■『ULTRASEVEN X』(ウルトラセブンX)は邪道を往ってしまうのか?
微妙である。非常に微妙である。
TBS系で10月から深夜枠で放映される『ULTRASEVEN X』(ウルトラセブンX)のことである。我がこころの「ウルトラセブン」に関わる話だけに、年甲斐もなく、あれこれ心配になってしまうのだ。
まず、小さい頭が微妙である。
こんなに頭の小さいスーツアクターがいるのだろうか。(いやいや、マスク製作技術の進歩だってば。)
それはさておき、ストーリーの方も微妙なのだ。
『この世界では街中に張り巡らされた無数のモニタが政府の意図を伝え、市民はその情報によって支配されている高度な管理社会である。
そして、この世界では既に、宇宙から様々な未知の生命体・エイリアンが侵入し、地球を侵略、さらには人類滅亡の機会を伺っているものもいるのだ。宇宙からの侵略者からこの世界を防衛するために特殊捜査チーム“DEUS(デウス)”が結成された。
果たして、この世界は何なのか?そして、そんな世界を救うべく現れた赤い巨人“ULTRASEVEN X”とは一体何者なのか? それが全話を貫く大きな謎である。』
『未来世紀ブラジル』+『マトリックス』
といったところだろうか。
ウルトラマンシリーズは、日常生活の影に潜む、或いは大胆に日常を破壊する宇宙人や怪獣といった「超現実」を描くのが基本であって、その基盤はあくまでも我々がしみじみと体感できる「日常の空気」であり、「生活そのもの]なのである。
そこがしっかりと描かれていないと折角の「超現実」もヴィヴィッドに浮き上がってこない。
この番組で語られる世界に、我々はしっかりと入り込むことが出来るのであろうか?そこが心配なのだ。
特殊捜査チーム“DEUS(デウス)”というネーミングも気にかかる。ラテン語で「神」という意味である。
複雑に絡み合った謎をさんざん振りまいておいて、最後に「人類の皆さん。実は、すべて私がやったことなのです。」と本当のウルトラセブンが現れたりする、デウス・エクス・マキナ(Deus ex machina、機械仕掛けの神 )的な物語の幕引きだけは、なんとか避けていただきたいものである。
シリーズ構成は、八木毅さんが担当されているようなので、たぶん、きっと大丈夫だとは思うのだけれども・・・ちょっと心配性になってしまうのであった。
<2007.09.08 記>
【追記】
第1話を見た。「嫌な予感」が当たったような・・・、
気のせいか。 <2007.10.11 記>
■続きはこちら■
■ULTRASEVEN X やっと物語が動き始めたか?
■ULTRASEVEN X、いよいよ佳境へ。
■加賀美早紀/かがみ さき (ヒロイン:エレア役)
■放映:TBS系 10/5(金)
深夜2時25分~2時55分スタート、全12話
(関東地区以外の方は下の番組HPでご確認ください。関東についても、深夜枠だけに時間がずれることも多いと思いますので放映日前にチェックした方がいいでしょう。)
■「ウルトラセブンX」番組HP
http://sevenx.jp/main.htm
■大石英司さんの「代替空港」にT/Bします。
http://eiji.txt-nifty.com/diary/2007/09/post_f774.html
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