« ■主人公は育てられる方なのだ。『盲導犬クイール』を育てた男、多和田悟。 | トップページ | ■ 高島屋 「声をかけないでね」カード。『帰ってきた時効警察』番外編 »

2007年4月29日 (日)

■『帰ってきた時効警察』第3話 身もフタもないといえなくも無くもないのだ。プクー。

スリリングなカットの応酬! 謎の秘密組織トップシークレット本部から物語が始まる。その組織のボスはザ・ウルトラトップ本部長 黒部進!うわっ、いきなり、やられてしまいました!第3話です。プクー。

Photo_98 #3 「え!?真犯人は霧山くん!?」
■脚本・監督 園 子温
2007.04.27放送

■今や人気爆発中のプクーちゃん。そのキャラクターの生みの親、尾沢ミツコ(杉本彩)にまつわる、1つの時効事件と1つの未解決事件。
その2つの事件には、「沈みがち人形」、「バタンキュー人形」それぞれのキャラクターに関わったアシスタントが階段から転げ落ちて死ぬという共通点と、さらに事件に複雑な謎を投げかける不審な物証の数々が残されていたという、もう一つの共通点があった。

第1の事件。表裏逆にトレーナーを着た死体。その手には「私の」と書かれた割れた卵。階段には生のタコ。半開きの裏窓には「明日午前中には」というメモが置かれたバラの鉢植え。

第2の事件、部屋の中のものが全て逆さま。窓辺にはヤカン。死体の指の先にはダイイングメセージ、「ちんちんだもんで」(恥・・・)。

趣味で捜査に乗り出した霧山と三日月の2人だが、「真犯人は私なの。でも、時効だからバッチグーでしょ」といきなり、身もフタもない自白をして2人を煙に巻く尾沢。だが霧山は、事件の切っ掛けが「そもそも身もフタもないものだった」と見抜く。

第1の事件は単なる階段転落事故で、残された謎の物証の数々は、被害者、清原みつよ(満島ひかり)のうっかりによる偶然。捜査員たちは、その謎に何とか意味を見出そうとして迷宮に陥っていく。その姿を見ていた尾沢ミツコは、「バタンキュー人形」の権利を我が物とすべくアシスタントを階段から突き落とし、わざと謎の物証を作り出して、その犯罪を煙に巻こうとしていたのだ。

■霧山と三日月を調べる秘密組織の内偵者6と9がいい味を出していた。2人の行動を見張る6と9。霧山と三日月の行動に対して視聴者の代りにツッコミをいれるところが新鮮な笑いを生んでいた。
内偵者6と9に強引なハッパをかける黒部長官も、「不審なモノには必ず身とフタがあるに違いない」という一定の理屈を与えていて、道化役の2人を上手くドラマに馴染ませる上で効果的な役割を演じていた。・・・・この先、この秘密組織は登場することは無いだろうが、よく目を凝らすと、霧山と三日月の後ろに6と9が見切れて映っているかもしれない(笑)。

■今回は非常に内容の濃い話で、「バッチグー」なところ満載なのだけれど、特に、ラストで、霧山が内偵者6と9へ第2の事件の処理を頼む台詞、
『あの~、フタ。開いてるんで、閉めに行ってください。』
が決まってた。カッコ良いい!

■ところで、プクーの本当の生みの親、アシスタント蘭(三津谷葉子)は、第3の事件を想定していたのだろうか?あの無垢なプクーな表情の裏に何かを隠していそうな・・・。
危ない、危ない、その裏を読もうとする推理が、「身もフタもない」ペットボトルに足をすくわれるもとなのだ。ご用心ご用心。

●●●今回、やられた小ネタ。●●●

■第2の殺人事件、流石の十文字も、さかさま過ぎて気が付かなかった召使いキリコ(不二子)の逆立ち。おい、不自然すぎるだろう!
■6と9が窓から尾沢邸を監視しているが、使っているのは天体望遠鏡。かじっているのは、プクーぱん。
■ラストの事件解明シーン。律儀にも、尾沢ミツコ(杉本彩)にもらった緑の毛皮のショールに合わせたキラキラの衣装で登場する霧山。
■清原みつよ(満島ひかり)のうっかりぶりと、「あっ!」といろいろ思いつく度に挿入される恐怖漫画風の「紙芝居」。
■尾沢ミツコ(杉本彩)が慌ててしゃべる名古屋弁に字幕スーパー。

追記)満島ひかり。上手くなったねぇ。
                         <2007.04.29記>

■今回はソノショーン監督の、身もフタもない話でしたが・・・

★【人気blogランキング】に参加しています★
下のリンクをクリックして投票よろしくお願いします。
【人気blogランキング】

************************************************

■関連記事■
・『帰ってきた時効警察』おかえりなさーい♪
・第1話 コーヒー淹れろょぅおい。ここだょぅおい。
・第2話 気負い過ぎはカランカランと虚しく響くだけなのだ。

Photo_95 時効警察オフィシャル本  <Amazon書評>

オダギリジョー&麻生久美子&三木聡ロングインタビューと撮り下し写真。十文字&蜂須賀刑事の小ネタ裏づけ捜査。鑑識課・諸沢の「こんなもの見つけました」コレクションなど
 

_box_1 DVD BOX『時効警察』 <Amazon書評>

全9話+特典映像(・・・非常に気になります。)
今なら、22%、4341円 OFFだそうです。 
 

■「帰ってきた時効警察」公式HP
http://www.tv-asahi.co.jp/jikou/

■「似合わないクツを脱ぎ捨てて」さんにトラックバックします。
http://fantasista0228.at.webry.info/200704/article_20.html

|

« ■主人公は育てられる方なのだ。『盲導犬クイール』を育てた男、多和田悟。 | トップページ | ■ 高島屋 「声をかけないでね」カード。『帰ってきた時効警察』番外編 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ■『帰ってきた時効警察』第3話 身もフタもないといえなくも無くもないのだ。プクー。:

» 昭和の日?みどりの日は? [うつ病サラリーマンの復職日記]
21:00就寝、21:30入眠、7:30起床。寝つきはものすごくよく、(ベッドに入って速攻で入眠)熟睡した。今朝は6:00頃に一度目覚めたが、起きることが出来ず再び眠ってしまった。しかし、4月の目標だった「早起きする」はほぼ達成!パチパチ!寝つきがよくて....... [続きを読む]

受信: 2007年4月30日 (月) 17時22分

» 帰ってきた時効警察 #3 [似合わないクツを脱ぎ捨てて]
何なんだよ、このドラマは(笑 [続きを読む]

受信: 2007年5月 1日 (火) 10時33分

« ■主人公は育てられる方なのだ。『盲導犬クイール』を育てた男、多和田悟。 | トップページ | ■ 高島屋 「声をかけないでね」カード。『帰ってきた時効警察』番外編 »