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2007年8月24日 (金)

■【ひつじの本棚】『あれはだれの歌』。てのひらを太陽に。

やっと見つけた。
「てのひらを太陽に」が載っている詩集を探していたのだ。

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■『あれはだれの歌』―やなせたかし詩とメルヘンの世界
やなせ たかし 著 瑞雲舎 (2005/12)
<Amazon評価> ★★★★★(レヴュー数 1件)

馴れ親しんだ歌だけど 
しみじみ 味わい深い歌である。

 
ぼくらは みんな生きている

生きているから かなしいんだ
  

明るい曲調とは裏腹に人生の苦さが織り込まれている。
そして その手を太陽に透かしてみることで
自分も 赤い血液が流れる
ひとつの命であることを確認する。

そこには、偉いとか 偉くないとか
大きいとか 小さいとか そういう区別はなくって
みんな均しい「いのち」なのだ という思想が流れている。

それは単なる甘い感傷などではなく、
虐げられるものの悲しみと
虐げることでしか生きていくことの出来ない苦しみ
といった逃れることの出来ない
生きる悲しみを含んだ歌なのだ。

その意味で 「てのひらを太陽に」は
やなせたかしさんの思想を代表している歌だと
いえるだろう。

その思想は、
巻末に掲載されている「チリンの鈴」で
悲しみの極みにいたる。

Photo_3
■『あれはだれの歌』―やなせたかし詩とメルヘンの世界
やなせ たかし 著 瑞雲舎 (2005/12)
<Amazon評価> ★★★★★(レヴュー数 1件)
■詩に添えられたやわらかい水彩のイラストがいい。
パントマイム4コマ漫画、MR.BOの素朴さも捨てがたい。
「チリンの鈴」は絵本版とは異なり、ディテールが描きこまれた
さらに厳しい「おはなし」となっている。

Photo_4
■『チリンのすず 』(フレーベルのえほん 27)
やなせ たかし 著 フレーベル館 (1978/01)
<Amazon評価> ★★★★★(レヴュー数 2件)
■幼児向けにしては、悲ししすぎるおはなしである。
「めえめえちゃんのママ、食べちゃダメだよね」と
こどもにいわれて何と答えていいやら固まってしまった。

                       <2007.08.24 記>

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