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2007年11月21日 (水)

■雲をつかむような。『爆笑問題のニッポンの教養』。気象学、高薮 縁。

今回のテーマは気象。

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■『爆笑問題のニッポンの教養』(番組HPより)
FILE018 : 「人類の明日は晴れか雨か?」 2007.11.20放送
東京大学教授(気象学) 高薮 縁(たかやぶ ゆかり)

■雲の発生メカニズムについて、もっと熱く語って欲しかった。

前半の仕込みのところで漫然としてしまったせいか、太田の飛躍していく展開にいつもの勢いが感じられなかった。

■後半に盛り上がったのは地球温暖化の話。

今の温暖化のスピードが速すぎることが問題で、今までの気候変化の枠を大きくはみ出したその変化は、二度と元に戻れないものになってしまうかもしれない。それが問題なのだ。と、高薮先生が解説する。

■それに対して太田は、地球温暖化の対応としてのCO2の削減について、人がやることなのだから「自然」には成りえず、環境に影響を与えてしまうことなのではないか。と考える。

雲がどうやってできるのかも解っていないのに、人間が気候の変化をなんとかしようとするのは、どんな影響があわられてくるのか分からない。

そこに畏怖を抱くことが、研究者にも求められるのではないか。

■猫が耳をなでたり、蛙がげこげこ鳴き始めたり、ツバメが低く飛び始めたりすると、雨が近いと感じ取る。

そういう感覚的なものが理屈で解析していく中でこぼれ落ちているのではないか。そのこぼれ落ちるものに大切なことがあるのではないか。

というのが太田の意見。

■けれど、高薮先生はあくまでも科学者としてのスタンスを守る。

論証されないのは科学ではない。

人間の幸せを求める。

その意味で、高薮先生が気象学者として持つ使命感は太田が敬愛する宮沢賢治と同じ使命感である。

ただ、アプローチが違うだけだ。

■太田が言いたいことも良く解るのだけれども、「じゃあどうするか」と考えたときに行き詰ってしまう。

だから、やれることをやって、新しい道を創っていくのだ、という高薮先生の考え方に同意する。もしかすると、太田が文学的に語った内容が、その新しい道を支える科学に取り込まれることになるのかもしれない。

大切なのはアプローチの方法ではなく、結果なのだ。

                            <2007.11.21 記>

■関連記事■
■『不都合な真実』 アル・ゴア<地球温暖化>CO2削減が「目的化」することを憂う。
■↑ 結論は高薮先生と同じところに至りました。ちょっと長いですが、興味のある方は是非。

■関連書籍■

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■ 『不都合な真実』
アメリカ元副大統領 アル・ゴア著 
ランダムハウス講談社 (2007年1月)
<Amazon評価>
★★★★ (レヴュー数 78件)
■ビジュアルに強く訴えかけてくる本です。

■ 『沈黙の春』
レイチェル カーソン 著 新潮社 (2001/06 初版:1962年)
<Amazon評価>
★★★★☆(レヴュー数 11件)
■番組の中で、太田が言及していた本。
私が生まれる5年以上前の本なんですね。いまだに読み継がれているというのは凄いことです。読んではいないのですが。

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■ 『環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 』
武田邦彦 著 洋泉社 (2007/9/12)
<Amazon評価>
★★★★☆(レヴュー数 27件)
■いつのまにか続編が出ていたんですね。本屋で前半部分を立ち読みしたんですが、『温暖化』事体を否定する話ではなく、その恐ろしさを煽る日本のマスコミを叩いている本。前回の本に対していうと、国際政治力学の視点が付け加わっているところが面白いかも。

■関連記事■
■『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』。おじさんは怒っているのだ!

■爆笑問題のニッポンの教養■
新書版 「爆笑問題のニッポンの教養」

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