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2007年11月22日 (木)

■否定しないで長所を伸ばす。『プロフェッショナル・仕事の流儀』校長・荒瀬克己。

今回のプロフェショナルは、

京都市立堀川高校 校長、荒瀬克己さん。

Photo
■背伸びが、人を育てる 校長・荒瀬克己(番組HPより)
<07.10.16放送>

■「公立高校は4年制」

公立高校の大学受験現役合格率の低迷は、「公立にいったらアカン」という信用低下をもたらした。

その改革の任にあたったのが荒瀬さんだ。

■改革というと、つい今までのやり方を否定しがちである。

けれど、荒瀬さんは違った。

現役合格率は低くとも、今の学校自体は決してダメではない。公立高校のもつ自由な空気は良いところであり、それを伸ばすことで変革を起こすことが出来るのではないか。

そして、生徒たちの好奇心を刺激する「探求科」を創出した。

本当にやりたいことは何か。

それを自ら考える力を養うのが「探求科」だ。

生徒たちの取り組む課題をみると、大学生の卒論のようなタイトルが並ぶ。

「知りたい」ことにトコトン取り組めば、自然と学力は伸びてくる。

「先生、しんどいけど勉強って面白い。」

という声もうまれてくる。

■それは、学校行事などの企画・運営を生徒たちに任せるなど、学問だけにとどまらない。

「自分が何をしたいのか、

それを相手に伝えることが出来ること。」

そういった、社会に出て役に立つ能力を身につけさせる。それが教育にあたる思いなのだ。

■合格率は上がっても、現役で落ち、浪人して落ちて、という生徒はいるわけで、そういう生徒についてはどのように考えているのか?

と、茂木さんが鋭い質問を放つ。

それに対して荒瀬さんはこう答えた。

「ダメだったとき、

その時どうするかを自分で考えられる生徒であって欲しい。」

荒瀬さんの思いは、太く、揺らぐことはない。

■生徒たちの為に、校長として何が出来るか。

荒瀬さんが自らのスタンスを語る言葉にぐっと来た。

  
やるべき時に

やるべきところにいて

やるべきことをやる。

言うべき時に

言うべきところにいて

言うべきことを言う。

  
力まず、にこやかに

生徒たちの雰囲気や表情を大きく捉えながら、

己に言い訳を許さず、

常に刀の抜きどころを考える真剣勝負。

なかなか出来ることではない。

                   <2007.11.22 記>

■関連書籍■
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■奇跡と呼ばれた学校―国公立大合格者30倍のひみつ
荒瀬克己 著 朝日新聞社出版局 (2007/01)
<Amazon評価>
★★★★ (レヴュー数 5件)
■「すべては君の『知りたい』から始まる」というモットーを掲げ、2002年、国公立大学合格者をひとケタから一挙100人以上に。「教育はサービス業、生徒はお客さん」と公言する、その実践例を公開。(紹介文より)

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■過去記事・バックナンバー 『プロフェッショナル・仕事の流儀』

■『プロフェッショナル・仕事の流儀』番組HP

■京都市立堀川高等学校HP

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