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2007年8月12日 (日)

■【ひつじの本棚】『「法華経」を読む』を読む。偉大なる予告編。

知人と「使命」がどうたらという話をしていたら、法華経を薦められた。般若心経なら多少馴染みもあるのだけれど、法華経となると食わず嫌いでさっぱりわからず、とりあえず古くから読み継がれているらしい、この本を手にとってみた。

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■新書 『「法華経」を読む』
紀野一義 著 講談社現代新書 (1982/01) 
<Amazon評価 ★★★★ (レヴュー数 1件)>

■「仏教」自体がよく分かっていなかったのだけれど、この本の前半部分でなんとなくの概要はつかめた気がする。

釈尊が入滅して400年。紀元0年あたりで、在家の信者の集団の中から般若経やら法華経が生まれてきたらしい。それらを中国に伝え、流れるような漢訳を行ったのが羅什(らじゅう)という中央アジアのお坊さん。紀元400年頃の話だから、三蔵法師の250年ほど前になる。

100年単位で出来事を語るインド、中国の歴史の奥深さをしみじみ感じ入る。

■さて、歴史がわかったところで本論に入るわけだが、「法華経」自体についてはあまり詳しい解説はない。タイトルの通り「読む」に主眼が置かれ、著者の体験や宮沢賢治の作品などを織り交ぜながら法華経の世界観が語られる。

まぁ、よく考えれば200ページそこそこの新書本で「法華経」を理解しようというのが、そもそも甘い考えであったのだ。

けれど、胸をつく、いくつもの言葉に出会えたのも事実で、世の人に「法華経」の素晴らしさを説く、という著者の紀野さんの使命は確かに果たされているということか。

■使命感

「人生から何かを得られる」という考え方ではなく、
『人生が(世の中が)、私に何を期待しているか』
ということを考える。その発想の転換が、生き生きとした人生をつくる活力となる。

まず、人を助けたい。
まず、人を幸せにしたい、という願い。
その為に「生かされている」と感じること。

そこに使命感が生まれる。

■すさまじき絶対肯定

現実を肯定し、肯定し、絶対肯定する生き方。

それは怨念を捨て、無条件で相手を許すすさまじさであり、殺されたって人を信じ通す人生観を捨てないすさまじさなのだ。

そのすさまじさは、いつも微笑みを浮かべ一見気楽そうに見えるだけに、より一層凄みを増すのである。

■一元論

人が花を見る。だが花は人を見ない。
それでは人は「花を見た」ことにならない。
花と私が一体であると感じるとき、「花は人を見る」。

「わたし」と「あなた」が出会うのではなく、
あなたの中にわたしと出会う、という感覚。

我(アートマン:自我)と梵(ブラフマン:宇宙)が
同じであるとする「梵我一如」の考え方。

■よい話として胸に残るのだけれども、どうにも難しすぎて、こころにストンと落ちて来ない。ここから先は法華経の本編を読まないと、どうにもならない気がする。本編を読んだところで、すぐに会得できるはずもないけれど、挑戦してみようという気にはさせられた。

そういう意味では、やはり著者の術中にまんまとハマッた、ということなのだろう。

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■新書 『「法華経」を読む』
紀野一義 著 講談社現代新書 (1982/01) 
<Amazon評価 ★★★★ (レヴュー数 1件)>

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■『図説 法華経大全』―「妙法蓮華経全二十八品」
現代語訳総解説 (エソテリカ・セレクション)

大角 修 (翻訳) 学習研究社 (2001/03)
<Amazon評価 ★★★★★(レヴュー数 3件)>
■さて、次は本番!これから読む予定です。

   
■ 常懐悲感 心遂醒悟
  常に悲感をいだいて、心ついに覚醒す。

積極的でダイナミックな法華経にまつわるお話の中で
この言葉だけが、いやにリアルなのである。
悲しみは、大切に胸の奥にしまっておくものだよ・・・。
亡き人を偲ぶこの季節。沁みる言葉です。

                      <2007.08.11 記>

 
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