■300km/hの世界。NISSAN GT-R、「スーパーカー」であるということ。
GT-Rが帰ってきた、
という表現はあまり正しくないのかもしれない。

■R35 GT-R。見かけ上はスカイラインらしさを感じるが・・・。
・ニュルブルクリンクを連続して7’30”台で走れること
・アウトバーンを300km/hでストレス無く走れること
・パワーウエイトレシオが4.0kg/ps以下であること
これが、GT-Rを「スーパーカー」として開発するに当たっての目標だったという。
そう、今回の「NISSAN GT-R」は「レースカー」であると同時に「スーパーカー」でもあることを目指して開発されたクルマなのだ。
■今、40歳前後のお父さんが幼い頃にあこがれた「スーパーカー」。
カウンタックLP400、フェラーリ512BB、ポルシェ911。
それは単に時速300kmを出せる速さだけではなく、貴族的なオーラをまとったクルマ達であった。
イタリア貴族、ドイツ王侯貴族と、その纏っている雰囲気の違いはあれども、歴史・伝統という強い背景をもって初めて、その貴族的オーラというものは立ちあわられてくるものなのだと思う。
■その意味で、NISSAN GT-Rは、もはやスカイラインGT-Rでは無い。
GTカーとして常に勝ち続けることを求められたスカイラインGT-Rは、確かにレースカーとしての歴史と伝統を背負ってきた。
だが、いみじくも「羊の皮をかぶった狼」とジャーナリスト・三本和彦さんが名づけたとおり、ベースとなる大衆車・スカイラインをチューン・アップしたレースカーであり続けたことも、また事実である。
■NISSAN GT-Rは文字通り日産のフラッグシップであり、「技術の日産」という歴史・財産を深く世界に想い起させるという使命を持っている。その為には、胸を張ってイタリア、ドイツの貴族たちと渡り合えるクルマでなければならない。
そして開発リーダーとして水野和敏さんが選ばれた。これほどの適任者は他にいないであろう。
■1990年前後、日産のグループC(プロトタイプカー耐久)のクルマは鬼のように強かった。
90年から92年まで3年連続でJSPCチャンピオン獲得。90年のル・マンでは日本車初のポールポジションを獲得。そして92年のデイトナ24時間レースでは圧倒的な強さを見せつけて日本車初の総合優勝を果たした。
ポルシェ、ジャガー、メルセデスといった欧州貴族どもの鼻をあかしたのが、その時代のNISMOの監督、水野和敏さんなのである。
■当時、日産のCカーは「乗りやすい」という話を何度か耳にした。800psの大出力のクルマの割りにピーキーな特性ではなく、とても安定した走行が出来るというのだ。
路面に吸い付く空力特性、車両の動的な重量バランス。そういった当時のCカーで培われた水野和敏さんの設計思想、手法が「スカイライン」という枠に捉われることなく、今回のGT-Rに投入された、というわけである。
■エンジンのフロントミッド配置、独立型トランスアクスル化と低重心化による理想の重量バランス。
走る、曲がる、止まる。
日産が「フラットライド・スポーツ」と呼ぶその走りは、その根本的な部分から「理想」に向けてスタートしている。
空力特性や電子制御4WDとVDCの協調制御や軽量化も重要なポイントだが、その立脚するところに「妥協を許さない理想主義」があったからこそ、それらの技術が光り輝いてくるのだ。
■ライバルは、ポルシェ911ターボ、BMW M6、ランボルギーニ・ガヤルド、フェラーリF430 といった500PS、2000万円クラスのクルマたちだろうか。
パワーウエイト・レシオこそ、これらのクルマの後塵を拝するが、トータルでのバランスでは「勝っている」と、誇り高き日本人として信じたい。
これら貴族のスポーツカーの乗り比べなんて夢のまた夢である小市民には、それを体感する機会がおとずれることは無いけれど、これから雑誌記事などを読んでは夢想に耽るのだろう。
■明日から東京モータショーの一般公開。
各社、環境にやさしいクルマを前面に推しだしている中で、GT-Rのもたらす「興奮」はひと際目立った存在である。
いつだって、スーパーカーは男たちを興奮させるのだ。

■MAXが340km/h、トップに280km/hと刻まれた挑発的なスピードメーター。サーキットでのみリミッターが解除されるらしい。200km/hと300km/hでは感じる世界が全く違うというが・・・。
<2007.10.26 記>
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コメント
先週、TVキャスターの安藤優子さんが自身の番組で、ゴーン社長の運転で200㎞/h異次元スピード体験レポされてましたね。
なんでも大学時代の元彼がGT-R乗りだったそうで
「私は彼を誇りに思ってたのか、彼のGT-Rを誇りに思ってたのか、どちらだったのかしら・・・」との発言にはちょっとびっくりでした。
もちろん二ューGT-Rには、かなりびっくり!でしたが・・・^^v
投稿: 臨床検査技師 | 2007年10月27日 (土) 16時27分