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2007年9月

2007年9月30日 (日)

■ もくじ ■ こころと、世の中と、

■■■ INDEX ■■■
世の中と心の在り様について考えた記事の一覧です。
※リンク切れ等、不具合がありましたら、コメントをいただけると助かります。

■■■ 2009年 ■■■

■■■  9月 ■■■

■選ばなかった道について。

■■■  6月 ■■■

■「つらさ」にも意味がある。『爆笑問題のニッポンの教養』 障害学、福島 智。

■■■  5月 ■■■

■NHK特番、「愛しあってるかい?~キング・オブ・ロック 忌野清志郎~」。素直で、熱くって、真っ直ぐな、永遠の高校時代に捧ぐ。

■■■  2月 ■■■

■生きる力。

■■■  1月 ■■■

■やる気をくじく、8つの方法。出来ないことより出来たことを見つめよう。

   
■■■ 2008年 ■■■

■■■  12月 ■■■

■鈍く暗い色をした曇天も、いつか。

■「プロ魂」 王貞治。シッカリとした手応えのある人生は、あまりにも魅力的すぎるから。

■■■  11月 ■■■

■小さく、小さく。 『プロフェッショナル・仕事の流儀』 落語家・柳家小三治。

■■■  10月 ■■■

■人の話を聞くということ。傾聴を楽しくするコツ。

■■■  8月 ■■■

■40歳を超えたって人生を諦める必要は無い。エド・はるみ。24時間テレビ、チャリティーマラソン。

■■■  4月 ■■■

■シーラカンスが指し示す「スローな生き方」は幸せか?

■■■  1月 ■■■

■年賀状の約束。

■「縦の笑い」と「横の笑い」。自分を縛り付けるレッテルへの反逆。

■自然な姿勢で立つということ。

     
■■■2007年■■■

 

■■■ 12月 ■■■

■「面白い」と「つまらない」の二元論。

■「スミマセン」の伝染に気をつけろ。欽ちゃんのあったかい失敗哲学。

■■■ 10月 ■■■

■自信を喪失したときには・・・。

■■■ 8月 ■■■

■『5回のうち4回は流せ!』 スーパーマン・シンドロームに陥らないために。

■■■ 6月 ■■■

■自分に分からないことがあると分かることが、生きること。蓮實重彦。

■ペンで紙に書くということ。

■■■ 5月 ■■■

■大宇宙を五尺二寸の身の丈に凝縮させる。

■『ギャップ・ライフ』について考える。「人生」の意味・・・デカルトの先にあるもの。

■■■ 4月 ■■■

■今スグやること。

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■ もくじ ■ 社会、ドキュメンタリー

■■■ INDEX ■■■
「社会、ドキュメンタリー」に関する記事一覧です。
※リンク切れ等、不具合がありましたら、コメントをいただけると助かります。

■■■ 2009年 ■■■

 
■■■  8月 ■■■

■【書評】『しのびよる破局 ― 生体の悲鳴が聞こえるか』、辺見庸。人間の尊厳の恢復は我々一人ひとりの中に。

■NHKスペシャル 「日本海軍 400時間の証言 第二回 特攻 やましき沈黙」。それは口で言うほどたやすいことではなく。

  
■■■  7月 ■■■

■裁判員制度は誰の権利を守るものなのか。『爆笑問題のニッポンの教養』 刑事訴訟法、後藤昭。

■ああ、アメリカよ。『爆笑問題のニッポンの教養』 日米関係史、阿川尚之。

■【書評】『武装解除 ―紛争屋が見た世界―』 伊勢崎賢治 著。平和は正義を曲げてでも手に入れる価値のあるものなのだ。

   
■■■  6月 ■■■

■【書評】『世界の半分が飢えるのはなぜ?』。飢餓を取り巻く構造と、私が生きている世界の構造はつながっているのだ。

■【書評】『名前と人間』、田中克彦。名前という多様性の花。

■無邪気なわれわれの罪について考える。『爆笑問題のニッポンの教養』 農学、岩永勝。

■とっとと選択肢から外してしまえ。F-22・ラプター、日本に輸出するなら一機、250億円!

   
■■■  5月 ■■■

■価値観の焼け野原に立つ日本は、これからが面白いノダ。「爆笑問題のニッポンの教養」スペシャル:『ニッポン チャチャチャ』。

■新型インフルエンザ拡大。対応策がキツ過ぎるというけれど。

  
■■■  4月 ■■■

■WHOがフェイズ4を宣言。豚インフルエンザから新型インフルエンザへ。

■現実を受け止め、本気で実行することこそが人を目覚めさせるのだ。『プロフェッショナル・仕事の流儀』 武装解除・瀬谷ルミ子。

■NHKスペシャル 「ヤノマミ、奥アマゾン 原初の森に生きる」。ドキュメンタリー番組は田中泯のナレーションで「作品」となる。

■「ゴリラ先生 ルワンダの森を行く」。マウンテンゴリラはゲタゲタと笑う。

   
■■■  3月 ■■■

■WBC決勝、やっぱりイチローは凄いや!!

■ロボット少女HRP-4C。ちょっと不気味なカワイ子ちゃん(死語か?)。

■カーネル・サンダースさん、24年ぶりに無事救出。

   
■■■  2月 ■■■

■NHKスペシャル 菜の花畑の笑顔と銃弾。 戦乱のアフガニスタンで31歳の青年の目にはいったい何が映っていたのか。

■NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる。不安を抱えて孤立している状態はやっぱり良くないということで。

■NHKスペシャル アメリカ発 世界自動車危機。’銭カネ’ばかりのこの世の中を一発ギャフンといわせてやれよ!

   
■■■  1月 ■■■

■NHKスペシャル 女と男。人類は生命の仕組みを越えてゆくことが出来るのか?

■ハドソン川の奇跡。エアバスA320、離陸上昇時バードストライクによるエンジン損傷からの生還。

■NHKスペシャル 女と男。「違う」というのは面白いことなのだ。

   
■■■ 2008年 ■■■

■■■  12月 ■■■

■ドラマ 『あの戦争はなんだったのか 日米開戦と東条英機』、昭和も歴史になりにけり。

■ガチャピン、ヒマラヤを行く。

■「プロ魂」 王貞治。シッカリとした手応えのある人生は、あまりにも魅力的すぎるから。

  
■■■  11月 ■■■

■NHKスペシャル「微笑と虐待 ~証言 アブグレイブ刑務所事件~」。あらわにされたアメリカの暗黒面。

■怪奇!吸血蛾あらわる!?

■米大統領選・オバマ氏勝利宣言演説に思う。

   
■■■  10月 ■■■

■『古代文明と気候大変動―人類の運命を変えた二万年史 』 ブライアン・フェイガン。巨大なシステムが崩壊するとき。

■手応えを求めて踏み込む、あきらめない勇気。『爆笑問題のニッポンの教養』 政治学、姜尚中。

  
■■■  9月 ■■■

■「背伸び」放棄の格差社会。「おバカ」が流行る世の中は意外と大丈夫なんじゃない?

■NHKスペシャル『戦場 心の傷 兵士はどう戦わされてきたか/ママはイラクへ行った』。敵から守るはずだった幸福に見放される矛盾。

  
■■■以下、メンテ中■■■
  

   
■■■  1月 ■■■

■「縦の笑い」と「横の笑い」。自分を縛り付けるレッテルへの反逆。

  
■■■2007年■■■

■■■ 12月 ■■■

   
■■■ 11月 ■■■

  
■■■ 10月 ■■■

■赤福、営業停止。「もったいないオバケ」が生きづらい世の中を嘆く。

  
■■■ 9月 ■■■

   
■■■ 8月 ■■■

  
■■■ 7月 ■■■

■『東京大気汚染訴訟』 義を見てせざるは。

  
■■■ 6月 ■■■

■「横浜市、米軍ヘリ緊急着陸」に考える。ノーブレス・オブリージュ(高貴なる者の責任)、「プロ意識とその誇り」。

    
■■■ 5月 ■■■

   
■■■ 4月 ■■■

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2007年9月28日 (金)

■ホンダ NEW フィット。『深化』したコンセプト。広くて、速くて、経済的。

10月中旬デビューといわれる新型フィット<FIT>の姿が明らかになってきた。

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■特徴は3つ。

①ワンモーション(流れるような凹みのない)デザイン。

②広い室内、広い荷室。

③高出力、低燃費エンジン。

■ホンダが「スーパーフォワーディングフォルム」と呼ぶ流れるようなエクステリアデザインは、前面ガラス下端を120mm前方に出すことで実現しているのだという。

現行型で「昆虫の眼」のように突き出していたヘッドランプの出っ張りもなくなり、スムースなカタチが気持ちいい。

乗ってみればミニバンのような開放感を味わえるだろう。狭い路地での取り回し(「見切り」の悪さ)がチョット気になるが、まぁこれも乗ってみなけりゃ分からないことである。

■前面ガラスが前方へ拡がって開放感が出ただけではない。実際の居室スペースも、ホイールベースが50mm拡大された分、そのまま広くなっている。

ホイールベースが延びた分、全長も55mm大きくなっているが3900mmなら許容範囲だろう。(技術的にいうと、歩行者保護対応でフロントのバンパーを50mm程度延ばす必要があったはずなので、実は頑張った寸法なのである。)

また、荷室スペースも拡大している。現行型の最大の特徴であった燃料タンクの真ん中配置を踏襲し、さらに思い切ってスペアタイヤを廃止(※)することで、圧倒的に大きく深いラゲッジスペースを確保している。

※パンク修理剤で代替のようである。事故ってホイールまでいっちゃたら動けなくなるが・・・。スペアタイヤのオプション設定があるかどうかは不明。構造的に出来ないようになっているとしたら、いかにもホンダらしい思い切りの良さだ。

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■(左)新型フィット、(右)01年型フィット

■エンジンは今回も頑張っている。

1.3Lではツインプラグで他社の追従を許さない24km/lを達成していたが、あっさりとそれを捨て去り、4バルブ化、i-VTEC化をおこなった。

低負荷時には吸気弁の片方を閉じることで、24km/lの燃費はそのままで出力は100ps(現86ps)、13.0kg・m(現12.1kg・m)と大幅に向上した。これは1.4Lエンジン並の出力である。

さすが、エンジンのホンダ!素晴らしい。

■1.5Lもバルブタイミングとリフト両方を切り替えることで、120ps(現110ps)、14.8kg・m(現14.6kg・m)と高出力化を図りつつ、日産NOTE(1.5L、109ps、15.1kg・m)の燃費19.4km/lを上回る19.6km/lを達成している。

なお、1.5LのグレードはRS一本に絞られた。’RS’は、レーシング・スペシャルではなくてロードセイリング。足回りはRS専用だが、ガチガチではなく、「あたかも道路を帆走するように堂々と、ゆったりと、遠くへ」というコンセプトなのだそうだ。

とはいえ、現行車で気になった電動パワステの「ゆるい」感じは解消されたようなので乗り味の素性は良さそうだ。

■現行型のデビューは2001年6月。6年も前のモデルで月7000台コンスタントに売れ続けたのだから凄いものである。

オデッセイ、ステップワゴンと、成功したあとのモデルでの「イマイチ」が続くホンダだが、今回ばかりは失敗は許されない。随所にそういう気迫を感じる新型フィットなのであった。

                            <2007.09.28 記>

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■【ひつじの本棚】『「心のブレーキ」の外し方』。「潜在意識」にご用心。

ベストセラーらしいのだけれど、いかにもインチキ臭い本である。ショッキングピンクの表紙が思い切り警戒信号を発している。・・・と、言いつつ、つい読んでしまった。要するにミーハーなのである。

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■「心のブレーキ」の外し方~仕事とプライベートに効く7つの心理セラピー~
石井裕之 著 フォレスト出版 (2006/11/21)
<Amazon評価>
 ★★★★☆(レヴュー数 115件)

■「潜在意識」という認知できないものを主題に持ち出すところが、どうもウサン臭い。けれど、「新しいことをしよう」、「生活を変えよう」としても、潜在意識が「変わることを拒む」ので、なかなか変わることが出来ない。という説には、なるほどなー、と感心してしまった。

禁煙が続かないのも、ダイエットのための運動が三日坊主で終わるのも、わたしが金持ち父さんになれないのも、みんなこの変化を拒む「潜在意識」のせいなのだ。

それが、このタイトルにいう「心のブレーキ」である。

この本には、それを乗り越えるための方法が簡潔にまとめられている。

●スタートは丁寧にゆっくりと、●感動を「行動」に変えること、●迷ったらYESと言ってみること。

そういったアドバイスが「潜在意識」とからめて語られていく。

その上で最後に

「あなたに足りない、たったひとつのこと」

を告げられるのである。

■著者の石井裕之さんという方は、ベストセラーを多数もつカリスマ・セラピストで、催眠療法やカウンセリング経験をベースとした独自のセミナーを指導、その斬新なノウハウで企業からの講演依頼も多数あり、高い評価を得ている。のだそうだ。

そういう「如何にも」なところが、私のこころに「ブレーキ」をかけさせる。なんだか、読んでいるうちに上手く丸め込まれているような、そんな気分になるのだ。なにせ相手は催眠術師だ。注意してかからねばなるまい。

けれど、あとがきで「一冊の本のたいせつさ」について切々と語る著者の姿に、なまの人間性を見た気がして少しこころを許してしまった。きっと良い人なのだろう。

■前向きに生きるクセ付けのためにはとても良い本だ。

微塵も揺らがない確信が滲み出ているこの本は、つらく、不安な時に、こころの支えとなってくれるかもしれない。

けれど、一生に一度の「本当の壁」に突き当たった時には、こういう「テクニック論」では乗り越えることは出来ないだろう。

いや、むしろ無理に乗り越えない方がいい場合だってあるのだ。

ゆるぎのない前向き思考が、取り返しのつかない結果を生むこともあるのだ。

■そういう意味でも、標語みたいなものとして軽く受け止めて、時々眺めてみるのが、この本との正しい付き合い方なのかな、と思う。  

                             <2007.09.28 記>  

■「心のブレーキ」の外し方~仕事とプライベートに効く7つの心理セラピー~
石井裕之 著 フォレスト出版 (2006/11/21)
<Amazon評価>
 ★★★★☆(レヴュー数 115件)
■昨年末に出版されて、この本を買った3月時点で22刷。それから半年たった今でも本屋の「おすすめコーナー」に平積みされている。アマゾンの書評が100件を越えるのも珍しい。それでいて★4.5とかなりの好評。著者が語りかけてくるという付属のCDは聞いていません。ちょっと怖いもんね、やっぱり。気になる方はアマゾンのレビューを見てみてください。いくつか感想が載っています。

 
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2007年9月27日 (木)

■「中秋の名月」。月がとっても青いから。

夜空がやけに明るいと思ったら、月が雲を照らしていた。

流れる雲にぼんやりと浮かぶ満月が、いい。

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■2007年9月25日、中秋の名月。

                                        <2007.09.27 記>

Photo ■『宙(そら)の名前』

  
■■■ 空の写真 ■■■  
↑カテゴリー・【空の写真】へのリンクです。

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2007年9月26日 (水)

■ミイラと暮らす死生観。インカ・マヤ・アステカ展。国立科学博物館。

NHKスペシャル『失われた文明 ~インカ・マヤ・アステカ~』を見て、是非ほんものを目にしたいものだと思っているうちに気がつけば終了間際。あわてて上野の国立科学博物館へ駆け込んだ。

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■チラシ。左から、ワシの戦士像(アステカ)、ヒスイの仮面(マヤ)、
黄金の冠(インカ)、死の神像(アステカ)。

■紀元前4世紀頃、熱帯雨林を中心とした地域に誕生した都市国家の集合体・マヤ。

北方からメキシコ中央高原に移住してきた人々が湖上の島に首都(現在のメキシコシティ)を築き、14~16世紀まで栄えたアステカ王国。

紀元前10世紀頃のチャビン文明を源流とし、15世紀末頃には南米大陸の西側を貫くアンデス山脈に沿って南北4000Kmにも渡る長大な国家に発展したインカ帝国。

16世紀、スペインによって一瞬にして滅ぼされてしまった文明たち。それゆえに、その独特の文化が秘める謎めいた魅力が我々をつよく惹きつける。

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■(左)密林に囲まれた都市・ティカル(マヤ)、(右)天空都市マチュピチュ(インカ)

■「ヒスイの仮面」(マヤ)、心臓の部分をくり抜かれた「マセワル(庶民)の石彫」(アステカ)、王や貴族が自らを傷つける儀礼に用いた「自己犠牲用の錐」(アステカ)、幼いうちから矯正されたのであろう異様に長い頭骨と平たい頭骨(インカ)。

多くの興味をそそられる展示があったが、やはり、インカの「父と子のミイラ」が私の心をとらえて離さない。

人は死んでもミイラとなって家族とともに生き続ける。

アンデスの西にある砂漠地帯で生まれたこの風習は、インカ帝国拡大とともに広がっていったという。そして現在でもペルーの一部では庭先に家族のミイラが住んでいたりするのだ。

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■父と子のミイラ(500~1000年前、多くの副葬品とともに出土。)

■我々日本人にとっての「死」とは「人生の終わり」であり、だからこそ、懸命に行き続けようと空しくあがき、その決して逃れることの出来ない恐怖に慄くのである。ゆえに「死、そのもの」である遺骨は日常から隠され、見えない地下へと葬られるのだ。

「家族と別れがたい」という切ない想いは、「葬儀」という儀式によって切り離され、「遺骨」そのものから「位牌」という木製の置き物につなぎ変えられる。

果たしてインカの人たちは、一体どういう想いで「ミイラ」と暮らしていたのだろうか。

日本人である私のこころにはぼんやりとしか映ってこない。

■だが、不思議と「アステカの生贄」のような慄然とした生理的嫌悪は全く感じない。むしろ優しいあたたかさを感じるのだ。それはこの「父子のミイラ」の家族たちの愛によるものなのだろう。

そういう意味では、私はただ「ミイラ」という「かたち」に囚われているだけで、彼らの心は我々とそう変わらないものではないのかとも思えてくるのだ。

その上で、「死」と向き合って生きてきたインカの人々のこころは、強欲で、それ故に不安に満ちた我々のこころよりも、たおやかで豊かなものであったのかも知れない。

その優しさがインカ帝国滅亡につながるひとつの要因になったのではないか・・・、などと勝手な想像をめぐらせては、少しやるせない気持ちになるのであった。

                          <2007.09.26 記>

■追記■
国立科学博物館を訪ねるのは何年ぶりだろうか。20年ではきかないだろう。けれど、インカ・マヤ展の出口ではシロナガスクジラが変わらぬ姿で迎えてくれた。お久しぶり、元気だったかい?

Photo  Photo_2
■(左)国立科学博物館・正面
■(右)シロナガスクジラ(全長30メートル)・正面左手

Photo_3
■潜行しようとするシロナガスクジラ、アップ。

   
■アンデスミイラ (NHKスペシャル 失われた文明)
■「アンデスミイラ」・・・って、メロンじゃないんだから。

■マチュピチュ (写真でわかる謎への旅)
柳谷 杞一郎 著 雷鳥社 (2000/02)
<Amazon評価>
 ★★★★★(レヴュー数 3件)
■いつか行ってみたいものである。(などと言っているうちに、よいよいになって行きそびれるパターンか?)

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■銃・病原菌・鉄―1万3000年にわたる人類史の謎
ジャレド ダイアモンド 著 草思社 (2000/09)
<Amazon評価>
 ★★★★☆(レヴュー数 45件)
■「はるか昔、同じような条件でスタートしたはずの人間が、今では一部の人種が圧倒的優位を誇っているのはなぜか。著者の答えは、地形や動植物相を含めた「環境」だ。」・・・非常に興味があるのだけれど、まだ手を出せていない本のひとつ。うーむ。

■銃・病原菌・鉄[ナショナル ジオグラフィックDVD BOX]
ナショナル ジオグラフィック編集 (2007/6/28)
<Amazon評価>
 ★★★  (レヴュー数 3件)
■或いは安直に映像に奔る、か・・・。

   
■失われた文明  インカ・マヤ・アステカ展HP

■NHKスペシャル 失われた文明 インカ・マヤ 番組HP

 
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2007年9月23日 (日)

■「突き抜けた」ひと。『プロフェッショナル・仕事の流儀』 辺境生物学・長沼毅。

今回のプロフェッショナルは生物学者の長沼毅さん。

__2
2007年9月18日放送
「地の果てにこそ、真実がある」 生物学者・長沼 毅 (番組HPより)

■長沼さんのテーマは生命誕生の謎に迫ることだ。

その手がかりをつかむために、光の届かない深海や火山の噴火口、砂漠、極地などの辺境の地を訪ね歩く。極限の環境に生きる生命からヒントを得ようというのだ。一年の半分を辺境のフィールドで過ごす、人呼んで、「科学界のインディ・ジョーンズ」。

■「やらない後悔より、やった後悔の方がいい」

「思い込みを捨て、思いつきを拾う」

「とにかくやってみる」

力みのない、明るい笑顔からしみじみする言葉が次々と飛び出してくる。

■「仕事があそびで、あそびが仕事」と、にこやかに言い切る長沼さんも、仕事に追いかけられ過労に倒れたときがあった。

山のような仕事を抱え込み、ひたすら頑張る。頑張れば頑張っただけの成果が出るから、自分の命をすり減らせるように頑張り続ける。

けれど、年も40に近くなってくると、その頑張りが利かなくなって遂には破綻を来たす時がやってくる。

少なからぬ人たちが陥り、味わってきたであろう、その絶望感。

■ ホラホラ、これが僕の骨 ――

長沼さんの場合は、中原中也の再発見が脱皮への切っ掛けになったようだ。絶望の果てに「骨」となってしまった現実の自分を、魂となった自分が眺めてゐる。

果たしてこれが俺なのか。

その気付きが、ひとを「原点」に立ち戻らせる。

■などとカッコいいことをいう私は、自分の「原点」すら見つけられずに迷ってばかり。

長沼さんのように「うまく突き抜けた」ひとを見るたびに眩く感じてしまうのである。生きざまを背中で語る男に憧れてしまうのである。

・・・こう僻みっぽくなってしまうのも、年のせいだろうか。他人(ひと)の背中ばかり眺めていても仕方がないというのに。

__3
番組HPより

                        <2007.09.23 記>

Photo
■ 生命の星・エウロパ
長沼 毅 著 NHK出版 (2004/3/28)
<Amazon評価> ★★★★☆(レヴュー数 5件)
■これが面白そう!

■中原中也詩集 (岩波文庫)
<Amazon評価> ★★★★★(レヴュー数 5件)
■番組で長沼さんが語っていたのは「在りし日の歌」にある「骨」という詩だと思われます。久しぶりに本棚から引っ張り出だしてみたのですが、確かに「骨」は心を揺さぶる詩です。高校時代には、さほど魅かれなかったのだけれども・・・。


■「プロフェッショナル・仕事の流儀」番組HP
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/070918/index.html

■茂木健一郎さんのクオリア日記にT/Bします。
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2007/09/post_ff17.html

      
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2007年9月22日 (土)

■足元の世界。カタバミ、ツユクサ、ナゾの花。

「道草」とはよく言ったものである。

足元の雑草たちを眺めながら歩く贅沢。

せかせかと駅へと急ぐ道にも、

気づかれることなく、そっと咲いている花がある。

Ds
■「カタバミ」。よく見かける雑草なのだけれども、こんなにかわいい花を咲かせるとは知らなかった。夕方になると花はつぼみに戻ってしまうようだ。葉の上にとまっているのは、テントウムシの「さなぎ」だと思われる。

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■「ツユクサ」。これも夕方にはしぼんでしまうので、サラリーマンなぞをやっていると「昼の散歩」などと粋に洒落込まない限り、なかなか目にしなくなってしまう。ため息が出るほどキレイな青である。

Ds02
■ツユクサの脇に咲いていた6弁の白い花。雑草の図鑑で調べてみたのだけれど、よく分からない・・・。まぁ、そういう花があってもいいのかな。とも思う。
(追記・・・どうやら「ニラ」の花のようです。臨床検査技師さん、情報ありがとうございました。やっぱり、ネットってスゴイな、と感心した次第です。)

                        <2007.09.22 記>

 
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■ もくじ ■ 自動車よもやま話

■■■ INDEX ■■■
クルマに関する記事の一覧です。
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■■■ 2010年 ■■■

■■■  8月 ■■■

■新型エルグランド。腰の低い王者は新しい道を切り拓く。

■■■ 2009年 ■■■

■■■ 12月 ■■■

■MEGA WEB ヒストリックガレージ。何故に昔のクルマは美しい。

■■■ 10月 ■■■

■Nスペ・自動車革命 第2回 スモール・ハンドレッド 新たな挑戦者たち。果たして自動車産業は相転移を起こすのか。

■■■ 5月 ■■■

■3代目新型プリウス発売開始。’孤高’から’フツウ’への転換を象徴する215/45R17タイヤ。

■■■ 2月 ■■■

■NHKスペシャル アメリカ発 世界自動車危機。’銭カネ’ばかりのこの世の中を一発ギャフンといわせてやれよ!

■■■ 2008年 ■■■

■■■ 11月 ■■■

■トヨタ iQ。未来を拓く「天才タマゴ」、再び。

■新型・日産 ムラーノ。「二代目の苦悩」を振り切る勇気。

■■■ 10月 ■■■

■■■ 9月 ■■■

■ミニバン夏の陣。

■■■ 8月 ■■■

■■■ 7月 ■■■

■マツダ ビアンテ。「枠」をはみ出すマツダの勢い。

■アルファロメオ MiTo(ミート)。ベビーアルファにその価格を乗り越える色気はあるか。

■■■ 6月 ■■■

■東海大学ル・マンプロジェクト。今、サルテが熱いぜ!

■新型 ティアナ。和風モダンな「OMOTENASHI(おもてなし)」。

■■■ 5月 ■■■

■ホンダ・フリード、FREED。その名の通り「コンパクト」の枠に囚われない画期的商品。

■新型アルファード/ヴェルファイア。外見も中身もルックスは絶品。

■■■ 4月 ■■■

■MINI ・クラブマン。ノスタルジーに日和らない強さ。

■■■ 3月 ■■■

■新型クラウン。「超えてゆく、ブランド。」 クルマにおけるブランド・アイデンティティの在り方。

■■■ 2月 ■■■

■Audi A5。流麗、「すぅー」と流れる感じが気持ちイイ。

■■■ 1月 ■■■

■■■ 2007年 ■■■

■■■ 12月 ■■■

■新型フォレスター。スバルよ、それでいいのか?

■もっと、自由にやっていい。『爆笑問題のニッポンの教養』 環境工学(電気自動車・ELIICA開発)、清水浩。

 
■■■ 11月 ■■■

■ランボルギーニ・レヴェントン、トーネードとの一騎討ち。

    
■■■ 10月 ■■■

■300km/hの世界。NISSAN GT-R、「スーパーカー」であるということ。

■BMW 1シリーズ・クーペ。そのショルダーラインにシビれる。

■新型スカイライン クーペ デビュー。「スポーツカーに乗ろうと思う」、再び。

    
■■■ 9月 ■■■

■ホンダ NEW フィット。『深化』したコンセプト。広くて、速くて、経済的。

■新型マツダ デミオ。カッコ良ければ、それでいいじゃないか。

■トヨタ マークX Zio ジオ。柳の下にドジョウは二匹いるのか?

  
■■■ 8月 ■■■

■『スカイラインとともに』、櫻井眞一郎かく語りき。

■新型 マツダ6/アテンザ そのデザインに葛藤はあったか?

  
■■■ 7月 ■■■

■インパクトのあるCMと、しみじみ伝わるCMと。(日産デュアリス)

■日産 『デュアリス』 欧州発、「足のいいヤツ」。

■新型 『ノア・NOAH/ヴォクシー・VOXY』 一部、こっそり3ナンバー。

  
■■■ 6月 ■■■

■ 新型 NEW BMW X5 。3列シートの追加で失ったものとは?

■ ディーゼル車は日本に根付くのか?

■メルセデス・ベンツ NEW Cクラスに惚れぼれ。

  
■■■ 5月 ■■■

■ レクサス LS600h トヨタ、『信念』の結晶。

■『クライスラー売却』 ハゲタカは救世主たりうるのか?

■ 新型 『エクストレイル』 「変えないこと」で根付くブランド力。

  
■■■ 4月 ■■■

■マツダ セカンドライフで『葉風』をプロモーション。

   

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■ もくじ ■ 飛行機、宇宙の話など

■■■ INDEX ■■■
飛行機、宇宙などに関する記事の一覧です。
※リンク切れ等、不具合がありましたら、コメントをいただけると助かります。

■■■ 2011年 ■■■

■■■  10月 ■■■

■F-X次期主力戦闘機、F-35ライトニングⅡ巻き返しなるか?

■■■ 2010年 ■■■

■■■  8月 ■■■

■混迷の次期主力戦闘機、F-X。一体、いつまで引っ張るつもり?

■■■ 2009年 ■■■

■■■  10月 ■■■

■祝・MRJ、米社から100機受注。

■■■  9月 ■■■

■HTV、ISSとの結合に成功!!これは日本宇宙開発史上の偉大な一歩なのだ。

■H-ⅡB打ち上げ成功!

■■■  8月 ■■■

■極超音速実験機 X-51A 「ウェーブライダー」。スクラムジェットの実用化への更なる一歩。

■ボーイング787開発遅れ。混合チーム運営の難しさ。

■彗星から発見されたアミノ酸と空想にふける夏。

■■■  6月 ■■■

■かぐや、月に還る。

■とっとと選択肢から外してしまえ。F-22・ラプター、日本に輸出するなら一機、250億円!

■■■  4月 ■■■

■F-22生産中止!?どうなるF-X!!

■■■  3月 ■■■

■F-15SE(Silent Eagle)、ちょっと工夫でこのうまさ。

■昇っていく光の軌跡。STS-119(15A)ディスカバリー打ち上げ。

■■■  2月 ■■■

■背中が伝えるものなのだ。航空管制官・堀井不二夫。

■■■  1月 ■■■

■【書評】『航空機事故50年史』、加藤寛一郎。根っからの飛行機好きに向けたメッセージ。

■ハドソン川の奇跡。エアバスA320、離陸上昇時バードストライクによるエンジン損傷からの生還。

■■■ 2008年 ■■■

■■■  10月 ■■■

■地球がとっても青いから。月周回衛星「かぐや(SELENE)」から見た「満地球の出」。

■■■  9月 ■■■

■ハッブル宇宙望遠鏡修復ミッション。「ディープ・フィールド(深宇宙)」に想いを馳せる。

■行け行け、空飛ぶジェット人間。

■■■  8月 ■■■

■離陸時墜落事故連続発生の不思議について考える。

■タイフーン売ります。FX次期主力戦闘機選定、まさかのタナボタ決着か!?

■米軍、11月にX-37Bを打ち上げ予定。スペースシャトル後継に真打ち登場!?

■■■  7月 ■■■

■NASA、スペースシャトル後継に日本製無人輸送船HTVを!?

■■■  6月 ■■■

■宇宙のトイレ修理工、発進!

■■■  5月 ■■■

■■■  4月 ■■■

■■■  3月 ■■■

■エンデバー帰還。土井さん、お帰りなさい。

■MRJ事業化決定。技術屋の夢と、ビジネスと。

■スペースシャトル・エンデバー リフト・オフ!宇宙における日本の家、「きぼう」組み立て開始。

■■■  2月 ■■■

■B-2墜落。飛行機事故の共時性。

■大気圏外でのスパイ衛星の迎撃に成功。総額33億円の大広告。

■落下するスパイ衛星を破壊せよ!

■■■  1月 ■■■

■20万ドルで宇宙へ行こう!商用観光旅行用宇宙船「スペースシップツー(SpaceShipTwo)」。

■F-2の操縦桿、もげる。1件の重大事故の背景に潜む300件の「ヒヤリ・ハット」の重要性。

■米海軍ブルーエンジェルス墜落事故、事故原因はパイロットの意識喪失。

■F-15空中崩壊。原因は構造部材の金属疲労と断定。

■■■ 2007年 ■■■

■■■ 12月 ■■■

■矢追さん、出番ですよ!UFOの管轄官庁は文部科学省!?

■『FX・次期主力戦闘機』その6。次期中期防へ先送り。

■フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン。伝説を現実に。

■F-35・ライトニングⅡ試験飛行再開。

■■■ 11月 ■■■

■F-2離陸事故、原因判明。

■F-15墜落。米空軍 運用全面禁止。

■航空自衛隊 F-2支援戦闘機、墜落。

■■■ 10月 ■■■

■かぐや、月に到着す。

■かぐや、地球を振り返る。

 
■■■ 9月 ■■■

■『爆笑問題のニッポンの教養』 宇宙物理学教授 佐藤勝彦。

■H-2A 13号機・かぐや(SELENE)、打ち上げ成功!

■『プロフェッショナル・仕事の流儀』 ヘリ・パイロット森公博。

■月観測衛星「かぐや」、打ち上げ迫る。

   
■■■ 8月 ■■■

■ヘリ空母、「ひゅうが」進水。

■『図録 王立科学博物館』 しばし現実から逃避する愉悦。

    
■■■ 7月 ■■■

■『FX 次期主力戦闘機』 その5。航空少年は夢を見れるのか?

■MiG-29OVT、かっこ良し!

■『FX 次期主力戦闘機』 その4。空自ファントム耐用年数延長?

■『次期哨戒機 P-X/次期輸送機 C-X』 試作1号機 ロールアウト。

   
■■■ 6月 ■■■

■2007:08:16 日本標準時 09:30:48 月へ。

■青函連絡船に新型高速船就航。

■「横浜市、米軍ヘリ緊急着陸」に考える「プロ意識とその誇り」。

■太陽観測衛星 『ひので』 荒々しい太陽本来の姿に感動。

■『FX 次期主力戦闘機』 その3。 タイフーン一気の末脚!?

    
■■■ 5月 ■■■

■『FX 次期主力戦闘機』について考える。その2

    
■■■ 4月 ■■■

■ ブルーエンジェルス墜落事故。

■【次期主力戦闘機FX】F-22Aラプターが有力?

■■■ 3月 ■■■

■プロフェッショナルの誇り。全日空 ボンバルディアDHC8型機 前輪が出ず、胴体着陸。

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2007年9月20日 (木)

■【ひつじの本棚】『自己組織化と進化の論理』 S・カウフマン。今、生きていることは偶然ではないのだ。

「全体とは、部分の総和以上のなにかである」 - アリストテレス(BC384-322)

■40年間安定を保っていたソ連は、なぜ急激に崩壊したのか。

株の大暴落はなぜ起こるのか。

自然淘汰によって目や腎臓といった複雑な組織がなぜ発生できるのか。

そもそも生命とは何なのか・・・。

対象物を細かく分解してその仕組みを理解していこうという『還元主義』に基づく従来の科学。それは、20世紀の科学を大幅に進歩させた。だが、分解してしまうとその「意味」を失ってしまう「現象」も存在する。

そういった従来の科学ではつかむことが出来ない現象を「理解しよう」とする試みが、1984年ニューメキシコ州サンタフェ研究所で産声を上げた『複雑系(complex system)』という学問なのである。
■注 :自分の理解した内容についての備忘録(ノート)的な記事になっております。手早く概要をつかみたい方は、下のリンクからアマゾンの書評をごらんください。

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■自己組織化と進化の論理―宇宙を貫く複雑系の法測
スチュアート・カウフマン 著 日本経済新聞社 (1999年9月)
<Amazon評価> ★★★★★(レヴュー数 12件)

■カウフマンは生物複雑系科学の第一人者である。

本書では主に、「生命はどうやって生まれてきたのか」、「進化はどのように進んだのか」、について「NKモデル」というシミュレーションをてこにして、その深層に迫っていく。

■生命が誕生したのは34億5千万年前。46億年前に地球が誕生した後、地殻が冷えて液体の水を維持できるようになってから、たった3億年ほどのあいだに細胞を持った「生命」が誕生した。

自己複製する有機体である「生命」が、「偶然」によって発生する確率は極めて小さい。カウフマンはそれを『台風が物置きを破壊してジャンボジェット機を作り上げるくらいの確率』と表現している。

■生命は「偶然」生じたのではないのだ。

結論としては、高分子の多様さが、ある「臨界点」を越えたとき、ある高分子の組み合わせによる「集団」が、自己触媒反応をおこして自己の複製を始める。

要するに、高分子の世界が一定以上に『複雑』になったとき、自分を複製するような化学反応が生じる確率が急速に高くなる(「臨界」に達して「相転移」する。)、ということらしい。(「相転移」とは、0℃で「液体である水」が「固体である氷」になるように、物質の振る舞いが「ある一点」(臨界点)で大きく変化すること。)

■このように自律的に自己を複製するような高分子のまとまりが生じることを「自己組織化」という。だがそれは「生命」だけにとどまる話ではない。

急速に崩壊した「ソ連」のような『社会』、突如暴落する『株式市場』、生物の複雑な仕組みや『生態系』、かつて無い規模で温暖化が進む『地球環境』。これらの全体(システム)は、「自己組織化」されたものなのである。

その「自己組織化」されたもの(『複雑系』)には特徴的な性質がある。

風呂の栓を抜いたときに生じる『渦巻き』は安定的に渦を保っているが、構成する水の分子は常に入れ替わり、かつ微妙にゆらいでいる(『渦散逸系』)。そこに起きる小さな変化は大抵の場合吸収されしまうが、時には小さな変化が連鎖的に増幅され『渦巻き』自体が崩壊してしまうこともある。

その危ういバランスの上で、ゆらぎながらダンスを踊るもの。

それが『複雑系』なのだ。

■では、その複雑な系の進化には、どういう性質があるのだろうか。

「キリンの首はなぜ長いのか、なぜ中途半端な首の長さのキリンの化石は見つからないのだろうか?」

ダーウィンの自然淘汰による漸進的進化で考えれば、非常に奇妙な話である。

■約5億5千万年前、突如として生命は多様な姿を見せるようになる。いわゆる「カンブリア紀大爆発」だ。

生物分類上、「界」に続く上位の分類として「門」があるが、このとき100種もの「門」が生まれ、生命はそれぞれの「門」から「綱」「目」「科」「属」「種」と爆発的に多様な進化を遂げた。

そして、その100の門のうち「脊椎動物門」や「節足動物門」など32の門が自然淘汰の結果、生き残り、今につながっている。つまり、生命の基本構造は5億5千万年前のカンブリア紀においてすべて完成していたのだ。

■その後、約2億5千万年前の二畳紀といわれる時代には、すべての「種」の実に96%が絶滅するという事態が起きた。

このときも生命は多様な進化をするのだが、決して「門」、「綱」といった基本構造に係わる根本的に新しい生命体は発生せず、生き残った「門」、「綱」から新しい「目」「科」「属」「種」が続々と生まれてきた。

■何故、新しい「門」、「綱」は発生しなかったのか?

それは、約5億5千万年前のカンブリア紀において、すでに生命が複雑な進化を遂げてしまっていたからなのだ。

一度、複雑な組織が出来上がってしまうと、根本的な変化が成功する確率は限りなくゼロに近くなる。

受精卵の初期の細胞分裂では、「門」、「綱」を分けているような基本的な構造が作られる。この時点での突然変異は「致命的」な結果に終わる可能性が極めて高い、と言い換えたほうが分かりやすいかもしれない。

■大きなジャンプ(突然変異)が成功した場合、次のジャンプ、その次のジャンプと繰り返していった時に成功する確率は極端に小さくなっていく。

大きなジャンプ(突然変異)の成功の後には小さなジャンプ(変化)、その次にはもっと小さなジャンプ(変化)しか成功する確率がなくなってくるのだ。

結果、1回目にジャンプした場所の周りの狭い範囲で最適解を探していくことなり、「中途半端な首の長さのキリン」は発生しない、ということになる。
(「キリンの首」の話が直接この本で語られている訳ではないが、内容からすると、こういう理解となる。)

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■ここに「ベキ乗数」という指数関数的に減少していく現象が登場する。

広いテーブルに上から少しづつ砂を落としていく。砂は円錐状の山を築くだろう。そして時折、砂の山肌が雪崩のように崩れる。小さい規模の雪崩は頻繁に発生し、大規模の雪崩は、忘れた頃に発生する。この雪崩の規模と発生頻度をプロットすると、やはり上の図のような「ベキ乗数」に従った曲線を描く。(両軸とも対数をとると直線になる。)

自己組織化された『複雑系』は大抵同じような性質をもっている。

たとえば、ナイル川の氾濫規模とその回数。たとえば、自動車の形態の多様さとその時間的推移。たとえば、工場の作業改善の回数と効果を示す『学習曲線』、・・・。

本書では、特に『進化』について多くのページを割いて語っているが、『複雑系』的な性質をもった経済や環境、技術の進歩といった現象すべてに応用可能な内容なのである。

■カウフマンは、さらに探求をすすめる。

なぜ、『複雑系』は「カオス(無秩序)」に極めて近い「秩序」ギリギリ(「ベキ乗数」で描かれるライン)を目指すのだろうか。

先に論じた進化の話は、ある単独の「種(システム)」について論じていたが、実際には食物連鎖や、共生関係、寄生など、他の「種(システム)」との間で複雑に影響しあいながら進化がすすむ。

そこで、お互いに影響しあう複数の「種」で構成される「生態系」でのシミュレーションで、いろいろな実験を重ねた。

それぞれの種の「システム内の要素どうしの影響度」を変数としてシミュレーションしてみると、その生態系を構成する種はそれぞれ一定の値(臨界点)に向かって収束していく。

「システム内の要素どうしの影響度」が大きい場合は、そのシステムの変化の幅が小さく適応度が低い状態で安定し、自然淘汰により絶滅しやすい。

また、「システム内の要素どうしの影響度」が小さい場合は、そのシステムは収束せず不安定なために絶滅しやすくなる。

そうして「生態系」の中の「生き物(システム)」たちは、お互いに影響を与え合いながら、各々のシステムが収束するギリギリのところを目指して収束していくのだ。(「共進化」

あたかも『神の見えざる手』が存在するかのように。

生命が誕生し進化を続け、我々が今ここに在るのは決して確率論的な『偶然』によるものではない。秩序がゆらぐ限界のところ(「カオスの縁(ふち)」)を目指して、自らが自律的に最適な進化の道を捜し求めるような性質をはじめから備えていたのだ。

これが本書が達した『結論』である。

■では、そういう性質を持つ「複雑系」は、我々とどういう関係にあるのだろうか。

『自動車』が登場したこと(「大きなジャンプ」)で、『馬』が追い払われた、それに連なるように馬車、馬具、蹄鉄屋などが消えていく(「『絶滅』の雪崩現象」)。そして、『自動車』がいったん出回ると、それに関わる石油産業、道路、製鉄などが急成長していく(技術の共進化。新たな『渦巻き』の発生)。

その『自動車』は単独で生まれるのではなく、内燃機関や、機械加工、素材技術など、多様な周辺技術の進歩を背景として生まれてくる。だが、将来『自動車』が生まれるということは、その時点では『予測不可能』なのである。(複雑系の中では、いつ、どんな雪崩が発生するかは、予測できない。)

だが、大規模な経済成長を生む「自動車」のような『革新的技術的進化』を生むためには、周囲に多様な技術が育っていることが必要であり、それが何を生むかわからないからといって、「今、利益をもたらすもの」だけに投資していたのでは次の「大きなジャンプ」は得られない。(カオスの縁、無秩序に陥らないギリギリの多様性。)

それは、技術の進歩や経済成長だけでなく、流行や文化、文明などについてもいえることだろう。

多様性を認め、お互いを尊重しながら影響を及ぼしあう。それが複雑系の自然な状態である。そこに「絶対」というものはなく、「最善」と思った行動が必ずしも「最善な結果」をもたらすとは限らない。その一歩が予想もしなかった雪崩を引き起こすかもしれないからだ。

我々は何も分かっていない。世界は我々が思っている以上に複雑な振る舞いを見せるものなのだ。

それでも、我々は周りへの影響を見まわしながら、各々最善を目指す努力を継続する。

我々一人ひとりも、さまざまな複雑系を構成するひとつの「渦巻き」であり、それが「生きている」ということなのだから。

「各部分が全体のために全体の力を借りて存在し、また全体も部分の力を借りて部分のために存在している」 - カント(1724-1804)

「All for one、one for all. 」 (「三銃士」)- デュマ(1802-1870)

                             <2007.09.17 記>

【追記】何かアイデアを出そうとしたとき、理路整然と組み立てようとしても「面白い」ものは生まれない。思いつくまま、いろいろなことをノートに書いてみて、その過程で自然に「ぽっ」と浮かび上がるもの、それが面白い。或いは数日、そのノートを寝かせてみて、改めて見てみる。そうすると、また別のものが浮かび上がってきたりして面白い。今回、この難解な本と格闘していて、ふっ、とそう感じた。    

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■自己組織化と進化の論理―宇宙を貫く複雑系の法測
スチュアート・カウフマン 著 日本経済新聞社 (1999年9月)
<Amazon評価> ★★★★★(レヴュー数 12件)

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■複雑系―生命現象から政治、経済までを統合する知の革命
M・ミッチェル・ワールドロップ 著 新潮社 (1996/06)
<Amazon評価> ★★★★★(レヴュー数 16件)
■1984年、ニューメキシコ州サンタフェ研究所ですべては始まった。生物学、物理学、情報工学、経済学。さまざまな知が相互に影響を与え合い「複雑系」の学問がまさに「創発的」に発展していく様子が描かれる。著者は、素粒子物理学のPh.D.を持った科学ライター。訳の良さもあるのだろうが非常に読みやすい。良質な『知的興奮』を味わえる本である。残念ながら、現在絶版のようだけれど、複雑系の入門書としては最適であり、興味のある方は、古書ででも入手する価値あり、と思います。

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■カウフマン、生命と宇宙を語る―複雑系からみた進化の仕組み
スチュアート・カウフマン 著 日本経済新聞社 (2002/09)
<Amazon評価> ★★★★★(レヴュー数 4件)
■一度、読んで興奮してしまったのだが、どうもしっかり理解できていなかったようで、内容が頭の中からするりと抜け落ちてしまっている。今回、「自己組織化と進化の論理」を読み込んだのも、本書を再読するためのトレーニングなのだ。挑みがいのある「知」の最高峰である。

 
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2007年9月19日 (水)

■おしりかじり虫。脳みそへの波状攻撃。

6月からNHK 「みんなのうた」で放映されていた「おしりかじり虫」がブレイクしているらしい。

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■NHKみんなのうた おしりかじり虫(DVD付)
作・うた・アニメ うるまでるび (2007/7/27) 
<Amazon評価> ★★★★ (レヴュー数 16件)

現在、オリコン8位。

初登場101位以下からのトップ10入りは、1月の秋川雅史「千の風になって」以来だそうだが、こんなの(失礼!)と比較してしまっては秋川雅史がかわいそうだろう(笑)。

決して、こころに残る名曲ではない。だが、妙にどこか気になる歌なのである。
 

♪おしりかじり虫~ 

という繰り返しが脳みそに波状攻撃を加え、

人の思考能力を根こそぎ奪い去る。

それでいて途中の転調のところでは、

小さな感動すら湧き上がってくるのだ。
     

おしりかじり虫、恐るべし

である。

                         <2007.09.19 記> 

■おしりかじり虫 ・ 動画
YoutubeにUPされた動画はNHKのクレームでことごとく停止されているようです

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2007年9月17日 (月)

■【ひつじの本棚】『蜘蛛の糸は必ず切れる』 諸星大二郎。小説です。

諸星大二郎の最新のマンガだと思って買ったら、小説だった・・・。

けれど、相変わらず「諸星ワールド」炸裂の面白さで一気に読んでしまった。その独特の面白さは小説でも変わらない。

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■ 『蜘蛛の糸は必ず切れる』
諸星大二郎 著 講談社 (2007年9月)

■「船を待つ」、「いないはずの彼女」、「同窓会の夜」、「蜘蛛の糸は必ず切れる」の4編を収録。

特にお気に入りは巻頭の「船を待つ」。

一切の説明を省いて、ただ、いつ来るかも分からない「船を待つ」人たち。この人たちが「何故、船をまっているのか」は明かされず、その淡々とした生活を「僕」の視点で描いていく。

諸星大二郎お得意の現実から少しずれた世界。自分の中に隠れている、漠然とした「不安」。

結局、「僕」は船に乗ることができるのか?

それは読んでのお楽しみ。

■「いないはずの彼女」、「同窓会の夜」の2編も、OLの「あたし」、中学の同窓会に参加する「俺」、という一人称で語られる。

話としては、ありがちな筋なのだけれど、その語り口に諸星大二郎らしい味わいがある。頭の中にすんなりと諸星作品の絵柄が浮かんでくる。

■表題作の「蜘蛛の糸は必ず切れる」は、もちろん芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のパロディー。

諸星の描くカンダタは用心深くかつ執念深い。自分にたらされた蜘蛛の糸の下に地獄の亡者共が鈴なりにぶら下がっても、慌てずに態勢を立て直し、次のチャンスを狙うしたたかさを備えているのだ。

オチもまた格別で、諸星大二郎らしい意地悪さに溢れている。

■帯には『恐怖』の文字が躍っているが、決して『恐怖小説』の部類ではない。『不安の立像』のような「じわじわ心にしみこんでくる不安な感じ」とか、『栞と紙魚子シリーズ』のような「怖いというより滑稽」な世界なのである。

大傑作とは言えないけれど、諸星大二郎の描く漫画の世界が好きな人であれば、お奨めできる本ではある。

                           <2007.09.17  記>

■ 『蜘蛛の糸は必ず切れる』
諸星大二郎 著 講談社 (2007年9月)

■ 諸星大二郎の作品 ■

 
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2007年9月16日 (日)

■神の領域。『爆笑問題のニッポンの教養』 宇宙物理学教授 佐藤勝彦。

今回の爆問のテーマは宇宙論。

ひやー、難しそう。

Photo
FILE:010 「タイムマシンは宇宙の扉を開く」(番組HPより)
東京大学大学院理学系研究科教授 佐藤勝彦(宇宙物理学)
2007年9月14日放送

■今回の太田の突っ込みはあまり冴えていなかった。

「相対論で時間の流れが絶対的でないことが分かり、不確定性原理でモノの状態もあいまいなものになってしまった。

我々が生きている「科学的」世界観なんて大したものじゃない。むしろ人のアタマの中のイメージ・想像力の方がよっぽどスゴイのじゃないか。」

その「混ぜっ返し」に対して、「宇宙のモデルを『イメージ』する力は必要なのだけれど、それが現実で検証されてこそ意味がある。」と佐藤教授は教え諭すように語りかける。

太田は太田なりの世界観をもっているのだけれど、佐藤教授の世界観に比べれば、非常に脆弱なものだった、ということだろう。

太田の完敗である。

■137億年前の「宇宙の誕生の姿」をモデル化し(インフレーション理論、1981年)、しかも宇宙線の「ゆらぎ」の観測によって、そのモデルの確からしさが裏付けられた。(2006年)

その理論では、宇宙は「無」から始まったとされる。「時間の流れ」も「空間的な果て」も無い「真空」、または「’はて’のない条件」。だが、そこには粒子と反粒子が現れてはお互いに消しあう『真空のゆらぎ』というエネルギーがあり、それが、あたかも「形の無い『水』」が「結晶構造を持った『氷』」になるように「相転移」して実世界にエネルギーを放出し、ビッグバンにつながったのだという。(よく分からん!)

しかも、その宇宙は、母が子を産み、子が孫を産むように多くの『子宇宙』を連鎖的に生み出すらしい。しかも「我々の宇宙」は、そのどの宇宙であるかは分からない、というのだ。(さらに分からん!)

佐藤教授とは、実はそういう「生半可な想像力」を遥かに超越した理論を構築したすごい人なのである。

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■「宇宙の創生」
東京大学総合研究博物館ニュース・
宇宙の創生とウロボロスの図より

■佐藤教授の「凄さ」は、それだけではない。

「人間なんてものは、アフリカにいた10万年前とそう変わってはいないですよ。身内は大切にするけれど、ちょっと離れると虐殺したりする。そういうふうに進化してしまったのです。」

と、熱っぽく語るところに佐藤教授の「世界観」の本質が凝縮されているように思える。

そこには、単に物理法則をこねくり回す数学オタクの姿ではなく、ヒトとして「世界の深層」を見極めようとする哲学者の眼差しがあるのだ。

■「宇宙の始まり」を語ることは、「人がどう作られてきたのか」という疑問の延長線上にある。

人を構成する元素は宇宙の誕生によって生まれてきたものだし、我々が「認知」している空間+時間の4次元という時空の構成も宇宙の誕生によって決まってきたものだからだ。

したがって、人間は「宇宙」の論理から逃れることは出来ないのである。

人間を中心としてミクロの世界(量子論)とマクロの世界(宇宙論)が広がるが、マクロの極限である宇宙の創生は、ミクロの極限である量子論によって初めて語られる。

つまり、「世界は人間を含んだ円のように美しくつながっている」という世界観(ウロボロスの図)を描くことができるのだ。

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■「ウロボロスの図」
東京大学総合研究博物館ニュース・宇宙の創生とウロボロスの図より

■その世界観の中では、我々は美しい物理法則に則った「永劫回帰」の循環の中に存在している「物理学的」な存在なのだ。

これだけ強固な哲学を持った物理学者には生半可なことでは太刀打ちできない。

それはアリストテレスから、ニュートン、アインシュタインへと連なる偉大なる哲学体系の頂点であり、その眼差しは「世界」を創造する「神の領域」に至ろうとしているのだから。

とりあえず我々にできるのは、佐藤教授の肩に乗り「その領域」を盗み見ることで、自らの安直な世界観に痛烈な打撃を加え、小さくまとまった「想像力の限界」を拡げてみることなのだろう。

                           <2007.09.16 記>

■爆笑問題のニッポンの教養■
新書版 「爆笑問題のニッポンの教養」

      
■佐藤勝彦 教授 の本■

■『「相対性理論」を楽しむ本』―よくわかるアインシュタインの不思議な世界
佐藤勝彦 著 PHP文庫 (1998年12月)
<Amazon評価> ★★★★★(レヴュー数 20件)
・楽しいイラストとポイントが一目でわかる図解による画期的分かりやすさ、なのだそうです。

■『「量子論」を楽しむ本』―ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる!
佐藤勝彦 著 PHP文庫 (2000年4月)
<Amazon評価> ★★★★☆(レヴュー数 21件)
・平易な文章と図解で文系の人でも理解しやすい本のようです。

■『宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった』
佐藤勝彦 著 PHP文庫 (2001年11月)
<Amazon評価> ★★★★ (レヴュー数 8件)
・宇宙創生の理論、子宇宙、孫宇宙・・・宇宙の最新パラダイムについて平易に解説した入門書。だそうで、私はこれを読んでみようと思います。

■『ホーキング、宇宙のすべてを語る』
スティーヴン・ホーキング 著 佐藤勝彦 訳 ランダムハウス講談社 (2005年9月)
<Amazon評価>
 ★★★★ (レヴュー数 12件)
・ホーキング博士の最新理論が比較的分かりやすく書かれているようです。   

    
■ 佐藤勝彦教授 講義録 ■

■『宇宙創生と物質の起源』・日立ハイテク・科学シンポジュウム講演
東京大学大学院理学系研究科教授 佐藤勝彦
・宇宙の創生について簡便にまとめられています。

■東京大学 駒場教養学部・学術俯瞰講義ノート
・『物質の生い立ち』 -素粒子、原子、宇宙-
東京大学大学院理学系研究科教授 佐藤勝彦
・4回にわたる講義録(パワーポイント)。音声はありませんが、大体の流れはつかめます。常に『人間』のサイズを意識しながら考察を進めていく、佐藤教授の哲学が垣間見える。

 
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■ 日本映画 ■
■ 外国映画 ■
■ アニメーション ■

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2007年9月15日 (土)

■ もくじ ■ 名画座【キネマ電気羊】

■■■ INDEX ■■■
名画座【キネマ電気羊】の記事一覧です。
※リンク切れ等、不具合がありましたら、コメントをいただけると助かります。

<No.110>
【64-ロクヨン- 前編/後編】 映画はきらめくようなシーンの連なりで魂を揺さぶるものなのだ。

<No.109>
【楽園追放】 アンジェラ・バルザックはロイ・バッティである。結局、人のこころを動かすのは、人のこころの動きなのだ。

<番外編>
ミュージカル【ウエスト・サイド・ストーリー】@東急シアターオーブ。アメリカの虚構と矛盾と、そして生きる力。

<No.108>
【魔界転生】深作欣二監督。強烈で、獰猛で、そういうことが許された時代の息吹は、未だ色あせることはないのだ。

<No.107>
【ハクソー・リッジ】なすべきことは何か。戦争の狂気に打ち勝つ信念の物語。

<番外編>
【宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第二章「発進篇」】沖田の子供たちが行く・・・。

<No.106>
【美しい星】原作・三島由紀夫。僕らが信じるものすべてが妄想だとしても。

<No.105>
【メッセージ】「言語」の持つ力と「物語」が出会うとき。

<No.104>
【ブラス!】確かに彼らは演奏が上手い。けれど、それがどうしたというのだ。

<No.103>
【沈黙 -サイレンス-】神はどこに居ますのか。

<No.102>
【LION/ライオン 〜25年目のただいま〜】「事実」は必ずしも「真実」を映さない。

<No.101>
【スウィングガールズ】リアルとつながっている成長物語が生み出す一体感は、清々しく健康的で、気持ちいい。

<No.100>
【ムーンライト】月の光に照らされて黒人は美しいブルーに染まる。

<No.99>
【天然コケッコー】みんな忘れているかもしれないけれど世界はこんなにも音と光に満ちているんだ。

<No.98>
【ゴースト・イン・ザ・シェル】 押井作品では見ることの出来なかった、人間としての草薙素子の物語。

<No.97>
【キングコング: 髑髏島の巨神】 怪獣映画の新基準。ハリウッドもここまで来たかと感慨しきり。

<No.96>
【お嬢さん】 どんでん返しのプロットもすごいのだけれど、この映画の愉しみはその映像美といかがわしさが醸し出す空前絶後の猛烈な世界観なのである。

<番外編>
【宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第一章「嚆矢篇」】 怒涛の幕開け、エンドロールに男泣き。

<No.95>
【ラ・ラ・ランド】 エモーションはミュージカルにのせて。映画はプロットだけじゃない!

<No.58-2>
【プロメテウス】なぜ神は自らに似せて我々を作りたまいしか?作り手が陥る罠について。

<番外編>
【特集】わたしの魂に刻み込まれた映画BEST10

<番外編>
ドラマ評【富士ファミリー 2017】新しく生まれ変わる魔法の言葉は「おはぎ、ちょうだい」。

<No.94>
【カウボーイビバップ 天国の扉】プロット完璧、作画完璧、アクション完璧、でも。

<No.93>
【ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー】「新たなる希望」へつなぐ魂の物語。

<No.92>
【オール・ユー・ニード・イズ・キル/ALL YOU NEED IS KILL】誰だって爽快なラストが見たいのさ!

<No.91>
【マダム・フローレンス! 夢見るふたり】魅力的な人間の魅力的な歌声は。

<No.90>
【この世界の片隅に】タンポポが、野にささやかに咲くように。

<No.89>
【魔法少女まどか★マギカ [新編] 叛逆の物語】愛はかくも深く、罪深く、いとおしく。

<No.88>
【君の名は。】物語とは何か。そのスタイリッシュさがあえて捨て去ったもの。

<No.87>
【シン・ゴジラ】非日常的災厄の向こうににじむ、この国への想い。

<No.86>
【TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ】これでもか、これでもか、と繰り出される笑いのリフが、そこはかとない泣きの主旋律を際立たせるのだ。

<番外編>
【プラネテス】愛し合うことは、どうしてもやめられないんだ。

<No.85>
【スター・ウォーズⅦ フォースの覚醒】繰り返される物語によって神話は新しい世代に受け継がれていくのだ。

<No.84>
【チャッピー】人間とは何かという問いに対するアンチテーゼ。

<番外編>

【ガッチャマン クラウズ インサイト】空気にのみこまれるい恐ろしさ。必要なのは何よりもバチバチっっていう激しい議論なのだ!
■#11 trade-off。ヒーローとはそこまで厳しいものなのか?
■『ガッチャマン クラウズ インサイト』を総括する。今、日本を覆う問題は空気などではなく。。。

<No.83>
【幕が上がる】読まれることのない青春の手紙は。。

<No.82>
【ジャガーの眼】唐十郎、状況劇場1985年春公演、花園神社。永遠に生きる、私の宝物。

<No.81>
【マッドマックス 怒りのデス・ロード】怒涛のMADは巨匠の精密誘導によって疾走し、我々をV8の極楽に導くのだ!!

<No.80>
【バケモノの子】その胸に空いた穴を埋めるモノは・・・。

<No.79>
【ターミネーター:新起動/ジェネシス】心の通わないプロットもスカイネットの仕業なのか?

<番外編>
【ガッチャマン クラウズ】悪って、なんすかね?

<No.78>
【キル・ビル】明るいおバカと悪の哲学。

<No.77>
【セッション】ラスト9分に行ってはいけない世界を垣間見る。

<No.76>
【ドリームキャッチャー】愛おしい、愛おしい、純粋無垢の魂。善が生きにくい時代に。

<No.75>
【時計じかけのオレンジ】法の役割りと私のなかの「暴力」について。

<No.74>
【バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)】毒舌の先にある、ほのぼのとしたファンタジー。

<No.73>
【GODGILLA ゴジラ】私はGODGILLAを許さない。

<No.72>
【永遠の0】平和を謳歌する現代の日本において、いつまでも語り続けられるべきメッセージ。

<No.71>
【SPEC(スペック) 結 漸ノ篇・爻ノ篇】高まる非現実ゆえに沁みる現実の残酷、そして救い

<No.70>
【スター・トレック イントゥ・ダークネス】全力疾走症候群に愛は押しつぶされてしまうのであった。

<No.69>
【パシフィック・リム】技術の進化と望郷の念。

<No.68>
【風立ちぬ】宮崎駿。限られた10年。あなたの今に、風は吹いているか?

<No.67>
【ダイ・ハード】最高のエンターテイメントは観る者の心を明るくするのだ。

<No.66>
【未来惑星ザルドス】幸せの在り処。

<No.65>
【レ・ミゼラブル】歌の力。

<No.64>
【サンタ・サングレ/聖なる血】心を揺さぶる魂の解放。

<No.63>
【映画 妖怪人間ベム】TVドラマの映画化について考える。

<No.62>
【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q】そこに語るべきことはあるのかい?

<No.61>
【伝説巨神イデオン 発動篇 Be Invoked】生と死、そして見上げる満天の星空。

<No.60>
【エイリアン】観る者の心をつかんで離さない、認知を超えた悪夢。

<No.59>
【地獄の黙示録 特別完全版】戦争。人間性が崩れていく過程において生まれてくる恐怖について。

<No.58>
【プロメテウス】新たなる物語の序章。

<No.57>
【おおかみこどもの雨と雪】胸を締め付ける仮想世界のリアリティ。

<No.56>
【遊星からの物体X】特撮オタクの為の古き良きSFX映画。

<No.55>
【フロム・ダスク・ティル・ドーン】超ド級の変化球も見慣れてしまえば・・・。

<No.54>
【妖怪ハンター ヒルコ 】原作世界を吹っ切ったとき、作品は輝き始める。

<No.53>
【鉄男】濃密な塚本晋也ワールドを堪能する。

<No.52>
【今度は愛妻家】いつかは必ずやってくるが、決してそれを認めたくないものだってあるのだ。

<No.51>
【太陽を盗んだ男】高度成長の果実を苦労なく与えられてしまった世代の困惑。

<No.50>
【レスラー】老いてなお、栄光の先にあるもの。

<No.49>
【第9地区】名前、そして3年後の約束。

<No.48>
【ぼくのエリ 200歳の少女】異者を受け入れる私もまた異者となるのだ。

<No.47>
【英国王のスピーチ】英国流の静かな友情と成長の物語。

<No.46>
【ブラック・スワン】美しき、ナタリー・ポートマンの完成。

<No.45>
【告白】教師であること、人間であること。

<番外>
■ぴあ最終号。39年のありがとう。少年の日にかいだ匂いと共に。

<No.44>
【ブレードランナー】。暗闇を切り裂く光。人間らしさとは何か。

<No.43>
【僕の彼女はサイボーグ】。視点の転換にググっとくるのだ。

<No.42>
【SPACE BATTLESHIP ヤマト】。物語のまとまりと、そのために切り捨てたものの代償。

<No.41>
【ラストエンペラー】。時代に翻弄されるかごの鳥は何と鳴く。

<No.40>
【シザーハンズ】。純粋であることの孤独。

<No.39>
【ディア・ドクター】。医者と白衣とペンライト。

<No.38>
【ゴジラ】。最初にして最高の怪獣映画。

<No.37>
【エイリアン4部作】。オリジナルは唯一無二の傑作だが、続編も3者3様の面白さ。

<No.36>
【沈まぬ太陽】。人間の生き様。ラストシーンの感動が止まらない。
2009年 若松節朗 監督。

<No.35>
【私の中のあなた】。私は何の為に生まれてきたのか、生きるとはどういうことなのか。
2009年 ニック・カサベテス監督。

<No.34>
【カムイ外伝】。活劇であるならば何よりも大切なのはラストのカタルシスに至る下準備なのだ。
2009年 崔洋一監督。

<No.33>
【惑星ソラリス】。胸を締め付ける望郷の想い。
1972年 アンドレイ・タルコフスキー監督。

<No.32>
【20世紀少年 ―最終章― ぼくらの旗】。大切なのは日常のなかのちょっとした勇気なのだ。
2009年 堤幸彦・監督 浦沢直樹・脚本。

<No.31>
【エンゼル・ハート】。「驚愕のラスト」の元祖なのだ。
1987年 アラン・パーカー 監督。

<No.30>
【妖怪 水木しげるのゲゲゲ幸福論】。食って、笑って、クソして寝るのが幸せの根本なのだ。
2006年 テレビマンユニオン。

<No.29>
【 ハゲタカ】。一体どうしたっていうんだ。劇場まで足を運んで見たかったのはNスペじゃないんだぜ?
2009年 大友啓史 監督。

<No.28>
【 スター・トレック 】。挑むこころ。
2009年 J・J・エイブラムス 監督。

<No.27>
【 ブリキの太鼓 】。
あの小人たちは何処へいってしまったのか。

1979年 フォルカー・シュレンドルフ 監督。

<No.26>
【 容疑者Xの献身 】。
’生きる’ことは私には余りにも眩し過ぎて。

2008年 西谷弘 監督。

<No.25>
【 ブロークバック・マウンテン 】。
ダンナの「釣り旅行」には注意せよ!

2005年 アン・リー監督。

<No.24>
【 ハプニング 】。
ホラー的状況を乗り越える科学するこころ。

2008年 M・ナイト・シャマラン監督

<No.23>
【 チェンジリング 】。
空白のときを取り戻す瞬間に。

2008年 クリント・イーストウッド 監督作品

<No.22>
【 パンズ・ラビリンス 】。
あまりにもやるせない、人生という名の迷宮。

2006年 ギレルモ・デル・トロ 監督作品

<No.21>
【 クローバーフィールド /HAKISHA】。
訳の分からない異常な事態に上書きされていく日常、理不尽な「災厄」。

2008年 マット・リーヴス 監督作品

<No.20>
【 おくりびと 】。
愛しい肉親の死もいずれ必ずやってくるのだ。

2008年 滝田洋二郎 監督作品

<No.19>
【 クワイエットルームにようこそ 】。
人生に出口は無い、だからこそ明るくひとりで歩いていくのだ。

2007年 松尾スズキ 監督作品

<番外>
■ポール・ニューマン死去。「雨にぬれても」の記憶とともに。
2008年9月26日、肺がん、享年83歳。

<No.18>
【 キサラギ 】。
虚構は「偶然」と「必然」が交錯することによって「うっそー!」に昇華するのだ。

2007年 佐藤祐市 監督作品

<No.17>
【 レディ・イン・ザ・ウォーター 】。
ひとの人生における役割は、他者との関係性の中で触発され、自らの中から生まれてくるものなのだ。

2006年 M・ナイト・シャマラン 監督作品

<No.16>
【 300<スリーハンドレッド> 】。いくぜ、野郎ども!
2007年 ザック・スナイダー 監督作品

<No.15>
【 ヨコハマメリー 】。私は私の道を行く。
2006年 中村高寛 監督作品

<No.14>
【 AVP2 エイリアンズ VS. プレデター 】。
とんでもなく濃密な102分!

2007年 コリン&グレッグ・ストラウス兄弟 監督作品

<No.13>
【 エクソシスト 】。
実は「階段転落殺人事件」というサスペンス映画だったりするのだ。

1973年 ウィリアム・フリードキン 監督作品

<No.12>
【 妖怪大戦争 】。
バカを言っちゃいけない、戦争なんか腹が減るだけです。

2005年 三池 崇史 監督作品

<No.11>
【 バベル (BABEL)】。言葉よりもっと深刻な断絶の物語。
2006年 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 監督作品

<No.10>
■東野圭吾【 手紙 】。「運命」と決別し自らの足で歩くということ。
2006年 生野 慈朗 監督作品

<No.9>
【 グエムル・漢江の怪物 】
必然として立ちはだかる理不尽な現実。

2006年 ポン・ジュノ監督作品 

<No.8>
【 プラダを着た悪魔 】。メリル・ストリープの演技に脱帽。
2006年 デヴィッド・フランケル監督作品

<No.7>
■【 亀は意外と速く泳ぐ 】。優しさにあふれたクスクス笑い。
2005年  三木 聡 監督作品 

<No.6>
■【 姑獲鳥の夏 】。脳という名の迷宮。偉大なるB級映画。
2005年 実相寺昭雄 監督作品

<No.5>
■【 生きる 】。「無音」の迫力。「映画」とは「体験」なのだ。
1952年 黒澤 明 監督作品

<No.4>
■【 DEATH NOTE デスノート the Last name 】
出来のいいハリウッド映画を見た気分。

2006年 金子修介 監督作品

<No.3>
■【 時をかける少女 】。失われた記憶の微かな香り。
1983年 大林宣彦 監督作品

<No.2>
■【 ブラック・レイン 】 歴史は巡り、繰り返される魂の喪失。
1989年 リドリー・スコット 監督作品

<No.1>
■直球勝負の清々しさ。【 フラガール
2006年 李 相日 監督作品

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■ もくじ ■ 爆笑問題のニッポンの教養

■■■ INDEX ■■■
NHK『爆笑問題のニッポンの教養』の記事一覧です。
※リンク切れ等、不具合がありましたら、コメントをいただけると助かります。

■■■ 2009年 ■■■

■■■  12月 ■■■

■成仏するのは誰なのか。 死生学、清水哲郎。

■■■  10月 ■■■

■夢を実現する力。 細胞シート工学、岡野光夫。

■■■  7月 ■■■

■「うまい!」はどこにある。 人工舌、都甲潔。

■裁判員制度は誰の権利を守るものなのか。 刑事訴訟法、後藤昭。

■ああ、アメリカよ。 日米関係史、阿川尚之。

■■■  6月 ■■■

■邯鄲の夢。 実験心理学、一川誠。

■「生命」とは全体の動き、そのものなのだ。 複雑系科学、池上高志。

■「つらさ」にも意味がある。 障害学、福島 智。

■無邪気なわれわれの罪について考える。 農学、岩永勝。

■サバイバル・テクノロジーという発想。 触媒化学、原亨和。

■言葉にした瞬間に消え去ってしまうものがあるのだと分かっていたとしても。 文化人類学、川田順造。

■■■  5月 ■■■

■草食男子はスターチャイルドの夢を見るか? 進化生物学、長谷川眞理子。

■いつも、あらゆる可能性に覚醒していること。 デザイン思想、原研哉。

■■■  4月 ■■■

■一億分の一の存在であるこの世界。 素粒子物理学、益川敏英。

■■■  3月 ■■■

■意識と水と複雑系。脳神経学、中田力。

■ゴキブリに意志はあるか? ロボット工学、三浦宏文。

■■■  2月 ■■■

■芸術とは作り手と受け手のそれぞれの胸の中で湧き上がる現象のことなのだ。 美術解剖学、布施英利。

■ヒトと動物の境界線とは。言語脳科学、酒井邦嘉。

■■■ 2008年 ■■■

■■■  12月 ■■■

■ダイオウイカと果て無き空想。海洋生物学、窪寺恒己。

■■■  11月 ■■■

■「トンボの世界」と「ヒトの世界」をつなぐ進化の仕組み。航空工学、東 昭。

■日本語は時代の空気を映し出して変化する「生きもの」なのだ。日本語学、山口仲美。

■(見逃しました)21世紀の錬金術師 材料科学、細野秀雄。

■拡張された感覚もまた自己なのだ。ヒューマンインターフェース学、稲見昌彦。

■■■  10月 ■■■

■太田的空想と科学的空想に境目はあるのか。 X線天文学、小山勝二。

■えーっ、うつ病ってウイルスが関係してたの!? ウイルス学、近藤一博。

■手応えを求めて踏み込む、あきらめない勇気。政治学、姜尚中。

■■■  9月 ■■■

■美しいデザインに神は宿るか?先端デザイン工学、川崎和男。

■暗闇に潜む気配から身を守る方法について。民俗学、常光徹。

■それぞれの時代がそれぞれに持つ「ニッポン」。 日本思想史、子安宣邦。

■■■  8月 ■■■

■128億年の壮大な歴史書は日々書き換えられるノダ。 天文学、林 正彦。

■■■  7月 ■■■

■ヒトの遺伝子に国境は無いのだ。分子人類学、篠田謙一。

■「伝わる」の前にある大切なこと。芸術、宮田亮平。

■奴らは群れでやってくる。 生物海洋学、上 真一。

■■■  6月 ■■■

■「現在」は「過去における未来」の延長にあるのだ。
古生物学、真鍋真。

■ウイルスにとっての【意味】とは何か。 ウイルス学、高田礼人。

■カネを儲けて何が悪い! 経済学、橘木俊詔。

■地球シミュレーターと競馬の予想屋の違いって?
社会シミュレーション学、出口弘。

■■■  5月 ■■■

■「ヒト」を「ヒト」たらしめているもの。
霊長類社会生態学、山極壽一。

■世界はシンプルである’ハズ’だ。 素粒子物理学、橋本省二。

■■■  4月 ■■■

■「みなさん、お気の毒に」を乗り越える道。哲学、木田 元。

■筋肉だぁー、全くだぁー。筋生理学、石井直方。

■突拍子もない角度からのぶつかり合いが「面白い」を生む。
編集工学、松岡正剛。

■■■  3月 ■■■

■「サザエさん」的幸福論の果てに。教育社会学、本田由紀。

■無意識にインプットされる風景。連想情報学、高野明彦。

■■■  2月 ■■■

■デジタルがカオスとして振る舞うとき、そこにホムンクルスの種は宿るのか? カオス工学、合原一幸。

■憲法とは泥臭いものなのだ。憲法学 長谷部恭男。

■美に「絶対」はあるのか。美学・フランス思想史 佐々木健一。

■どこか遠くへ。海洋生命科学(ウナギ博士) 塚本勝巳。

■■■  1月 ■■■

■実学としての『平和』。平和構築学、伊勢﨑 賢治。

■私のからだはどこにある?
バーチャルリアリティ学、舘暲(たちすすむ)。

■■■ 12月 ■■■

■「自分の時間」と「社会の時間」。システム生物学・上田泰己。

■コトバの支配からの逸脱。社会言語学・田中克彦。

■■■ 11月 ■■■

■すべては私のイメージなのか。知覚心理学・北岡明佳。

■雲をつかむような。気象学、高薮 縁。

■その温度差が生命誕生の駆動力。地球微生物学、高井 研。

■居心地の良い利己主義。数理生態学、吉村 仁。

■こんな私でいいんです。精神医学、斎藤環。

■■■ 10月 ■■■

■人間は管(くだ)である。腸管免疫学、上野川修一。

■「美」がこころを揺り動かすものだとするならば。
日本美術史、辻惟雄。

■渋滞につかまる前に先を読め。渋滞学准教授 西成活裕。

■万物は流転する。分子生物学教授 福岡伸一。

■■■ ~ 9月 ■■■

■縛る力と飛び出す力。爆笑問題×慶応義塾。

■神の領域。宇宙物理学教授 佐藤勝彦。

■アンドロイドは人間になれるのか。知能ロボット学教授 石黒浩。

■タメの会話は面白い。比較解剖学教授 遠藤秀紀。

■もっと、自由にやっていい。
環境工学(電気自動車・ELIICA開発)清水浩。

■遺伝子から見た死生観。ヒトはなぜ死ぬのか?
生化学教授 田沼靖一。

    

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■ もくじ ■ 読書録【ひつじの本棚】

■■■ INDEX ■■■
読書録【ひつじの本棚】の記事一覧です。
※リンク切れ等、不具合がありましたら、コメントをいただけると助かります。

■■■ 2017年 ■■■

■■■  8月 ■■■

■『いま世界の哲学者が考えていること』 岡本裕一郎著。【哲学】は最早、現代には通用しないのか。

■■■  7月 ■■■

■【マンガ評】『大純情くん』、おおらかで希望に満ちた、懐かしき松本零士の世界。

■【哲学】『あなたの人生の物語』から、時間と自由意志について考えてみる。

■『閉じていく帝国と逆説の21世紀経済』 水野和夫 画期的社会変革論から導かれるのは、実は個人レベルでの価値観の大転換、要するに金持ちや成長志向からの脱却なのだ。

■【マンガ評】『エースをねらえ!』 だから、きらめくような生命をこめて。

■『悪の正体 修羅場からのサバイバル護身論』、佐藤優。「悪」に名前をつけることの危うさについて。

■■■  6月 ■■■

■『同調圧力 メディア』 森達也。議論を封殺する自民党を民主主義の敵と批判し、そこに異を唱えないメディアを腰抜けと罵る我々も実は同罪なのだ。

■『縄文とケルト 辺境の比較考古学』 松木武彦。遺跡の愚直な踏破体験からのみ浮かび上がってくる「文明外」の世界。

■■■  5月 ■■■

■『昨夜のカレー、明日のパン』、木皿泉。誰もが何かを抱えていて、けれど、明日は必ずやってきて、そこに気が付くときがくる。

■『失われてゆく、我々の内なる細菌』マーティン・J・ブレイザー。 抗生物質がもたらす脅威。仕組みを理解し、それを乗り越える科学。

■■■  4月 ■■■

■『戦争にチャンスを与えよ』 エドワード ルトワック。 平和を維持したいならば、戦争に正面から向き合って、常識の逆を行く大戦略を取らなければならない。

■『げんきな日本論』。橋爪大二郎×大澤真幸。日本の本当が浮かび上がると共に。

■『人類と気候の10万年史』 中川毅。カオスによる猛烈な気候変動はある日突然やっていくる。

■■■  3月 ■■■

■『火山で読み解く古事記の謎』 蒲池 明弘。 古事記を単なる神話や歴史書であることから解放することで日本人の心の奥底に深く刻まれた本質が浮かび上がる。

■『日米対等 ―トランプで変わる日本の国防・外交・経済』、アメリカ・ファーストの本当の意味。 

■■■  2月 ■■■

■『最強兵器としての地政学』 藤井厳喜。相手の気持ちで地図を眺めれば世界の今が読めてくるのだ。

■■■  1月 ■■■

■『三流の維新 一流の江戸 「官賊」薩長も知らなかった驚きの「江戸システム」』 原田伊織、明治批判は良いのだけれど、いまいち見えない次世代に活きる江戸時代発の新しさ。

■■■ 2016年 ■■■

■■■  12月 ■■■

■『魂の退社』 稲垣えみ子。「仕事」とは何か。豊な生活が生んだ罠。

■【マンガ評】『ぼおるぺん古事記』、こうの史代。おおらかな、それでいてわれわれと地続きの神代の物語り。

■『人工知能の経済の未来 2030年雇用大崩壊』、井上智洋。来るべきユートピアの夢。

■【マンガ評】『この世界の片隅に』。こうの史代。 小さな記憶の欠片たちの物語。

■■■  3月 ■■■

■『資本主義の終焉、その先の世界』榊原英資、水野和夫。いま、最大の国難の時期にあって我々はどう動くべきなのか。

■■■ 2015年 ■■■

■■■  6月 ■■■

■『沈みゆく大国アメリカ 〈逃げ切れ! 日本の医療〉』堤 未果。国民を守るのが国の仕事じゃなかったの?

■『意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論』マルチェッロ・マッスィミーニ、ジュリオ・トノーニ。「意識」とは複雑さを最大限にした「状態」のことなのだ。

■『無業社会』働くことができない若者たちの未来。工藤啓、西田亮介。今、日本に必要な価値観とは。

■■■ 2014年 ■■■

■■■  3月 ■■■

■『永遠の0』、百田 尚樹。戦争世代の強靭な魂を受け継ぐ使命を、我々は持っているのだ。

■■■  2月 ■■■

■『ジェノサイド』 高野 和明。人間という種の本質とは。自らを平和主義者であると思い込んでいる我々日本人に対する警告。

■■■ 2013年 ■■■

■■■  3月 ■■■

■『政府は必ず嘘をつく』、堤 未果。国家の使命とは何か。我々は何をすべきか。

■■■  2月 ■■■

■『金持ち父さん、貧乏父さん』。ロバート・キヨサキ。「私」として生きるということ。

■■■ 2011年 ■■■

■■■  9月 ■■■

■『フリーズする脳 思考が止まる、言葉に詰まる』、築山節 。使わなければ錆びてしまう、脳は元来ナマケモノ。

■■■  1月 ■■■

■『超人ロック ニルヴァーナ』、聖 悠紀 。千年の孤独と永遠の希望。

■■■ 2010年 ■■■

■■■  9月 ■■■

■『これからの「正義」の話をしよう ―いまを生き延びるための哲学』、マイケル・サンデル。失われてしまった「安心して信じることが出来るもの」の恢復への糸口。

■『ヒトはどうして死ぬのか ―死の遺伝子の謎』、田沼靖一。死を通して見えてくる新たなる進化のカタチ。

■『ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座』、井沢元彦。理解しようとする思いは世界をつなぐのか。

■『身近な雑草のゆかいな生き方』、稲垣栄洋。わき見をする人生の豊かさ。

■■■  8月 ■■■

■『アメリカから<自由>が消える』、堤 未果。自由は与えられるものではなく。

■『人を動かす』、D・カーネギー。人間関係の原理原則。誰しも重要な存在だと認められることがモチベーション向上への第一歩なのだ。

■『二酸化炭素温暖化説の崩壊』、広瀬隆。自分の頭で考えれ!

■『ゲゲゲの女房』、武良布枝。やっぱり水木サンは努力の人なのだ。

■『 夕凪の街 桜の国 』 こうの史代。普通な、あまりに普通な幸せに。

■『 子供の「脳」は肌にある 』 山口創。私とあなたの境界線。

■■■ 2009年 ■■■

■■■  12月 ■■■

【<意識>とは何だろうか 脳の来歴、知覚の錯誤】 下條信輔 著。境界線の無い、ゆらぎの中に浮かぶもの。

【ある異常体験者の偏見】 山本七平 著。周囲の空気に流されない、「自律」ということ。

■■■  11月 ■■■

【複雑な世界、単純な法則 ―ネットワーク科学の最前線―】 マーク・ブキャナン著。我々を取り巻く複雑なネットワークが持つ、幾つかの特性。

【獣の奏者Ⅰ闘蛇編/Ⅱ王獣編】 上橋菜穂子 著。群れの中の個の生き様を描く、ファンタジーの姿を借りた社会論。

【「A」―マスコミが報道しなかったオウムの素顔】 森達也 著。たとえ理解不能であったとしても。

【2日で人生が変わる「箱」の法則】 心の戦争、心の平和。

■■■  10月 ■■■

【宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった】 佐藤 勝彦 著。神の目から見た我々の世界。

【自分の小さな「箱」から脱出する方法】 人間関係がうまくいかない根本原因はどこにあるのか。

■■■  9月 ■■■

【悪魔の文化史】 ジョルジュ・ミノワ。異者に対する脅威の感情が「悪魔」を生み出すのだ。

【アサーション・トレーニング】 平木典子。主体的に生きるということ。

【夜と霧】 ヴィクトール・E・フランクル 著。苦境の中で生きていく為に必要とされるものとは。

■■■  8月 ■■■

【「空気」の研究】 山本七平。決して古びることのない本質的日本人論。

【しのびよる破局 ― 生体の悲鳴が聞こえるか】 辺見庸。人間の尊厳の恢復は我々一人ひとりの中に。

【図解雑学 ゲーム理論】 渡辺隆裕 著。他者とのやりとりで迷ったときに選択すべき道はどれか。

■■■  7月 ■■■

【フランケンシュタイン】 メアリ・シェリー著。それでも生きていく理由。

【ワンダフル・ライフ ―バージェス頁岩と生物進化の物語】 S・J・グールド著。生命樹の影に広がる展開されなかった未来たち。

【シュルレアリスムとは何か】 巌谷 国士 著/【魔術的芸術】 アンドレ・ブルトン 著。

【PLUTO プルートウ】 浦沢 直樹/長崎尚志 著。大風呂敷はとりあえず置いておこうじゃないか。

■■■  6月 ■■■

【武装解除 ―紛争屋が見た世界―】 伊勢崎賢治 著。平和は正義を曲げてでも手に入れる価値のあるものなのだ。

【世界の半分が飢えるのはなぜ?】 飢餓を取り巻く構造と、私が生きている世界の構造はつながっているのだ。

【名前と人間】 田中克彦。名前という多様性の花。

<写真集>【深海 ABYSS】 予想を裏切る極彩色の楽園。

■■■  5月 ■■■

【進化しすぎた脳】 池谷 裕二。意識とは我々一人ひとりの目の前に拡がる最後のフロンティアなのだ。

【闇の鶯】 諸星大二郎。単行本未収録作品を侮るべからずなのだ。

【野の花えほん 春と夏の花】 やわらかい雰囲気がいい味を出している。

■■■  4月 ■■■

【第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい】 実践の愚直な繰り返しが直観力を鍛えるのだ。

■■■  3月 ■■■

【未来歳時記・バイオの黙示録】 諸星大二郎。これぞ諸星ワールドなのだ。

■■■  2月 ■■■

■■■  1月 ■■■

【あっかんべェ一休】 坂口 尚。認めるより仕方ないじゃないか、それが今の’私’なのだから。

【航空機事故50年史】 加藤寛一郎。根っからの飛行機好きに向けたメッセージ。

【ジョーカー・ゲーム】 柳 広司。影なき男たちのヒロイズム。

【アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない】 町山智浩。アメリカの良心としてのジャーナリスト魂。

■■■ 2008年 ■■■

■■■  12月 ■■■

【日本語の歴史】 山口 仲美。 生きていることば。生きている文章への手がかり。

■■■  11月 ■■■

■■■  10月 ■■■

【古代文明と気候大変動―人類の運命を変えた二万年史】 ブライアン・フェイガン。巨大なシステムが崩壊するとき。

■■■  9月 ■■■

【「言いたいことが言えない人」のための本】 畔柳 修。自縄自縛の泥沼から抜け出す方法。

【二十一世紀に生きる君たちへ】 司馬遼太郎。朽ちることの無い人生の道しるべ。

■■■  8月 ■■■

【悩む力】 姜 尚中。悩み抜いた果てにたどり着くであろう他者とのつながり。

【放送禁止歌】 森 達也。それもまた思考停止のひとつのカタチなのだ。

【第三の脳】 傳田光洋。「皮膚が『見る』世界」と「こころ」の在り処。

■■■  7月 ■■■

【栞と紙魚子の百物語】 諸星大二郎。物の怪が当たり前のように日常に居る楽しさ。

■■■  6月 ■■■

■■■  5月 ■■■

■参考記事■ETV特集 『石ノ森章太郎・サイボーグ009を作った男』。深刻な傷が癒えるとき。

【ウルトラマンの東京】 実相寺昭雄。 そこに在り続ける風景。

【ルポ 貧困大国アメリカ】 堤 未果。 国家の病理は個人的つぶやきに現れる。

■■■  4月 ■■■

【チャンスと人を引き寄せる話し方】 稲垣文子。 「相手」あってこその「話し」であり、「私」なのだ。

■■■  3月 ■■■

■■■  2月 ■■■

【チーム・バチスタの栄光】 海堂 尊。「俺」の視界の外で直交する軸線。

【いのちの食べかた】 森 達也。「知ろう」とするときに求められる姿勢について。

【鼻行類】哺乳類の新種発見!未知なる生物の世界。ゾウ-トガリネズミ。ツチノコ。鼻行類。

■■■  1月 ■■■

【H5N1型ウイルス襲来】新型インフルエンザから家族を守れ!岡田 晴恵。今できることは何か。

■参考記事■【墓場鬼太郎】どうしようもない欲望が退屈な世の中に風穴をあける。

■参考記事■【栞と紙魚子シリーズ】がドラマに!『栞と紙魚子の怪奇事件簿』。映像化不可能とも思える諸星大二郎のあの作品が?!

■■■ 2007年 ■■■
■■■ 12月 ■■■

【オーケストラ指揮法】 高木善之。皆はなぜ、私のいうことを聞かないのか。

【ベストセラー小説の書き方】 ディーン・R・クーンツ。小説は売れなければ意味が無い。

■■■ 11月 ■■■

■足るを知ること。詩集、【求めない】 加島祥造。

【タオ―老子】 加島祥造。もうひとりの自分に気づくこと。

■■■ 10月 ■■■

【生物と無生物のあいだ】 福岡伸一。生命は不可逆であるが故に、その一回性が美しい。

■■■ 9月 ■■■

■【「心のブレーキ」の外し方】。「潜在意識」にご用心。

■【自己組織化と進化の論理】 S・カウフマン。今、生きていることは偶然ではないのだ。

■【蜘蛛の糸は必ず切れる】 諸星大二郎。小説です。

   
■■■ 8月 ■■■

■【スカイラインとともに】、櫻井眞一郎かく語りき。

■【成長の限界 人類の選択】、そんなに煽られても困ってしまうのだ。

■【あれはだれの歌】。やなせたかし。てのひらを太陽に。

■オタキング・岡田斗司夫さん激ヤセ!その秘密は【見える化】にあり?

   
■   
■   ■   ■   ■

■【環境問題はなぜウソがまかり通るのか】。おじさんは怒っているのだ!

■【図録 王立科学博物館】 しばし現実から逃避する愉悦。

■【「法華経」を読む】を読む。偉大なる予告編。

■【われら以外の人類】 ヒトの進化を俯瞰する。

■【不都合な真実】 アル・ゴア<地球温暖化>CO2削減が「目的化」することを憂う。

   
■■■ 7月 ■■■

■【人生なんて夢だけど】 やなせたかし。

■【伊藤 真の 図解 憲法のしくみがよくわかる本

■【相手に「伝わる」話し方】 池上 彰。実践に裏打ちされたプロの金言。

■【失踪日記】 吾妻ひでお 表紙の裏にオマケあり。

   
■■■ 6月 ■■■

■【鈍感力】 効果はあとからジワ~とやってくる。

■【モネ 名画に隠れた謎を解く!】「素顔のモネ」との出会い。

■【すごい会議】 メンバーの自律を促す会議の手法。

   
■■■ 5月 ■■■

■【無意識の脳、自己意識の脳】「私」とは何か?A・ダマシオ

■【マインド・タイム】身体は意識より0.5秒先行する!?B・リベット

■【経営者の条件】 すべての知的労働者へ。P・F・ドラッカー

   
■■■ 4月 ■■■

■【あんぱんまん】 やなせたかしと「正義の味方」

■【私家版魚類図譜】 諸星大二郎 幸せな気分になれる。

■【パーキー・パットの日々】 予見された「Second Life」。P・K・ディック

 

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■ もくじ ■ プロフェッショナル・仕事の流儀

■■■ INDEX ■■■
NHK『プロフェッショナル・仕事の流儀』の記事一覧です。
※リンク切れ等、不具合がありましたら、コメントをいただけると助かります。

■■■ 2009年 ■■■

■■■  4月 ■■■

■現実を受け止め、本気で実行することこそが人を目覚めさせるのだ。 武装解除・瀬谷ルミ子。
【最新記事】

■■■  2月 ■■■

■背中が伝えるものなのだ。航空管制官・堀井不二夫。

■■■ 2008年 ■■■

■■■  11月 ■■■

■今。 落語家・柳家小三治。

■■■  10月 ■■■

■■■  9月 ■■■

■あんた、「一期一会」って言いますやろ。 京菓子司、山口富蔵。

■勇気を持ってゆっくり行け。 競泳コーチ・平井伯昌。

■■■  8月 ■■■

■すべては自分の内から生まれてくる。 映画監督・宮崎駿。

■■■  5月 ■■■

■出口の見えない徒労の時間の意味について。 映画監督、演出家・堤 幸彦

■■■  3月 ■■■

■筋を曲げない。 サッカークラブGM・祖母井 秀隆。

■■■  2月 ■■■

■何の為に。中小企業経営者・片山象三。

■50%でいいから自分にしかできないものを。音楽プロデューサー・武部聡志。

■「私」の外側でにこやかに笑うもの。石油化学プラント建設現場所長・高橋直夫。

■■■  1月 ■■■

■明日だけを見つめ、今日を生きる。歌舞伎役者・坂東玉三郎。

■本気であることのかっこ良さ。「天才打者・イチロー」こと、鈴木一朗。

■■■ 2007年 ■■■
■■■ 12月 ■■■

■人に見られてこそアートは力を発揮する。キュレーター・長谷川祐子。

■■■ 11月 ■■■

■出直しますか。ヘアデザイナー・加茂克也。

■できるさー。義肢装具士・佐喜眞 保。

■漫画一本、真剣勝負。漫画編集者・原作者 長崎尚志。


■■■ 10月 ■■■

■分かってくれるひとがそこにいるよ、と伝えたい。自閉症支援・服巻智子。

■否定しないで長所を伸ばす。校長・荒瀬克己。

■自分にしか出来ないこと。環境金融コンサルタント・吉高まり

   
■■■ 9月 ■■■

■「突き抜けた」ひと。辺境生物学・長沼毅

■必ず、助ける。ヘリ・パイロット・森公博

■挑戦的継続。靴職人・山口千尋

 
■■■ 8月 ■■■

■寄り添い、見守る。助産師・神谷整子

■感覚を磨くということ。職人スペシャル

 
■■■ 7月 ■■■
 

■試行錯誤が仕事の楽しみ。アイガモ農法・古野隆雄

■結局、立ち戻るところは自分自身。帝国ホテル総料理長・田中健一郎

■この仔の未来を信じ抜くこと。競馬調教師・藤澤和雄

■祈り。外科医・幕内雅敏

 
■■■ 6月 ■■■

■歩み続けること。ソムリエ・佐藤陽一

■【気持ち】をデザインする。工業デザイナー・吉岡徳仁

■『仕事の流儀 スペシャル』リーダーの資質とは/グーグルの秘密

 
■■■ 5月 ■■■

■「正解」はある。装丁家・鈴木成一

■現実を見つめ、出来ることをやる。経営者・坂本幸雄

■『明日から使える”仕事術”』というのは、伊達ではなかったのだ。

 
■■■ 4月 ■■■

■主人公は育てられる方なのだ。『盲導犬クイール』を育てた男、多和田悟

■『対話』が創造の源、隈研吾 「負ける建築」 その2

■「負ける建築」に見る身体論。建築家・隈研吾

■感情に正直であること。アニメーション監督・宮崎駿

 
■■■ 3月 ■■■

■成功体験からしか人は成長しない。DeNA社長・南場智子

   

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2007年9月14日 (金)

■H-2A 13号機・かぐや(SELENE)、打ち上げ成功!

2007年9月14日10時31分01秒、月周回衛星「かぐや(SELENE)」を搭載したH-2Aロケット13号機は、無事打ち上げに成功。打上げ後、約45分34秒には「かぐや」の分離にも成功した。

H2a_13_03
■JAXA HPより

よかった!(拍手!)

JAXAの「かぐや」特設サイトにある打ち上げカウントダウン録画映像が、えらくかっこいい。

メインエンジン点火⇒
固体ロケットブースタ(SRB-A)点火(ここでリフトオフ!)⇒
固体補助ロケット(SSB)点火(更に増速!)

という一連の流れが確認できて、結構しびれるのだ。

■H-2A 13号機 打ち上げ映像
http://www.jaxa.jp/countdown/f13/live/index_j.html

H2a_13___2
■JAXA HPより

無事分離に成功した月周回衛星「かぐや(SELENE)」は地球の周りを2回まわった後に月へと向かい、打ち上げ20日後には月周回軌道に入る。

その後、リレー衛星、VRAD衛星をそれぞれ分離、月周回楕円軌道に乗せ、打ち上げ約40日後に、かぐや本体は南北両極を通る月面上空100キロメートルの月観測軌道に入る予定。

12月初旬ころには、月から見た地球のライブ映像が見ることが出来るはず。

非常に楽しみである。

Photo_2

                       <2007.09.14 記>

■関連記事■
■2007:08:16 日本標準時 09:30:48 月へ。
  

■JAXA「かぐや」打ち上げ特設サイト
http://www.jaxa.jp/countdown/f13/index_j.html

■JAXA「かぐや」HP
http://www.selene.jaxa.jp/index_j.htm

■大石英司さんの「代替空港」にT/Bします。
http://eiji.txt-nifty.com/diary/2007/09/post_90bd.html

 
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2007年9月12日 (水)

■必ず、助ける。『プロフェッショナル・仕事の流儀』 ヘリ・パイロット森公博。

今回のプロフェッショナルは海上保安庁ヘリコプター・パイロットの森公博さん。

01
2007年9月11日放送
「空の伝説 試練の海へ」 ヘリコプター・パイロット 森公博(番組HPより)

■2004年10月20日、練習船「海王丸」は台風23号の影響で走錨し、座礁。

そのとき、15m/sの強風の中、障害物を避け、特殊救難隊員を非常に狭いマストの見張り台へピンポイント降下させたのが、森公博さんなのである。

航空機は基本的に風に流されるものであり、対地目標に対してヘリコプターを一定の位置に保つ「ホバリング」は微妙な操縦を要求される。

それを、風向、風力がめまぐるしく変化する強風の中で行なってしまうのだから、まさに『神業』といえよう。

Photo Photo_2
■座礁した海王丸。前方マストに張られたロープには、波に洗われる3人の人影が見える。(海上保安庁HPより)

■「ここまで出来ればいいや」と自分で「限界」を決めない。さらに上の技術を追い求め、常に新しいことにチャレンジし、鍛錬を重ねる姿勢。それが森さんの高等技術を支えている。

だが、それだけで自らの身も危険にさらされる救難活動が出来るわけではない。

■茂木さんの「なぜ、救助をするのか?」という問いに対して、森さんはこう答える。

「救助を求める人にも家族がいる。」と思うから。

そのことばは、森さん自身が一度家族を失いかけたという実体験から発している。

荒波に翻弄される船の上で救助を求める人だけを見るのではなく、その人の家族の姿を思い浮かべたときに胸に込み上げる共感、それが「必ず、助ける。」という強い意志とその実行を生むのだ。

■森公博さんにとってプロフェッショナルとは・・・

『 現場での実力というのは、「やれるのか、やれないのか」、なんですよね。百の言葉より一の行動で仲間の信頼を得られる実力を持った人、それがプロフェッショナルだと思います。』

厳しく、かつ、響くことばである。

_02
番組HPより

                        <2007.09.12 記>

■海上保安庁レポート 2005年版/台風23号

■NHK『プロフェッショナル・仕事の流儀』番組HP

■茂木健一郎さんの『クオリア日記』にT/Bします。

 
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■安倍首相辞任。責任感の強さゆえの『無責任』。

安倍首相が辞任を表明した。

01_2

■自分のせいでもない年金問題で苦しんだ上、参院選でボロ負けし、支えてくれるはずの閣僚は問題発言、不祥事の雨あられ。

最近、見ていて痛々しい感じがして可哀相な程であったから、同情したくなるのも人情だ。

けれど一国の宰相が「ボク、つらいので辞めます」というのは、さすがに無責任。

所信表明直後というタイミングがそれに輪をかけた。

■何故、こんなことになってしまったのだろうか。

前総理の小泉さんと何が違ったのか。

そういえば小泉さんは難しい局面に当たると、他人事のように「それは困ったことだね。」と上手くやり過ごしていた感がある。

安倍さんは、それをまともに受け止めて自分の問題として背負い込んでしまったのではないだろうか。

リーダーシップにしても、小泉さんは「断固として改革を推し進める!」という「意思」の形で示していたが、最近の安倍さんは「テロとの戦いは絶対に継続しなければならない」という「責任」の形で示していたように思える。

■逆説的だが、その『責任感の強さ』が墓穴を掘ったのだと思う。

それは何も総理大臣に限った話ではなく、部下を抱えたリーダーに総じていえることでは無いだろうか。

行き過ぎた責任感は、かえって事態を悪化させる。

「無責任だなぁ~」と軽く批判されるくらいが丁度「いい加減」なのかもしれない。

                          <2007.09.12 記>

■美しい国へ
安倍 晋三 著 文春新書 (2006/07)
<Amazon評価> ★★★☆ (レヴュー数 177件)

■とてつもない日本
麻生 太郎 著 新潮社 (2007/6/6)
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2007年9月11日 (火)

■新型マツダ デミオ。カッコ良ければ、それでいいじゃないか。

7月の初めにデビューしたマツダ・デミオ。

随分と大きく変身したものである。(2ヶ月落ちの記事になってしまった・・・。)

07__
07_
■新型 デミオ(2007年7月5日デビュー)

Photo 
■旧型デミオ(2002年8月デビュー)

■見るからに「スポーティー」で『カッコ良い』デザインとなった。

「マツダは『スポーティーな楽しさ』で行くのだ!」という心意気が滲み出ているデザインである。とても潔い。

旧型デミオに対して、全高を55mm低くくしている。

全高1475mm。これは、ヴィッツ、フィット、マーチといった競合車に対しても、やはり50mm程度低い数値であり、頭上空間には多少目をつぶっても、低く構えた「カッコ良さ」をとろう、ということだろう。

1695mmに拡大された全幅や、競合車より100mm程度大きい全長を含めて、『デザイン命!』という強い意志を感じる車両寸法であり、それは見事に成功をおさめている。

■技術的なハイライトは、『100kgの軽量化』と『ミラーサイクル・エンジンによる低燃費』である。

だが、『100kgの軽量化』については、「前型車が重たいクルマだった」というオチであり、やっと競合車並(1000kg)に追いつきました、というのが実際のところである。(少し厳しいか?)

■さて、鳴り物入りで登場した『ミラーサイクル・エンジン』(1.3L ZJ-VEM)。

10・15モード燃費 23.0km/l。CVTとの組み合わせでの燃費の良さが売りである。

19km/l程度のヴィッツ(1.3L CVT)やマーチ(1.2L 4AT)と比べれば素晴らしい値だが、モデル末期のフィット(1.3L CVT)24.0km/lの後塵を拝してしまっている。

フィットは、ツインプラグによる高効率化を実現しているのだ。

カタログ・スペックが全てでは無いけれど・・・、残念。

■要するに、「技術的には競合車に追いついた。あとは、見た目で勝負!」というところか。

そういう『一点突破型』の商品は、結構好きである。何より分かりやすいのがいい。

そこそこの性能でも、多少室内が狭くてもいいじゃないか。

ものごと、割りきりが大切である。

                        <2007.09.11 記>

■新型デミオのすべて (ニューモデル速報)

■Motor Fan illustrated VOL.10
【特集】車体骨格構造、最新エンジン・トピックス、図解:フェアレディZ432
『ミラーサイクル・エンジン』の解説もあります。

 
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■月観測衛星「かぐや」、打ち上げ迫る。

「子衛星」の部品の交換のため延期されていた、月観測衛星「かぐや」/H-IIAロケット13号機の打上げ予定日が迫っている。

打上げ予定日時は、9月13日(木)10時35分47秒(日本標準時)

→ 9月14日(金)10時31分01秒 (日本標準時)
   ※天候不良が予測されるため、一日延期になりました。
     (雨天順延ってあるんだな。)

詳しくは、以下のJAXA(宇宙航空研究開発機構)の「かぐや」特設サイトで確認できる。インターネットライブ中継もあるようだ。(仕事場で見るわけにもいかないが・・・)
http://www.jaxa.jp/countdown/f13/index_j.html

・・・無事に上がれよ!

                            <2007.09.11 記>

■関連記事■
■2007:08:16 日本標準時 09:30:48 月へ。
http://soko-tama.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/20070816_093048_aa7a.html

 
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2007年9月10日 (月)

■黒澤明ドラマスペシャル 『生きる』。「映画」と、「ホームドラマ」と。

さて、困った。

率直に言えば、このドラマをどう捉えればいいのか。非常に複雑な気分なのである。

__
黒澤明ドラマスペシャル 『生きる』(2007年9月9日放映、テレビ朝日)

■脚色は、『傷だらけの天使(おっ!)』(1974)、NHK大河ドラマ『黄金の日日(おおっ!!)』(1978)、映画『異人たちとの夏』(1988)、『黄色い涙』(2007)など、さまざまな名作の脚本を手がけている 市川森一さん。

■演出は、数多くの社会派ドラマや恋愛ドラマに関わり、テレビ朝日に移籍以降、『黒革の手帖』(2004),『氷点』(2006)など大作を手がけている、藤田明二さん。

■主演は、ミュージカル『王様と私』、『ラ・マンチャの男』。TVドラマでは『王様のレストラン』など、押しも押されもせぬ大俳優、九代目 松本幸四郎さん。

非常に畏れ多い布陣である。

私などよりも、ずっと、ずっと、黒澤監督の『生きる』を愛して止まない方々に違いないのだ。

だから、場面、場面を切り取って、「このシーンは、『本編』の良さをないがしろにしている」等とは、小生、口が裂けても言えないのである。

CMが入るTVドラマの制約の中で、『本編』の緊迫感を維持することは困難。いや、『本編』をコピーしたところで、それでは新しくドラマを作る「意味」が無い。

市川森一さんも、藤田明二さんも、松本幸四郎さんも、非常に苦悩されたことと思う。

■シナリオは現代風にアレンジされている。「変えない」ところは「一字一句」そのままだし、「変える」ところは、思い切って変えている。

中でもポイントは、渡辺勘治(松本幸四郎)を夜の世界へ誘う「メフィストフェレス」役のクルマ売りの男(北村一輝)だ。

『本編』のメフィストフェレスは、渡辺勘治の抱える「苦悩」に興味を持った小説家であった。そして、夜の世界を彷徨の末、その「苦悩」のあまりの深さに愕然とする。そういう役回りであった。

今回のドラマでは、渡辺勘治に興味を持つ理由付けを「死んだ親父の面影」に置く。

「哲学的興味」が行動の理由付けに成り得た戦後の時代と、「他人に対する興味」をすっかり喪失してしまった平成という時代の違いが、その「変更」に現れている。

それは、「我々に残された唯一の絆は『家族』なのだ」、という市川森一さんの強いメッセージだと受け取めた。

ラストで、父親の鞄から「モルヒネ」を見つけて泣き崩れる光男(東根作寿英)。そこにドラマ前半での「光男、光男、光男・・・」という渡辺勘治のつぶやきが思い出されて、心にしみる。

「テーマ曲」の美しい旋律を、何度も何度も、繰り返し使った効果が、ここに結実する。

■役者としては、光男の妻を演じた畑野ひろ子が光っていた。前半の「憎たらしい妻」の演技は最高だった。

あとは、映画『ゆれる』(2006年度、邦画ベストワン)で、性質の悪い検事役を演じた木村祐一。今回は、通夜の席で助役(岸部一徳)に絡むチンピラ記者の役どころ。「生理的に嫌な感じのする男」をやらせたら、まず右に出るものはいないだろう。

他は、さすがに『本編』と比べてしまうと分が悪い。いけないと思いつつ、どうしても比べてしまうのである。

「小田切サチ」を演じた深田恭子も、「小原」を演じた渡辺いっけいにしても、それなりに楽しめたのだが、相手が『天然のインパクト』を備えた小田切とよ、左卜全では、勝ち目は無い。

まして、志村喬の強烈な『インパクト』には・・・。

■そうか。

黒澤監督の『本編』が、見るものに力強いインパクトを与えて日常性を破壊する「映画」そのものであったのに対し、今回のドラマは、「日常」に隠された奥深さを、じみじみと優しく語り掛ける「ホームドラマ」であったのかもしれない。

だからこそ、『本編』が持つ「迫力」を抑え、「迫力の無い脚本」、「迫力の無い演出」、「迫力の無い演技」を敢えて狙ったのだ。

それが、市川森一さん、藤田明二さん、松本幸四郎さんの出した答えだった。

と思うのだが、如何なものであろうか。

                           <2007.09.10 記>

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■映画 『生きる』
黒澤 明 監督 1952年作品
<Amazon評価> ★★★★☆(レヴュー数 54件)
■『映画』とは何か、ということを思い起こさせてくれる作品。
少し値段は高かったけれど、ブックレットにそれだけの価値があり
後悔はしていません。

■DVD『生きる』<普及版>
■2007年12月7日発売、予約受付中。
今なら25%オフだそうです。
      

■関連記事■
■映画 『生きる』。「無音」の迫力。「映画」とは「体験」なのだ。
    

■スタッフ■
原作:黒澤明監督作品 『生きる』
脚色:市川森一 (書籍) (DVD)
演出:藤田明二
音楽:渡辺雄一
製作:テレビ朝日(2007年9月9日放映)

■キャスト■
渡辺勘治       ・・・松本幸四郎
勘治の息子、光男 ・・・東根作寿英
光男の妻            ・・・
畑野ひろ子
   ***********
小田切サチ          ・・・深田恭子
クルマ売りの男    ・・・北村一輝
   ***********
助役         ・・・岸部一徳
大野係長      ・・・小野武彦
斉藤         ・・・山田明郷
坂井         ・・・西村雅彦
小原         ・・・渡辺いっけい
木村         ・・・ユースケ・サンタマリア


            
■番組HP■

http://www.tv-asahi.co.jp/ikiru/

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2007年9月 8日 (土)

■映画 『生きる』。「無音」の迫力。「映画」とは「体験」なのだ。

♪ いのち短し、恋せよ乙女

  赤きくちびる あせぬ間に (『ゴンドラの唄』)

●●● 名画座 『キネマ電気羊』 ●●●
古今東西なんでもあり、気楽でささやかな名画座をめざします。
ゆっくりUPしていくつもりなので、ひとつ長~い目で見てやってください。

No.05  『 生きる 』
          監督:黒澤 明 
     公開:1952年(昭和27年)10月 (再公開:1974年8月)

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■『生きる』を再ドラマ化したもの(主演:松本幸四郎、脚色:市川森一、演出:藤田明二)をテレ朝で放映すると聞いて、無性に本編が見たくなった。

十数年ぶりに見たのだけれど、「『映画』とは『体験』なのだ」と改めて思い起こさせてくれた。

これが「映画」なのだ。

■DVD 『生きる』 黒澤 明 監督 1952年作品
<Amazon評価> ★★★★☆(レヴュー数 54件)

■ストーリー■

これは、余命75日を宣告された男の物語である。

この男は20年ほど前から死んでしまっている。役所の無意味な忙しさの中で人生をすり減らしてしまったのだ。

だが自分が末期の胃がんであることを知り、今まで自分が「生きて」いなかったこと初めて気付く。このままでは死に切れない。私はまだ何もしていない。

ファウストを誘うメフィストフェレスのごとく、男に「遊び」を教える小説家。「天使」のように明るく、活気に溢れた若い女。自分のことしか考える余裕の無い一人息子。

求めども、求めども、限られた命の置き場は見つからない。

そうして必死に求めた末、男はついにその答えにたどりつく。

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■この作品の詳細を見る■

■以下、ネタバレあり、注意方。■

■オープニングの場面。うず高く積まれた書類に囲まれた課長席に座る、パッとしない初老の男を映しながら、ベタなナレーションが物語を説明しはじめる。

あれ、「語らずして、語る」のが定石ではないのかと、違和感を覚えた。

そのあとの病院のシーンでも、役者は次々と「説明的」なセリフを繰り出してくる。

そして次第に気が付いてきた。

「語り」や「セリフ」など、どうでもいい。画面に映る役者の仕草や表情、目線。そこが大切なのだ。

頭は「語り」や「セリフ」を追うのだけれど、心は役者を「見て」、「感じて」いるのだ。

■病院から亡霊のように、とぼとぼと出てくる志村喬。道路に出てダンプがすれ違う瞬間、街の騒音が渦を巻いて流れ出し、驚く。

そのとき初めて、観客は今までのシーンが「無音」であったことに気付く。観客は志村喬と同じ「体験」をしているのだ。

ダンス・ホールで「ゴンドラの唄」を歌う志村喬の悲壮な歌声。

必死で「何か」を見出そうと、何一つ逃すまいと見つめる、ヌラリと黒く淀んだ志村喬の眼の怖いほどの「迫力」。

喫茶店で、どんなに「生き」ようと思っても、もう時間切れなのだ、と気付いた時の志村喬と「とよ」の沈黙。その緊迫感。その緊迫感と対比的に流れる楽しげな音楽。

「いや、遅くはない!」と、「生きる」ことに希望を見出し、喫茶店吹き抜けの階段を駆け下りる志村喬の後ろから追いかけてくる女子学生たちの「ハッピーバースデー、トゥー、ユー」。それと入れ違いに階段を駆け上がる、若く希望に満ちた女学生。

それらのシーンは、我々のアタマではなく、五感に、心に、直接突き刺さってくるのだ。

それを確信犯的に、技法として緻密に組み上げられているところが、黒澤明監督の巨匠たる所以なのである。

■後半、映画は渡辺勘治の葬式の場面に切り替わる。

故人を悼む宴席でかわされる会話と、それぞれの断片的な回想シーンで、渡辺課長の「その後」が語られる。

この変則的な展開においても黒澤明監督の手綱は緩まない。無駄な音楽は一切が切り捨てられ、役者の所作、表情、生活音といった「実際に感じるもの」に重点が置かれる。

その「断片的体験」が、こころを揺さぶるのである。

■「いのち短し 恋せよ乙女」。

この映画をもって、「限られた人生を本当に『生きる』ことの大切さ」を諭している。という見方もあるが、私が感じるのは、少し違うところにある。

山のような書類に煽られるように働く毎日。それが何か「自分らしい」、「意味のある」ものを生み出しているのだろうか。

と、問うことは良い。

けれど、誰もがいつも「自己実現」できるなどということは、一部の恵まれた人を除いて、現実的ではない。

つまらなくとも、その意味に疑問を抱きつつも、それを押し殺して働くときの方が圧倒的に多いのが実際なのだ。

だからこそ、実現することの極めて少ない「夢」だからこそ、この『映画』を『体験』することが我々のこころを癒してくれるのだ。

そして、きっと明日も今日と変わらない一日に違いないのだけれど、山のような仕事に追われて、それでも、そこに渡辺勘治が気付いたのと同じ性質の「ささやかな光」を感じる『一瞬』がある。

その『一瞬の光』は、すぐに「日常」に押しつぶされて消えてしまう弱々しいものだけれど、それを大切に、いとおしむことが『生きていこう』という希望につながるのだ、としみじみ思う。

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                         <2007.09.07 記>      

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■DVD 『生きる』
黒澤 明 監督 1952年作品
<Amazon評価> ★★★★☆(レヴュー数 54件)
■このシリーズは、ちょっと高いですが付属のブックレットの内容が良く(しかも簡潔)、買って後悔はしていません。そこに収録されている宮崎駿さんの文章にとても共感。映画評論で感動したのは初めてでした。

■DVD『生きる』<普及版>
■2007年12月7日発売、予約受付中。
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■DVD 『七人の侍』
黒澤 明 監督 1952年作品
<Amazon評価> ★★★★★(レヴュー数 97件)
■黒澤明監督の代表作といえば、『生きる』と『七人の侍』。高校時代に池袋の文芸座で吸い込まれるようにして見ていた記憶があります。久しぶりにこっちも見てみようか・・・。

■DVD 『七人の侍』<普及版>
■2007年11月9日発売、予約受付中。
今なら25%オフ。
      

■スタッフ■
企画 : 本田壮二郎
監督 : 黒澤 明
脚本 : 黒澤 明、橋本 忍、小国英雄

(小国英雄氏はシナリオを客観的に評価する立場であった。)
撮影 : 中井朝一
照明 : 森  茂
美術 : 松山 崇
音楽 : 早坂文雄

■キャスト■
渡辺勘治  ・・・ 志村 喬
小田切とよ ・・・ 小田切みき(新人)
小説家    ・・・  伊藤雄之助
勘治の息子 ・・・ 金子信夫
左卜全、浦辺粂子、菅井きん、宮口精二、木村功、千秋実、他
    

■関連記事■
■黒澤明ドラマスペシャル 『生きる』。「映画」と、「ホームドラマ」と。
   

■トラックバックさせていただきます■
茂木健一郎 さんの’クオリア日記’「ドラマトゥルギーにおける「アンビバレンツ」」
 

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■『ULTRASEVEN X』(ウルトラセブンX)は邪道を往ってしまうのか?

微妙である。非常に微妙である。

TBS系で10月から深夜枠で放映される『ULTRASEVEN X』(ウルトラセブンX)のことである。我がこころの「ウルトラセブン」に関わる話だけに、年甲斐もなく、あれこれ心配になってしまうのだ。

X

まず、小さい頭が微妙である。

こんなに頭の小さいスーツアクターがいるのだろうか。(いやいや、マスク製作技術の進歩だってば。)

それはさておき、ストーリーの方も微妙なのだ。

『この世界では街中に張り巡らされた無数のモニタが政府の意図を伝え、市民はその情報によって支配されている高度な管理社会である。

そして、この世界では既に、宇宙から様々な未知の生命体・エイリアンが侵入し、地球を侵略、さらには人類滅亡の機会を伺っているものもいるのだ。宇宙からの侵略者からこの世界を防衛するために特殊捜査チーム“DEUS(デウス)”が結成された。

果たして、この世界は何なのか?そして、そんな世界を救うべく現れた赤い巨人“ULTRASEVEN X”とは一体何者なのか? それが全話を貫く大きな謎である。』

『未来世紀ブラジル』『マトリックス』といったところだろうか。

ウルトラマンシリーズは、日常生活の影に潜む、或いは大胆に日常を破壊する宇宙人や怪獣といった「超現実」を描くのが基本であって、その基盤はあくまでも我々がしみじみと体感できる「日常の空気」であり、「生活そのもの]なのである。

そこがしっかりと描かれていないと折角の「超現実」もヴィヴィッドに浮き上がってこない。

この番組で語られる世界に、我々はしっかりと入り込むことが出来るのであろうか?そこが心配なのだ。

特殊捜査チーム“DEUS(デウス)”というネーミングも気にかかる。ラテン語で「神」という意味である。

複雑に絡み合った謎をさんざん振りまいておいて、最後に「人類の皆さん。実は、すべて私がやったことなのです。」と本当のウルトラセブンが現れたりする、デウス・エクス・マキナDeus ex machina、機械仕掛けの神 的な物語の幕引きだけは、なんとか避けていただきたいものである。

シリーズ構成は、八木毅さんが担当されているようなので、たぶん、きっと大丈夫だとは思うのだけれども・・・ちょっと心配性になってしまうのであった。

                         <2007.09.08 記>

【追記】
第1話を見た。「嫌な予感」が当たったような・・・、
気のせいか。                <2007.10.11 記>

■続きはこちら■
■ULTRASEVEN X やっと物語が動き始めたか?

■ULTRASEVEN X、いよいよ佳境へ。

   
■与座重理久/よざ えりく (主人公:ジン役)
__2 

加賀美早紀/かがみ さき (ヒロイン:エレア役)
Photo_2 

■放映:TBS系 10/5(金)
 深夜2時25分~2時55分スタート、全12話

(関東地区以外の方は下の番組HPでご確認ください。関東についても、深夜枠だけに時間がずれることも多いと思いますので放映日前にチェックした方がいいでしょう。)

■「ウルトラセブンX」番組HP 
http://sevenx.jp/main.htm

■大石英司さんの「代替空港」にT/Bします。
http://eiji.txt-nifty.com/diary/2007/09/post_f774.html 

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2007年9月 7日 (金)

■挑戦的継続。『プロフェッショナル・仕事の流儀』 靴職人・山口千尋

今回のプロフェッショナルは靴職人の山口千尋さん。

__
2007年9月4日放送
「挑み続ける者だけが、頂に立つ。靴職人・山口千尋」

■英国で靴作りを学び、帰国後、自分のデザインした靴で店を開くも値段が高すぎると客がつかない。蓄えを切り崩しながら売れない靴を黙々と作る日々が続く。

それから9年。

あるとき、自分に合う靴が無いという客と出会い、オーダーメードの靴を作って非常に喜ばれる。それが口コミでじわじわと広まり、オーダーメードの靴職人としての今の成功にいたる。

_

■継続すること。

山口さんは『継続』というコトバにこだわる。

いつ来るか分からないチャンスを待ち続けて9年。チャンスをつかんだ時にはじめて気付く。今までチャンスは雨のように降り注いでいた。けれど、そのチャンスに対して傘をさしてしまっていたのだ。

挑戦的継続。

自らの目指すところを信じて、一歩一歩、工夫を加えながら継続していくこと。それは、かなりキツイことだけれど、手を差し出し続けることではじめてチャンスという雨を手のひらで受け止めることができるのだ。

才能は無いかもしれない。けれど10年、20年、一歩先を見ながら愚直なまでに継続し続けることで、いつかきっと才能をも凌駕するときがくる。

その道の険しさは、いびつにゆがんだ山口さんの親指が物語る。

だが、人それぞれ目指す山は違えども、歩き続けることでしか、それを乗り越えることは出来ないのだ。

                       <2007.09.07 記>

■「プロフェッショナル・仕事の流儀」番組HP
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/070904/index.html

■茂木健一郎さんの「クオリア日記」にT/Bします。
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2007/09/post_cade.html

 
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2007年9月 6日 (木)

■Nスペ 『鬼太郎が見た玉砕』。戦争の不条理。TVドラマの枠を逸脱した10年に一度の傑作。

放送から早や3週間。やっと録画してあったNHKスペシャル『鬼太郎が見た玉砕』 -水木しげるの戦争- を見た。

濃いドラマであった。

_
■タイトルは、番組HPより転載。

※また長文になってしまいました。ごめんなさい。
下のほうに『オマケ』としてこのドラマの舞台となった場所の地図を載せましたので、そちらもご覧ください。

■ストーリー■
昭和47年。漫画、『ゲゲゲの鬼太郎』が人気となり忙しい毎日を送っていた水木しげるだったが、目に見えない何者かに押されるように自らの戦争体験を描き始める。

太平洋戦争末期。丸山(水木)二等兵(香川照之)はニューギニア奥地、最前線の拠点であるバイエン守備隊に編入される。食糧もほとんど無い空腹の中での重労働、そして曹長殿(塩見三省)による意味不明、問答無用のビンタの嵐。ともかく食い物が欲しかった。

昭和20年3月。遂に敵軍の上陸が始まる。バイエン守備隊500名に対して敵は5000。敵の侵攻は続き、遂にバイエンは囲まれてしまう。バイエン支隊長、田所少佐(木村彰吾)は「華々しく散ろう」と『玉砕』を決意。敵に対し全軍決死の突撃をかける。

だが、中隊長(石橋蓮司)は玉砕命令にそむき、丸山を含む自分の中隊を守るべく密林に後退。途中、足をやられた中隊長は自決するも、丸山たちの中隊は、命からがら友軍の拠点にたどりつく。だが『玉砕』したはずの部隊が生き残ってしまったことが新たな悲劇を生むのであった。

■以下、ネタバレ注意。■
■行軍。泥と雨と汗とが入り混じり、むれた匂い。その匂いが画面のコチラにまで漂ってくる。ニューギニアの戦地が実に生々しく描かれている。

生々しく描かれているのは、戦場だけではない。究極の状況に追い込まれた人間の生々しさが説明的なセリフではなく、演技と演出であぶりだされている。そこにかぶさる南方系打楽器の不思議なリズムと低くうねるクラリネットがその感情を煽り立てる。

この作品の『濃さ』は、出演者、スタッフの熱意によるものなのだろうか?

ドラマ全体から、強い『情念』が浮かび上がってくる。

「人権蹂躙!」とか「戦争反対!」とか、そういうレベルの話ではない。誤解を恐れずに言えば、「人権蹂躙!」「戦争反対!」などという「コトバ」を全くの無力にしてしまう程の『生』の力が、そこにあるのだ。

それを簡単にコトバにすることなど出来ない。我々に出来ることは、ただただ感じるのみなのである。

■戦後を生きる漫画家としての「水木サン」と、戦地で地獄を体験した「丸山二等兵」の両方を演じた香川照之さんの神がかり的演技には脱帽である。

2006年度の邦画ベストワン作品『ゆれる』では弟役のオダギリジョーと競い合い、怖いくらいの演技力を見せつけたが、今回はそれ以上だ。

何しろ、仕草といい、口調といい、表情といい、「水木サン」そのものなのだ。思わず笑ってしまった。どれだけ研究したのだろうか。

玉砕していった中隊の仲間達の霊にあおられ、再度玉砕に向かう場面を描く演技は鬼気迫るものがあった。斜めにゆがめた口元は「フハー」と息が漏れるのを必死でこらえているのだ。そのエネルギーがケント紙に向かい、魂を削りとるかのようにガリ、ガリ、と一つ一つの線を刻み込んでいく。

塩見三省さんが演じた「本田軍曹」も侮れない。香川照之演じる丸山二等兵との掛け合いが最高であった。意味の分からないビンタの嵐。中隊長から丸山が頂いたバナナを本田軍曹が強奪するシーン。バナナを口に含みながらの「行ってよし!」のセリフに爆笑。

本田軍曹はこの作品の中では、常に『軍隊という不条理』に振り回される『兵隊』たちの象徴であったのだろう。本田軍曹に特化して丸山二等兵と絡ませたところが、最後まで生きてくる。

バイエン支隊玉砕命令のもと、全体が出発するところで隊列を離れた本田軍曹が「丸山!ちゃんと死ね!」と殴るシーンがやるせない。

昭和47年、作品を書き終えた水木サンの前に本田軍曹の霊が現れてまた殴る。

『水木、100まで生きろ!100まで、元気で愉快に生きろ!』

という最後のセリフに号泣である。

石橋蓮司さんの演じた中隊長が、またいい味を出している。『濃い』ドラマには欠かせない役者さんだ。

玉砕を決める作戦会議での表情。ライトも当て方もあるのだろうが、目が落ち窪み、やつれた顔で、『お前とは死ねんのじゃ!』と少佐殿に言い放つ凄み。かなり入れ込んで役作りをしたのじゃないかと思われる。

ただひとつ、シナリオに惜しいと思ったところがある。中隊長が担架に乗せられてジャングルを後退中、自決を決意する場面。

『玉砕命令が出ているのに、中隊長がおめおめ生きて還れるか!』

と、『玉砕』を受け入れるようなセリフに違和感を覚えた。

最後まで生きて戦い抜くのが軍人だという意思を感じさせつつ、「足手まといになったオレは捨てていけ!そして、お前らは生き抜け!」という、中隊長のメッセージをもっと強く打ち出して欲しかったのだ。

そうすれば、先任となった石川軍医中尉(嶋田久作)が中隊長をかばって「・・・気付いたときには、聖ジョージ岬の方に歩いていました」などと参謀(榎本孝明)に言い訳する必要は無くなり、生き延びた中隊が再度『玉砕』を命じられる『不条理』さも、さらに際立ったと思う。

とはいえ、タバコの煙をくゆらせる中隊長の脇を中隊が進んでいくシーン。これはこれで、その中隊長の穏やかな横顔に胸をえぐられるような悲しみを覚えたのも事実。

やはり石橋蓮司は名優である。

(※原作を読んで、この場面が原作に忠実であることを理解しました。いらんお世話ですね。ゴメンナサイ。)

■石川軍医中尉を演じた嶋田久作さんも『ハゲタカ』に引き続き好演している。

私は医者だ!軍人なんかじゃない!

不条理な軍隊の中で、一人、「正気」を保っていてしまった男の『悲劇』を上手く醸し出していた。

■正直、NHKスペシャルで、こんな『濃い』ドラマを見ることが出来るとは思ってもいなかった。ドキュメンタリータッチな作品だろうと、たかを括っていたのだ。

役者の力強いセリフとそれを上回る生々しい「迫力」、演出的効果を狙った積極的な光の当て方、魂を揺さぶる音楽の入れ方。

ドキュメンタリーどころか、

この作品はTVドラマの枠をすら完全に逸脱している。

役者の汗や唾が飛んでくる、まるで古く小汚い芝居小屋で、すし詰めの観客と共に80年代の「アングラ」演劇を見ているような、そういう迫力なのである。

これが実際に芝居になったら、

と空想するだけでもドキドキしてしまう。

■このドラマは「10年に一度の傑作」である。

是非とも繰り返し再放送して欲しい作品だ。

                          <2007.09.06 記>

■スタッフ■
作      西岡琢也 (原作 『総員玉砕せよ!』 水木しげる) 
製作統括  家喜正男
演出    柳川 強
音楽    大友良英

美術    鈴木利明

■キャスト■
丸山二等兵・水木サン 香川照之
水木サンの奥さん     田畑智子
        ***********
木戸参謀         榎本孝明
中隊長           石橋蓮司
田所少佐(支隊長)   木村彰吾
石川軍医中尉      嶋田久作
本田軍曹         塩見三省
        ***********
鬼太郎(声)        野沢雅子
ねずみ男(声)      大塚周夫
目玉オヤジ(声)     田の中 勇
語り            石澤典夫
      

Photo
■原作 『総員玉砕せよ!』
水木しげる 著 講談社文庫 (1995/06)
<Amazon評価> ★★★★☆(レヴュー数 22件)
■水木サン渾身の作品。
 最期の突入前の歌は涙モノ。泥の中で這い蹲っている「丸山二等兵(水木さん)」が敵兵に止めをさされ、つぶやく。
 「ああ、みんな、こんな気持ちで死んでいったんだなあ。誰にみとられることもなく、誰に語ることもできず、・・・ただ、わすれ去られるだけ・・・」。水木サンは自分の身を仲間と共に置いてみることで、そのやりきれない怒りを心に深く焼き付けたのだ。
 
 最近、「トラック環礁」のダイビングスポットで海底に並んだ日本兵の頭蓋骨を眺めるツアーがあるらしい。彼ら日本の兵隊さんたちは、がらんどうになってしまったその眼窩で何を見て、何を感じているのだろうか・・・。
      

『水木しげる伝』戦中編を参考に地図を作ってみました。
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※画像をクリックすると拡大表示されます。
Google Earthで確認してみてオーストラリアがあまりにも近いのに驚いた。解っているつもりでも全然理解できていないのだなと実感。僕らのじいさんの世代、日本の兵隊さんは、こんなに遠くで戦って亡くなっていったのだな、としみじみ想う。
      

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■『完全版 水木しげる伝』〈上〉戦前編 
水木しげる 著 講談社漫画文庫 (2004/11)
(「ボクの一生はゲゲゲの楽園だ」改題)

<Amazon評価> ★★★★★(レヴュー数 3件)
■「水木サン」の自伝漫画である。
<上>「のんのんばあ」と過ごした幼年期から、兵隊になるまで。
<中>「総員玉砕せよ!」の時代から、戦後の混乱期まで。
<下> 漫画家として成功し再びニューギニアを訪問、現在まで。
一冊500ページの大著だが、一気に読みきった。
その人生は「昭和史」そのものなのだが、非常に新鮮なのである。
何故かといえば「水木サン」自体がとてもオモチロイからなのだ。
お奨めです!
          

Photo
■『のんのんばあとオレ』
水木しげる 著 講談社漫画文庫 1997/07 (1977年作)
<Amazon評価>
 ★★★★★(レヴュー数 11件)
水木しげるさんが幼少期を一緒に過ごした「のんのんばあ」との物語である。「しげーさん、」と水木に語りかける、ゆっくりとしたのんのんばあの口調がこころにやさしい。
どこまでが、本当のことで、どこまでが空想なのか。その境目の無い幼少期特有の柔らかい世界が広がっている。何だか、しみじみする本です。

■関連記事■
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2007年9月 5日 (水)

■トヨタ マークX Zio ジオ。柳の下にドジョウは二匹いるのか?

■9月26日にトヨタから新しいクルマが発売される。

’X-Seater’ マークX Zio(ジオ)である。

_xlow

■マークⅡ ワゴンも、日産ステージアも、いまや月産200台くらい。アコードワゴンも100台くらいしか売れていない。

Lクラスワゴンは、レガシイの1人勝ち。

といっても2~3000台/月程度。

要するに、Lクラスワゴンのお客さんは、すっかりミニバンに移行してしまって、そこに市場は無くなってしまっているのだ。

(レガシイは、断固たる継続性による強固なブランド力と2.0Lの廉価版設定で売れている。きっとレガシイは、このまま生き続けることだろう。それもストイックで、いい感じである。)

■さて、魚の居ないところに竿を出すほど自動車会社は暇ではない。トヨタはマークⅡワゴンを切り捨てて「オデッセイ」がひとり棲む「Lクラス低床3列」に打って出た。

「そろそろ『普通のミニバン』にも飽きてきた」、というところか。

だが、オデッセイの販売台数もそれ程大きいわけではなく月産2~3000台そこそこ。

5000台売れるのが当たり前のミニバン市場では、決して成功しているとは言えない。

けれど先駆者ホンダ ストリームに対してトヨタがウイッシュを投入して、市場が拡大した例もある。

今度も二匹目のドジョウはいるのか、はたまた!?

_xlow_

                     <2007.09.05 記>

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 見て楽しい、読んでタメになる自動車技術解説誌。

 
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2007年9月 2日 (日)

■ アンドロイドは人間になれるのか。『爆笑問題のニッポンの教養』 知能ロボット学教授 石黒浩。

世の中には面白い人がいるものである。

ロボット工学と名乗りながら実はそれは単なる手段に過ぎず、その本質は哲学にある。それを確信犯として突き進んでいるところが素晴らしい。

Photo_2
■FILE009:「ロボットに人間を感じる時・・・」 (番組HPより転載)
大阪大学教授 石黒浩(知能ロボット学)
2007年8月31日放送

■ともかくたまげた。

石黒教授の作り出した「アンドロイド」たちは、まさに人間そっくりなのだ。その「本物らしさ」はモデルの精巧さによるもののではなく、その「動き」にある。

空気で駆動するアクチュエータで、カラダの動きや仕草だけではなく、微妙な表情や目線まで再現しているのだ。

その不思議な感じは、「気味が悪い」というコトバが一番近い。

「人間」らしいロボットは相手の人間に親近感を与えるが、それが「人間」に近づけば近づくほど「不気味さ」を与えるようになっていく。

このことは一体なにを意味しているのだろうか。

■石黒教授のロボット工学へのアプローチは独特のものである。「人間とは何か」という根源を問う、哲学的な興味から出発しているのだ。

テーマは、「人間らしさ」がどれくらい「人間」に影響を与えるのか。

それは、人と人とのコミュニケーションの問題であり、『我』が認識する『他者』との関係性を追及する哲学的問題なのだ。

そして、天才的に素晴らしいのは、その疑問を自らの『感覚』を通じて理解しようと実際に実物を作ってしまうところにある。

初号アンドロイドは自分の娘さんをモデルにして作られた。そこに石黒教授の「自分の感覚が頼り」という哲学的信念を感じる。

そして、しまいには自分をモデルにしたアンドロイドまで作ってしまう。

「自分とは何か」という根源的問い。

そのギリシャ時代から人類が長々と机上で論議していた形而上学的問いを、【これだ!】とそのまんま現実世界に持ち込んでしまう圧倒的乱暴さ!!!

世の哲学者たちは、その前で呆然と立ち尽くすしかあるまい。

なんて愉快なことだろう!拍手喝采である。

■太田は、『我れ思うゆえに我あり』というデカルトと、それに対するニーチェの話を持ち出してきたが、よく分からなかったので調べてみた。(付け焼刃なので間違っていたらご指摘くださるとありがたいです。)

デカルトは『我が思わないとき』の世界を維持するべく絶対的存在(神)を必要としたのに対し、ニーチェは難しいことをすべてゆだねることが出来る絶対的存在(神)を切り捨て、荒野にひとり佇む『私というもの』を厳しく定義した。

その『絶対的な孤独』に対して、フッサールという哲学者はこう考えた。

確かに『他人』について『私』が認識できるのは、相手そのものではなく、『私』に映った相手のイメージに過ぎない。その『隣人』が「『私』の夢や幻想であったり、自動機械(アンドロイド・哲学的ゾンビ)などでは無い」と証明する手立ては無い。

だが現実には、隣人と私とは、かなりの部分で意思疎通が可能である。きっと、完全に独立した『私』と『相手』の間には、共有し分かち合うことが出来る『場』のようなものが存在するのだろう。

■思うに、その共有される『場』というものは、「笑顔」が万国共通であるように、人間という生物としてDNAに刻まれたものと、秋の虫の音を風流だと感じるような「風土・文化」的なものとがあるのだろう。

石黒教授のアンドロイドは、その『私』と『他者』をつなぐDNAに刻まれた法則の領域に踏み込んでいるのだと思う。

ロボットが人間らしい仕草をすることに対して親近感を持てるのは、それが「相手は、あくまでも『自意識』を持たないロボットである」という安心感のもとに成り立っているのではないか。

そして、石黒教授のアンドロイドが人間に近づけば近づくほど『不気味』に感じるのは、頭では相手を人工物だと認識しているのに、自分の身体に埋め込まれた無意識が「これは意識をもった人間かもしれない」と感じとり、そこに強いギャップを生じるのであろう。

そのギャップは『不気味』であると同時に、「自分」という不確かなものを問答無用に突きつけてくる非常にスリリングなものであり、「言葉」では決して追いつくことの出来ない最高の『芸術』作品なのだ。

ああ、実物を見てみたい。

                         <2007.09.02 記> 

■爆笑問題のニッポンの教養■
新書版 「爆笑問題のニッポンの教養」
    

Photo
■『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
フィリップ・K・ディック 著 早川書房 (1977/03)
<Amazon評価> ★★★★☆(レヴュー数 34件)
■P・K・ディックの最高傑作にして、名画 『ブレードランナー』の原作。逃亡したアンドロイドを追う男の話だが、テーマはまさに「人間とは何か」。映画も傑作だけど、原作はその10倍「深い」。石黒教授も繰り返し読まれているに違いない。
 

■大阪大学 知能ロボット学研究室HP アンドロイド研究
http://www.ed.ams.eng.osaka-u.ac.jp/research/Android_j.html

■『爆笑問題のニッポンの教養』番組HP
http://www.nhk.or.jp/bakumon/previous/

                    

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