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2007年11月

2007年11月30日 (金)

■ぺんぺん草のいじらしさ。

11月も終わり。

もう年末かぁー、などとタメ息が出てしまう季節である。

けれども、この曇った寒空のしたで咲く花もある。

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■ナズナ(ぺんぺん草)。

アブラナ科、ナズナ属。春の七草のひとつ。

【○○が通ったあとにはぺんぺん草も生えない】

などと例えられるように、どんなところにでも生える

バイタリティ豊かな雑草のようである。

■どれだけガサツな性格なのかと思ったら

「貴方に全てを捧げます」という花言葉をもつ、

随分と いじらしい奴なのである。

■花は春に咲く。

本来、こんなに寒い季節に咲く花ではない。

このあいだ、同じく春に咲く花である

ハコベとホトケノザを見かけた畑の脇の同じ場所で

2、3本、ひょろひょろと 力なく茎を伸ばしていた。

■この畑のまわりだけが春だというほど

浮かれた雰囲気もなし、いったいどういうことだろう。

なかなか気が抜けず、侮りがたい畑なのである。

                         <2007.11.30 記>

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2007年11月29日 (木)

■すべては私のイメージなのか。『爆笑問題のニッポンの教養』 知覚心理学・北岡明佳。

今回のテーマは『錯視』。

Photo
■『爆笑問題のニッポンの教養』(番組HPより)
FILE019:「この世はすべて錯覚だ」 2007.11.27放送
立命館大学文学部教授(知覚心理学) 北岡明佳

■まずは、何よりこれを見なけりゃ始まらない。

Photo_2
※クリックすると大きなサイズで見ることが出来ます。

どんぐりはまわってますか?

これが『錯視』である。

■北岡先生は2000点をこえる『錯視』作品をつくった錯視界の大御所なのだ。

その原動力は、「自分の好奇心を満たすため」。

あっさりしていて面白い。

■その先生自体の面白さに興味を惹かれて太田がいじりに入るのだけれど、先生があまりにもマイペースなので先に進まない。

そういえばクラスに一人くらいはこういう雰囲気の生徒がいたな、と懐かしく思う。(ネクタイを締めてないのに律儀にワイシャツの一番上のボタンを留めている。そういう感じ。)

■話を『錯視』に戻そう。

錯視がおこるメカニズムは、ほとんど分かっていないのだという。

コントラストが強いところは脳内の処理が早く、

コントラストが弱いところは脳内の処理が遅い。

その「時間差」が「動き」を生んでいる。

そういう仕組みもあるだろうという話だ。

■人間の脳が映像を受け取るまでに0.1秒の時間がかかる。さらにその情報処理に時間がかかる。毎秒10億回の演算をおこなうパソコンのようにはいかないのだ。

したがって脳は、「だいたい、正しければOK」という、結構いいかげんな捉え方をするようだ。

■「我々は、本当のものを見ていない」

そのコトバが太田の心をゆさぶった。

他人のこころに自分がどう映っているか。

それは「今、目の前にいる太田 光」を見ているわけではなく、過去の言動からくる『イメージ』によって歪められた「太田 光」像じゃないのか、と最近つよく感じるらしい。

そして、「相手が抱いている歪んだイメージ」さえ結局は太田自身の脳に映ったイメージに過ぎないと考えたとき、

ああ、自分自身から逃れることは出来ないのか!

と、自問自答の堂々巡りに入っていく。

■『錯視』も、「カタチの組み合わせ」が持つ「文脈」、「先入観」が引き起こすという点で太田の苦悩と同じ構図で、所詮われわれは脳の中に映ったイメージでしか外界を捉えることはできないのだ。

そこに気がついたということなんですよ、太田さん。

と先生はあくまでも律儀である。

そして番組はすっかり太田のカウンセリングの場と化してしまうのであった。

■自分の外にあるものも、脳の中のイメージでしかない。

愛人とセックスしていてもすべては自分の脳の中の出来事であるが故に、それはオナニーに過ぎない。

他人と直接触れることが出来ないなんて悲しいじゃないか、というのだ。

「それでいいじゃないか」と開きなおる自分と、

「でも、そんな自分を許せないじゃないですか!」

と熱く追求する自分が、太田の中でせめぎ合い、のたうつ。

■けれども、太田が谷崎潤一郎の『春琴抄』について語ったくだりは私のこころをつよく動かした。

それによって私の中に『今まで存在しなかったもの』が生まれたのは事実だし、その『何か』が自分の外から伝わってきたのも事実である。

その『何か』は確かに私の脳の中のイメージに過ぎないが、『春琴抄』の話を聞くまえとあとでは明らかに『違う私』なのである。

■「赤い」とか、「イヌ」とか、我々の中で固定化されたイメージとは別に、他者と偶発的に係わり合い、干渉し合うことで生まれる『存在』もある。

それは絶対的なものではなく、それぞれの主観の中に生じる『影』なのかもしれない。

けれどその『影』が、予定されたものでなく想定外のドラマとして立ち上がるものだからこそ、人との関わりは面白い。

太田光は孤独(ひとり)ではないのだ。

                          <2007.11.29 記>

■関連書籍■
Photo_3
■ 錯視完全図解―脳はなぜだまされるのか? (Newton別冊)
監修:北岡明佳 ニュートンプレス (2007/09)
<Amazon評価>
 ★★★★☆(レヴュー数 2件)
■心理学を中心に脳科学の成果なども盛り込んで科学的に解説していきます。錯視のしくみがよくわかる一冊です。(紹介文より)

■関連記事■
■ アンドロイドは人間になれるのか。知能ロボット学教授 石黒浩。

  
****************************************

■『錯視』のいろいろ。
http://www.nhk.or.jp/bakumon/previous/20071127_illusion.html

■北岡先生のHP
http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/

■『爆笑問題のニッポンの教養』番組HP
http://www.nhk.or.jp/bakumon/previous/

 
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2007年11月27日 (火)

■ランボルギーニ・レヴェントン、トーネードとの一騎討ち。

バカはアメリカにしかいないと思っていたら、

イタリアにもいたようである。

02

■20台限定生産、一台100万ユーロ(1億6千万円くらい)のスーパーカー『レヴェントン』が多目的攻撃機『トーネード IDS(Tornado IDS)』にスタートダッシュの勝負を挑んだ。

コースはイタリア北部のゲーディ空軍基地にある長さ3000mの滑走路。

出足でトーネードを突き放したレヴェントンだったが、滑走路の後端近くで離陸していくトーネードにかわされた。

■「この時、レヴェントンの速度は340km/hを超えていた。」

と記事にあるが、滑走路の後端で最高速を維持した命知らずのドライバーが、どうやってクルマを停止させたかは定かではない。

・・・合掌。

 
03
■ランボルギーニ・レヴェントン Lamborghini Reventon■
V12、6.5L 出力650HP(478kW)/8000rpm,660Nm/6000rpm
LP640に対し、出力+10HP,質量▲10kg(乾燥重量1655kg)。
0~100km/h 3.4 秒、最高速 340km/h はLP640と同じ。

 

■『レヴィントン』は、ランボルギーニのフラッグシップであるムルシエラゴLP640をベースとした20台限定生産車。

エクステリア・デザインがポイントで、F-22の機能美にインスパイアされたものだそうである。

うーむ、並行四辺形のエアインテークとか、ノーズからリアフェンダーに強く流れる稜線だとか、確かに『ラプター』風味がただよう。

かっこいいかどうかは好みの問題だけれど、わかりやすいデザインではある。

                         <2007.11.27 記>

Lp640_01
Lp640_02_2
■ランボルギーニ・ムルシエラゴ LP640■
この滑らかな美しさ・・・。
素性がいいから派生車の出来も良い。プライス約3500万円。

Photo
■ランボルギーニ : カリスマの神話
パッション・オート CG BOOKS 二玄社 (2006/01)

 
■ Amazon.co.jp ■
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■ランボルギーニ・ジャパンHP

■レスポンス記事「ランボルギーニ レヴェントン と戦闘機、どちらが速い?」

■大石英司さんの代替空港にT/Bします。

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2007年11月26日 (月)

■出直しますか。『プロフェッショナル・仕事の流儀』 ヘアデザイナー・加茂克也。

今回のプロフェッショナルは、ヘアデザイナーの加茂克也さん。

Photo
■あきらめないから、美しい ヘアデザイナー・加茂克也
<2007.11.20放送> (番組HPより)

■ファッションをアピールする舞台で、そのデザインを引き立て、盛り上げるのがヘアデザイナー・加茂克也さんの仕事だ。

手を動かしながら 

ふっ、とひらめいたアイデアを試していく。

あきらめずに追求し、

「ちょっと、違うな。」という感覚を残さない。

それが、加茂さんの流儀だ。

だから何でも出来るように、いろんなものをスーツケースに詰め込んで持ち歩く。

そのスーツケースの中の雑然とした小宇宙は、加茂さんの創造力を生み出す無意識の世界を映し出しているのかもしれない。

■加茂さんがヘアデザイナーとして、殻をひとつ突き破る切っ掛けになったのは、ファッションデザイナー渡辺淳弥(わたなべじゅんや)さんとのパリ・コレクションの仕事だ。

細かいことが気になって、本当にやりたいことが見えていなかった。

結局、中途半端なカタチで仕事をまとめることになった。

「デザイナーですよね、加茂さんも。」

渡辺さんの、その言葉が鋭く突き刺さる。

■やりたいことを持っていないと、人と一緒に仕事が出来ない。

加茂さんは、それを痛感したと言っていたが、

その「やりたいこと」とは既にあるものではなく、能力を持っている人と一緒に仕事をすることで仄かに湧き上がってくるものなのだろう。

だから、面白い。

■一皮剥けた加茂さんに、再び渡辺さんから声がかかるようになる。

けれど、渡辺さんとの仕事は単純には進まない。

そこには、試される。認められる。という、馴れ合いを排した師弟関係が存在する。

出直しますか。

そのあっさりとした渡辺さんの一言は、

まだ「やりたいこと」が生まれてもいないのだと加茂さんを厳しく突き放す。

想像力の枠組みをぶち壊す、【驚き】

それが欲しいのだ。

■『自分を表現しようと思わない方が表現できる。』

その加茂さんの言葉は、矛盾しているようでいて実は創造性の根源的性質を言い表しているように思える。

アタマで考えられること、それを突き詰めていってもたどり着くのは、やはりアタマで考えられる世界の枠のなか。

極限まで追い込まれたとき、ふっ、と浮かぶもの。

それが、現場で本気に突き抜けたとき、やっとその姿をあらわす無意識からの贈り物なのである。

                         <2007.11.26 記>

■『パリ・コレクション・インディヴィジュアルズ〈2〉』
林 央子 著 リトルモア (2000/03)
<Amazon評価>
★★★★★(レヴュー数 2件)
■アマゾンで関係ありそうな本を探していて見つけました。ファッション・ジャーナリストの林央子さん、結構奥が深くて面白そうな方です。
■林央子さんのインタビュー記事

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■過去記事・バックナンバー 『プロフェッショナル・仕事の流儀』

■『プロフェッショナル・仕事の流儀』番組HP

■茂木健一郎さんのクオリア日記にT/Bさせていただきます。

 
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2007年11月25日 (日)

■イヌタデ。

10月の中頃、近所の空き地で撮影。

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■イヌタデ(犬蓼) 別名、あかまんま。

タデ科、イヌタデ属。

薄いピンクのつぼみ(?)がかわいい。

【蓼食う虫も好き好き】

なんていうけれど、蓼というのはこれなのかと

初めて認識した。

■正確には

同じイヌタデ属の「ヤナギタデ」がモデルのようで、

食べると辛く、香辛料に使ったりするのだけれど

その辛い葉を好んで食べる虫もいて、

好みはそれぞれなんだな、ということらしい。

■イヌタデ自体は辛くは無く、

和え物や油炒め、煮物、揚げ物でも食べられるそうである。

まあ、敢えて食べようとは思わないのだけれど・・・。

                      <2007.11.25 記>

 
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2007年11月22日 (木)

■イモカタバミ。ラテンの血は熱いのだ。

線路脇に派手な花を咲かせたカタバミを見つけた。

20071109
■イモカタバミ

カタバミ科、カタバミ属。南アメリカ原産の帰化植物。

根にイモのような塊茎をつくることから、この名がついた。

別名、フシネハナカタバミ。

■似た花に、同じく南米原産のベニカタバミと

ムラサキカタバミがある。

ベニカタバミは花に対して葉が小さく、

また、ムラサキカタバミは花の中央部の色が薄く

おしべの先の色が白。

■いずれにしても、

南米産のカタバミは情熱的で華やか。

日本のカタバミの地味な可愛らしさとは対照的だ。

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                       <2007.11.22 記>

 
 
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■否定しないで長所を伸ばす。『プロフェッショナル・仕事の流儀』校長・荒瀬克己。

今回のプロフェショナルは、

京都市立堀川高校 校長、荒瀬克己さん。

Photo
■背伸びが、人を育てる 校長・荒瀬克己(番組HPより)
<07.10.16放送>

■「公立高校は4年制」

公立高校の大学受験現役合格率の低迷は、「公立にいったらアカン」という信用低下をもたらした。

その改革の任にあたったのが荒瀬さんだ。

■改革というと、つい今までのやり方を否定しがちである。

けれど、荒瀬さんは違った。

現役合格率は低くとも、今の学校自体は決してダメではない。公立高校のもつ自由な空気は良いところであり、それを伸ばすことで変革を起こすことが出来るのではないか。

そして、生徒たちの好奇心を刺激する「探求科」を創出した。

本当にやりたいことは何か。

それを自ら考える力を養うのが「探求科」だ。

生徒たちの取り組む課題をみると、大学生の卒論のようなタイトルが並ぶ。

「知りたい」ことにトコトン取り組めば、自然と学力は伸びてくる。

「先生、しんどいけど勉強って面白い。」

という声もうまれてくる。

■それは、学校行事などの企画・運営を生徒たちに任せるなど、学問だけにとどまらない。

「自分が何をしたいのか、

それを相手に伝えることが出来ること。」

そういった、社会に出て役に立つ能力を身につけさせる。それが教育にあたる思いなのだ。

■合格率は上がっても、現役で落ち、浪人して落ちて、という生徒はいるわけで、そういう生徒についてはどのように考えているのか?

と、茂木さんが鋭い質問を放つ。

それに対して荒瀬さんはこう答えた。

「ダメだったとき、

その時どうするかを自分で考えられる生徒であって欲しい。」

荒瀬さんの思いは、太く、揺らぐことはない。

■生徒たちの為に、校長として何が出来るか。

荒瀬さんが自らのスタンスを語る言葉にぐっと来た。

  
やるべき時に

やるべきところにいて

やるべきことをやる。

言うべき時に

言うべきところにいて

言うべきことを言う。

  
力まず、にこやかに

生徒たちの雰囲気や表情を大きく捉えながら、

己に言い訳を許さず、

常に刀の抜きどころを考える真剣勝負。

なかなか出来ることではない。

                   <2007.11.22 記>

■関連書籍■
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■奇跡と呼ばれた学校―国公立大合格者30倍のひみつ
荒瀬克己 著 朝日新聞社出版局 (2007/01)
<Amazon評価>
★★★★ (レヴュー数 5件)
■「すべては君の『知りたい』から始まる」というモットーを掲げ、2002年、国公立大学合格者をひとケタから一挙100人以上に。「教育はサービス業、生徒はお客さん」と公言する、その実践例を公開。(紹介文より)

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■過去記事・バックナンバー 『プロフェッショナル・仕事の流儀』

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2007年11月21日 (水)

■雲をつかむような。『爆笑問題のニッポンの教養』。気象学、高薮 縁。

今回のテーマは気象。

Photo
■『爆笑問題のニッポンの教養』(番組HPより)
FILE018 : 「人類の明日は晴れか雨か?」 2007.11.20放送
東京大学教授(気象学) 高薮 縁(たかやぶ ゆかり)

■雲の発生メカニズムについて、もっと熱く語って欲しかった。

前半の仕込みのところで漫然としてしまったせいか、太田の飛躍していく展開にいつもの勢いが感じられなかった。

■後半に盛り上がったのは地球温暖化の話。

今の温暖化のスピードが速すぎることが問題で、今までの気候変化の枠を大きくはみ出したその変化は、二度と元に戻れないものになってしまうかもしれない。それが問題なのだ。と、高薮先生が解説する。

■それに対して太田は、地球温暖化の対応としてのCO2の削減について、人がやることなのだから「自然」には成りえず、環境に影響を与えてしまうことなのではないか。と考える。

雲がどうやってできるのかも解っていないのに、人間が気候の変化をなんとかしようとするのは、どんな影響があわられてくるのか分からない。

そこに畏怖を抱くことが、研究者にも求められるのではないか。

■猫が耳をなでたり、蛙がげこげこ鳴き始めたり、ツバメが低く飛び始めたりすると、雨が近いと感じ取る。

そういう感覚的なものが理屈で解析していく中でこぼれ落ちているのではないか。そのこぼれ落ちるものに大切なことがあるのではないか。

というのが太田の意見。

■けれど、高薮先生はあくまでも科学者としてのスタンスを守る。

論証されないのは科学ではない。

人間の幸せを求める。

その意味で、高薮先生が気象学者として持つ使命感は太田が敬愛する宮沢賢治と同じ使命感である。

ただ、アプローチが違うだけだ。

■太田が言いたいことも良く解るのだけれども、「じゃあどうするか」と考えたときに行き詰ってしまう。

だから、やれることをやって、新しい道を創っていくのだ、という高薮先生の考え方に同意する。もしかすると、太田が文学的に語った内容が、その新しい道を支える科学に取り込まれることになるのかもしれない。

大切なのはアプローチの方法ではなく、結果なのだ。

                            <2007.11.21 記>

■関連記事■
■『不都合な真実』 アル・ゴア<地球温暖化>CO2削減が「目的化」することを憂う。
■↑ 結論は高薮先生と同じところに至りました。ちょっと長いですが、興味のある方は是非。

■関連書籍■

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■ 『不都合な真実』
アメリカ元副大統領 アル・ゴア著 
ランダムハウス講談社 (2007年1月)
<Amazon評価>
★★★★ (レヴュー数 78件)
■ビジュアルに強く訴えかけてくる本です。

■ 『沈黙の春』
レイチェル カーソン 著 新潮社 (2001/06 初版:1962年)
<Amazon評価>
★★★★☆(レヴュー数 11件)
■番組の中で、太田が言及していた本。
私が生まれる5年以上前の本なんですね。いまだに読み継がれているというのは凄いことです。読んではいないのですが。

Photo
■ 『環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 』
武田邦彦 著 洋泉社 (2007/9/12)
<Amazon評価>
★★★★☆(レヴュー数 27件)
■いつのまにか続編が出ていたんですね。本屋で前半部分を立ち読みしたんですが、『温暖化』事体を否定する話ではなく、その恐ろしさを煽る日本のマスコミを叩いている本。前回の本に対していうと、国際政治力学の視点が付け加わっているところが面白いかも。

■関連記事■
■『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』。おじさんは怒っているのだ!

■爆笑問題のニッポンの教養■
新書版 「爆笑問題のニッポンの教養」

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■『爆笑問題のニッポンの教養』、番組HP

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■夜明け。

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きんいろの太陽がつよく差しこんで

雲が明るさを取り戻していく。

      

                           <2007.11.21 記>

  
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↑カテゴリー・【空の写真】へのリンクです。

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2007年11月20日 (火)

■ヘビイチゴ。毒が無いのがつまらない。

ヘビイチゴの実がなっていた。

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■ヤブヘビイチゴ。

バラ科、ヘビイチゴ属。

4月に黄色い花を咲かせ、5月から6月にかけて実がなるのが普通らしいのだが、ひとりだけ乗り遅れたのか11月の寒い空き地にポツネンと佇んでいた。

一見、果実のようにみえるのは「そう果」というもので、そこに付いているボチボチのひとつひとつが果実。

その小さい果実の表面が滑らかなのがヤブヘビイチゴで、表面にしわがあり、赤い色も薄く、いかにも不味そうなのがヘビイチゴなのだそうだ。

たぶんこれは、つるつるなのでヤブヘビイチゴだと思われる。

■今までヘビイチゴは有毒だと思っていたのだけれど、どちらの種類も毒は無いそうだ。

じゃあ美味しいかというと、美味しくもないらしい。

なんだか中途半端でつまらない話である。

_01_07_11_16 
■ヤブヘビイチゴ(全体)。不味くてヘビしか食べないのでヘビイチゴというらしい。うーん、ヘビも(肉食だから)食べないと思うのだが・・・。

                      <2007.11.20 記>

■補足■
■美味しい野いちごは、こちらで紹介されています。
http://www.geocities.jp/mc7045/sub45.htm

 
 
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2007年11月19日 (月)

■F-2離陸事故、原因判明。

■10月31日に発生したF-2墜落の事故原因が判明、飛行停止となっていたF-2の飛行訓練が11月16日より再開された。

報道によると、事故原因は姿勢を感知するジャイロの配線ミス。ピッチ方向(機首上下振り方向)とロール方向(前後を軸とした回転方向)の配線が整備時に逆付けされていた、ということらしい。

■なんだ、配線ミスなら構造的欠陥ではないので良かったね。

という捉え方は、かなり甘い考えだと思う。

飛行機の挙動を測るセンサーはフライ・バイ・ワイヤ(FBW)システムの要。今回の配線ミスによってFBWのコントロール・ユニットは『おい、何やってんだ、墜落するぞ!俺が修正してやる!』とばかりにパイロットの操縦に逆らって舵を切った。

もちろん、間違っているのはFBWのコンピュータの方だ。

■パイロットの操縦桿、ラダーペダルと3つの舵をケーブルで機械的につなぐことを止め、コントロール・ユニットと各舵のアクチュエータとの間を電線で結ぶFBWシステム。そのメリットの一つとして、パイロットの誤った操縦を修正し危険な姿勢に陥らないようにするプロテクション機能がある。

そのプロテクション機能が裏目に出たのが今回の事故だ。

■バイ・ワイヤというシステム自体を否定するつもりは無い。

問題なのは、その設計の「詰めの甘さ」である。

不具合が即、墜落につながる操縦系統などのシステムにおいては、想定される全てのエラー(失敗)をあぶり出し、そのような状態に陥らないように設計するのが基本ではないのか。

事故が起こった後でなら何とでもいえるさ。

という声もあるかもしれない。だが、その「想定外」をしっかりとあぶり出し、潰しきる。それがプロフェッショナルというものだろう。

■100%安全、というのは現実にはあり得ないし、運用の段階でそう考えるのは危険ですらある。

けれど設計者には「100%安全だ」と胸を張るくらいの意気地が必要なのだと、自戒の念も含めてそう思う。

                          <2007.11.19 記>

■前回の記事■
20071031_01
■航空自衛隊 F-2支援戦闘機、墜落。

 
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2007年11月18日 (日)

■足るを知ること。詩集、『求めない』 加島祥造。

詩集、といってしまうと、少し違う気がする。

ページをめくることで生まれる ひとつの体験、なのだと思う。

■ 求めない
Photo_2
加島祥造 著 小学館 (2007/6/29)

求めない―

すると

不思議なことが起こる

■求めない―

という言葉から始まる短い詩が

いくども幾度も繰り返される。

それは、

目に映るその文字たちの印象、

ページをめくる音、手の感触、

そういった身体的な感覚も含めた「体験」なのだ。

■この「求めない」という本は

そういう意味で、とても説明しづらい本である。

けれど、あえて言葉にするのであれば

「足るを知ること」、

だろうか。

■本書の中でも著者が幾度も繰り返しているように、

この本で「求めない」といっているのは

何もかも求めないといっているわけではない。

われわれは、求めずには生きていけない。

というだけでなく、

「求める」ということは、

われわれが力強く前向きに生きていく為の原動力なのだ。

けれど、求め過ぎてしまうと、

それは突如として不幸の顔を見せるようになる。

■求め過ぎている状態は、

「まだ、足りない」という不満と共にあらわれる。

その流砂に足を踏み込むと、

どこまでも、どこまでも、満足することはない。

満たされることは無い。

■けれど、そんな不満を抱えつつ、

今のまま、そのままでいいじゃないか。

と現状を受け入れようとしたとき、

すっ、と肩の力が抜けていく。

一瞬でも、そういう感覚をからだで感じ取れれば

人生は、少しだけ気軽なものになっていくのだろう。

と思う。

■著者の加島祥造さんは、

信州・伊那谷にひとりで暮らす御年84歳。

加島さんが、

老子、タオイズムに出会ったのは70歳のとき。

人生は、結構長い。
     

■ 求めない
加島祥造 著 小学館 (2007/6/29)
<Amazon評価>
 ★★★★☆(レヴュー数 27件)

                       <2007.11.18 記>

■ タオ ― 老子
Photo
加島祥造 著 ちくま文庫 (2006/10)
<Amazon評価> 
★★★★☆(レヴュー数 8件)
■久しぶりに、こころが洗われる本に出会った。
■記事■

「『タオ―老子』 加島祥造。もうひとりの自分に気づくこと。」

 
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■ちいさな元気。コハコベ、ハキダメギク、ホトケノザ。

道端で可憐な花をみつけた。

02_071113_
■コハコベ。

ナデシコ科、ハコベ属。花の直径は5~7mm。

早春に咲く花らしいのだが、何故か今咲いている。

繊細、という言葉がぴったりの可憐な花である。

同属のノミノフスマ、ウシハコベと見分けがつきにくいが、

おしべが3つなので、たぶんコハコベだと思う。
       

01_071113_
■ハキダメギク。

キク科、コゴメギク属。熱帯アメリカ原産の帰化植物。

花の直径は5mm程度。

ちいさく、かわいい花なのだが、

ゴミが集まる掃溜めのようなところに咲くことから

掃溜め菊、という名前がついた可哀想な花である。

命名は、有名な植物学者の牧野富太郎博士。

酷なことをする先生だ。
    

01_071113__4
■ホトケノザ。

シソ科、オドリコソウ属。

高さ2cm程度の紫色の花が美しい。

すー、とまっすぐ伸びた茎の周りを

丸い葉が層状に取り囲むおもしろいカタチをしている。

その様子が仏像の蓮華座に似ていることから

ホトケノザという名前がついたようだ。

ちなみに「春の七草」でいうホトケノザは、

コオニタビラコというキク科の別種。

■開花時期は春先と図鑑にあるが、

これもまた晩秋の今、咲いている。

けれど、地球温暖化と関係あるのか

なんて野暮な詮索は控えておこう。

その普通でないことにたまたま出くわした、

というところが楽しいのである。

                        <2007.11.18 記>

■花色でひける野草・雑草観察図鑑

 
 
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■ハゼラン。日陰の花は3時に開く。

住宅街。

陽のあたらない電柱脇のゴミ捨て場に

小さな赤い実をみつけた。

01_071018

■ハゼラン

(爆蘭:「爆ぜる(はぜる)」ように次々と花が咲くことから。)

スベリヒユ科ハゼラン属。熱帯アメリカ原産の帰化植物。

別名、三時草(さんじそう)。

その名の通り3時頃に開花し、2時間程度でしぼんでしまう。

02_2007_11_14_

初めてこの花を見つけたときは昼ごろで

当然のごとく、つぼみしか見ることが出来なかった。

次の機会を狙ったのだが、

ちょっと遅れて4時過ぎに行ったら、もうしぼみかけていた。

なんとも時間にうるさい花である。

__071113_

ハゼランの実。

2ミリ程度の殻をすこしつぶしてやると

爆ぜるように小さな種が飛び出してきた。

爆蘭(はぜらん)の由来としては、

この実のはじけ方のほうがしっくりくる。

                       <2007.11.18 記>

 
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2007年11月17日 (土)

■晩秋。

Photo_5

晩秋の太陽は

低く、

鋭く眼に刺さる。

    

10_2

                                                     <2007.11.17 記>

  
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■できるさー。『プロフェショナル・仕事の流儀』 義肢装具士・佐喜眞 保。

今回のプロフェッショナルは、義肢装具士・佐喜眞(さきま) 保さん。

_
■魂の職人 希望の道具(07.11.13放送)、番組HPより
義肢装具士・佐喜眞 保

■自分が作った装具や義足をつけた相手の表情がみるみる明るく変わっていく。

それがうれしいのだと佐喜眞さんはいう。

だから妥協しない。あきらめない。

相手の表情にかすかに浮かぶ「しょうがないさ」という妥協を鋭く感じ取り、さらに心地いい装具・義足になるように調整を繰り返し、新しいやり方にもチャレンジする。

■佐喜眞さん自身、子供の頃に脊椎を損傷、障害を負ってしまった。

子供の遊びの輪に入れない自分。それがコンプレックスとなり、障害に負けたくない、認めたくないと無理をしながら生きてきた。

紆余曲折があり、装具士として仕事をはじめたのだが実績のない佐喜眞さんには仕事がこない。

あっという間に借金がかさみ、現実を逃れ、ひとを怨み、上手くいかないのを人のせいにばかりして、友達にすら疑心暗鬼になっていく。

そんな、苦しく、惨めな日々が続く。

■そんなとき、人づてに装具の仕事を頼まれた。

ところが、いくら工夫をしてもヒザが安定しない。

「これ以上、無理だ」

そう口にした瞬間、

付き添ってきていた旦那さんの顔が悲しそうに曇った。

それがつらかった。

■あきらめず、必死に新しい工夫を考え、試す。

そうして出来上がった装具で、相手の表情が明るく変わっていく。

そこに、佐喜眞さんの流儀が誕生した。

それは、佐喜眞さん自身の「再生」でもあったのだ。

■今までしょうがないとあきらめていた不自由な足が、佐喜眞さんの装具でちゃんと動くなるようになる。痛みが軽くなり、足が前に出るようになる。

そうするとそのひとにとっての人生は本来の明るさを取り戻し、失ってしまっていた笑顔を取り戻す。

その笑顔を取り戻すために、希望を取り戻すために、佐喜眞さんはどこまでもあきらめない。

子供の時から抱えるコンプレックスや苦しく惨めだった日々。

それは消え去るものではない。乗り越えるものでもない。

絶対に逃げない、やりつづける。

そんな佐喜眞さんを支える、大切な原動力なのだ。

                            <2007.11.17 記>

■関連書籍■

「手足が治ると性格まで変わる」、意識と身体の不思議について探求した本です。興味のある方には強くお奨め。

Photo_2
■『脳のなかの幽霊』
V.S.ラマチャンドラン 著 角川21世紀叢書 (1999/08)
<Amazon評価>
 ★★★★★(レヴュー数 20件) 
■この本を読んだときの衝撃は忘れられない。幻肢、錯覚、脳の中のゾンビ(無意識の行動)。実際に臨床で経験した奇妙な症例から、仮説をたて、再現可能な実験として組み立て、確認する。そして、それらの具体例をもとに『意識とは何か』という問いに挑みかかる。
絶版というのは非常にもったいない。古書では入手可能。

      
■『脳のなかの幽霊、ふたたび』 ―見えてきた心のしくみ
V.S.ラマチャンドラン 著 角川書店 (2005/7/30)
<Amazon評価>
 ★★★★☆(レヴュー数 6件) 
■ラマチャンドラン博士の講演録。一般の人向けの内容なので分かりやすい。前著「脳のなかの幽霊」を別の角度から語り、芸術、哲学へと拡がっていく。

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■過去記事・バックナンバー 『プロフェッショナル・仕事の流儀』

■『プロフェッショナル・仕事の流儀』番組HP

■茂木健一郎さんの「クオリア日記」にT/Bします。

■「須磨寺ものがたり」さんにT/Bします。

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2007年11月15日 (木)

■ゲンノショウコは下痢に効く。

■ひと月まえくらいに見つけた花なのだが、

なんていう花なのか、特定するのに手間取った。

ゲンノショウコ。(別名:フウロソウ)

やっと見つけた。

Ds01_071018_

■野草に詳しい人なら一目瞭然なんだろうけれど、

素人の雑草観察は、その花が何ものなのかを探る行為自体が面白い。

ゲンノショウコは「現の証拠」で、下痢止めの薬草として効果がすぐ出るところからその名がついたらしい。

名前の由来も、突っ込みどころが多くて楽しめる。

■最近どうなっているかと見つけた場所をのぞいてみたら、すっかり雑草は刈り取られ、ゲンノショウコのゲの字も見当たらなかった。

また来年の夏に会いましょう。

                       <2007.11.15 記>

■たのしい自然観察 雑草博士入門 (たのしい自然観察)
<Amazon評価> ★★★★☆(レヴュー数 2件)

 
 
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■その温度差が生命誕生の駆動力。『爆笑問題のニッポンの教養』 地球微生物学、高井 研。

今回のテーマは、地球最後の秘境、深海。

Photo
■『爆笑問題のニッポンの教養』 (番組HPより)
FILE:017 「深海に40億年前の世界を見た!」 07.11.13放映 
独立行政法人海洋研究開発機構・極限環境生物圏研究センター プログラムディレクター 高井研(地球微生物学)

■海底3000メートル。水圧300気圧。通常の生物であれば生きることが出来ないどころかたんぱく質の組成すら変化してしまう過酷な世界。

だがブラックスモーカーと呼ばれる、鉛、銅、鉄の硫化物を含むチムニー(煙突状の熱水噴出口)のまわりには、白いエビのような生物が群がる生命圏がある。

摂氏2℃の海水温に対し、チムニーから噴きだす熱水の温度は岩石をも溶かす350℃。(この温度でまだ沸騰しないのか!と、驚愕したいところだ。)

その温度差が生命活動を支えているのだ。

■高井が探し求めているのは「われわれにつながる生命誕生の場」。

40億年前、当時の地球にはオゾン層も磁気圏も無く、地表は有害な宇宙線(宇宙を飛び交う放射線)に曝されていた。そして唯一、深海のみが宇宙線から守られていた。

高井は、水素と二酸化炭素からメタンを作り出すメタン菌と呼ばれる菌に着目し、チムニーの近傍までマントルが迫っていて常に水素と二酸化炭素が供給される環境をインド洋に発見、生命誕生の現場に肉薄しているのだ。

■と、いうのは前段で、「何で、生命が誕生するようなエネルギーの「かきまわし」があるの?」という太田の問いから、いつものごとく話は大きく脱線していく。

坦々と事実を積み上げて真理に迫ろうとする高井の思考回路は、その「意味」を問う太田の疑問を理解できない。

けれど、「美しいものを見て、それは何故か?と問うようなもので、そこに意味は無い。『美しい』ものは、そのまま『美しい』でいいじゃないか。」と真剣に返す高井も太田に負けず、熱い男だ。

Photo_2
■熱くなる太田。その奥で苦笑いする田中。(番組HPより)

■その真理に迫ろうとする両者の姿勢のギャップが面白い。

どうしても、そこに「なぜ?」を求めてしまう太田の好奇心と、そこに科学を持ち込みたくないという高井の美学。

絶対的真理などないのだという一致点を持ちながらも、埋めることの出来ないそのギャップは、「それでも真理を追求したい」という我々の心の不思議を改めて問いかける。

その中で、「あのさ、お前ら2人で飲みに行けよ!」という田中のツッコミが絶妙であった。

   
■深海生物ファイル―あなたの知らない暗黒世界の住人たち
Photo_4
北村雄一 著 ネコ・パブリッシング (2005/11)
<Amazon評価>
 ★★★★☆(レヴュー数 13件)
■前半は魅力的な深海生物の写真集。後半は各深海生物のイラスト付き解説。さらに深海とは一体どういう世界なのかという丁寧な説明もあって、至れり尽くせりの一冊。掛け値なしにお勧めです!

                            <2007.11.15 記>

  
■爆笑問題のニッポンの教養■

新書版 「爆笑問題のニッポンの教養」

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■月世界から地球を望む。月周回衛星「かぐや」から動画が到着。

広角レンズに映りこんだ地球は、

こんなにも

遠く、小さく、頼りない。

02_2071113
■2007年11月7日14時52分(日本時間)、「かぐや(SELENE)」ハイビジョンカメラ(広角)から撮影。<JAXA HPより>

■JAXA プレスリリース■ 平成19年11月13日
■月周回衛星「かぐや(SELENE)」のハイビジョンカメラ(HDTV)に
よる「地球の出」撮影の成功について

■動画(音声なし)、望遠での静止画像もあります。(動画は、開くのに少々時間がかかるときがあります。)

1999
■DVD 『スペース1999 (SPACE:1999)』 デジタルニューマスター版
1stシーズン コレクターズボックス
<Amazon評価>
 ★★★★ (レヴュー数 2件)
■月面の写真を見ていて、ふとムーンベース・アルファを思い出した。
『スペース1999』、小学生の頃のおぼろげな記憶だが、結構シリアスな話だった気がする。「空飛ぶサカナの骨」みたいなイーグル号が妙にリアルで、かっこ良かった。

                           <2007.11.14 記>

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2007年11月14日 (水)

■漫画一本、真剣勝負。『プロフェショナル・仕事の流儀』漫画編集者・原作者 長崎尚志。

今回のプロフェッショナルは、フリーの漫画編集者・原作者の長崎尚志さん。

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■愛と覚悟のヒットメーカー(07.11.06放送)、番組HPより
漫画編集者・原作者 長崎尚志(奥、手前は、すぎむらしんいち氏)

■漫画の編集者の仕事というのは、締め切り前にあおり倒して漫画家に原稿を仕上げさせるものだと思っていたのだが、それが大間違いであることが分かった。

長崎さんのフリーの編集者としての仕事は、企画、資料集め、シナリオ、そういった「漫画を描く」という以外のあらゆることをこなす、実に創造的でかつタフなものなのである。

映画でいえば脚本家を兼ねたプロデューサーというところだろうか。

■漫画家・浦沢直樹と長年組んで仕事をしている長崎さんは、『MONSTER』、『20世紀少年』、『PLUTO』などといったヒット作を次々と生み出してきた。

そのスタイルは、「こうしたい、こうすべきだ」という編集者としての押し付けではなく、漫画家と対話をし、語りつくす、というところから新しい展開を生み出していくというやり方だ。

漫画家と編集者が同じ志をもち、同じ方向を見る。

世界中を敵にまわしても、僕らふたりはこの漫画を信じる。

それは、その漫画にかける『愛と覚悟』を問われることなのだ。

と長崎さんはいう。

「愛と覚悟」?!少し大げさ過ぎやしないか?

このときは正直、そう感じた。

■20年ほど前のはなしである。

新人漫画家・浦沢直樹(23歳)と駆け出し編集者・長崎尚志(27歳)は、一つの連載漫画を立ち上げようとしていた。

『パイナップルARMY』

傭兵あがりの軍事インストラクター、ジェド・豪士が、クライアントに生き残りのすべを叩き込みつつ、結局は相手が抱えるさまざまな事件に巻き込まれ、実戦で培われた優れた知識と技術で切り抜ける。そういう筋書きの漫画である。

ところが、これが出版社の役員にこき下ろされ、会議の席で破り捨て去られる。

絵が幼稚だ、というのだ。

このままでは連載打ち切りになってしまう。

■漫画を破り捨てるなんて許せない。意地にかけても絶対に守ってやる。

このとき、そう言ってくれたのが、当時のビッグコミック・オリジナル編集長 林洋一郎さんである。

数々のヒット作を立ち上げてきた林さんの的確なアドバイスで作品は深みを増していき、ついには8巻を数える人気作品となった。

■長崎さんは林編集長を尊敬した。

けれど、あそこまで漫画に全てをかけることが出来ない。と、少し引いた感情も抱いていた。もともと、児童文学を志していたという気持ちもある。

それから一年が経ち、林さんはガンで倒れ、亡くなる。

「長崎が面白いものを作ってくれるのが楽しみだ」

いつも病床でそう語っていたと息子さんから聞かされた、

そのときの長崎さんの気持ち。

■このとき初めて漫画と正面から対峙することが出来たのだろうか。

『愛と覚悟』

その言葉の重みが、ずしりとくる。

■執着すること。

身を削り、いのちを削って、作品を生み出していくこと。

そうやって生まれてくるものには、それだけの迫力がある。怨念がある。

「悟りきったような、ぬるいことばかり言っている輩には分かるまい。

俺はその一瞬に人生を刻んでいるんだ。」

そう、ガツンとやられた気分である。

■真剣勝負、この修羅場で粘りきれるかどうか。

それが、漫画家として一本立ちしていけるかどうかの分岐点だ。

自信をもって、

これが俺だ!文句あるか!

と言い切れるか。

その『本気』が、ひとのこころを惹きつける。

久しぶりに熱いものに触れた。

                          <2007.11.13 記>

パイナップルARMY (Operation 1)
Photo
浦沢直樹・工藤かずや 著 小学館文庫 (1995/11、初版 1986/04)
<Amazon評価>
 ★★★★★(レヴュー数 5件)
■この漫画は好きで何度読み返したことか。豪士の戦友で、いつもユーモアを忘れなかった男、キース。その子供時代の話が泣ける。ハリデー准将の「今日はワシのラッキーデイじゃ!(だったかな)」も好きだった。ところで、原作の工藤かずやって人は凄い知識だなと感心していたのだが、長崎さんだったのかな?

  
浦沢直樹の作品
■ PLUTO 第5巻 やっと出るらしいですよ!
番組の中でネタばれしちゃうもんだから、こっちはヒヤヒヤものだったよ。

*   *   *   *   *   *   *   *   *   *

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2007年11月12日 (月)

■【ひつじの本棚】 『タオ―老子』 加島祥造。もうひとりの自分に気づくこと。

新聞の広告で、『求めない』という本が目についた。

著者の加島祥造さんは、『老子』の現代語訳で有名な方だということだったので、まず、そちらを読んでみることにした。

■ タオ ― 老子
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加島祥造 著 ちくま文庫 (2006/10)
<Amazon評価>
 ★★★★☆(レヴュー数 8件)

スッと気持ちが楽になる。そういう本である。

■『老子』の全81章のひとつひとつが、加島さんのこころでじっくりと咀嚼され、現代詩のかたちで再生されている。

そして、その「加島祥造」という翻訳機のちからを借りて、2500年前の老子の世界が直かに目の前に広がっていく。

なんて贅沢な本なのだろう。

■「老子」といえば世の中から避けて生きる隠遁の哲学だと勝手に思い込んでいたが、どうやら正反対の考え方をしていたようだ。

老子が語っていたのは、世の中のしがらみに縛られた「自分」に対して、赤ん坊のように無垢で、いろいろな可能性を内に秘めた「もうひとりの自分」があることに気付くこと。

その自分は、自然とか、宇宙とか、そういったおおきな広がりをもった世界の一部であり、そのおおきさ故に、生きることに焦らない自分である、ということだ。

■大切なのは、そのやさしさにあふれた世界に逃げ込むことではなく、いま現在、厳しい現実にさらされて「がんじがらめになっている自分」から一歩うしろに引いていいのだと、二歩も三歩も、ずーとうしろまで引いていいのだ、と知ることだ。

そうしてダメな自分をそのまま受け入れることで生まれる余裕が、現実を生き抜いていく上での力となるのだ。

■地位とか名誉とか財産とか、そういったものを求めれば求めるほど不幸になっていく。たとえ、それが得られたとしても、「求める」限りその不幸は自分にまとわりついてくる。

「生き物」として自然な自分を認めること。

そしてまわりの人々を、まっすぐなひとも、曲がりくねったひとも、「そのひと」としてそのまま受け止めること。

その「そのまま」を受け入れることが幸せに生きるための智恵なのだと「老子」は教えてくれているのだ。

■これから繰り返し、繰り返し、味わっていきたい。

この本と出合えたことが、とてもうれしい。

                          <2007.11.12 記>     

■ タオ ―老子
加島祥造 著 ちくま文庫 (2006/10)
<Amazon評価>
 ★★★★☆(レヴュー数 8件)

■ 求めない
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加島祥造 著 小学館 (2007/6/29)
<Amazon評価>
 ★★★★☆(レヴュー数 25件)
■老子から受け止めた人生観を、「求めない―」から始まる100の詩篇で語りかけてくる。たぶん、きっと、疲れた気持ちを楽にしてくれる本、なのだとおもう。

■追記■
『求めない』読みました。記事はこちら。
■足るを知ること。詩集、『求めない』 加島祥造。

  
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2007年11月11日 (日)

■猫にからまれる。

路地を歩いていて猫にからまれた。

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なんだ?にゃろめ!

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見かけないツラだにゃ、にゃろめ!

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くんくん。

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いいバッグもってるじゃねーか。
ちょっと寝かせろ、にゃろめ!

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猫と別れてしばらく歩くと、
幅50cmほどの几帳面な通りを発見。

_
猫道なのだろうか。猫の目線で撮ってみた。

                    <2007.11.11 記>

 
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■雲の波打ちぎわ。

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青が眩しかった。

                        <2007.11.11 記>

  
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2007年11月10日 (土)

■居心地の良い利己主義。『爆笑問題のニッポンの教養』 数理生態学、吉村 仁。

今回のテーマは、生き残りの条件。

Photo
■FILE:016「生き残りの条件≠強さ」(番組HPより)
静岡大学創造科学技術大学院教授、および
ニューヨーク州立大学併任教授。 吉村 仁(数理生態学)
2007年11月06日放送

■吉村先生は、北アメリカに生息する「素数ゼミ(magi cicada)」が何故13年とか17年周期で大量発生し、その間の年には一匹も生まれない、ということが起きるのか。その仕組みを解き明かしたすごい人なのである。

通常セミの幼虫時代の長さは6~8年程度なのだが、氷河期には成長が遅くなり15年程度になった。その時15年とか16年とか素数でない周期に生まれるセミは他の周期のセミとぶつかり合い繁殖の効率が悪い。

ところが、素数である13年、17年周期では他の周期のセミと発生年が重なり合うことがない為に「選択」され(他の周期のセミが消え去って)氷河期を生き残ったというのだ。

Photo _
■素数ゼミの解説

■そこには、「生存競争の勝者が生き残る」という進化のカタチとは異なる論理がはたらいている。

「強い」とか「弱い」とかではなく、純粋に数学的な論理で「生き残る」種が選択されるのだ。

■ダーウィンを悩ませたという、クジャクのオスの見事な尾羽の話も面白い。

メスが健康なオスを選ぶ基準を「ちょっと尾羽が長いほうが好き」、とした途端に「尾羽の長さをいかに強調するか」に特化した競争が極端に先鋭化し、生きていく上で邪魔でしょうがないほどにゴージャスになってしまった。

ちょっとした「差」が次第に大きな渦巻きのように拡大していくイメージは、極めて「複雑系」的である。

Photo_6
■クジャクのプロポーズについての解説(動画あり)

■一方、クジャクとおなじようにツノの大きさ競争を続けたアイリッシュエルクは、その巨大なツノのために絶滅したとされる。進化の袋小路に迷い込んでしまったのだ。

進化が必ずしも最適な方向に進むとは限らないということだ。

Photo_7
■アイリッシュエルク(オオツノジカ)
ツノだけで幅3.5m、重さは40キロ。氷河期のヨーロッパの草原に生息したが約9000年前に絶滅。

■進化のカタチは、「こうあれば有利だ」という『目的』を持って進むものではなく、あくまでもいろいろな基準で選択された『結果』なのである。

多様な『基準』があり、その結果として多様な進化があって、多様な生命が現れる。

その多様さこそが生き残る可能性を高めているのだ、と吉村先生はいう。

■3人兄弟の場合一番強いのは長男だが、次男と三男が協力し合うと長男よりも強くなる。

ひとりで生きるよりも、いろいろな生命と協力しあった方が多くの種が生き残ることになる。

そこで重要なのは、その生命それぞれが『利他的行動』をとることである。

それが『弱肉強食の生存競争』と対照的な、『共存』の意味だ。

■そこから太田は跳躍をこころみる。

現在アメリカとイスラムが対立する図式があるが、もしかすると何かのきっかけで宗教とかナショナリズムといった偏狭な価値観が、さーと一気に崩れ去る時が来るのではないか、という太田の理想主義的なヴィジョンは素晴らしい。

が、『徹底的に利己主義である私』を語る太田のほうが、太田らしくてしみじみする面白いアプローチだ。

■いじめられっこだった吉村先生が、なるべくして生物の研究者になって今に至る。という話しから、『居心地が良いところに落ち着く』というコトバが浮かんできた。

そして今、こうして自分の考えを発信できる立場にいること自体が、太田自身、居心地のいいところに収まっているのだな、と気付く。

いつもとなりにいるやつ(田中)に響かないようなことを、番組を見ている見ず知らずの人が「しっかり受け止めてくれている」ということに幸福感を覚えるのだという。

■実はその居心地のいい幸福感に

『利己主義』が同時に『利他的』である。

ということを可能にする魔法があるのかもしれない。

■『利他的行動』が心地よいと感じる『利己主義』。

例えば前回の精神医学の斎藤先生の場合、患者さんに「親切」であることが心地よいのであって、自己犠牲でもなんでもなく、純粋に利己的なのである。

そう考えるとそれはもはや魔法でもなんでもなく、われわれに当たり前に備わった感情であり、堅苦しくいうと道徳とか美意識とか、やわらかくいうと「あなたが笑うとわたしはうれしい」とか、そういったものなのではないだろうか。

徹底的利己主義だ!とツッパる太田にしたところで、やはり理解されることがよろこびだと言った時点で、他人(ひと)とのつながりを大切に思うという価値観の中にいるわけである。

■グローバルな競争至上主義の波と、最近流行りの『江戸しぐさ』。

人類として、果たしてどちらが生き残る可能性の高い戦略なのか。

聖徳太子の時代より和をもって尊しとなしてきた日本人として馴染みやすいのがどちらか、というのは訊くだけ野暮である。

SF作家のP.K.ディックが 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』で提示した「人間らしさ」の条件が『感情移入』であったことは、その価値観が欧米文化でも受け入れられる余地があることを指し示しているように思われる。

■けれど、その「思いやりのある、利他的な価値観」を『正しい』こととして心理的に強制するような社会は、それはそれで居心地が悪い。

その価値観がひとりひとりの内から立ち現れる『利己的な』ものでなければ、居心地の良さはあらわれてこないのだ。

そのような多様な個性を尊重する緩やかな価値観が世界に拡がるとしても、きっとそれは政治によるものでも宗教によるでもないだろう。

■進化は『目的』をさだめて進むものではなく、多様な基準を試す繰り返しの中から『結果』として現れる。

クジャクのメスの間に「少しだけ尾羽が長いオスが好き」という基準が静かにひろまったことが結果として壮麗なクジャクの尾羽を作り上げたように、今を生きる我々ひとりひとりの中から、ふっと自然に生まれる感情がゆっくりと拡がっていく。

大抵はシャボンの泡のように消えてしまうその感情の拡がりが、寄せては戻る波打ち際のように千にイチ、万にイチ、億にイチ、繰り返し、繰り返し。

そのなかで、世界に広がる「心地よい価値観」が必ずある。

それが10年後なのか、100年後なのか、1000年後なのか分からない。けれど、われわれにそれを生み出すが能力があるのだと信じることが、今の幸せをもたらせてくれるものなのかもしれない。

                             <2007.11.09記>

■ 素数ゼミの謎
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吉村 仁 著 文芸春秋 (2005/7/12)
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 ★★★★ (レヴュー数 12件)
■数学と進化の出会い。 

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■ 生き残る生物 絶滅する生物
吉村 仁・泰中 啓一 著 日本実業出版社 (2007/5/24)
■多様な基準が生む、驚くほど「ムダ」で「いいかげん」な生き物たち。 

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■新書・「負けるが勝ち」の生き残り戦略―なぜ自分のことばかり考えるやつは滅びるか
泰中 啓一 著 ベストセラーズ (2006/09)
<Amazon評価>
 ★★★★☆ (レヴュー数 3件)
■進化の不思議は人間社会にもあてはまる。

     
■爆笑問題のニッポンの教養■

新書版 「爆笑問題のニッポンの教養」

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2007年11月 8日 (木)

■あきらめないこと。Nスペ『眠れる再生力を呼びさませ。脳梗塞・心筋梗塞治療への挑戦』

■NHKスペシャル、眠れる再生力を呼びさませ~脳梗塞・心筋梗塞治療への挑戦~を見た。

脊髄は骨の中で血液をつくるはたらきをしているものだが、その中に含まれる「骨髄幹細胞」に脳の神経や心臓の組織を再生させる能力があった、という驚くべき内容の番組であった。

■脳梗塞(脳へつながる動脈がつまる)の状態になって3時間以内ならなんとかなるが、それ以上の時間が経つと血管から酸素や栄養が補給されずに脳の神経細胞が死んでしまう。そして半身麻痺など何らかの障害が残るというのが現在の医学の常識である。

ところが、その患者の髄液から脊髄幹細胞を取り出して培養、再度患者の体内へ点滴で戻してやると麻痺状態から驚くべき速さで回復するというのだ。

■札幌医科大学附属病院で今年の初めから臨床試験が始まり、番組では実際の患者さんが回復する様子が紹介された。

その患者さんは脳梗塞をおこしてから1ヶ月半が過ぎ、左半身をコントロールする脳の神経細胞が機能しなくなり、左半身麻痺をおこしていた。

通常は、左半身麻痺が一生続くと考えられる状態である。

だが驚くべきことに、骨髄幹細胞を体に戻して5時間後には脳の損傷部位がひとまわり小さくなり(CTで確認)、翌日には今まで動かすことができなかった左の手の指が動くようになったのである。

しかも、たった一度の治療(幹細胞を戻す)しか行わなかったにもかかわらず、2週間後には腕が動くようになり、3週間後にはまっすぐ歩けるようになったのだ。

■骨髄幹細胞が脳神経を再生する仕組みとして、3つの要素が挙げられた。

①「神経栄養分子」を放出し、弱った神経を活性化させる。

②「血管新生因子」を放出し、新たな血管を作り出す。

③骨髄幹細胞自体が神経細胞へと変化する。

上記の症例では、①「神経栄養分子」の作用で回復したものとされた。今まではその部位の脳神経細胞は死んでいたと思われていたのだが、実際にはまだ再生する力を残していたのだ。

その後、②「血管新生因子」のはたらきで、再生した神経細胞へ酸素と栄養が供給され、もとの健康な状態を取り戻していく。

番組で紹介された患者さんもすっかり良くなり退院していった。

■脳梗塞以外にも、心筋梗塞で骨髄幹細胞による再生が確認されている。

心筋梗塞は心臓のまわりを取り巻く動脈がつまることで心臓の筋細胞が死滅し、ポンプとしての機能が低下する症状を起こすものだが、ドイツの臨床試験では②「血管新生因子」のはたらきにより、ポンプ機能が回復したという例が紹介された。

■骨髄幹細胞のもたらす効果は素晴らしいものだが、重要なのは「もう回復しない」と思われていた神経細胞や心筋細胞が実際にはまだ再生する力を残していたということである。

われわれの身体は思ったよりしぶといのだ。

■実際に一般の治療へ反映されるためには臨床試験があと2年程度必要だという。

けれど、骨髄幹細胞に再生力を劇的に促進させる能力があるということは、今回の治療のようなことが『もともとの機能として我々の身体に備えられていた』という可能性を指し示しているのではないだろうか。

その機能が、意味も無く骨髄の中で眠っているというのは考えにくい。

今後の臨床試験がどうなるかは分からないが、

『あきらめない』

ということについて、深く考えさせられた。

                      <2007.11.08 記>

■NHKスペシャル■
眠れる再生力を呼びさませ~脳梗塞・心筋梗塞治療への挑戦~
2007.11.07再放送。(初回11.05放映)

 
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■F-15墜落。米空軍 運用全面禁止。

■米空軍 F-15の運用を全面禁止 訓練中に空中崩壊
米空軍は3日、現在運用中の全てのF-15戦闘機の飛行を原則禁止する命令を出した。米ミズーリ州で飛行訓練中のF-15が飛行中に空中崩壊する事故が起きたことを受けてのもので、事故の原因が解明されるまでの間、F-15の運用は取り止める。

事故原因の解明は進んでいないが、事故機は生産から27年が経過していた老朽機であったことから経年劣化のために空中崩壊を起こしたものと見られている。

空軍では合計688機のF-15を実戦配備している。<2007.11.07報道>

F1504

■27年ものの老朽機とはいっても空中崩壊というのは衝撃的。

どんな壊れ方をしたのだろう。急激な機動をかけて主翼でももげたのか。

パイロットは無事脱出したということだから、一気に分解したってことは無いのだろうけれど。

日航機墜落事故のときは、しりもち事故で塑性変形した圧力隔壁の修理が不十分で、その後の気圧変化の繰り返しにより金属疲労で破壊に至ったという説が有力。

この機体も、すね傷があったのだろうか。

■ところで700機近いF-15が使えない米軍は機能するのだろうか。当面、重要任務だけは使うようだが、もし構造的欠陥だとしたら飛行禁止期間が長引いてえらい話になってしまう。

空自もF-2に続いてF-15も使えないとなると日本の防空を担うのは老兵ファントムのみ。

もしかすると、これって非常に深刻な事態なのか?

                         <2007.11.08 記>

■関連記事■
■航空自衛隊 F-2支援戦闘機、墜落。

 
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2007年11月 6日 (火)

■ドラマ『SP(エスピー)』。こりゃ本物だぜ!

11月3日に始まったドラマ「SP」。

いやー、これは面白い!

Photo_2 

■テンポがいい。映画のような迫力のあるカットがいい。

見るものの予測を適度に裏切る展開がいい。

SPの装備や所作のディテールにこだわる演出がいい。

そしてアクション!

連続ドラマでここまで魅せるエンターテイメントは、『アンフェア』以来じゃなかろうか。

■このドラマはSP(要人警護官)の物語なのだけれど、到底ふつうの刑事モノの枠には収まりそうもない。

テロリストたちを裏でそそのかしている黒幕はいるは、主人公(岡田准一)はESPのような特殊能力を持っているは、しかも彼がSPになったのには深い理由がありそうだとか。

そういうところをぐだぐだと説明せず、さらりと絵でみせるところがイケている。

これから回を重ねる毎に、さらに謎が深まっていくに違いない。

楽しみ、楽しみ。

■スタッフ■
【原案・脚本】 金城 一紀(直木賞作家・映画 『GO』原作)
【総監督】   本広克行「踊る大捜査線」シリーズ)
【演出】     波多野貴文、藤本 周
■キャスト■
岡田准一、堤 真一、真木よう子、 ほか

                           <2007.11.05 記>

■追記■ <2007.11.20 記>
第2話、第3話:病院を舞台にした和製ダイ・ハード。
・井上くん、警護中にひとりで外に出歩かないこと!
・土の上に犯人の足跡。・・・普通に舗装されたところを歩け!
・何で笹本の目の前に手錠の鍵を残す?惚れたか?!
まあ、突っ込みどころも多いけれども岡田准一の切れのいいアクションで乗り切った。が、第4話まで続くのはチョット引っ張りすぎじゃないでしょうか。え!?という驚きの展開を期待します!

■「SP」番組紹介

■「SP」番組HP

■「yanajunのイラスト・まんが道」さんにT/Bします。
・似顔絵が無茶苦茶上手いです!一見の価値あり。 

■+子育ちパパの航生日誌Q2.1さんにT/Bします。

 
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2007年11月 5日 (月)

■分かってくれるひとがそこにいるよ、と伝えたい。『プロフェッショナル・仕事の流儀』自閉症支援・服巻智子。

今回のプロフェッショナルは、

自閉症の自立支援活動を行っている服巻(はらまき)智子さん。

Photo_4
■見えない心に、よりそって
自閉症支援・服巻(はらまき)智子 10/30放送(番組HPより)

■自閉症とは、脳のはたらきの一部が一般のひとと異なることによりコミュニケーションに支障をきたす症状をいう。

自閉症と思われる人は現在日本に120万人。

100人に1人は自閉症に苦しんでいるということになる。

■自閉症のかたちはいろいろあるようであるが、一般に自閉症の人は相手がどう思っているかを表情から感じ取ることが出来ないのだという。

まわりにいる人みんながマネキンのように無表情だったらそれがどれだけ怖いことか。

だから、怯える。だから、孤立する。

その苦しみから救ってあげたい、というのが服巻さんの気持ちなのである。

■服巻さんが自閉症に苦しむこどもに伝えたいことはただひとつ。

分かってくれるひとがそこにいるよ。

だから安心していいんだよ。

その小さな安心が、小さな自信につながり、育っていく。

■それが目に見えてくるのは明日かもしれないし2年後かもしれない。

それを信じる。

ちょっとしたことにパニックになり声を荒げるその子を「かわいいなー」、と心底思える人間の大きさが服巻さんにはあるのだ。

■自閉症児を支援する活動を始めた当初、服巻さんは苦い思いを経験している。

自分が学んだ自閉症児への接し方を一所懸命、親に教え込む。

自閉症児の親はただでさえ自責の念を抱いていたりする。その「教え込む」という一方的な働きかけが如何に相手を追い込んでいたか。

そこに気付くことが出来なかったのだ。

■相手はひとりひとり違った事情をかかえ、ひとりひとり違った悩みを抱えている。

そういったひとりひとりに合わせることができるひと。それがプロフェッショナルだと服巻さんはいう。

多様性を受け止めること、違う価値観を受け止めること。それが大切なのだ。

「多様なことって、本当にいい」と明るく微笑む服巻さんは非常に素敵である。

その笑顔で、どれだけの個性たちを受け止めてきたのだろう。

■There’s always another way.

どんな時でも思いこんだものと違うやり方がある。違う価値観がある。そう考えることのできる人。それがプロフェッショナルかな。

その言葉はその言葉の持つ意味以上に、深い。

                            <2007.11.05 記>

■服巻 智子さんの著作
   

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■『プロフェッショナル・仕事の流儀』番組HP

■茂木健一郎さんのクオリア日記にT/Bさせていただきます。

 
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2007年11月 4日 (日)

■こんな私でいいんです。『爆笑問題のニッポンの教養』 精神医学、斎藤環。

今回のテーマはひきこもり。

Photo_3
■FILE:015 「ひきこもりでセカイが開く時」(番組HPより)
爽風会佐々木病院診療部長 斎藤環(精神医学)
2007年10月30日放送

■精神科医の斎藤さんは引きこもり治療の第一人者であり、かつサブ・カルチャー批評家としての顔も持つ、ふところの深い先生なのである。

その斎藤さんは、今の若者たちをとりまいている空気は、「セカイ系」と呼ばれるサブ・カルチャーにあらわれているという。

■「セカイ系」とは、教室などの【君とボク】という狭い関係から、いきなり【宇宙、異世界】へと飛んでいってしまう。そして、そのあいだに当然あるべき【社会との関係性】がスッポリと抜け落ちている。そういうアニメやライト・ノベルの作品世界のことをいうらしい。

そこにあるのは現実を一気に飛躍する【万能感】と、ワケのわからない世界でなにも出来ない【無力感】。

象徴的なのが、『エヴァンゲリオン』だ。

対峙する【敵】の正体がわからない。下手をすると【自分】さえもわからない。

何のことは無い。

それは高度経済成長の真っ只中に生まれ、生活になんの不自由も感じずに成長した我々1960年代生まれの世代が青年期にそのこころの中に抱いたあの「頼り無げな感情」なのではないのか。

■「セカイ系」なるものが高度成長期に育った庵野秀明の心象風景から生み出されたものであるならば、戦時中に生まれた富野喜幸が作り出した世界観と決定的に異なるものになるのは当然のことであろう。

『エヴァンゲリオン』 の空虚なセカイと、『ザンボット3』『ガンダム』『イデオン』といった富野喜幸の作品を並べたとき、富野作品が「どうしようもない人間の性(さが)」を「思うようにならない世の中」と対峙させることでその登場人物に人格としてのリアリティを与えていることに改めて気付く。

その対比は、乗り越えるべき困難が明確であった世代と、すっかり祭りが終わった後に生まれ、何をすべきかがハッキリと見えない中で育った世代の対比そのものではないだろうか。

要するに「セカイ系」的な【万能感】と【無力感】は、生き物として生き抜く努力が不要となった1960年代以降に育ち、目標を見失った世代に科せられた悲劇なのではないか、ということだ。

■豊かであることが、生きていることの意味を喪失させる。

なんとも逆説的で皮肉な話である。

それでも淡々と生きていける人(田中 裕二)は、それでいい。

だが、感受性の強い人間(太田 光)は、生物として満たされてしまっているが故に、逆に空虚なものを自分の胸の内に感じ、そこのあるべき「何か」を捜し求めてしまうのである。

■太田が高校時代に味わった「孤独感」。

『自分』があり過ぎるとコミュニケーションが下手である。

と太田が自ら語ったように、まわりが拒絶するのではなく、自分から壁をつくってしまうことによって、その「孤独感」は生まれ、維持されていく。

自分で自分が信じられない。認めることが出来ない。

それは美意識が高すぎる、『自分』に対する理想が高すぎるのだ。

Photo

■ピカソの『泣く女』を見て、「なんだ、これでいいのか~」と、『純粋でない自分』を許せるようになった。と太田はいう。

あくまでも、『自分』の問題なのである。

■そこで、斎藤さんは精神分析学者 ハインツ・コフートの言葉、

人生とは自己愛の成熟の過程である。

を引用する。

自分を認めること、そして自分が大切に思う人たち(自己対象)に認められていると感じること。その対象が、母、父、兄弟、友達と拡がっていく中で、人は社会的存在として成熟していくのである。

そしてその自信が、大切な人から『自分が大切に思われていると感じること』を足がかりにしているが故に、どこまでいっても『自己愛』からは逃れられない。

■みんな病気。あるのは程度の差だけです、と斎藤さんはいう。

本当にそのとおりだと思う。

人生のどこかでつまづいたとしたならば、そこで一回原点に立ち戻り、自分を許すこと、家族の愛情を確かめること。

そこから、再スタートすればいいのだ。

慌てることはない。人生は、死ぬまで続く長い道のりなのだから。

                            <2007.11.04 記>

■追記■
診療にあたっての斎藤さんの信条は、『愛は負けても親切は勝つ』というカート・ヴォネガットの言葉だという。『愛』は毒をはらんだものであり、時に不幸を呼ぶこともある。精神科医としてのキャリアを考えると実に深いコトバである。

『親切』・・・いい言葉を学んだ気がする。

   
■新書 社会的ひきこもり―終わらない思春期
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斎藤 環 著 PHP新書 (1998/11)
<Amazon評価> ★★★☆ (レヴュー数 23件)
■"人格形成の枠組みを作る期間"である思春期が何らの理由によって続いていく。ひきこもりの基本ラインを理性的かつ正確に押さえた類い希な一冊と言える。(レビューより)

■自己愛の構造―「他者」を失った若者たち
Photo_2
和田 秀樹 著 講談社 (1999/10)
<Amazon評価>
 ★★★★ (レヴュー数 1件)
■番組の中で触れられた精神分析学者コフートの世界観について、やさしく深く語られている本のようです。 

■ 国のない男
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カート・ヴォネガット 著 日本放送出版協会 (2007/7/25)
<Amazon評価>
 ★★★★☆(レヴュー数 9件)
■番組の最後に語られたヴォネガットの遺作。太田 光が紹介文で大絶賛しています。

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2007年11月 3日 (土)

■ULTRASEVEN X やっと物語が動き始めたか?

■いやー、長かった。つらかった。

金曜深夜に放送しているULTRASEVEN X(ウルトラセブンX)である。

番組が始まる前の悪い予感が的中してしまったのだ。

意気込みは解るのだけれど、視聴者が没入できないドラマは自己満足の謗りを免れられない。

(↓これが放映前の心配ごと)

「 ウルトラマンシリーズは、日常生活の影に潜む、或いは大胆に日常を破壊する宇宙人や怪獣といった「超現実」を描くのが基本であって、その基盤はあくまでも我々がしみじみと体感できる「日常の空気」であり、「生活そのもの]なのである。

そこがしっかりと描かれていないと折角の「超現実」もヴィヴィッドに浮き上がってこない。

この番組で語られる世界に、我々はしっかりと入り込むことが出来るのであろうか?そこが心配なのだ。 」

■でも第5話にして、やっと物語が「すべら」なくなってきた。

伏線の効いたシナリオもテンポのいい演出も活きていた。

それがうれしいのである。

何しろ、「泣かせ」の太田愛をもってして、あの第4話のていたらく。如何に「ULTRASEVEN X」の舞台設定が感情移入を難しくしていたか、ということである。

■次回、第6話はとうとう物語の核心部分に触れそうな予感。

「ウルトラセブン」として、どんな問いを投げかけてくるのか。

シリーズ後半、期待してますよ!

                            <2007.11.03 記>

■続きはこちら■
■ULTRASEVEN X、いよいよ佳境へ。

 
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■ULTRASEVEN X(ウルトラセブンX) 番組ブログ

■CD 『 Another day comes
Pay_money_to_my_pain
Pay money To my Pain 1stアルバム
<Amazon評価>
 ★★★★☆(レヴュー数 4件)
■ULTRASEVEN X エンディング・テーマ、「Another day comes」収録。久しぶりにカッコいいヘヴィメタルを聞いた。80年代後半にHR/HMを聞いて過ごしたおじさんの胸にグッときたぜよ。

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2007年11月 2日 (金)

■蒼空、日の出。

Photo

夜明け前の蒼い静けさが

今日も 赤き活力を取り戻していく

                        <2007.11.02 記>

  
■■■ 空の写真 ■■■  
↑カテゴリー・【空の写真】へのリンクです。

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2007年11月 1日 (木)

■航空自衛隊 F-2支援戦闘機、墜落。

31日午前9時12分ごろ、愛知県豊山町の県営名古屋空港で、航空自衛隊第4航空団(宮城県)所属のF2支援戦闘機が離陸に失敗し、炎上。乗っていたパイロット2人は自力で脱出した。<2007.10.31 報道>

071031_04
■無残な姿になってしまったF-2。接地のときに吹っ飛んでしまったのかノーズが無くなっている。左後部を中心に燃えたように見えるが風向きの問題であろうか?

■一体なにが起きたのだろうか?

・ 機長の永田恵嗣さん(52):「離陸に失敗して、約50メートル上空から機体ごと垂直に落ちた」

・ 副操縦士の水島光男さん(56):「離陸当時、計器類に異常はなかった。そのまま飛び立てると思った」

・ 事故を目撃した民間の整備士: 「いつもより機首が上がりすぎて、なかなか(機体が)上がっていかず、上がった瞬間に1,2回波をうつかたちで、次の瞬間に機首から地面に激突して、滑って炎を上げていった」  

ニュース映像とこれらの証言からすると、

エンジンの推力が出ず機首を上げて何とか離陸したが、そこでさらに推力が落ちて(或いは停止し)機体は失速、ノーズ側から地面に墜落した。

というところだろうか。

まあ、素人の当て推量などしてみても、あまり意味がないので事故調査結果を待つことにしよう。

■1980年代後半、FSX(次期支援戦闘機=現F-2支援戦闘機)選定の議論の中で、

「単発機はその一個のエンジンが駄目になったら墜落するしかない。生き残る確率を高めるために双発とすべきだ。」

という意見があったという記憶がある。

Photo

■一機 120億円也。

さらに複座のF-2Bは32機しか生産されていない希少な機体。

そして何よりも、パイロットの命は重い。

それ故、当時の単発・双発論議が思い出されるのだ。

■今回のパイロット2人が、重症とはいえ無事に生還できたことが救いである。

本当によかった。

                             <2007.11.01 記>

■追記■
事故原因が判明した。記事は↓こちら。
■F-2離陸事故、原因判明。

 
 
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