れ去り、漢江へと消えてしまった。

だが、娘のヒョンソから携帯電話がかかってきたことで、彼女がまだ生きていることを知ったカンドゥとその家族は、怪物との接触によるウイルス感染防止の為に隔離されていた病院を抜け出し、決死の覚悟でヒョンソを救出に向かうのだが・・・。

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DVD 『グエムル-漢江の怪物-』 スタンダード・エディション
監督: ポン・ジュノ  日本公開:2006年9月
出演: ソン・ガンホ コ・アソン 他
<Amazon評価>
★★★☆ (レヴュー数 51件)

■■■ 以下、ネタバレ注意 ■■■

■グエムルが登場し、暴れまわって去っていくまでの一連のシーンが圧倒的に素晴らしい。

公園の売店を営む老父と少しぬけた感じのする息子カンドゥ。焼きイカの足を一本くすねた、くすねないが問題となるような平和な昼下がりの場面から、突如として「訳のわからないもの」に襲われるという不自然さ。

怪物に付き物の「暗闇」とか「じめじめ」といった雰囲気とはまったく正反対の日常的な明るい日差しの中にハッキリとした存在として現れる不条理な「暴力」。

何が起こったかわからないままに殺戮されていく人々。

目の前で娘が連れ去られたという現実が認識できず、ただ呆然と座りこむカンドゥ。

その「日常生活に突如として侵入してくる意味不明の圧倒的暴力」は、9.11でニューヨークの人々が体験したこと、そのものである。

__2

■素晴らしいのは、その舞台設定だけではない。

画面の切り取り方、音響の聞かせ方といった演出が鳥肌モノなのである。

カメラは誰かの「視覚」、「聴覚」をモニターする。

すぐそばに怪物がいるのだけれども、その人物に『それ』が認識できるまでカメラには映らず、マイクにも入らない。

その人物が実際に認識していることを映画として再生するという手法は、見ている者の中に『その人物の主観』を作り出し、観客はその人物の目で、耳で「現場」に立ち会うことになるのだ。

ヘッドフォンで音楽を聴きながらツメの手入れをしている女性のシーンが、その際立った例である。

最高のテクニックだと思う。多分よくある手法なのだろうけれども、ここまで長いシーンで、それも真昼間の公園という開かれた環境で、その異常なまでの臨場感を継続させた成功例は少ないのではないだろうか。

■一方、そのシーンの素晴らしさと同じくらい、いや、それ以上に人間の描き方の生々しさが強烈なのである。

食欲、金銭欲、睡眠。

どんなに緊迫した状況でも、どんなに悲しい状況でも、映画の登場人物たちは「人間の動物的側面」をこれでもか、これでもか、と見せつける。

大いにルール違反である。

そういった状況においては、「飲む、喰う、寝る、出す」は禁じ手であり、登場人物はそういった生理現象から全く自由でただひたすら緊張におびえ、怒りと悲しみに震える、というのが約束事なのである。

カンドゥとその父、定職の無い弟、オリンピック級のアーチェリー選手の妹。

彼らは可愛いヒョンソを救い出すという強い目的をもって行動する。だが、監督は彼らの眠気や食欲を繰り返し描写することによって、ヒーローではない、「なまの人間」であることをひたすら強調するのだ。

それは、この映画を「予定調和の作られた物語」となることを頑なに拒否する監督の強い姿勢なのである。

__3

■汚染物質、ウイルス感染、エージェント・イエロー、悪い科学者、一方的な米軍、頼りにならない政府、反米デモ。

それらは、怪物を生み出し、怪物の恐怖を増大・拡散させる役割を担っている。

と同時に、カンドゥ一家を「怪物」との対決へと追い込む理不尽な力としてはたらいている。

そして重要なのは、怪物の存在を含めた、その「理不尽な力」は実は「必然」として展開してくるということだ。

この手の映画ではスピルバーグの映画『ジョーズ』で、たまたま酸素ボンベを傍らに見つけたロイ・シャイダーのように、「偶然」が最大の危機を乗り越える鍵となるのが「定説」である。

それは、「主人公たちは必ず助かる」と期待している観客の思いに答える約束事なのだ。

だが、それはたやすく裏切られ、怪物に単身立ち向かった老父は必然的に殺されてしまい、獰猛な怪物に狙われた者の必然としてヒョンソは助からず、秘密を知る者に対する必然としてカンドゥ兄弟の頭上で猛毒のエージェント・イエローが散布される。

何故われわれが、こんな不幸に巻き込まれたのか。

それが物語の状況から導かれる必然であるからこそ、決して逃げ切れない運命であるからこそ、やりきれない。

その矛盾、不条理に対するカンドゥ兄弟のやりきれない激しい怒りがクライマックス・シーンで怪物にぶつけられる。

Photo Photo_2 Photo_3

■そのクライマックス・シーンと対比的なラストシーン。

そこは、しんしんと雪の降る静かな夜。

たぶん、一族で唯一生き残ったのであろうカンドゥと、娘が命がけで守った少年がメシを食べている。

テレビでは、あの事件でのウイルス騒動がウソの情報によって引き起こされた可能性があることを報じている。

けれど、そんなことはカンドゥと少年には関係のないことだ。こうして二人でメシを食っていることが、彼らにとって何よりも大切なことなのだ。

■映画の中盤、一家がちゃぶ台を囲んでカップラーメンをすすっているシーンがある。

気がつくと、まだ見つかっていないはずのヒョンソがいつの間にか一緒に食卓を囲む輪に入っている。何事もないかのようにヒョンソに食べ物を渡すカンドゥ。

家族で食卓を囲むこのシーンが、この映画の中での唯一の救いである。

たとえそれが夢の中の話であったとしても、この救いようのない物語にそれを挿入するポン・ジュノ監督のやさしさが私は好きだ。

Photo

                         <2007.12.09 記>

■STAFF■
監督/原案 : ポン・ジュノ
脚本      : ポン・ジュノ/ハ・ジョンウォン/パク・チョルヒン
クリーチャー・デザイン : チャン・ヒチョル
VFXスーパーバイザー  :  ケヴィン・ラファティ

■CAST■
パク・カンドゥ      ・・・ ソン・ガンホ
パク・ヒボン(父)    ・・・ ピョン・ヒボン
パク・ナミル(弟)    ・・・ パク・ヘイル
パク・ナムジュ(妹) ・・・ ペ・ドゥナ
パク・ヒョンソ(娘)  ・・・ コ・アソン

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2007年12月 6日 (木)

■ヨメナ。民さんは野菊のような人だ。

「民さんは野菊のような人だ。」

と言うのは『野菊の墓』の政夫だが、確かに可憐な花である。

_2007_11_19_
■カントウヨメナ (関東嫁菜)。

キク科、ヨメナ属(シオン属)。

ヨメナだとばかり思っていたが、ヨメナが咲くのは

中部以西からのようで

関東で咲くのはカントウヨメナなのだそうだ。

■先月の末ごろ、家の近くの日当たりの悪い土手に

ポツンと一輪だけ咲いていた。

ヨメナは本来、地下茎を伸ばして群生するものらしいから

どうやらコイツは「はぐれ菊」というわけか。

寒風の中を凛々しく茎を立てて咲くこの花に、

可憐さの内にひそむ女のつよさのようなものを感じた。

                       <2007.12.06 記>
     

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■「スミマセン」の伝染に気をつけろ。欽ちゃんのあったかい失敗哲学。

テレビで欽ちゃんが面白いことを言っていた。

Photo
■茨城ゴールデンゴールズ・ウエブサイトより。

■欽ちゃんの野球チーム「ゴールデンゴールズ」のありかたとして、選手がプレーで失敗した時に、

すみません。申し訳ないです。

と、本人がうなだれるようなチームはイヤだ。周りが暗くなるだけじゃないか。

『失敗』は失敗と思ったときに、そこで初めて失敗になる。

失敗しても、あー、失敗しちゃった、てへ。という柔らかい雰囲気を作れるチームでありたい。というのだ。

■いかにも欽ちゃんらしいコトバだな、と思うと同時に、「なるほどなー」と妙に感心してしまった。

うなだれて、『すみません』と謝ったところで何も生まれない、というのはその通り。生まれてこの方『すみません』と謝ってばかりいる自分がそう思うのだから、間違いはない(笑)。

■失敗した人が『すみません』とうなだれるのは、もちろん本人が皆に申し訳なく思っている訳だけれども、そこには周りの視線に対するゼスチャーとしての側面が強くあるように思う。

『すみません』とすぐにうなだれる人は、そういう周りの視線に敏感に反応する人なのだ。

■つまり、『すみません』とうなだれる人とその周りにいる人たちは、たとえ彼を責めたてる明確な意図が無かったにしても、その人と周囲の仲間とのあいだに彼を責め立てるような雰囲気が生まれてしまっているのではないか。

うなだれる彼と周囲の仲間とは、ある意味で共犯関係にあるのではないか、ということだ。

しかも、その陰々滅々とした雰囲気は本来あかるく健全であった他の選手たちの気持ちにも容易に伝染し、身体を固くさせ、うまくいくものもうまくいかないようになっていく。

■そういう陰々滅々を吹き飛ばすのが、周囲のあたたかい笑いなのである。

あー、失敗しちゃった、てへ。

が、出てくる為には本人の意識が必要なだけでなく、それを導き出す周りからの呼び水が必要であり、それが「明るくタイミングのいいツッコミ」だったりするのではないだろうか。

そうして『失敗』を『笑い』に変換し、その「間」とか「リズム」を楽しめるようになるとチームは強くなる。

元気のある活性化した組織は、あたたかい思いやりをその背景にもった「明るい笑い」がある場所から自然と生まれてくるものであり、意図的に無理やり作り出せるものではない。

■自然と笑いが生まれてくるようなあたたかい信頼関係を築くこと。

組織の意識を変革するとかそういうお題目を唱えるビジネス本が多く出回っているけれども、

そういう基本的なことこそが大切なのではないだろうか。

と考えた次第である。

                          <2007.12.05 記>

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■ 関連HP ■
■茨城ゴールデンゴールズ・ウエブサイト 
   

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2007年12月 4日 (火)

■映画 『プラダを着た悪魔』 メリル・ストリープの演技に脱帽。

女房がDVDを借りてきて見はじめたのを脇から眺めているうちに、思い切り引き込まれてしまった。

●●● 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●
    
No.08  『 プラダを着た悪魔
     ― THE DEVIL WEARS PRADA ―
          監督: デビッド・フランケル  日本公開:2006年11月
      出演: メリル・ストリープ   アン・ハサウェイ
 

主人公が採用面接にやってきたファッション誌の編集部。どうも様子がおかしい。だれもがビクビクしている。次第に高まる緊張感。

そして女帝ミランダは登場するなり速足でオフィスを横切りながら今日の指令を一気にまくし立てる。

完璧なファースト・シーンである。

メリル・ストリープの流れるような長台詞に圧倒され、思わず拍手をしそうになった。

     Photo_2

■ストーリー■

名門大学を卒業し、ジャーナリストになるべくニューヨークにやってきたアンドレア・サックス(アン・ハサウェイ)は、幸運にも、世界で最も有名なファッション雑誌『RUNWAY』の編集部で働くことになる。だが、アンドレアがアシスタントとしてつくことになった編集長ミランダ(メリル・ストリープ)は「悪魔」のような上司だったのだ。

常にファッションを気にして最新のモードを身にまといつつ、テキパキと迅速に無理難題をこなすことを要求される。しかもミランダの要求は一方的で質問を許さず、かつ要求を満たせないことは即、解雇を意味する。ファッション界にご意見番として君臨するミランダは皆の憧れの的であり、彼女のもとで働きたいという者はいくらでもいるのだ。

果たしてアンディは職を全うし、ジャーナリストとしての第一歩を踏み出すことはできるのか。

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■DVD 『プラダを着た悪魔 (特別編)』
監督: デビッド・フランケル  日本公開:2006年11月
出演: メリル・ストリープ  アン・ハサウェイ
<Amazon評価>
★★★★ (レヴュー数 89件)

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■■■ 以下、ネタバレ注意 ■■■

■恋と仕事と、どっちを取るの?

というようなラブコメ的映画かと思ったら大間違い。

骨太のエンターテイメント作品なのだ。

■主人公アンディの成長物語としての筋書きがしっかりしている。

素朴な田舎娘が猛スピードで進行していくファッション・ビジネスの世界に放り込まれ、次第に洗練された女性へと成長していく。けれど、その途中で捨ててきたものがどうしても気にかかる。

だが、依然として状況は猛然と進んでいき、じっくりと自分を見つめなおす余裕などは無い。彼女が仕事にのめりこめばのめりこむほど、そのギャップは大きくなり、「何かが違う。」という説明しがたい不安に襲われる。

そして、彼女の前に道が開けたその瞬間に「この道は違う!」と自力で気付く。その開放感が見るものを幸せな気分へと誘うのだ。

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■ストーリー展開も素晴らしいのだけれど、演出もテンポが良くキビキビとしていて小気味いい。

特に、ナイジェルのコーディネートでアンディが洗練された美しい女性へと変貌していくシーン。

忙しくニューヨークの街を速足で進むアンディをカメラが追う。一瞬、死角に入ったかと思ったら違うファッションに変わっている。

そのカットのつなぎ方がリズミカルで、かつセンスを感じさせる。

■ミランダ役のメリル・ストリープの演技も絶品だ。

常にファッション・シーンのことを考え、流れるように的確な指示を出していく超一流の編集長。

魑魅魍魎が跋扈するファッション業界の頂点であり続ける女の有無を言わせぬ迫力は非人間的ですらある。

それだけに、アンディに一瞬みせた素顔の気弱さが際立ち、見る者の胸を熱くさせるのである。

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■That’s all.というミランダの決め台詞がかっこいい。

■ラストは、ミランダの元から独立する夢が潰えてしまったナイジェル以外、みんながハッピーなカタチで物語は収束する。

そこでアンディの希望に満ちた新しい道を描くだけでなく、ミランダの生き方をも同時に肯定するところが心憎い。

そのあたりの人生へのあたたかい視線が作品に深みを与えているのだと思う。

                            <2007.12.04 記>

■スタッフ■
原作: ローレン・ワイズバーガー
監督: デビッド・フランケル
脚本: アライン・ブロッシュ・マッケンナ
衣装: パトリシア・フィールド
音楽: セオドア・シャピロ

■キャスト■
ミランダ(「RUNWAY」編集長)・・・ メリル・ストリープ
アンドレア(新米アシスタント)・・・ アン・ハサウェイ
ナイジェル(敏腕編集者)・・・ スタンリー・トゥッチ
エミリー(シニアアシスタント)・・・ エミリー・ブラント
クリスチャン(著名なエッセイスト)・・・ サイモン・ベイカー
ネイト(アンディの恋人、シェフ)・・・ エイドリアン・グレニアー

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2007年12月 3日 (月)

■あいさつ。

地平線から低くのぼり始める太陽は

大気中の水蒸気に 青を奪われ

ぼんやりと赫く浮かび上がる。

     
空に、雲ひとつ。

おはようさん。

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                          <2007.12.03 記>

  
■■■ 空の写真 ■■■  
↑カテゴリー・【空の写真】へのリンクです。

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2007年12月 2日 (日)

■『電脳コイル』 最終回。ちゃんとサヨナラをすること。

「痛みを感じる方向に出口はある。」

そのセリフにやられました。

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■DVD 『電脳コイル』 第1巻 限定版
原作・脚本・監督 磯 光雄 (放映2007.05.12~)
<Amazon評価>
 ★★★★☆(レヴュー数 24件)

■つらいこと、認めたくないこと。

それは、こころの奥の部屋に閉じ込めて鍵をかけて

なかったことにしてしまう。

■けれど、その感情はこころの中で、

ここにいるよ、まだいるよ。と

聞こえぬ声をあげ、うづきつづける。

■忘れたことにしてしまったが故に

その正体のわからない「不安」は

黒い影となってたちあがり、その日常を蝕んでいくのだ。

■本来消えていくはずのその感情に

ちゃんとサヨナラをすること。

それは、その悲しい事実を

しっかりと正面で受け止めることでしか成し得ない。

それが、生きていくということなのだ。

■ハラケンが交通事故で死んだカンナに、

猫目が汚名を着せられ葬り去られた父親に、

そして優子(ヤサコ)と勇子(イサコ)が

あっちの世界にいるお兄さんに。

■それぞれが、それぞれのサヨナラをちゃんとすること。

それが、ひとりで生きることのできる大人に近づく

一歩目だとするならば、

その歩みは、その歩みの分だけ

それぞれの今を生きている大切な人たちと

しっかりと つながっている。

  
それは何もコドモだけに限ったテーマではない。

  
「空の欠片(そらのかけら)」(TV放送バージョン)
                  作詞/作曲 池田綾子

この道を 進んだなら 
いつかまた君に 逢えるだろう
  
今はね あの痛みが 教えてくれる
君の言葉の その温かさ
  
光と影も 
心に描いて 走るとき
   
その笑った顔が 勇気をくれる
何気ない言葉だけで
  
君が涙の日は 飛んでいくから
いつでも どんなときも 
揺るがない手と手

道は続いてる 繋がっている
        

■エンディング・テーマの歌詞をあらためて噛み締めたとき、

ゆっくりと胸に込み上げてくる

その切なくも力強い感情がいとおしい。

                         <2007.12.01 記>   

   
■【動画】電脳コイル エンディング・テーマ 『空の欠片』
<Youtube>※音声に注意。

   
_
■【CD】『電脳コイル』 テーマ曲 プリズム/空の欠片
池田綾子 (2007/8/29)
<Amazon評価>
 ★★★★★(レヴュー数 4件)
■エンディング・テーマ「空の欠片」、透明な高い歌声が美しいです。

  
■ 追記 ■

ラストも良かったのだけれど、

第8話「夏祭り、そして果たし合い」の切ない感じが

とても気に入っている。

本筋以外のところで描かれる 

そういった微妙な感情の「揺れ」が

この番組の魅力だったのだな、としみじみ思う。

Photo_3
■【DVD】『電脳コイル』 第3巻 通常版
■第8話「夏祭り、そして果たし合い」収録。

■関連記事■
■『電脳コイル』、物語の核心へ。

■ Amazon.co.jp ■
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■関連HP■
■電脳コイル番組HP
■NHK教育 毎週土曜日18:30~
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2007年12月 1日 (土)

■ULTRASEVEN X、いよいよ佳境へ。

なんだかんだと文句をつけつつも見続けているウルトラセブンX(ULTRASEVEN X)。

次第に気持ちが慣れてきたのか、ここのところの作品群はけっこう愉しめる作品が並んだように思う。

Ultrasevenx_
■【DVD】 ULTRASEVEN X Vol.1 プレミアム・エディション

■第7話 「YOUR SONG」の予想を裏切る、あまりにもハッピーな終わり方(←褒めてます)、

「サイコ」へのオマージュがうまく機能した第8話「BLOOD MESSAGE」、

ドラマの舞台を100年前に移すことで、独自の詩的世界を作り上げることに成功した第9話「RED MOON」。

■話の展開がいささか強引だったりするのだけれども、それはご愛嬌で、30分の枠の中で一話完結のサスペンス作品を立て続けにきっちり作ってきたことを称えたい。

■さて、あと3話。

話の脈絡を完全に無視し、傍若無人な存在感で見るものを唖然とさせ続けたエレア(加賀美早紀)も、そろそろストーリーに参加してくるだろう。

そのあたりをどう捌くのか・・・。

録画ミスは許されない。

                            <2007.12.01 記>

■ 結論 ■
最終回、期待した俺がバカだった・・・。
だけど、ダンとアンヌ(森次晃嗣さんとひし美ゆり子さん!!)の幸せな老後生活を見ることができたのは本当に良かった。
おっちゃんは安心しましたよ。
八木毅さん、最高のクリスマスプレゼントをありがとう!
  

■過去の記事■
■ULTRASEVEN X やっと物語が動き始めたか?
 
■『ULTRASEVEN X』(ウルトラセブンX)は邪道を往ってしまうのか?

 
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