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2007年5月22日 (火)

■「企業とは何か」ペンタックス経営統合問題終結。

精密機器大手のペンタックスと光学レンズ大手のHOYAは21日、3回目のトップ会談を行い、HOYAが6月初旬に友好的株式公開買い付け(TOB)を実施し、ペンタックスを子会社化することに合意した。
ペンタックスは取締役8人のうち7人は6月22日に退任するが、綿貫宜司社長は半年から1年程度、経営陣にとどまる見通しだ。
これにより、HOYAが敵対的TOBに踏み切る事態は回避され、ペンタックスが4月に合併を白紙撤回して以来、迷走を続けた両社の経営統合問題は事実上決着した。<5月22日 読売新聞記事より抜粋>

■HOYAによるペンタックス買収をめぐる一連の騒動が収束した。

終結に向けた主導権を握ったのは、終始友好的TOBにこだわったHOYAの社外取締役であったように見える。結局は、全体としての「あるべき姿」をしっかりと描けたHOYAの筋書き通りに収まった、ということなのだろう。

投資ファンドのスパークスは事態を引っ掻き回すトリックスターとして一定の役割を演じたが、保有株の価値向上のみに終始するその姿は長期的な展望とは無縁のものであった(当たり前の話かもしれないが)。

■さて、ペンタックス現経営陣、右往左往の件である。これには流石に見ていて傍らイタイものがあった。「自己防衛」が手段ではなく目的化していて、一体彼らは何を守ろうとしたのか、非常に疑問の残るところである。

これを愚かと嗤うべきなのだろうか。

だが、シニカルな批評は何も産み出さない。ここは真摯に受け止めて、経営トップになるような人材であっても、追い詰められて視野狭窄に陥れば正常な判断が下せなくなるのだ、という反面教師として捉えるべきなのだと思う。

追い詰められたときの視野狭窄は命取り、ということだ。これは何も経営だけに限った話でなく、自分が生きていく上で非常に良いヒントを貰えたと感じている。

■今回の件では、「企業とは何か、誰のものなのか」と、深く考えさせられた。

そして今、「『ペンタックス』頑張れよ!」と感じる自分の素直な気持ちについて考えるとき、そこでいう『ペンタックス』とは一体誰のことなのだろうか?

経営陣のことなのか、社員のことなのか、株主(資本、マネー)のことなのか。

実は、その質問自体がナンセンスなものではないか、と思い始めている。
私が応援する『ペンタックス』とは、経営陣でもなければ、社員でもなく、ましてや株主やマネーでも無い。どれが欠けても『ペンタックス』は存在し得ないのだけれど、「そのもの」ではないのだ。

私が応援するのは「素晴らしいカメラ」を産み出す『何か』である。その『何か』は、時に元気に活躍し、時に凹んでウジウジする。まるで豊かな感情を持った生き物だ。だから、私は、その情感あふれる可愛げのある生き物に「共感」することが出来るのだ。

この生き物の名前は『ペンタックス』。それ以上でも、それ以下でもない。それが答えだ。

企業をそのように捉えたとき、「企業は誰のものか?」という問いに対する答えも、自ずと解ってくるはずである。

もしかしたら近い将来、名前を変えることになるかもしれないが、それでも私は『彼』を応援する。

 

『ペンタックス』頑張れよ!

                       <2007.05.22>

■関連記事■
●人間の再生。 NHK土曜ドラマ「ハゲタカ」
http://soko-tama.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_f45b.html
   
■前回の記事■
●『ハゲタカ』さながらのドラマが進行中

http://soko-tama.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_fa3a.html
 

■ペンタックスK10D 【カメラグランプリ2007】受賞
http://www.pentax.co.jp/japan/news/2007/200737.html
Pentax_gp  

【 PENTAX P10D 】の紹介
【Amazonでレビューを見る】
   

■NHK『ハゲタカ』製作チームの日記
http://www.nhk.or.jp/hagetaka-blog/

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