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2007年7月12日 (木)

■この仔の未来を信じ抜くこと。『プロフェショナル・仕事の流儀』 競馬調教師・藤澤和雄

今回のプロフェッショナルは競馬調教師の藤澤和雄さん。
放映から2ヶ月も経ってしまったが、
寝かせていた記事を急に文章に起こしたくなった。

そういうこともある。
<第51回 2007年5月15日 放送>

Photo_142

1993年3月28日 天候 雨

中山7R 芝2000 4歳500万下

5枠 5番 ヤマトダマシイ 

競争中止

ルドルフの仔 ヤマトダマシイは、

1月末のデビュー戦で圧勝した後

2ヶ月を空けて2戦目に臨んだ。

4月の皐月賞は手遅れにしても

なんとかダービーには間に合わせたい。

スケジュール的に厳しい中、

負けられない一戦であった。
  

結果、競争中止 予後不良・・・。
  

藤澤さんは スタジオで

ヤマトダマシイについて語りながら、

目に涙を浮かべていた。

        

予定通りに行かないのが普通。

ただ、勝つことに未来は無い。

未来に続く 負けもある。
  

藤澤さんの調教師としての原点は

ここにある。
  

はじめから 能力で勝ってしまうG1ホースよりも、

6歳まで負け続けた馬でG1ホースを負かす

それが調教師としての腕の見せ所だという。
   

その為には、その仔の能力を信じて

見捨てないこと。

能力が無いのではなく、発揮できないだけなのだ

と信じ抜くこと。

急かせれば ダメになる。

いつも そばにいてあげて

その仔の才能に気付いてあげること。
           

もともと教師になりたかった、という 藤澤さん。

その優しくあたたかな視線は

最高の教師のまなざしだ。
    

愛情こそが、教育の原点なのだと思う。

   
■馬敗れて草原あり 寺山修司 著 (角川文庫)
「裏町詩人」寺山修司による、人生を競馬に重ねる試み。

                 <2007.07.12 記>  

■番組HP・過去の放送記録より
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/070515/index.html

 
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