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2007年6月13日 (水)

■ 『桑田真澄 メジャー初登板』 その一歩の重み。男の生きザマ。

■2007年6月10日。桑田がメジャー初登板を果たした。
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パイレーツ対ヤンキース戦。8-6と2点のビハインドで、5回から3番手として登板、下位打線を3者凡退に抑えるも、続く6回、四球で出したランナーを1塁において4番ロドリゲス。初球、外角低めに外すつもりのスライダーが真ん中へ。ロドリゲスが振りぬいたバットはボールを軽々と右翼席に運んだ。

桑田真澄、39歳。真新しい『18番』のユニホームで臨んだメジャー初登板の結果は、2回1安打2四球2失点、奪三振ゼロ。というものであった。

■ジャイアンツで過ごした21年。
通算の勝ち星は173。前半の10年で109勝。10年目5月の右ひじ負傷により、翌11年目はブランク。後半の10年では64勝。

9年目である1994年は、リーグ優勝の胴上げ投手になり、さらに日本シリーズを勝ち、MVPも獲得した。

対して、後半10年の最後の3年の勝ち星は、3勝、0勝、1勝。そして戦力外通告。

この明暗。

■だが、野球をあきらめきれない桑田は、新天地としてメジャーを
選ぶ。
選んだのは万年Bクラスのピッツバーグ・パイレーツ。しかもマイナー契約であり、メジャーのマウンドに立てる保障はない。

そして、3月26日のオープン戦。投手枠12人をかけた生き残りレース、ラストチャンスである最終登板の場面で悲劇が起こる。審判との交錯により、軸足である右足首を重度の捻挫。この時点で桑田の開幕メジャースタートへの一縷の望みは消え去った。

■あれから2ヶ月半。
主力投手の故障により、めぐってきたチャンス。

「2回1安打2四球2失点、奪三振ゼロ。」

この結果を、どう捉えればよいのだろうか。

■「あきらめることはいつでも出来る。その前に、やれることをやらなくちゃ。だって、自分の人生でしょ。まして野球が出来る時期は限られているんだから。
 10年、プロでやれたら、1流。20年もできたら超一流。そこから、1年、また1年、と増えていったら、もっと、もっと、凄いことなんだ。
 僕の場合はせっかくそういうところまで来てるんだから悔いの無いようにがんばりたいし、後輩達にそういう背中を見せなきゃいけないと思うんだ。」

オープン戦での故障の前、桑田はインタビューで、こう語っている。

■勝つこと。

勝負の世界なのだから、勝ちにこだわるのは当然のことである。松坂にしろ、イチローにしろ、松井にしろ、常に勝つことを求められいる。ヒリ付くような勝負の瞬間に彼らは生きている。そして、その緊張感とその開放に、我々は感動する。

だが、一歩一歩、踏みしめるように進んでいる今の桑田の姿に、私は別種の感動を覚えるのだ。

その一歩は、ただの一歩では無い。21年の野球人生、いや、プロ野球にあこがれた少年時代から続く長い物語が、まだ終わりを迎えていないことを確かめる一歩なのだ。

■それは、「僕は、まだサッカーがうまくなると本気で思っていますから。」と語る三浦カズとも相通じる生き方だ。

自分の人生を背負い、前に進む力のある限り次の一歩を踏み出し続ける男の生きザマ。

もしかすると40歳という年齢は、男であることを試されるときなのかもしれない。桑田初登板のニュースにふれて、ふと、そんなことをかんがえた。
                            <2007.06.13 記>

■参考■
Number 673/674/679

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コメント

こんにちは。いやー桑田さん、ボクと同世代なんですよね。メジャーばかり目が行くけど、実はマイナーあってのメジャーなんすね。捻挫はボクも体験したけど「ひどいのは骨折以上」と医者が言ってましたよ。あくまでポジティブな桑田選手の姿勢には共感!自分にも勇気を与えてくれています。できればメジャーで1勝!してほしいですね☆

投稿: tanu | 2007年6月13日 (水) 23時03分

tanuさん。コメントありがとうございます。
私も同年代なんですよ。
40歳現役選手の活躍は本当に勇気付けられますね~。

投稿: 電気羊 | 2007年6月14日 (木) 23時30分

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