■『ハゲタカ』さながらのドラマが進行中
この2週間、『ハゲタカ』さながらのドラマが現実の世界で展開されている。
■情報・通信分野の製品が好調だが、更なる成長を求めて、新しい事業に展開したいレンズメーカー。
■技術力は高いが、デジカメ事業の苦戦により単独での生き残りが厳しくなってきた老舗カメラメーカー。
■その苦戦するカメラメーカーの株式の24%を押さえる投資顧問会社。
一度は合併を合意しながら、先日、カメラメーカーの取締役会にて動議が提案され、経営統合の白紙撤回と、社長の解任が決定した。
レンズメーカーは23日にTOBの採否を決定する模様だが、大株主である投資顧問会社の思惑もからみ、カメラメーカー側はTOB予想価格を上回る企業価値向上策を至急策定中。
<以上、ソースは Y社ONLINE NEWS>
『ハゲタカ』というドラマのおかげで、新聞の経済面の向こうに生々しい人間ドラマが想像できるようになった。
「事業をする」とはどういうことか?「企業」は誰のものか?
<2007.04.18 記>
■関連記事■
■人間の再生。 NHK土曜ドラマ「ハゲタカ」
http://soko-tama.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_f45b.html
<続編> (2007.05.22 記)
■「企業とは何か」ペンタックス経営統合問題終結。
http://soko-tama.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/tob_ed50.html
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<追記>その後の経緯。
■H社とP社トップ会談。P社は企業価値向上検討中と先延ばし策。敵対的TOBを好まないH社が23日に結論を出すかは微妙に。(4月18日21時24分 Y紙ONLINE記事参照)
■H社は23日の取締役会にて6月(株主総会後)に、P社の賛同を前提にTOBを実施することを決定。P社との交渉を継続することとなった。一方P社は24日、5月中旬に経営改革案を発表することを明らかにし、H社のTOBに対抗する姿勢を示した。(4月24日 Y紙記事参照))
■P社の筆頭株主である投資顧問会社S社は、統合推進の立場から経営陣の入れ替えなどを求める株主提案を行うと発表した。(4月26日 Y紙記事参照))
■11日午後、P社は中核3事業に経営資源を投入する等の企業価値向上案を発表した。しかし筆頭株主S社は、目新しい内容は無い、と姿勢を変えない模様であり、H社との統合の是非をめぐる委任状争奪戦に発展する可能性が高い。P社株主総会は6月22日。(5月12日 Y紙記事参照)
■15日、P社がH社の提案するTOBによる経営統合を受け入れることで調整に入ったことが明らかになった。(5月15日 Y紙ONLINE記事参照)・・・コメントしたいところだけれど、終了まで事態を見守ろうと思う。
■21日、P社とH社のトップ会談で、本件は友好的TOBという形で決着した。(5月22日 Y紙記事参照)
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■NHK『ハゲタカ』製作チームの日記
http://www.nhk.or.jp/hagetaka-blog/
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