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2007年11月15日 (木)

■その温度差が生命誕生の駆動力。『爆笑問題のニッポンの教養』 地球微生物学、高井 研。

今回のテーマは、地球最後の秘境、深海。

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■『爆笑問題のニッポンの教養』 (番組HPより)
FILE:017 「深海に40億年前の世界を見た!」 07.11.13放映 
独立行政法人海洋研究開発機構・極限環境生物圏研究センター プログラムディレクター 高井研(地球微生物学)

■海底3000メートル。水圧300気圧。通常の生物であれば生きることが出来ないどころかたんぱく質の組成すら変化してしまう過酷な世界。

だがブラックスモーカーと呼ばれる、鉛、銅、鉄の硫化物を含むチムニー(煙突状の熱水噴出口)のまわりには、白いエビのような生物が群がる生命圏がある。

摂氏2℃の海水温に対し、チムニーから噴きだす熱水の温度は岩石をも溶かす350℃。(この温度でまだ沸騰しないのか!と、驚愕したいところだ。)

その温度差が生命活動を支えているのだ。

■高井が探し求めているのは「われわれにつながる生命誕生の場」。

40億年前、当時の地球にはオゾン層も磁気圏も無く、地表は有害な宇宙線(宇宙を飛び交う放射線)に曝されていた。そして唯一、深海のみが宇宙線から守られていた。

高井は、水素と二酸化炭素からメタンを作り出すメタン菌と呼ばれる菌に着目し、チムニーの近傍までマントルが迫っていて常に水素と二酸化炭素が供給される環境をインド洋に発見、生命誕生の現場に肉薄しているのだ。

■と、いうのは前段で、「何で、生命が誕生するようなエネルギーの「かきまわし」があるの?」という太田の問いから、いつものごとく話は大きく脱線していく。

坦々と事実を積み上げて真理に迫ろうとする高井の思考回路は、その「意味」を問う太田の疑問を理解できない。

けれど、「美しいものを見て、それは何故か?と問うようなもので、そこに意味は無い。『美しい』ものは、そのまま『美しい』でいいじゃないか。」と真剣に返す高井も太田に負けず、熱い男だ。

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■熱くなる太田。その奥で苦笑いする田中。(番組HPより)

■その真理に迫ろうとする両者の姿勢のギャップが面白い。

どうしても、そこに「なぜ?」を求めてしまう太田の好奇心と、そこに科学を持ち込みたくないという高井の美学。

絶対的真理などないのだという一致点を持ちながらも、埋めることの出来ないそのギャップは、「それでも真理を追求したい」という我々の心の不思議を改めて問いかける。

その中で、「あのさ、お前ら2人で飲みに行けよ!」という田中のツッコミが絶妙であった。

   
■深海生物ファイル―あなたの知らない暗黒世界の住人たち
Photo_4
北村雄一 著 ネコ・パブリッシング (2005/11)
<Amazon評価>
 ★★★★☆(レヴュー数 13件)
■前半は魅力的な深海生物の写真集。後半は各深海生物のイラスト付き解説。さらに深海とは一体どういう世界なのかという丁寧な説明もあって、至れり尽くせりの一冊。掛け値なしにお勧めです!

                            <2007.11.15 記>

  
■爆笑問題のニッポンの教養■

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■『爆笑問題のニッポンの教養』、番組HP

 
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