■ホンダ NEW フィット。『深化』したコンセプト。広くて、速くて、経済的。
10月中旬デビューといわれる新型フィット<FIT>の姿が明らかになってきた。
■特徴は3つ。
①ワンモーション(流れるような凹みのない)デザイン。
②広い室内、広い荷室。
③高出力、低燃費エンジン。
■ホンダが「スーパーフォワーディングフォルム」と呼ぶ流れるようなエクステリアデザインは、前面ガラス下端を120mm前方に出すことで実現しているのだという。
現行型で「昆虫の眼」のように突き出していたヘッドランプの出っ張りもなくなり、スムースなカタチが気持ちいい。
乗ってみればミニバンのような開放感を味わえるだろう。狭い路地での取り回し(「見切り」の悪さ)がチョット気になるが、まぁこれも乗ってみなけりゃ分からないことである。
■前面ガラスが前方へ拡がって開放感が出ただけではない。実際の居室スペースも、ホイールベースが50mm拡大された分、そのまま広くなっている。
ホイールベースが延びた分、全長も55mm大きくなっているが3900mmなら許容範囲だろう。(技術的にいうと、歩行者保護対応でフロントのバンパーを50mm程度延ばす必要があったはずなので、実は頑張った寸法なのである。)
また、荷室スペースも拡大している。現行型の最大の特徴であった燃料タンクの真ん中配置を踏襲し、さらに思い切ってスペアタイヤを廃止(※)することで、圧倒的に大きく深いラゲッジスペースを確保している。
※パンク修理剤で代替のようである。事故ってホイールまでいっちゃたら動けなくなるが・・・。スペアタイヤのオプション設定があるかどうかは不明。構造的に出来ないようになっているとしたら、いかにもホンダらしい思い切りの良さだ。
■エンジンは今回も頑張っている。
1.3Lではツインプラグで他社の追従を許さない24km/lを達成していたが、あっさりとそれを捨て去り、4バルブ化、i-VTEC化をおこなった。
低負荷時には吸気弁の片方を閉じることで、24km/lの燃費はそのままで出力は100ps(現86ps)、13.0kg・m(現12.1kg・m)と大幅に向上した。これは1.4Lエンジン並の出力である。
さすが、エンジンのホンダ!素晴らしい。
■1.5Lもバルブタイミングとリフト両方を切り替えることで、120ps(現110ps)、14.8kg・m(現14.6kg・m)と高出力化を図りつつ、日産NOTE(1.5L、109ps、15.1kg・m)の燃費19.4km/lを上回る19.6km/lを達成している。
なお、1.5LのグレードはRS一本に絞られた。’RS’は、レーシング・スペシャルではなくてロードセイリング。足回りはRS専用だが、ガチガチではなく、「あたかも道路を帆走するように堂々と、ゆったりと、遠くへ」というコンセプトなのだそうだ。
とはいえ、現行車で気になった電動パワステの「ゆるい」感じは解消されたようなので乗り味の素性は良さそうだ。
■現行型のデビューは2001年6月。6年も前のモデルで月7000台コンスタントに売れ続けたのだから凄いものである。
オデッセイ、ステップワゴンと、成功したあとのモデルでの「イマイチ」が続くホンダだが、今回ばかりは失敗は許されない。随所にそういう気迫を感じる新型フィットなのであった。
<2007.09.28 記>
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