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2007年7月13日 (金)

■ひつじの本棚■ 『失踪日記』 吾妻ひでお 表紙の裏にオマケあり。

■中学・高校の頃はSFばかり読んでいた。その切っ掛けになったのが、吾妻ひでおの『不条理日記』との出会いであった。どうやって出会ったのかは覚えていない。巡り会わせというのは、いつもそうしたものである。

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■『失踪日記』 吾妻ひでお 著 
2005年 イースト・プレス

■それからしばらくして、当時のゴクミなんぞの美少女ブームに乗ってか、吾妻ひでおは『ななこSOS』等の美少女ナンセンス漫画でブレイクする。そしてロリコン界の帝王として、その名を恣にしたのであった(?)。当時は「オタク」などという排除的な括りはあまり無くて、「ネクラ」とか「ネアカ」とかいって明るく楽しんでいたものである。

けれどそういう、ある種、牧歌的な時代も過ぎ去り、小渕官房長官が『平成』の文字を掲げる頃には、いつの間にやら吾妻ひでおの名も聞かなくなっていった。

■そして、『その時』、じゃなかった。十数年の年月が過ぎ去った或る日、アマゾンで本を漁っていて、『失踪日記』に出くわしたのである。しかも、驚くべきことにベストセラーだというのである。

おー懐かしや。元気でしたか?(元気じゃない。)

というワケで、早速手に入れた『失踪日記』。なのだが、読み進むうちに切なくなってきた。随分と苦労したんですね。吾妻さん。

『芸術家』が堕ちていく、その様が自虐的に語られていく。

■興味のある人は是非読んでみて頂きたい。ホームレスとかアルコール中毒とか、自分の人生には関わりが無いと思っている(思い込んでいる?)世界を覗くことができる。

実は、その紙一重のところに自分自身がいると気が付くかもしれない。

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■『失踪日記』 吾妻ひでお 著
2005年 イースト・プレス
手塚治虫文化賞を初め、2005年の漫画賞を総なめ。
漫画業界のあたたかさを感じる。
    

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『うつうつひでお日記』 吾妻ひでお 著
2006年 角川書店
失踪後のうつうつとした日々の日記。
本人も書いている通り、単調で面白くないのでお奨めしない。
けれど、その怒涛の読書量には圧倒される。
   

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『逃亡日記』 吾妻ひでお 著
2007年 日本文芸社
『失踪日記』で語られなかった実際を掘り起こすインタビュー録。
生い立ち・漫画家デビューから失踪、アル中の日々。
そして、『失踪日記』大ブレイクの後日譚。
これは、面白かった!

 
                           <2007.07.12 記>

 
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