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2007年4月14日 (土)

■ひつじの本棚■ 『私家版魚類図譜』諸星大二郎 幸せな気分になれる。

  
『私家版魚類図譜』

■諸星大二郎の世界を一言で表現するのには、かなり無理があるのだが、敢えて言うのであれば『「この世」と「異界」の境界線上の危うい世界』ということになるだろうか。

Top2 ■諸星大二郎の『生物都市』に初めて出会ったのは、いつのことだったろうか。何かのSF短編集だったか、吾妻ひでおの『不条理日記』だったか。
いずれにせよ、当時中学生であった自分には、かなり強烈なインパクトを与えてくれた作品であった。

■諸星大二郎の世界を一言で表現するのには、かなり無理があるのだが、敢えて言うのであれば『「この世」と「異界」の境界線上の危うい世界』ということになるだろうか。

■今回紹介する諸星大二郎の最新刊、『私家版魚類図譜』では、「日常」と「海の持つ神秘性」の境界線が描かれている。
魚をテーマに7編の短編を収録しており、諸星のイロイロな作風を楽しめる。特に「第1尾」、「第6尾」の深海の描写がリアルなのだが、そのリアルな世界に人魚がいても全く違和感が無いのが諸星らしい。

■本全体の読後感からすると、諸星作品のお気に入りベスト3に入るかもしれない。一気に最後まで読んでしまうことを強くお勧めする。きっと幸せな気分を味わえるでしょう。

『私家版魚類図譜』(2007年作品)
Photo_63

                                                       <2007.04.13 記>

■参考図書■ 『深海生物ファイル』 
Photo_64 豊富な写真と詳しい解説で、深海生物と彼らが生息する世界を紹介。
奇異な生物が好きな人にはたまらない一冊。
私家版魚類図譜に登場する生物たちも満載。(但し人魚を除く(笑))
お奨めです!
  
   

■諸星大二郎 (1949 - )
1970年『ジュン子・恐喝』でデビュー。1974年『生物都市』で手塚賞受賞。本格的作家活動に入る。膨大な知識と独特の画風で諸星特有の世界を作り出す。代表作に、日本各地の怪異なものに異端の考古学者、稗田礼二郎が迫る『妖怪ハンター』シリーズ、古代伝奇書の宇宙を巡る少年の冒険譚であり、知的興奮を味わえる『暗黒神話』シリーズ、怪異とコミカルさが融合した『栞と紙魚子』シリーズ等などがある。

【諸星大二郎 作品リスト】

【諸星大二郎 映像化作品】

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幸せって漢字。 多分誰でも知ってる漢字ですよね。 幸せ。幸福。 「君の人生に幸(... [続きを読む]

受信: 2007年4月25日 (水) 02時34分

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