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2007年4月30日 (月)

■ 高島屋 「声をかけないでね」カード。『帰ってきた時効警察』番外編

百貨店といえばバラの包みの高島屋。その高島屋が、「誰にも言いませんよ」カードならぬ、「声をかけないでね」カードを導入し始めたようだ。

Photo_102 ■声かけないでね…カードを付けて静かに買い物
口元に指をあてる絵が描かれているカード百貨店「高島屋」は立川店などで、静かにショッピングを楽しみたいという客に声かけを控えるサービスを始めた。
希望する客には、店内に用意したカードを首にかけてもらい、店員からは話しかけないようにする。カードの名称は「S.E.E.(シー)カード」。英語のSilent(静かな)、Easy(ゆったりとした)、Each(それぞれ)の頭文字から取った。「シーッ」と、人差し指を口元にたてるしぐさの図柄が描かれている。
今月4日から立川店と岐阜店の2店で試験導入した。立川店では、27日までに利用した客はまだ5人だが、「アイデアはいい」「今後も使ってみたい」と反応は上々という。(2007.4.28 読売新聞)

■ゆっくり商品を眺めて楽しんでいるのに、店員が作り笑顔で擦り寄って来て「あちらで試着など出来ますが、いかがですか?」などとやられると、何やら買わなければいけないような強迫観念に襲われて、「いえいえ、結構ですっ」とギコチナクその場を逃げ去る。そして、その余裕の無さに自己嫌悪して、「ああ、俺はなんて小さな男なのだ。」と嘆いてみるものなのだ。だから、そういう店では周囲の警戒を怠ってはならず、20メートル向こうの店員と目線が合って、ニコリと笑いかけられでもしようものなら、「いや、ヒマだから、ちょっと見ていただけなんだもんね」と、すばやく踵を返し、その場を離脱する悲しい習性が身についてしまっているのだ。

■そういう意味では、この「声をかけないでねカード」(S.E.E.カード)は、非常に面白い試みだと思う。「あ、この人には声をかけてはいけないのだ。」と一目で分かるのだから、店員さんにはとっても便利なカードである。

■でも、何だか、このカードを首からぶら下げて歩いていると、「私は、とても小さな男だから、声をかけないでね」と宣伝して回っているようで、少し悔しい。いや、それが事実なだけに、とても悔しい。
私に声をかけようとした店員が、はっ、と「声をかけないでねカード」に気付き、この人はそっとして置いてあげないといけない人なのだなと、すーと視線を逸らされたりしたら、かなりの屈辱感に苛まれるだろう。
そして、自分のうなだれた首からブラブラとぶら下がる「声をかけないでねカード」を眺めながら、その中年男は悲哀に満ちた背中を世間様にさらすのだ。

2_6 ■天保2年創業の老舗百貨店、高島屋がそれでいいのか?
お客との絶妙の距離を保ちつつ、観察して、あ、何か聞こうとしてるかな?とか、何か探してるのかな?とかいうチョットした仕草を見逃さず、すっと寄ってきて、「何かお探しですか?」と来るのが、長年の経験に培われたプロの店員ではないのか?
それを「カード」なぞに頼ろうなんて、お客様とのコミュニケーション放棄でしょう。
促成栽培の販売員が不評の某高級車販売店ならいざ知らず、高島屋がそれをやってはおしまいである。

Photo_100 ■いや、もしかすると、サービス業の業務効率化が叫ばれる今、店員のロボット化を図っているのかもしれない(笑)。

              <2007.4.30 記>

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