■『新報道プレミアA』 地球温暖化を考える。
新報道プレミアAは、硬派である。NHKスペシャルのようだ。フジテレビでこういう番組を見れるとは・・・。
『新書一冊を読んだ満足感』、というのがキャッチフレーズらしいが、今のところ看板に偽り無し。ネタ切れが心配だが、頑張って欲しいところである。
■今日の特集の中では、地球シュミレータを使った30年後の地球温暖化予測の話が良かった。「平均気温3度上昇」の持つ意味の恐ろしさを、数年前のパリ猛暑に焦点を当てることで現実味を与えた。実際に猛暑で亡くなった独居老人の生活の跡を映しつつ、生の現場を取材した人の声を被せることで、感情、身体感覚に訴えてくるのだ。
■その後の児玉清さんのM・クライトンを引き合いに出したコメントも七味が効いていた。(下記、「本」紹介の欄を参照ください。)
示されたデータを鵜呑みにするのではなく、冷静に自分のアタマで考える、ということ。感情を刺激する特集のフォローとして、非常に良心的。
■たぶんCO2濃度上昇が、複雑系の最たるものである地球全体の気象に影響を与えているのは事実であろう。だが、そこからスグに、ハイブリッドだとか、バイオ燃料だとかの流行りものに短絡的に行くのは良くない、と思う。ハイブリッド車の燃費は確かにあるモードでは良いが、軽自動車の方がもっと良いし、安く買える。けど、儲からないので自動車会社は破綻する。バイオ燃料は良いのだけれど、アマゾンの密林を伐採してサトウキビ畑にするのでは本末転倒なのである。
■本質的な問題は、我々の生活/給料を支えている経済のシステムが、「拡大を続けなければ倒れてしまうものである」、というところにあるのではないだろうか。自転車操業に疲れてきたのだけれど、途中では止められない。「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」のようなもの。(モロボシダンかっ!って何人分かる?)
■ますます、先が見えない時代になってきた。将来の為に今を必死に働く「アリ」でもなく、のんきに今の生活を楽しむ「キリギリス」でもない、新しい生き方を求めたいところだけれど、もう少し時代が熟してこないと見えてこない。というところだろうか。
■関連書籍■
■ 『不都合な真実』
アル・ゴア著(米国 元副大統領)
■『恐怖の存在』
マイクル・クライトン著
「アンドロメダ病原体」、「ジュラシック・パーク」等、綿密な取材を基にした科学サスペンスの巨匠、マイケル・クライトンの最新作。「地球温暖化」危機を利用したテロリストとの戦いを描いているらしい。本日の児玉清さんがコメントしていたのは、恐らくこの本のことだろう。実際の問題は抜きにして(え?抜くのかよ!)、フィクションとしても面白そうな本ではある。
■・・・今日も滝川クリステルは綺麗でした。やっぱり癒されます。
<2007.04.16 記>
■ 野口健さんの公式ブログ『富士山・エベレスト同時清掃』にT/Bします。
http://blog.livedoor.jp/fuji8776/archives/50876929.html
■おまけ。
「児玉清」で検索したら面白いサイトに出くわしたので、張ります。思わず笑った。
@<アタック25>児玉清 語録@
http://members.at.infoseek.co.jp/koba84/goroku/agyou.htm
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コメント
はじめまして、ブログランキングからアクセスしてきました。とても興味のあるお話です。これからもチョクチョク拝見させていただきます。よろしくお願いします。
トラックバックさせていただきました。
投稿: misaton | 2007年5月 3日 (木) 10時36分